厄ネタに厄ネタで対抗する一般転生者   作:アミーボ・アモーレもっと強くして

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投稿遅れてすみません!
ちょっと病院行ったりカウンセリング受けたりしてたらいつの間にか1ヶ月過ぎてました。時間の流れ早過ぎませんか?

感想・評価ありがとうございます!
ランキング10〜20位辺りを取っていてびっくりしてます。

今回から本格的に原作乖離が始まります。
独自解釈が多分に含まれますので、「ここではこういう設定なんだな」と寛容な心で読んでいただければ幸いです。



厄ネタは新たな厄ネタ生み出すから厄ネタ

 

 

 

…………さて、結論から先に言おう。

ここは呆れ返るほど平和な国、プププランドではない。

ここは銀河に名だたる平和な星、ポップスターではない。

ここは人理継続保障機関、フィニス・カルデアではない。

 

そのどこでもない。

地球上のいかなる場所にも該当しない。

太陽系…否、銀河系のいかなる座標にも存在しない。

ここは次元の間に存在する「虚数空間」。

 

そう、この僕。セオドア・H・レピドプテラは。

僕に割り当てられた部屋ごと、虚数空間に引き摺り込まれたのだ。

 

 

 

ふざけるなよ!!!!!

 

 

 

 

なんなんだよちくしょう!!え!?今日ファーストオーダーですよね!?ああ嫌だなあ爆破されちゃうのかな〜どうやって切り抜けようかな〜とか思ってたのに!なんだここ!どうなってんだここ!!

え?レフってこんな性格悪いやつだったの?

僕のことそんなに排除したかったんか?レフに僕のこと何もバレてないのは確認してたのに?え、そんなヘイト稼いでないと思うんだけどなぁ!?

 

……と、まあ疑ってみたものの。

実のところ犯人の予想はついている…というか部屋ごと虚数空間に叩き込めるやつなんて1人しかいない。

虚数空間への潜航手段、虚数潜航(ゼロセイル)を可能にする虚数観測機ペーパームーンをアトラス院から受け取っている存在。誰にも怪しまれずにその装置をコピー・小型化して部屋に仕込める存在。

そして、その部屋に狙いの人物を住まわせることができる存在。

 

「_______やっぱり死んでなかったんですね、マリスビリーさん?」

「……流石だね、セオドアくん。もう少し動揺するかと思ったのだけれど。彼を疑っていたのかい?」

「いいえ?彼に嘘をつくだけの時間的余裕はないですし、嘘をつくメリットがありません。ただまあ…執拗に僕を勧誘してきた存在が、僕に何もすることなく死ぬとは思えなかったので。」

 

あと基本的に死んだやつのことは信用しないことにしてるんだよね。一番暗躍しやすい状況だからね、死んでる状態って。

自動的に犯人から除外される立場。人の目を気にする必要こそあれど、どんなことでもできる立場。

死んだフリで暗躍する存在なんていくらでもいるんだからな!

ダークマター族の常套手段その①を忘れられる程、まだ平和ボケしてないぞ僕は!

自分でとどめを刺したやつですら「いやまだ生きてるんじゃねえかな…」って疑ってたことすらあるぞ!案の定生きてたぞ!これだから残機持ちってのはクソ!!

 

「で?わざわざ僕を部屋ごと拉致した理由って何です?儀式かなんかの材料にする気なら全力で抵抗しますけど?」

「それならAチーム…カルデアどころか、時計塔の手駒たち含めた全てで相手をするよ。君を害するつもりはない。」

「害するつもりないのに虚数空間に叩き込んだんですか???ここド級の危険空間ですけど?????」

「ここならお互いに暴れられないだろう?お互いがお互いの命を握れる場所だ。そして君は、そういう場所が一番安心できるだろう?」

「…………プロファイリングとか済ませてたりします?」

 

実際にそうだ。僕は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。脅威を把握できて、何が目的か明確で、対処できるかどうかも判別がつく。だからこそ、この状況には安心できる。

ただそれは大抵の場合だ。

マリスビリー・アニムスフィアの場合は話が変わってくる。

コイツ何をしでかそうとしてるのかわからなさ過ぎて怖いんだわ!!

