邪魔するなら誰であろうとぶっ壊す。
「──人の姿をしたノイズと、お前は分かり合えるのか?」
俺の言葉が空気を裂いた。
瓦礫にこだまするその声は、冷たさと諦観と狂気をない交ぜにして、こいつらの胸に刺さるだろう。
「……貴様は人であることを捨てたというのか!?」
青い奴が先に反応した。
人を捨てた?ふざけるな、これは俺の"個性"だ。
「フザけんな……! 人間が、自分で自分をノイズだなんて言うんじゃねぇよ!」
赤い奴が銃口を揺らしながら叫んでくる。
けど怒りに滲む声だ。
俺の言葉がきっと、ほんの僅かにコイツらの核心を突いていたからだ。
「──違うよ。あなたは人です! ノイズと違って言葉が、手があるじゃないですか!!」
……あぁコイツ、人の意志無視して、自分の考えが正しいと押し付けてくる感じか。
そういうの、ヒーローも
「分かり合うだ? 手があるだ? ……笑わせんな。人間はいつだって、自分にとって都合のいい“人”しか救わねぇんだよ。異形を、異物を、
先生の溜め込んでいた"個性"も、先生の"個性"もある。
けどな、俺は俺の"個性"だけで、それだけで十分でもあるんだ。
まぁ先生の我がなくて、完全に先生のも、他の"個性"も、全部が俺の力となっているから、有意義に使わせてもらうが。
俺は五指を構えた。
「待って! まだ……まだ話せるはずだよ! たとえ何度否定されたって、私は──」
「──そのまま立ってたら、死ぬぜ?」
地に触れた瞬間──崩壊が伝播して、白い粉塵が爆ぜた。
それぞれ信号機の色をしてる奴らはすぐにそこから離れていった。
「地面が、建物が、全部が崩れていってるだと!?」
「無機物にすら伝播しているのか……奴の分解する力は!」
おぉ、おぉ、ミサイルに乗って空に逃走とは。
何んともまぁ変わったやり方をすることで。
――◆――
S.O.N.G.本部。
潜水艦でもあるその司令室にて、唯一無事な一部だけの防犯カメラから中継されている戦闘。
その戦闘を映し出しているスクリーンから、待機中の切歌、調、マリアの三人は目を離すことができずにいた。
「人なのに、ノイズと同じように塵にするなんて……!」
その異様な光景に、調は声を漏らす。
その声にはず恐怖が含まれている。
それは映し出されている死柄木の姿が、人ではない何かに思い、人間とは思えなかったからだ。
シンフォギアの纏うバリアフィールドは、通常兵器程度の攻撃なら、簡単に無効化するほどの防御性能を誇る。
同時に接触した人間を炭素転換するノイズの力も無効化する唯一の装備。
かつてアルカ・ノイズに分解されたことがあろうとも、それも既に解決済み。
だが死柄木弔はそのバリアフィールドすらないにも等しく、一瞬で分解――否、崩壊してみせた。
その姿は一言で、人の姿をした上位のノイズ。
「……ノイズと同じように人を、そして地面や壁と言った無機物でさせも崩すことの出来る力……あの青年はいったい……」
弦十郎が、厳しい表情でそう呟く。
装者三人が現場に現着するまでの間の時間、その間でも驚愕する内容。
触れた物を関係なく塵にし、ノイズのように骨すら残さない。
あれは人の形をしたバケモノではないかと、誰もがそう思うだろう。
司令室にいる誰もが、その異常な光景に沈黙してしまう。
その間にも映し出される現場は次々と崩れていった。
――◆――
結構塵にしたな。
見える範囲が全部荒れ地になってる。
あぁでも痛ぇな……。
「『超再生』は効いてる…けど久々だったせいか、フルじゃなくともダメージが来たな……」
右腕が内出血してやがる。
けどまぁ再生はしてるしあの時と違って操ることもできるんだ。
ある程度軽減はできてる。崩壊が終われば、信号機どもが降りて来やがった。
「こんな…ことが……」
