偽りの贖罪者、野蛮な騎士に拾われた呪いの子 作:RichArrow
遅くなりましたが、バレンタインの時に思いついたネタとかもあります。
崩壊編のネタバレにならない程度です。
<Side:シン――謎丸風 カルデアの凄腕教師>
「ねぇ~、シン~。ちょっと聞きたいことあるんだけど~」
「何だ、藤丸」
「モーさんがグレたのって、シンのせいって本当?」
「は?」
藤丸に呼び出されて来てみれば、いきなり何を言い出すんだ。
視線の先では、モードレッド(水着)が何やら悪戯を仕込んでいる。
……あいつ絶対ロクなこと考えてないな。
「いやいや、アーサー王が我が子と認知しなかったことが原因だぞ」
アーサー王からすれば、信頼していた騎士が突然、
『アイ・アム・ユア・ドウター』とか言い出したわけだしな。
認知する以前の問題だろ。
ん? モードレッドとアーサー王が嫌な顔してる?
「シン、てめぇのしごきはモルガンよりクソだぞ」
「シン卿、その……マーリンよりも苛烈でしたよ?」
「あ゛ぁ!? 俺が!? マーリン以下だとぉ!?」
言っていいことと悪いことがあるだろうが。
あと言っておくが、モルガンは普通に教育上手だぞ。
方向性がアレなだけで。
「いやぁシン。アルトリアという王を育てた私が上なのは仕方ないよ」
「俺はその王を殺したモードレッド含めて三人の英雄を育てたぞ?
大人になれなかったガキ一人で何粋がってる」
「ちょっと、二人共、落ち着いて!」
マーリンまでしゃしゃり出てきた。
お前、育成失敗の後悔で塔に引きこもってた癖に良く偉そうにできるな。
……周囲の英霊たちが嫌そうな目で見ている。
何だその「どっちもどっち」みたいな視線は。
「ならば他の英霊たちに聞いて、教育者としてどちらが上か決めるぞ」
「いいだろう。たまには余興も悪くない」
――結果。
「厳正なる投票の結果……
カルデアNo.1教師はケイローン先生に決定しました!」
「その英霊に勝てるわけないだろ!!!」
「なお、教師失格部門ではシンさんとマーリンさんが同率一位です」
「誰がだ」
「心外だね」
<Side:シン――シンの聖杯戦争経験>
人理の危機とはいえ、まさか俺がカルデアに呼ばれるとはな。
呼ばれた以上、仕事はするが。
さて藤丸、何か聞きたいことはあるか?
逸話だけじゃ、俺のことは分からんだろ。
「普通の聖杯戦争に呼ばれたことあるか」って?
……あるにはある。
本来は呼ばれない。
聖杯が穢れるからな。
だが、“呼べない”わけじゃない。
なら、その話をするか。
とある世界。
亜種聖杯戦争が一般化した世界での話だ。
ある聖杯戦争で条件は――『円卓の騎士を六騎まで召喚可能』。
セイバー ガウェイン
ランサー ガレス
アサシン ガヘリス
アーチャー トリスタン
ライダー ラモラック
バーサーカー ランスロット
豪華? そりゃ円卓縛りだからな。
で、中立役の教会がズルをした。
……聖杯戦争ならよくあることだな!
ルーラーとしてギャラハッドを無理やり召喚しようとしたんだ。
あいつの逸話から聖杯は手にしたも同然だしな。
当然失敗。
その歪みの代償として、“存在しないはずのキャスター枠”に俺が召喚された。
「円卓の騎士にキャスターはいない」と思い込んでいたらしい。
……藤丸、お前も今そう思ったな?
実は俺、キャスター適性の方が高いぞ。
マーリンの代理の宮廷魔術師もしていたからな。
円卓の騎士と兼業でな……。
まぁ、そんなこんなで聖杯は汚染。
召喚した教会はまるごと地獄堕ちになった。
せっかく召喚されたんだ。
久々に連中の戦いでも観戦するかと思ったが――
全員が俺を狙ってきやがった!
ガウェインたちは兄弟三人で組んで襲ってくるし!
ラモラックとトリスタンは友人同士で組んで更に合わせてきたし!
狂ってるはずのランスロットまで、真っ先に俺を狙う!
クソゲー過ぎるわ!!!
観戦すらできず、速攻退場。
これが俺の聖杯戦争経験だ。
つまらん話だろう?