割とあやふやになってきてる前世…いや前々世の記憶でも意味わからないタイプの人だったし!怖いわ!!

 

「プロファイリングできるほどの情報はくれていないだろう?まあ時間はたっぷりある。聞きたいことがあるなら何でも話そうじゃないか。」

「……???いや、意味がわからない。え何?死ぬまでずうっといっしょ!ってこと?今日ファーストオーダーですよね?」

「そうだよ。そして()()()()()()()()()()。だから一年は暇になるだろう?」

「え、は、んんん?何?何で把握してるの?え?ちょっと待ってください???どういうこと???」

 

待て待て待て待て待て待て待て。

いやおかしくない?マリスビリーの計画に人理焼却ってなかったはずでは?というか発覚するのはレフボムが炸裂してからだ。

まだ炸裂してないぞ!?何で知ってる?

というか止めないのかよこの人。マジで言ってる?

 

「どうして止めないのか、という顔だね。止める必要がない…というか、むしろやってほしいくらいだよ。あ、紅茶でいいかい?」

「紅茶でお願いします。やってほしい…?どういうことです?あなたの目的は人理保障のはずだ。なんで人理を乱すことを許容するんです?」

「君をカルデアに招待できた時点で計画を大幅に変更したからね。というか変更せざるを得ない状態になった。先にデイビットを捕まえられてよかったよ。はい、紅茶。ウチのツテで仕入れたいいところのだよ。」

「どうも…あ、美味しい。計画を変更せざるを得なかった、って具体的にどこ変えたんです?Aチーム全爆破からの宇宙単位での置換魔術までは想定してたんですけど。」

「ああ…そこまでわかってるなら話は早いね。一番大きな変更としては、Aチーム…というより、カルデアの9割ほどは放棄することにしたんだ。」

 

………ん?カルデアの放棄???

何を言い出したんだこのロード。あなたの私財まで投じた悲願の組織ですよね???聖杯戦争勝ち抜いて巨万の富もらって沢山暗躍してようやく作った組織の、9割を放棄?

意味がわからないというより怖いわ。計画変更せざるを得ないって言ったけどどんだけ変更したんだよ?????

 

「腑に落ちない顔だね。順を追って話そうか___」

 

 

 

まず、君を時計塔で見つけた段階で計画を変更した理由から説明しようか。自慢ではないけれど、君を一目見た時に気がついたよ。君が宇宙由来の存在であることをね。

そこで君を観察することにした。経歴を調べても宇宙の痕跡が見当たらなかったからね。観察していくうちに君は脅威になりえないことがわかったけれど、脅威になることがわかった。矛盾しているように思えるかい?していないとも。

確実に旧人理保障の障害になってしまう存在だが、きちんと対話すれば協力していける存在。

それが、私の定義したセオドア・H・レピドプテラだ。

 

だからこそ君を取り込める方向で計画を変更した。

不要なリスクを進んで背負いたいとは思わないし、利用できるなら利用した方が得できる。

そして、君を連れてきた時のデイビットの反応で確信したよ。

君、宇宙で結構有名…あるいは厄介なのだろう?

デイビットがあそこまで反応する人間なのだから、おそらく私が想定していたよりも有能で、強い。

肉体の性能そのものは封印指定執行者や埋葬機関…いや、むしろサーヴァントクラスだが魔術的には突出していないことは把握していたけれど、魔術的素養とかは不透明だったんだ。魔術師よりも魔術使い…いや、もっと言えば魔術に関わりのない人間に近い性格だったし、時計塔では敵を作らないように手を抜いていたようだからね。大雑把だが把握できて助かったよ。

 