「……司令からだと、私たちが今見える一番離れた場所、そこより遥か先まで被害が出ているそうだ」
「テメェ……何が目的なんだ! なんでこんな、無関係な人たちも巻き込むことを!!!」
黄色い奴は絶句。
青い奴はおそらくこいつらの本丸からの情報受信。
んで赤い奴はお怒りながらの俺への問い。
いやでも思ったよ、コイツらは俺の知ってるヒーローより馬鹿だってことをな。
「確かに巻き込んださ。けどな、そんな奴らをお前らは助けに行ったか?」
「「「ッ!?」」」
「大方、後方にいるんだろう仲間がどうにかするとでも思ったんだろうなァ……でもな、俺が知ってる正義の味方は、ヒーローは目の前の戦い、
顔がどんどんと曇っていやがる。
傑作だなぁ……特に黄色い奴なんて絶望してやがるぜ。
「手を取り合えるんだろ? じゃあ何でお前は困ってる奴を、助けを求めてる奴らを今、助けに行かねぇんだ? さっきの崩壊で助けを求める奴らはわんさかいただろ? 今もたくさんいるだろ? なのに何で行かねぇんだ? お前らのお仲間さんが救助してるから? 本当は数人は見捨ててる可能性だってあるのにな……人ってのは、もう助からない命は見捨てる生き物だからなァ!!!」
俺が一歩踏み込めば、黄色い奴は思わずと一歩下がった。
はっ!結局こいつも口だけ達者な奴ってことだな。
「さて、お前らは結局どうするんだ? ヒーロー気取り共。お前らの目の前にいるのは――本物の
瞬間――青い奴と赤い奴が動き出した。
青い奴は俺に接近して剣を、赤い奴はその援護でもするように銃火器を物騒に撃ちまくってくる。
俺は降り注ぐ弾丸を避けていく。
こいつらの動き、戦い方、全部が緑谷と比べれば大したことない。
にしてもこいつら狂ってるな、こんな中歌うなんてよ。
「貴様の様な者を許すわけにはいかん!」
背後からまた青い奴の声が聞こえると同時に、頭痛が起きた。
確か緑谷から奪った、『危機感知』の力だったか?
振り向けば既に剣を構えていた。
崩したはずなんだが……赤い奴が変形させていたのを見るに、こいつらの力は武器を無限に作り出す。
もしくはゲームのポーチみたいに見えないポーチから取り出して装備する形か?
剣は大剣に変形して俺へと振るってくるが、俺はそれを片手で受け止めれる。
「痛ってぇ…! けど……エンデヴァー程じゃねぇな」
斬られなかったが、血が溢れ出る。
けど五指は触れた。大剣に亀裂が入り、塵になっていく。
このままコイツごと――んが、片腕が器用に撃ち抜かれて穴が開いちまった。
「先輩!!」
「くっ!!」
その間に青い奴は手を放して離れやがった。
でも傷は治っていく。『超再生』がしっかりと効いていることだ。
この世界にはイレイザーヘッドもいねぇ、俺の力を封じる奴もいねぇ。
「傷が…!?」
「言ったろ? 俺は人の姿をしたノイズだってな。あぁでも――それ以上のバケモンかもな」
右腕を構える。
えぇっと確か……おっ、あったあった。
「『空気押し出す』+『電波』」
二つの"個性"を掛け合わして放出。
空気と電波が信号機どもに襲い掛かって吹き飛んで行った。
これでこいつらの本丸との通信は妨害できたはずだ。
「今、のは…!?」
「通信は面倒だから駄目にさせてもらった。あとはお前らを塵にするだけだな」
一人でもどうにでも出来るが、
有意義に使わせてもらうぜ、錬金術師ども。
道具をばら撒き、アルカ・ノイズ共を召喚する。
んで頭痛――攻撃が来る。
「クソッたれ!!」
赤い奴が打ってきた。
『空気押し出す』を盾として発動して……あ?黄色い奴が走って来て……あぁ、緑谷と同じ拳とか足で戦う奴か。
「無駄だ」
「だとしてもォ!!!」
空気をそのまま押し出したが、そいつは見えていないのに殴って抵抗しやがった。
へぇ、女なのに馬鹿力なのか。けどそれだと動けねぇよな?
「やれ」
こいつらも脳無同様、命令すればその命令通りに動く。
んでノイズは黄色い奴を襲い掛かるが、斬られたり、撃たれたりして赤い散になりやがった。
「私たちを忘れたか! 外道!!」
『危機感知』が反応した。
青い奴が横にいて青い斬撃を飛ばして来やがった。
空気を解除して、片腕で受け止める。
「なっ、避けずに…!?」
「――『反射』+『拡散』!」
身体全体に『反射』と『拡散』を発動させて、青い斬撃をバラバラに跳ね返してやり返す。
全員が驚いてやがる。まぁそうだろうな。
「あたしらの攻撃がとことん効いちゃいねぇだと…!?」
「あぁ…痛ってェ! けど、緑谷と比べれば痒い程度だなぁ…!!」
「緑谷…?」
距離を取って攻撃してくる赤い奴が面倒だな。
重火器だけじゃねぇ、さっきの崩壊から逃れる時にいつの間にか発射されていたミサイル……武器やこいつらの戦い方から見て、赤い奴の仕業だ。
ゲームとかでもそうだ。まずは後方からのサポートをぶっ潰す。
地を蹴って、赤い奴へと向かう。
「なっ、雪音ェ!!」
「馬鹿正直に真正面からとはなぁ!!」
予想通りだ。
両手に持ってるガトリングだけじゃねぇ、腰が展開してミサイルを撃ってきやがった。
けどな──
「──意味ねぇって言ったろ! 爆ぜろ!!」
『電波』と『拡散』を掛け合わせて放出。
ミサイルはそこで全部爆ぜた。
「嘘だろッ!?」
距離を詰めて、ガトリングを両方とも掴んで崩す。
「遠距離は詰められたら大抵何も出来ねぇよなぁ!!」
「くっ! なめんなァ!!」
「止せ雪音! 奴はアームドギアすら崩すんだ! いくらシンフォギアでも崩される恐れがある!!」
あ?『危機感知』が反応して……横からか。
一端手を放して離れた。
「見てないのに、避けられ──がっ!?」
『鋲突』を伸ばして黄色い奴の身体を貫いた。
「あんな大口叩いておいて、何もできてねぇな、黄色い奴」
そのまま大振りに振るって、地面に叩きつけてやる。
黄色い奴は地を這い、吐血する。
「お前──」
こういう組み合わせもいいかもな。
「──『空気押し出す』+『重荷』」
さっきより倍にして赤い奴の腹に、ゼロ距離で放ってやった。
赤い奴は遠くまで吹き飛んでいきって、もう見えなくなった……まぁ土煙とかその跡とかで分かるが。
「雪音、立花…!!」
あとは青い奴だけか。
が、青い奴はすぐに剣を作り出して警戒してくる。
「なぜ、嘲笑う……貴様は、人の心というものがないのか!?」
「いや、カッコいいなと思っただけだ。仲間がやられてもめげずに剣を握るなんて、ゲームの主人公と同じだからよ」
ここでコイツら全員を塵にしてもいいが……どうしてやろうか。
あぁ、黄色い奴の心へし折ってやるか。
「お前はいいわ。黄色い奴を先にへし折る」
「ッ! させると思うか!!」
青い奴がこっちに走ってくる。
アルカ・ノイズどもに食い止めるよう命令して、俺はそのまま黄色い奴の傍まで歩み寄る。
「う、うぅ……」
おぉ、おぉ、痛そうに苦しんでる。
あんなわけがわからねぇ言いながら、無様だな。
立てねぇなら手を貸してやるぜ?こうやってな。
マフラーの部分を中指以外の指で掴み持ち上げる。
「カッコ悪いなぁ…あんなこと言いながらこのありさまなんだからよ」
「なんで、こんな…酷い、こと……私たちは、話せるんだ……手を――」
「――繋ぎ合えるってか?
俺はもう片方の手で、
『崩壊』はゆっくりと発動して、亀裂が入り始めた。
「立花…! やめろ貴様ァッ!!!」
もう倒したのか、青い奴が飛びだしてきた。
マフラーを掴んでる方を放して、青い奴に向け、『鋲突』と『空気押し出す』を同時発動。
数本が身体に貫かれながら、吹き飛んで行った。
「お前は分かり合えば、手を取り合えるって言ってたな? つまりだ。お前はその手がなけりゃ分かり合うことはできないって言いたいんだろ?」
その一方で黄色い奴の腕は亀裂がゆっくりと、ゆっくりと広がっていく。
関節部分は、こりゃあ動かすだけでも激痛だろうな。
「おね、が……や…め……」
「やめない。俺はこの世に連なるもの、その全てをぶっ壊す。その邪魔をするなら誰であろうと塵にする。それが俺なのさ、ヒーロー気取りの偽善者」
もう少しで左腕が完全に崩れ……あ?『危機感知』が反応した。
しかも上――は?ミサイル?
そのミサイルは俺に降り注いだ。
あぁクッソ。『危機感知』が反応したが見上げた時にはすぐそばにいやがった。
おかげで防御が間に合わなかった上に黄色い奴を反射的に離しちまった……あ?黄色い奴がいねぇ――
「――はっ、そういうことか」
土煙が晴れてみれば、黄色い奴を脇で抱えている、同じように露出の激しい白い恰好をしたピンク髪の女がいた。
仲間の増援ってわけで、さっきのは目くらましってわけか。
となると、ここから更に来るかもしれないな。
――◆――
S.O.N.G本部
「アガートラーム、シュルシャガナ、イガリマ、エンゲージ!」
「マリアさん、調さん、切歌さん現着!」
その司令塔にて、職員全員が血相を変え、必死と言わんばかりに手を動かす。
それは、現状にどうにか穴をあけ、装者である響たちを救うがため。
「聞こえているか三人とも! 響君たちを救出後、すぐに撤退するんだ!! 無理な戦闘はするなよ! 絶対に!!」
手札は使う。
その一つは、本部にて待機していた他三人の装者の派遣。
だが交戦し勝つ為ではない。救出し全員生きて帰還するために。
――◆――
「まだお仲間さんがいたとはな……んで? どう対抗するんだ?」
俺が一歩踏み出せば白い奴は短剣を持っている手を地に叩きつけて、土煙を巻き上げた。
黄色い奴を抱えたまま、俺に背を向けて走り出した。
にしてもどいつもこいつも遅っせぇな……あの速度で逃げてるなんてよ。
「マリア、さ……」
「喋らない! 傷に響くわ――がっ!!」
無駄だ。
『鋲突』を放って、白い奴のわき腹を貫いてやった。
んで、また『危機感知』っと…それも左右から。
確か宙に浮ける"個性"か何かが……あぁ、これだ。
スターとの戦闘の際に、先生が脳無から奪っていた『翼』の"個性"。
肩甲骨あたりから、黒い翼を生やして、上へと浮上する。
次の瞬間には、さっきいたところに物騒な鎌と円盤型のノコギリが降り注いでいた。
「は、羽を生やして飛んだデス!?」
「そんな…!?」
青い奴を抱えているピンクに、赤い奴を抱えている緑。
しかもどれも女かよ……まぁぶっ壊すに変わらねぇし、関係ねぇ。
「…ッ、調! 切歌!! 司令の言う通り、今は響たちを連れて撤退だけを考えるのよ!!」
「――簡単に逃がすと思うなよ? 出向いたのはそっちだぜ?」
『翼』にパワーを乗せて、一気に詰める。
そして地面に五指を乗せて――
――いや、やめておくか。
俺は今一度宙へと舞い上がった。
すぐにでも崩すことはできる……けどまだ全部を崩す前に、この世界に来てから何故か持っていた欠片を、利用できるようにはしておきたいしな。
それに、コイツ等の本丸さえわかれば、俺にはよくわからないが、そこのデータとか奪うこともできるかもしれない。
けど『サーチ』で追跡は……無理だよな、これはあくまで"個性"持ちの場所と弱点だもんな、見れるのは。
さて、ここから見える範囲、地平線は全部荒地となってるな。
あのハゲのような金持ちでもいて、配下にできれば楽なんだけどな……まぁもうしばらくは錬金術師狩りになるか。
「じゃあなヒーロー気取りの偽善者共。それと黄色い奴に伝えろ。“俺はお前の手を死んでも取る気はないし、崩してやる”ってな」
それを最後に、俺は地平線の彼方へと飛んで行く。
あぁそうそう、言い忘れてた。
これは、俺が最凶のヴィランになるまでの物語だ。
『死柄木 弔』
"個性"『崩壊』
五指で触れた物を崩壊する。
崩壊の頻度、範囲から、速度まで操ることが可能。
『AFO』
『AFO内にストックされた無数の"個性"』
元の世界で自ら欲し移植された"個性"。
だがAFOの自我がない故に、完全にすべての"個性"が死柄木のものとなっている。
死柄木からしてみれば『崩壊』以外の"個性"はあくまでおまけとしてだけとらえているが、それでも本人は有意義に使わせてもらっている。
外見
肉体、髪色と長さ、身体能力は第二次最終決戦時。
服装は「僕のヴィランアカデミア」時(装飾の手は顔だけで、誰の手なのかは不明)
最終決戦で敗北後、本人も気が付いたらという形でシンフォギア世界に来ていた。
身体の作りや"個性"、服などはその時から既にある。
同時に謎の欠片を持っていた為、この世界のことを知りながら、欠片も駒に含め自分の望みをかなえるために行動する。
死柄木から見たシンフォギア古参の信号機組
青い奴(風鳴翼)
戦闘能力の面で見れば一番だが、どこか精神的に弱い部分が見える。
技の熟練度とかはすげぇ、正直『崩壊』以外の"個性"がなけりゃやられてたかもしれない。
赤い奴(雪音クリス)
口が悪くて物騒なところは爆豪勝己を彷彿とさせる。
けど遠距離が得意なぶん近距離には弱い、詰めれば終わり。
ミサイルに乗って移動の点は面白そうで、乗ってみたいと微かに思った。
黄色い奴(立花響)
緑谷出久を重ねた。
けどあいつは止めるため、助けるために全力で、俺が再生するから躊躇なく攻撃してきた。
なのに黄色い奴は攻撃にどこか躊躇があったし、対話で解決しようと、その執念を貫いていた。
緑谷と比べて戦闘能力が弱い。
『OFA』の全部をぶつけて来た緑谷と比べれば大したことない。
全員共通で思ったこと。
なんでこいつら戦場の中歌ってんだ?トチ狂ったのか?
直接死柄木弔を見た信号機組。
風鳴翼
破壊そのものが人の姿をしたかのよう。
かつて風鳴不動に感じた「死」を再び感じ、ずっとその感覚に襲われ、勝利どころか剣が届くイメージすら湧けなかった。
響の腕が崩されかけているのを見て、亡き片翼の奏の塵になっていく姿と重ね、怒りや悲しみの混乱に包み込まれかける。
雪音クリス
自身をノイズと言ってくるってる奴と同時に、正気に戻してやらないとと最初は思った。
だが戦っていくうちに、死柄木が人間じゃないと無意識に、本能的に思い始める。
死柄木とだけは分かり合えない。思いたくないが、殺さないといけないとも思った。
立花響
人と手を取り合えることを信じ貫くその執念が、現実、物理的に砕かれた。
その手はノイズと同じように触れたものを骨も残らず塵にすることができるのを見て、死柄木の言う通り、人の姿をしたノイズと無意識に思い込んでしまう。
それでも話すことができる、自分たちの言葉が分かる以上、分かり合えると信じ対話を試みるも、対話どころか抵抗もむなしく一方的にやられてしまう。
そして左腕を、辛うじて繋がっているとはいえ、下手すればすぐにでも繋ぎ目が崩れ、左腕が落ちてしまう状態にされてしまうのと同時に、死柄木の言い放った「手が無きゃ繋ぎ合えないってことだろ?」って言葉に、心にすら大きな亀裂を付けられてしまう。
ちなみに時系列はXVです。
お気に入り登録と評価、感想の方よろしくお願いします。