一度サクサク進んで保存したところでパソコンがフリーズしてデーターが飛びましたが数時間前にバックアップとってあり助かりました・・・(それでも被害はありましたが・・・)
だからもうダメかと思いましたが宣言通りGW最終日になんとか投稿できました・・・
シャー・ペイの相手をハイマキに任せ俺達は国道に出るとレキを傍らに寝かせた
「クソッ!血が止まらない・・・このままじゃ・・・」
出血は止まらず、弾丸はまだ体内に埋まっている・・・このままじゃレキの容体は悪化する一方だ・・・早く病院に連れて行かないと!!
「携帯は・・・クソッまだ圏外だ!なんでもいい・・・車は通らないのか・・・」
道路の向こうを見渡そうとするがこの場所は坂道を街に降りるようにはなっているが片方は森、もう片方は切り立った断崖に挟まれた大きなカーブになっており遠くまでは見渡せなかった
来たら力ずくにでも止めてレキを病院に連れて行けるのに・・・
キンジは周囲を見渡し、そして目を見開いた
「な!?おい氷牙!!あれってまさか・・・」
「――!?どうしたキンジ―――なっ!?あれは!?」
キンジが指差す方向を見るとそこには一台のバイクが停めてあった
それだけならばついてると思うだろう。それが動くならば最悪、鍵を破壊して無理矢理強奪すればレキを麓の病院まで連れて行けるのだから・・・
だがそのバイクの近くにはドライバーがいない・・・それどころか近づいてよく見ればそのバイクには見覚えがあったのだ
相当改造されているが車種は隼・・・そしてこのやりたい放題な改造・・・見間違うわけがない・・・
「これは・・・俺のバイク!?なんでこんなところに!?」
国道前には・・・氷牙の隼が置いてあった
「やっぱり・・・お前のバイクなのか!?どうして東京にあるはずのお前のバイクがこんな所に停めてあるんだ!?」
そしてシートを見れば手紙が置いてあった
「ん?何だこれ?」
キンジと氷牙は手紙を開いて読んでみると・・・
『九狂氷牙様へ
突然のお届け物に驚きましたか?
先日は生徒を助けていただいて誠にありがとうございます
本当は直接お礼を言いたいのですが私は訳あって貴方に直接会うことはできません。
そして失礼ながらあなたの事を遠巻きながらに見させていただきました
どうやら貴方もまた大きな渦中にあるご様子、手助けしたいところですが先程申した通り私は直接助ける事が出来ません、ならばせめてものお礼に影ながら手助けさせていただこうと思い、撃たれた彼女を助けるためにはきっと必要でしょうと東京へ貴方のバイクを取りに行きこちらにお届けした次第です』
「取りに行った!?馬鹿な!レキが撃たれてからまだ10分も経ってないんだぞ!?こんな短時間で東京まで行って氷牙のバイクを探し出してここまで運んできたのか!?どう考えても物理的に不可能だ!!たとえ・・・マッハで移動できるステルス機を使ったって・・・時間が足らなさすぎる!!」
『疑問は色々あるでしょうが今はそれどころではないはずです!!
お急ぎを!私にできるのはここまでです!あとは貴方次第で全てが決まります!
私のように大切な人を失う悲しみを味わう事がない事を願っています』
「・・・・・・・・・・一体何者だ!?いやまて・・・生徒!?まさか・・・」
もしかして・・・この手紙・・・あいつ等の・・・
「おい氷牙?どうした?」
氷牙は手紙を握りしめると・・・
「・・・どこの誰かは知らないがありがとよ!!最後の追伸がなんかムカつくけどな!!」
『PS.それとただ届けるだけではつまらないのでそのバイクを性能UPさせておきました。最高速度まで走ればマッハ1にまで到達できますよ?音速の壁に挑戦してみてください、ま、私には遠く及びませんけどね?ヌールフッフッフッフッフッフッ!!』
そして手紙を読み終えると
――ビィィィィィ・・・・・――
バイクの音がする・・・山岳方面から誰かが来る・・・
遠目に見るとあれは・・・
「・・・ココだ・・・俺達を襲ってきたのはアイツだったのか・・・」
しかもその後ろには同じく大勢の人間が乗った車やトラックが付いておりざっと見ただけでも300人近くはいる・・・
「おいおい・・・三人相手に大げさ過ぎるぞ・・・」
氷牙はバイクのキーをキンジに投げ渡すと
「キンジ・・・アイツは俺が相手する・・・こいつはお前が運転しろ!レキを病院へ連れて行け!」
「え!?でもお前は・・・」
「三人は乗れない!それに今こいつを運転できるのはお前だけだろ!」
「そうだけど氷牙!お前一人で・・・」
「いいから行け!レキを助けろ!大丈夫だ!俺一人なら走って逃げきれるよ!」
「・・・・・・・・分かった・・・必ず助ける!その代わり約束しろ!お前も絶対帰って来いよ!!」
「ははっ・・・これで必ず帰るって言ったら死亡フラグだな?」
「・・・冗談言えるなら大丈夫って思っとくよ・・・」
そう言い残すとキンジはレキを抱えバイクにまたがると走りだしていった
そしてキンジがある程度走りだすと
「本当に・・・冗談で済めば良かったんだけどな・・・」
そう言いながら氷牙は国道の反対側へ行くと
「シャァアアア!!」
断崖に向かって大剣を振り上げた
――ズドォオオオン――‼‼
その一撃で崖を大きく抉ると
――ドドドドドドドドッ――‼‼‼‼‼‼‼‼
崖崩れが起きて国道を完全にふさいだ
「――!!総員急停止ヨ!!」
それを見てココ達も目前で急ブレーキをかけて止まった
そして氷牙は国道に戻ると剣を背中に背負いココ達に銃を向けた
「さて・・・ここから先は通行止めだ!一人だろうと通さないぜ!!」
「・・・女のために自分が犠牲になるなんテ・・・なんともクサイ展開ネ?」
「臭いだろうが王道だろ?お前等なんざ俺一人で充分だ!」
って・・・よく考えたらこれ死亡フラグだな・・・
「キヒッ、牙の折れた狼がこの数相手にいつまでその威勢が続くか楽しみネ」
「いつまでね・・・決まってんだろ?死ぬまでだ!!」
「じゃあ今スグに殺してやるからさっさと死ぬネ」
ココがそう言うと周りの部下たちは皆、銃や青竜刀を出して俺に向けた
「死ぬかよ・・・それとだ・・・レキ撃ったのどいつだ?前に出ろ!!」
「キヒッ、それならもう目の前にいるネ、ココがレキを撃った張本人ヨ!あんな策にハメた上に音響弾をくれたお返しに死を送ってやったヨ!ありがたく受け取るといいネ!」
「・・・そうかよ・・・」
そう聞くと氷牙は目を赤く光らせて強烈などす黒い殺気を放った
「ココ・・・五体満足でいられると思うなよ・・・腕も足も・・・全部斬り落としてやる・・・」
「キヒヒッ!やれるもんならやってみるネ!」
ココがそう言って手を振り下ろすと周りの部下達は一斉に発砲し飛び掛かってきた
そして氷牙も・・・
「コォコォォォォォォォォ!!!!」
雄叫びに近い掛け声を上げ飛び掛かった
一方・・・
――ズドォオオオン――‼‼
「え!?」
突如響いた轟音にキンジは後ろを振り返った
――ドドドドドドドドッ――‼‼‼‼‼‼‼‼
そして後ろを見れば崖崩れが起きて道路を完全にふさいでいた
「なっ!?これは―――」
崖崩れ!?バカな・・・こんな都合よく崖崩れが起きるわけがない!!まさか・・・
「あのバカ野郎!!俺達を逃がすためにたった一人で300人と戦う気か!!」
すぐに引き返して助太刀に・・・そう思ったが・・・
俺はすぐにその考えを振り払いバイクを麓に向かって加速させた
アイツと約束したんだ・・・絶対にレキを助けるって・・・
「迷うな!遠山キンジ・・・今はレキを助ける事だけを考えるんだ・・・そしたら氷牙を助けるんだ・・・」
大丈夫だ・・・あいつは・・・殺したって死ぬ男じゃない・・・レキを置いて死ぬわけがない!!ならレキが助かればあいつも絶対生きて帰る!!だからまずはレキを助けるんだ!!
そしてバイクを走らせいると・・・
――♪~♪~――
キンジの携帯が鳴った
携帯が鳴ってる!?圏内に入ったのか!!
俺はバイクを走らせながらも電話に出た
「もしもし!?誰だ!?」
『キンちゃん!?やっとつながった!!』
「この声・・・白雪か!?どうしたんだ!?」
『どうしたのはこっちのセリフだよ!!今日キンちゃん達が星伽分社に来るはずなのにいつまでたっても連絡の一つも無いから電話してみたんだけどキンちゃんだけじゃなくて氷牙君やレキさんとも電話が繋がらなくて・・・もしかして何か事故にでも巻き込まれたんじゃないかって心配になって・・・』
そうか・・・そう言えばそうだったな・・・もしココの襲撃が無ければ・・・俺達は今頃、白雪に会いに星伽分社に訪れていたんだ・・・
氷牙の使っていた・・・あの妖刀について何か分からないか聞きに行くためにな・・・
『ねえ!?一体何かあったの!?』
「詳しい事情は後だ!!すぐに救援を要請してくれ!!比叡山山中で戦闘!!レキが撃たれて重傷だ!!氷牙は殿を務めて一人山中に残って300人相手に戦ってる!!二人ともいつまでもつか分からない!!」
『―――ッ!!レキさんと氷牙君が!?わかったよ比叡山に星伽の武装巫女たちを救援に向かわせるよ!キンちゃんはレキさんを星伽分社に連れて来て!!医者を呼んですぐに手術できるように待機させておくから!!』
「分かった!!すぐに向かう!!」
やったぞ!!光が見えたぞ!!星伽分社なら武偵病院並みの医療設備がある!!そこに連れて行けばレキは助けられる!!それに氷牙の所には既に星伽の武装巫女が救援に向かった!!
キンジは携帯をしまい両手でハンドルを強く握ると
「・・・氷牙・・・レキは絶対に助ける!!だから星伽分社からの救援が来るまで・・・それまで絶対に死ぬんじゃねえぞ!!」
そう願いながらキンジは国道を一心不乱に走り続けた
そして殿を務めた氷牙は・・・・・・
「お前ら雑魚なんざお呼びじゃねえんだよ!!」
――ババッ、バララララララッ――
木々の間を舞うように飛び回りながらMP5Kを撃ち
「グォ!?」「ガァ!?」「グゥ!?」
「邪魔だァァァァァァァ!!!」
――ズドォオオオン――‼‼
大剣を振い荒々しく敵を木々ごと薙ぎ払う
「「「うわああああああああ!!!」」」
戦場を縦横無尽に動き回り敵の銃弾を躱し、舞うかのように銃弾を撃ち撒き、時に剣を振い荒々しく薙ぎ払う
氷牙が自らの類稀な戦闘センスと過酷な戦闘経験の作り出した多対1を想定して作られた我流の戦闘スタイルは右腕と左目を失い衰えてしまった今も変わらず多くの敵を蹴散らしていた
「待ちやがれェ!!コォコォ!!」
そう叫びながら氷牙は雑魚を蹴散らしながらココを追い続ける
だがココは決して自ら戦おうとはせず配下を差し向けながら後退する一方であった
「次々とやられていきます!すでに50人近くやられました!」
「何をやっているんだ!相手はたった一人!それも片腕なんだぞ!そんな奴相手にどうして我々が苦戦しているんだ!?」
「チッ!牙は折れても力は健在ネ・・・厄介な相手ヨ・・・ン?」
ココは舌打ちしながらも氷牙を観察しているとあることに気付いた、そしてニィッと口元を歪めると
「総員!このまま攻め続けるネ!」
「え!?しかしこのままでは被害がはっ!?」
ココは意見を言おうとした部下にハイキックを入れ黙らせた
「黙って従うネ、アイツやっぱり牙の折れた狼ヨ、このまま後退しつつ攻め続ければどれだけ被害が出てもココ達が勝つネ」
「シャァアアアアアア!!!」
氷牙は縦横無尽に動き回り敵を次々と蹴散らしてゆくが戦っていくうちに次第にその攻撃の速度が落ちてきた
(クソッ・・・もう限界か・・・体が重くなってきた・・・)
もうこの体じゃ狂牙の力は使えないんだ・・・無理に使えば気絶しそうな激痛が体に走る・・・
なのに俺は・・・今その力を使って戦っているんだ・・・当然体は既に気が狂わんばかりに痛い・・・
そんな体を無理矢理、気力で動かしているもんだからあちこちにガタが出ている・・・
(右腕と左目の傷・・・多分開いてるな・・・服や眼帯越しにでも血が滲んで流れ出してきてる・・・)
このままじゃ俺の体は持たない・・・だが・・・
だからどうした!?敵はまだいるんだ!今は痛みで悶えてる場合じゃねえんだよ!!
いざとなれば・・・また心臓に『Razzo』を投与してでも戦ってやる・・・
「約束したんだ・・・生きて帰るって・・・一生そばに居るって・・・だから・・・こんなところで・・・死ねるかよ!!」
そう言って既に悲鳴を上げ続けている自分の体に喝を入れ氷牙は戦い続けた