そんな君なら宇宙の脅威も正確に把握していると踏んだ。

そして、私が存命の間は確実にボロを出さないと考えた。

両方、見事に的中したよ。ラプラスに観測させ続けた甲斐があった。

私の知り得なかったこと…超文明ハルカンドラと、文明王セオドア。南米のアルテミット・ワンと遜色ない脅威の数々。君の持つ神代クラスの礼装。どれもこれも恐ろしかった。

だからこそ、計画を全て変更することにした。

 

まず何より先に行ったのはカルデアスへの干渉だね。

このまま人理保障を実行してしまえば、私の想定していない「なにか」によって全てが台無しにされてしまう。

ということで、現在のカルデアス内部には何もない。いや、正確に言えばシミュレートされた西暦2115年の地球文明…擬似地球モデルとしてのカルデアスは存在するが、それだけだ。用意していたシステム…マリス・カルデアスなどは消去しておいた。少し勿体無いとも思うが、必要経費だと割り切ったよ。

いやはや、消去する前に確認してたらとんでもないことになってて焦ったね。あのままだと私の想定していた人理保障は達成されなかった。

中身ばかりを求めるのはこの宇宙の悪い癖だと思っていたが、使えるからと中身を気にしなさすぎるのも良くないと痛感したよ。

携帯電話の中身を理解しないで使う程度のつもりだったのだが…少し無理のある計画だったね。

 

そして、次が邪魔な存在の排除だ。

Aチームを始めとした47人のマスターたち、現所長オルガマリー・アニムスフィアを始めとした優秀なスタッフ、カルデアの潤沢な資源・設備。これら全てをなくす。

無くした上で、これから起こる脅威に対抗してもらう。

ああ、人理焼却は元から把握していたよ。まあ詳しいことは知らないのだが、計画を変更するほどのものでもないだろうと見送っていたが…今回の件で利用させてもらうさ。

と、話がズレてしまったね。

私がやってほしいのは危機的状況での団結だ。

最低限の設備、最少の人数、最悪の環境で人理焼却に立ち向かうこと。

そしてその後も体験してほしいんだ。努力を認めず、成果を簒奪しようとし、あらぬ疑いをかけてくる部外者たち…人間の汚さというものを存分に、ね。

ああ、そもそも対処できなかった時はどうするのか、などもちろん考えているとも。

Aチームを大令呪ごと突貫させるさ。送り込んで、ドカンと爆発させて終わりさ。何の問題もない。

 

さて、それで最後の段階だ。

君の説得、そして親睦を深めること。

つまりこの虚数空間で、カルデアの奮闘を共に鑑賞しようということだ。

もちろん意味はあるさ。目的もある。

簡単な話だ。今後彼らにはこれから団結の難しさとカルデアの必要性、そして潜在的な脅威に対処する大変さを嫌というほど知ってもらう。

その後に君から、君の知っている宇宙の脅威を全て語ってもらいたい。

かの遊星や南米のアルテミット・ワンクラスの脅威が無数に存在するんだろう?それら全てを詳細に語ってほしいのさ。

 

「____そうすれば、私の提示する新たな人理保障にも賛同が得られるはずだ。」

 

 

 

説明長すぎてアレだけど、要は人理修復の大変さを知ってもらった後に、宇宙の脅威を知ってもらうということか。

何でそれが人理保障に繋がるんだ…?てか新たな人理保障ってなんだよ。怖いよこの人。さらっと人間爆弾も必要ならやるって言ってるし。

 

「で、その人理保障ってのは何なんですか?宇宙の脅威を語ってどうにかなるんですか?」

「ああ。カルデアを未来永劫存続させる。正確に言えば、人理焼却に立ち向かえる善性を持った人間たちの寿命を可能な限り延ばす。そして、人理の危機で呼び出された英霊たちを記録し、こちらで簡易的な英霊の座を作成する。後は簡単だ。人類が撃退できない脅威が訪れたら、カルデアに対処してもらう。し続けてもらう。地球という庭園を守る庭師になってもらうのさ。」

「いや…無理があるでしょう。人類が何億人いると思ってるんです?それに寿命延ばすのにも限度があるし。そこら辺どうするんです?」

「簡単だよ。あらