緋弾のアリア 狂牙の武偵   作:セージ

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少し書き溜めるのと仕事が忙しいのとアニサマ行ったのとスランプで間が空きました・・・


75話<次への産声>

「それじゃあ始めるわよ?チームバスカービル結成を祝って・・・乾杯!!」

 

「「「「乾杯!!」」」」

 

そう言ってアリアが乾杯の音頭をとるとキンジ、白雪、理子、レキはグラスを掲げた

 

そして・・・

 

「おーい、ひょーたーん?つまみが無くなりそうだぞー?」

理子がキッチンに向かってそう呼びかけると

 

「わかってるよ!!今作ってる!!」

そう言いながら氷牙は台所でフライパンを振りながら鍋をかき混ぜていた

 

「氷牙君?大丈夫?私も手伝おうか?」

「でしたら・・・私も手伝いたいのですが・・・」

「ダメよ!これはあいつへの罰なんだから!あんた達はここにいなさい!」

「ああ!レキはそこでのんびりしてろ!俺一人で大丈夫だから」

 

「えーと・・・いいのかな・・・」

白雪は困ったように尋ねたが

「いいのよ!一週間行方をくらませてあたしたちを心配させてのうのうと新婚旅行行ってたのよ!?それを今日の料理当番一回で大目に見てあげてるんだから感謝しなさい!」

「だからって・・・材料費も全部氷牙君持ちでしょ?」

「それに・・・私の結婚祝いも兼ねてるのでは?」

「だからレキは祝ってるじゃない?」

「相手は氷牙さんなんですが・・・」

 

「いいって、どのみち結成したらこうやってパーティーでもやろうかと思ってたしよ」

そう聞こえ後ろを振り返ってみればいつの間にか氷牙は追加の料理を手にリビングに来ていた

「新郎が裏方作業ってのもある意味斬新な結婚パーティーだよねー」

「別にいいさ、主役が客をもてなそうが裏方作業やろうが要は楽しめりゃそれでいいだろ?」

そう言いながら氷牙はテーブルに追加の料理を並べていく

「おおー!待ってましたー!あとひょーたん例によってちっとも懲りてないよねー」

「当たり前だ!これくらいで俺が懲りると思ったら大間違いだ!」

と自慢げに言い放った

 

「威張るな!アンタはもうちょっと反省って言葉を覚えなさい!!キンジだって反省くらいは出来るのよ!!」

「アリア・・・俺はサルと同レベルかよ・・・」

 

「ま、そう言うな、悪かったとは思ってるからよ。てなわけでこれは詫びと祝いも兼ねたアリアへのサプライズだ」

と言ってアリアの前に置かれたのは・・・

 

小さなロウソクが17本立ったももまんでデコレートされたケーキ、ももまんケーキだった

 

目の前に置かれたそれを見てアリアはキョトンとして目を真ん丸に開くと

「え?これ・・・何?」

「何って・・・今日アリアの17歳の誕生日だろ?」

そう言うとアリアはさらに目を丸くして

「え?え?そうだけど・・・でもなんでわかったの!?あたし自分の誕生日今日だって言った覚えなんて・・・」

 

「アリア以前自分は乙女座って言ってただろ?乙女座の誕生日は8月24日から9月23日までの間、そんでアリアのメアドの最後にあった0923って数字、少し探偵学かじってればこれだけで十分推測できるよ」

 

「あ・・・」

 

「てなわけで改めて・・・17歳の誕生日おめでとう!」

「うん・・・ありがとう・・・」

「あれー?アリア泣いてるのー?」

「な、泣いてないわよ!これは汗よ!!ロウソクが熱くて汗が出てるだけよ!!」

そう言ってアリアは顔を赤くしながら袖で顔を擦った

理子・・・あんまり茶化すなよ・・・

 

そしてしばらくするとアリアは擦りすぎてか赤みを増した顔でロウソクの火を消した

 

「は、はぁっ!!!」

 

それでもテンバっていたのかロウソクの火を吐息ではなく発声で消したのはアリアらしいと言えばらしかったが・・・

 

「ふにゅ~」

 

そしてケーキを口にした瞬間から顔は真っ赤な顔から恍惚な顔に代わり

 

「ん?」

 

半分ほど食べきったところで何かを思いついた顔に変わった

「そういえば誕生日で思ったんだけど・・・氷牙?レキはいいけどあんたもまだ17でしょ?法律的に結婚なんて無理じゃないの?」

アリアがそう尋ねると

 

「は?何言ってんだ?俺達に今更そんな法律通用すると思ってんのか?」

と、何を今更と法治国家にケンカを売ってるとしか思えない発言を言ってのけた

 

「・・・そうね・・・愚問だったわ・・・」

「第一俺自分の生年月日分かんねえし」

「「「え?」」」

「言ってなかったか?俺自分の生年月日分かんねえんだよ、武偵校に入学するから辻褄合わせに年齢設定したけど実際の年齢は俺も分からん、お前たちと同い年かもしれないし、年下かもしれないし、年上かもしれない、てか人間でない俺に年齢なんて概念当てはまるのかもわからん」

「え?じゃああんたの武偵手帳に記載されてる生年月日って・・・」

「勿論デタラメだ、月日は鉛筆転がして決めた、てか名前だって当初は適当に考えた名前だぞ?」

「・・・まさかシャーロックみたいにホントはとっくに100歳超えてますとか言わないよな?」

「それは無いだろ?物心ついたのは十年位前からだし・・・ちゃんと今日まで体は人並みに成長してるし・・・っと、キンジ?悪いけど飲み物が無くなりそうだ。俺調理で手が離せないから買い出しに行ってくれないか?」

「は?いきなり何だ?それに飲み物ならさっきお前が――」

そう言いかけたところで氷牙はキンジをキッチンに引っ張った

 

(ほらキンジ、理由作ってやるから抜け出してこい)

(え?)

(どうせお前の事だ、今日がアリアの誕生日なんて気づいてなくてプレゼントとかなんて用意してないんだろ?)

確かにキンジは今日がアリアと誕生日とは知らなかった・・・だが・・・

(・・・あ・・・そのだな・・・)

(いいから行け!買い出しに乗じて何かプレゼント買ってこい!)

 

「ちょっと?二人で何こそこそ話してるの?」

「もしかしてあれですか?キー君アリアの誕生日気付かずに何もプレゼント無いからこっそり抜け出して買いに行く算段でも企ててるとか?」

 

((理子ぉ!!テメェ余計なこと言うな!!))

 

理子がそういうとアリアはビキッという音と共に額に血管を浮かべた

「へぇ・・・まぁ、アンタの事だからどうせそんなところだとは思いましたけどね!?ま、別にいいんですけどね・・・・・・

 

べ・つ・に・い・い・ん・で・す・け・ど・ね!!」

 

と言っても明らかに不機嫌そうな顔になった・・・そしてその手はスカートのガバメントへと延びてゆく・・・

 

マ、マズイ・・・このままじゃ.45ACP弾の暴風雨が発生する・・・

そう戦慄し理子と白雪はベッドルームへと退避し、俺もレキを庇いつつキッチンへと退避した

 

だが・・・

 

「い、いや!ちゃんとあるぞ!」

キンジが誰もが予期してないことを言い

 

「「「「「へ?」」」」」

 

俺達は全員鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった

 

「ええと・・・ほら」

そういうとキンジはカバンから小さな小箱を差し出した

「ってなんだ?お前もアリアの誕生日知ってたのか?」

「あ、ああ・・・まあな・・・」

(ホントはジャンヌに『女子は服とかアクセサリーとか、身に着けるものを男性にプレゼントされると機嫌が直る』とアドバイスされて今後のアリア対策に備えておいた機嫌悪い時のご機嫌取りアイテムのつもりだったんだが・・・まさか早速こんな形で役に立つとは思わなかったよ・・・)

 

「・・・あ、ありがと・・・」

アリアもまさかコイツが・・・と思いながらもおずおずとそれを両手で受け取った

「こりゃビックリだよー!まさかキー君が女の子の誕生日にちゃんとプレゼントを用意するなんて・・・明日は隕石の雨でも降るんでないの?あ!ちなみに中身何!?」

 

「え、ええと・・・」

アリアはまるで爆弾でも解体するかのような手つきで箱を開け

 

「―――ッ!!??」

 

そして中を見たとたん一瞬で顔を真っ赤にしてすぐに箱を閉めた

「い、いいの!?これ・・・貰っちゃうわよ?ホントに貰っちゃうからね!?」

「だからあげるって。後、しばらく俺を気軽に撃つなよ?」

「はいっ!!」

プレゼントの中身を見てからアリアは薄気味悪いほど過剰な反応をしている・・・

 

それに興味を示した理子は

「おー?何その反応?ホントにプレゼント何だったの?理子にも見せてよー?」

 

「ダ、ダメ!!絶対にダメ!!」

と言ってアリアはキンジからもらったプレゼントを隠すように抱え込んだが

「お、お!?そんなに必死に隠すとはますます怪しい!!そして余計気になるんだよ!!」

理子は一向に引き下がろうとはしなかった

 

あまりにも食い下がるのでそろそろ止めさせるかと思い氷牙は理子のブラウスの襟を掴んでひょいと持ち上げると

「釘バット」

と呟いてすぐに下してキッチンに戻っていった

 

「―――――――」

 

次の瞬間には理子は真っ青になって

「さーて、盛り上がってきたとこだしいっちょカラオケでもしますか!!雪ちゃん、理子とデュエットしよー!!」

とアリアから引き下がっていった・・・

 

その光景を見てキンジは・・・

(理子・・・ケツバットのトラウマを克服しない限り氷牙を倒せるどころか戦える日すら来ないだろうよ・・・)

と心で呟いた

 

ちなみに後日談だがキンジからのプレゼントには指輪が入っていて。しかもその指輪をパーティーが終わった後にはめてみたらアリアの予想通り薬指にぴったりはまったようで、俺とレキの事もあってか完全にそう捉えたらしく・・・しばらくキンジを見るたび顔を真っ赤にしていたのはまた別の話だ・・・ま、突っ返さずに受け取ったままにしているあたりを見てアリアもまんざらでもないみたいだし・・・俺は何も言わないままでいることにしよう・・・

 

 

 

 

 

 

 

そしてアリアへのサプライズも一通り終わるとキンジは一つ疑問に思っていた事をレキに問いかけた

 

「そういえばよ・・・レキ・・・お前なんであんなことしたんだ?嘘だったとはいえ死んだマネまでして・・・お前ならそんな真似しなくてもココ達を出し抜くなんてわけもなかっただろう?」

 

今になって冷静に考えてみればたとえキンジはココを撃てなくても自分の身を守ることはできたはずだ、そしてキンジは銃弾の一発くらいで死ぬような男じゃない。ならあの場はキンジの事など放っておいてレキがココを撃てばよかったはずだ

元々ロボットのように冷静なレキならそれくらいは難なく考え付いていたはずだ・・・なのになぜそれをせずあえてあんな手段をとったのか?

その答えは・・・

「ココ達を油断させるためです」

 

「え?」

「ココが私に死ぬように要求してきても銃を向けあっているのに何もできないキンジさんを見てこれは私がどうにかしなくてはいけないと思って麻酔弾を装填してココのお望みどおりに自決したように見せかけました」

「じゃあココを騙したってことか?」

「いえ?騙してはいませんよ?ココには『自分を撃て』としか言われていませんから」

「・・・ものは言いようだな・・・」

本当に・・・良くも悪くも誰かに似てきた・・・

 

流石に呆れて誰も何も言えなかったが

「それに灸据えもかねてましたので」

その直後に追記された回答に全員が固まった

 

「「「「・・・は?」」」」

 

「氷牙さんの要望だったはずですが?『キンジさんに灸を据えてくれ』と」

 

「いや・・・確かに言ったけどよ・・・」

 

「キンジさんにも自分が原因で私が死んだように見せかければいい灸据えになると思ったのでこの手を使いました。本来ならその後数分もすれば目が覚めたはずなのですが・・・その直後に氷牙さんが到着したのは予想外でした・・・」

 

ってことはだ・・・こうなった原因・・・

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

氷牙はダラダラと汗を流すばかりで何も言葉は出てこなかったが・・・・

 

「ええと・・・なんて言ったらいいのかな・・・」

「今回の騒動の原因は・・・ココ達が4割、キー君が3割、ひょーたんが2割、レキュが1割ってところだね~」

「氷牙・・・確かに俺が悪かったけどよ・・・ここまでデカい灸据えることないだろ!!俺だって危うく死にかけたんだぞ!!」

キンジが猛抗議するが・・・アリアが手で制して止めた

「約束は守るわ・・・今回の事は今日の料理当番一回で大目に見てあげる・・・」

 