「俺もその時のマスターならすぐ狙うかな……」
「お前もか。俺は聖杯に掛ける願いもないぞ。
警戒する必要はないだろう」
「いや、魔神柱生やす人を放置しちゃダメでしょ」
<Side:バース――バースとジャックの関係>
「ジャック、今日のおやつだよ」
「ジャック、忘れ物ないかい?」
「ジャック、良く頑張ったね」
「バースってさ、よくジャックに構うよね。どうして?」
「どうしてって――僕が“お兄ちゃん”だからだよ」
「???」
ああ、マスターが分からないって顔をしている。
少し説明を飛ばしすぎたかな。
「僕……というか、僕たちの正体は知ってるでしょ?」
「うん。シンが作った、生まれられなかった子どもたちの――
……ああ、なるほど」
そう。僕たちは水子や、生まれてすぐに亡くなった子どもたちの集合体。
僕たちは神代の頃。
ジャックは近代。
時代は違えど、“在れなかった命”という点では同じだ。
だから彼女は、僕にとって妹みたいなものなんだ。
「まあ、たまにしか“お兄ちゃん”って呼んでくれないけどね……」
「うーん……正直ちょっと不審者っぽいよ、バース」
「そんな!? じゃあ“お姉ちゃん”の方が良かった!?」
「そういう問題じゃないかな……」
マスターの周りにもいるでしょ?
姉を名乗る英霊とか、母を名乗る英霊とか。
……でも僕たちは、血も魂も繋がっていない。
ただ“似ている”だけだ。
弟分だと思っていたギャラハッドにも拒絶されたし……少し、寂しいね。
――と、噂をすれば。
ジャックが本を抱えてやって来た。
ナーサリーから借りたのかな。
「
「もちろん。……絵本じゃないのは珍しいね」
「なになに……『ピノッキオの冒険』?」
ナーサリー。
これを僕に読ませるなんて、わざとかな?
ピノッキオは人間になって幸せだったのだろうか。
物語の“その後”は、誰も知らない。
――知らない方が、きっと優しい。
さて。
お茶とお菓子を用意してから、皆で読もうか。
<バレンタイン 少年期のシン編>
「あ、マスター。聞いてるぞ、チョコ配ってるって。
石にならないから安心して食えるな!」
「じゃあ、早速……うん、甘くてうまい。ありがとう!」
「何かお返しをしないとだったな。ほいコレ」
藤丸は”心臓石”をもらった!
「それは魔獣の心臓を石にしたもの。
魔力切れになった時に使うといいぞ」
「え? 怖い? 便利なんだけどな……」
<バレンタイン 青年期のシン編>
「バレンタイン? 何故俺が聖人の死んだ日を祝わなければならん」
「だが、もらえる物はもらっておこう。ありがとな」
「バースに言われて返しの品を用意して良かった。ホレ」
藤丸は”ドライフルーツ詰め合わせ”をもらった!
「枯渇の呪いで作ったものだ。
黄金のリンゴや、仙桃も加工している」
「今日は他の英霊からも色々もらっているだろう?
長持ちするから思い出した時にでも食べてくれ」
<バレンタイン バース編>
「ハッピーバレンタイン! マスター!」
「僕は男も女も混じってるから、プレゼントだよ。
はいコレ、チョコクッキー!」
藤丸は”聖なるチョコクッキー”をもらった!
「罪を裁く炎で焼いたから、何も悪いのは混じってないよ」
「あ、でも悪属性の人には分けない様にしてね」
<バレンタイン ウルフェン編>
「グルルルル……」
「ガウ!」
藤丸は”魔獣の肉と骨”をもらった!
「ワフン」
<本作でのFate未実装な騎士たち>
〇ラモラック 初登場:11話
本作では出番多めの馬上戦最強の騎士。
プライドは高めだが、原典よりはかなりマイルド。
原典ではランスロット、トリスタンと並び円卓Top3とされるが、
三人とも人妻絡みで破滅するという業の深い面子。
英霊化するならライダー、あるいはランサー。
本作ではシンから借りた魔槍も宝具扱いになる。
本編ではガレスと入れ替わる形で円卓を去る。
彼の最後から崩壊編が始まる。
〇ペリノア王 初登場:11話
ラモラック、パーシヴァルらの父。
「カリバーンを折った」「ロット王を討った」という逸話を持つため、アルトリア・リリィよりは強い。
英霊化した場合は武器破壊系宝具を所持しそうな王。
本作でも原典通り、ガウェイン兄弟に復讐され退場。
ガラティーンを受け止めた直後、
カルンウェナンで不意打ちされれば流石に分が悪い。
〇ルーカン&グリフレット 初登場:12話
ベディヴィエールの血縁騎士。
原典でも役割はベディヴィエールと近く、カムランの丘で王の付き添うほどの忠臣。
本作ではベディヴィエールへ円卓を譲る形で退場。
〇リエンス王 初登場:20話
ブリテン統一戦における諸王連合の盟主。前半ボスキャラ枠。
マルミアドワーズ所持者であり、他の諸王に勝利している時点で相当な実力者。
本作では強キャラとしてベイリンと交戦。
Fate時空では捕縛後、毛生え薬で遊ばれた模様。
〇ガーロン 初登場:21話
ベイリンの逸話に出てくる騎士。
「透明化の魔術」「ほぼ不治の槍」を持つアサシンみたいなヤツ。
本作でもあまり原典と変わらず、ベイリンを挑発して退場。
〇ペラム王 初登場:22話
「漁夫王」の名前の方が有名な王。
聖人の血を引き、ギャラハッドの祖父にあたる。
本作では聖遺物の守護者の依り代にされた被害者。
〇アグロヴァル 初登場:30話
ラモラックの兄。
本作ではパーシヴァルと入れ替わる形で円卓を去る。
〇マーハウス 初登場:30話
ガウェインの友。
ほぼ原典通りトリスタンとの決闘負け、円卓を去る。
〇ユーウィン 初登場:30話
モルガンの息子。獅子を連れた騎士。
本作ではプロット再編により出番削減した。
獅子と連携する宝具案が存在したが没ネタへ。
〇サグラモール 初登場:30話
空腹と頭痛持ちの騎士。
本作ではプロット再編により出番削減した。
限界を超越する宝具案が存在したが没ネタへ。
〇ディナダン 初登場:30話
陽キャでコミュ強な騎士。
ランスロットやトリスタンの逸話に頻繁に登場する。
本作では話し方が黒髭寄りになってしまった。
〇ガヘリス 初登場:32話
ガウェインの弟。円卓の騎士。
円卓の割に影が薄いというか、暗殺系の逸話を持つアサシン枠。
本作では影に潜む宝剣――カルンウェナンの使用許可を持つ。
〇ボールス 初登場:38話
ランスロットの従弟。ランスロットの父親と同じ名前。
ランスロットガチ勢なのと、聖杯探索の逸話を持つ。
FGOの他の騎士からの言及ではお調子者らしい。
本作でも軽い感じのキャラ。
〇ライオネル 初登場:38話
ランスロットの従弟。ボールスの兄。
弟に見捨てられ、理由なく復活する逸話がある。
<登場済み・予定 シンたちの宝具>
崩壊編で最終的な宝具は増えたり、違ったりします。
〇約束された終焉の剣(エクリプシオン)
ランク:A+ 種別:対軍宝具
人の悪意と欲望を体現した堕剣。
地表を覆い、星の光すら呑み込まんとする人の欲の象徴。
元は悪意の混入により失敗作と化した選定の剣。
真名解放した状態は、剣の形をしたブラックホールみたいなもの。
半身であるシンと、最優の騎士ギャラハッドのみ使用可能。
ただしギャラハッドでは悪意の全力解放が不可能。
本編ではシンからギャラハッドへ譲渡された。
なお堕剣はシンの半身として、常に彼を悪へと誘い続ける。
シン(セイバー)召喚時に所持。
ギャラハッドはオルタ時のみ完全運用可能。
〇血濡れた破滅の槍(ルイン・ロンギヌス)
ランク:B 種別:対人宝具
シンがロンギヌスを再現をしようとして作った魔槍。
再現した『嘆きの一撃』を穂先一点に集中させて放つ。
反動が大きく、使用制限がある。
ラモラックの宝具であると同時に、製作者シンも所持。
シン(ランサー)召喚時は量産型投擲槍として使用。
〇最果てへと堕ちる槍(フォール・ロンゴミニアド)
ランク:?(未完成) 種別:対神宝具
シンがロンゴミニアドを再現しようとして作った堕槍。
悪意と怨念を込めた聖書の力により、唯一神以外の神秘を忘却・凋落させる。
本編ではテクスチャを差し込む機能を悪用した終幕をシンが企んでいる。
シン(ランサー)召喚時のメインの武器。
〇偽・万魔殿(シン・パンデモニウム)
ランク:A 種別:対軍宝具
シンが討伐・回収してきた妖精・神霊・精霊の残滓を
悪魔へ加工し、召喚・使役する魔術。
ジル・ド・レェの宝具、ゲーティアの召喚術と似ている。
シン(キャスター)時のみ使用可能。
最終的に宝具でなく、普通のスキル扱いになるかも。
〇国喰竜飲(グーラ)
ランク:B+ 種別:対人宝具
血肉を喰らい続けた魔剣グーラが、
ヴォーティガーンを過剰摂取したことでランクが向上した。
そこに在るだけで周囲の生命力を奪うというシンプルな上位互換。
シンではなく、ウルフェンが所持。
〇慟哭の乱調(クライング・フェイルノート)
ランク:B 種別:対軍宝具
シンの肋骨武器の一つ。ウルフェンに与えられる。
名前の通りフェイルノートをシンが模倣した魔弓。
詳細は崩壊編で。
〇星喰の大狼(ワーグヘジン)
ランク:B+ 種別:対人宝具
シンの肋骨武器の一つ。ウルフェンに与えられる。
アタランテの宝具の「神罰の野猪」と似たようなもの。
詳細は崩壊編で。
〇炎獄の移り火(ゲヘナ・イグニス)
ランク:C+ 種別:対罪宝具
シンの肋骨武器の一つ。バースに与えらえた。
地獄の火と酸の池から引火した炎そのものが刀身となっている。
敵も使い手も問わず、燃やし、罪の大きさによって火力が変わる。
バースは”無垢なる者”として、今の所は制御可能
シンはガラティーンを再現したかったが、
ケルビムの剣っぽくなったのも含めて失敗作とも言える。
バースが所持。
また、少し時間を置いて再開します。
次から最後までは戦闘ばっかりになります。