「ハイ・・・アリガトウゴザイマス・・・」

 

「かわりに今日はとことん働いてもらうわよ!!ほら!!ももまん追加よ!!早くしなさい!!」

 

「ハイ、タダイマゴヨウイイタシマス・・・」

 

そういうと氷牙はキッチンに戻り黙々と馬車馬のごとく働いていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・

 

「ってことがあったわけよ・・・んで結局俺はアイツらが食い潰れるまでずっと食事当番やらされたよ・・・」

「にゃははっ!氷牙君はチームの遊撃手じゃなくて炊事係にされてるのだー!」

チーム結成から数日後、平賀ちゃんの工房にて祝賀会の事を話していると平賀ちゃんは大爆笑していた

 

「他人事みたいに笑ってくれるな・・・」

「だって他人事なのだ!」

ま、そうですよね・・・

「いいやもう・・・そんで?今日俺を呼んだ理由はそんなこと聞く事だけじゃないでしょ?」

「あはっ、もちろんなのだ!」

 

そう言うと平賀ちゃんは作業台の上に置いてある大剣

俺が修学旅行Ⅰで使った平賀ちゃんのトンデモ発明の試作品を見た

だがその剣をよく見ればあちこちにヒビや傷が見え刃はボロボロに欠け推進機構の噴射口周りはその噴射熱で変形していた

 

「この剣は耐久性と頑丈さを第一に設計してあったのだー!なのにたった3日でここまでボロボロにするなんて氷牙君とんでもなく酷使させたのだー!」

「まあ・・・コイツで森林伐採やって、山を切り崩して、ヘリを真っ二つにして、推進機構応用してカタパルト代わりにして、挙句の果てには投げ槍みたいに思いきり投げ飛ばしたからね・・・」

「流石なのだー!氷牙君の事だからとことん無茶な酷使してくれると睨んだあややの目に狂いはなかったのだー!おかげで欠点や改良点がいっぱい見えたのだー!!」

「欠点や改良点がいっぱい?・・・平賀ちゃん・・・まさかとは思うが初めから俺に欠点を炙り出させるつもりでこいつを使わせたのか?」

「あははー、だから試作品と言ったのだー、タダより高い物はないのだー♪」

「・・・・・・・」

つまり俺は無償で使える実験台として欠陥有の魔改造品を掴まされていたってのか・・・

 

平賀ちゃん・・・本当に末恐ろしい子だよ・・・

 

「怒らないのだー、代わりにまたサービスするからご贔屓になのだー」

 

「・・・なら早速一つ頼みがあるけどいいか?」

「何なのだ?」

「簡単だよこの剣改良についてなんだけど・・・」

 

 

そう言って俺はこの大剣の改造プランを提案した

 

 

「――――――――って感じでさ、出来る?」

「・・・出来ることは出来るのだ?でもそんな事したらもう人間が扱える代物じゃなくなるのだ?」

「いいんじゃね?そもそも俺人間じゃねえし、悪魔専用武器ってやつだよ。人類が扱えないとかそういうのは遠慮はいらないからやりたい放題でやってくれ」

そう言うと平賀ちゃんも笑顔になって

「あはっ、そういう事なら遠慮はしないのだ!」

と大乗り気になってくれた

 

 

そして具体的な打ち合わせが大体まとまると

 

 

「っともうこんな時間か・・・悪いけど俺今日はもう帰るわ」

「帰るのだ?何か用事があるのだ?」

「ああ、レキに呼び出されてな・・・今夜0時に空き地島に来てほしいんだとさ」

そう言うと平賀ちゃんも時計を見て

「・・・今11時過ぎだから・・・今夜0時なら・・・ここからなら確かにもう出ないと間に合わないのだ?」

「そんなわけでさ、後は頼むよ?」

「お任せなのだ―!人間以外の武器を作るのは初めてだからあややも腕が鳴るのだ―!!」

「ははっ、そりゃ楽しみだ」

そういうと氷牙は工房を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして空き地島に着くと

 

「・・・お待ちしてました」

「よう、待たせたか?」

「いえ、問題ありません」

氷牙は動かなくなった風車のプロペラの上に腰かけていたレキの傍に立った

 

「それで?わざわざこんなところに呼び出してどうしたんだ?」

「間もなく0時です・・・その時になればすべてがわかります・・・」

「へぇ・・・ま、こんな空き地島だけにかかった不自然な霧も出て・・・デートの誘いでないってことは確かなようだけどな・・・」

 

そして佇んでいると

 

「そこにいるのは・・・氷牙に・・・レキもか?」

 

下から知った声が聞こえて見てみればキンジと・・・傍にはジャンヌもいた

しかもジャンヌはアドシアードの時以上に厳重に甲冑を着込み、手には聖剣デュランダルを携え、完全武装の様相だ

 

そして氷牙はキンジの前に飛び降りた

 

「なんだキンジ?お前も来たのか?」

「ああ・・・ジャンヌに呼ばれたんだ・・・0時にここに来いって・・・」

 

「これで全員そろったな・・・」

 

「どういうことだ?いい加減説明してもらえないか?俺達をここに呼んだ理由を・・・お前がそんな重装備なのも・・・」

 

氷牙は霧のかかった暗闇の先を見て

 

「こいつ等が何者なのかも含めてな・・・」

 

と尋ねた

 

「え?」

「・・・気付いていたのか・・・」

「ああ・・・さっきから嫌な視線と気配がして体がうずいて仕方がないんだよ・・・一体こいつ等は何だ?」

そう尋ねるとジャンヌは時計を見て

 

「時間だな・・・」

 

そう言うと空き地島のライトが一斉に点灯し、その先から幾つもの人影が浮かび上がった

 

大剣を背負ったシスター

 

逆卍、ナチス軍の紋章の付いた眼帯を付けた少女

 

黒い傘に黒いゴシックロリータ服で背中には黒い翼をはやした金髪少女

 

身の丈3メートルはある体のあちこちにガトリングガンやらロケットランチャーといった重火器を装備した歩行型戦車のような巨人

 

装いはみなバラバラで外見が大きいのから小さいのまでいて共通点などまるでない・・・

 

しかもどいつもこいつも只者じゃない・・・見ただけで分かる・・・一人一人がシャーロックやカナに匹敵する実力を持っている・・・

 

「ハーイ♥」

てかカナ本人もいるし・・・隣にいるのあれパトラじゃん・・・

 

そうして見ていると中国の民族衣装を着た糸のように細い目をした男がこちらに来て

 

「先日はうちのココ姉妹が、とんだご迷惑をおかけしたようで。陳謝致します」

と謝罪した

 

それを聞いてこいつが藍幇の関係者であることを察した氷牙は

「へぇ・・・あんた藍幇の関係者・・・あいつらの上司か?悪いがあんたのが誰か知らないがあれだけの事されてそんな頭一つ下げられたぐらいで許せるほどこっちも心は広くないぞ・・・」

と殺気のこもった目で睨み付けるが

「よさんか、今宵はまだ仕掛けるでないぞ。儂も86年ぶりの大戦で気が立つがの」

後ろからそう言われ振り返ればきつね色の髪に頭部から狐のような尖った耳を生やした和服を着た小柄な女の子がいた

そしてその後ろにいたのは・・・

 

「やあ・・・また会えたね・・・」

 

武偵校の女子制服を着た桜色の髪を肩まで伸ばした優しげな母性的な顔をした少女、見間違うわけがない!!

 

「なっ!?お前・・・」

 

そいつの姿を見てなんでここにいる!?と驚いたが

「お前・・・まさか!?」

「貴方は・・・」

それ以上に驚いたのはキンジとレキも同じように目を開いて驚いていることだった

 

「キンジ?レキ?お前等・・・コイツを知っているのか!?」

「あ、ああ・・・こいつは・・・」

「それでは始めようか。各地の機関・結社・組織の大使達よ」

キンジが何か言いかけたところでジャンヌの凛とした声でその会話は遮られた

 

「宣戦会議―――イ・ウー崩壊後、求める物を巡り、戦い、奪い合う我々の世が―――次へと進む為に(Go For The Next)」

 

そして・・・

 

『Go For The Next』

 

周りの怪人たちのバラバラの唱和が響き渡る

 

突然俺達の前に現れた怪人たちに、この少女・・・そして宣戦会議?次へと進む為に(Go For The Next)?

 

もういろんなことが起こりすぎて理解が追い付かない

 

だがそんな混乱の中でもその唱和は止むことなく頭に響き続けた

 

まるで・・・次なる大波乱が産声を上げるかのように・・・

 

 




こちらもようやく次に進めそうです・・・
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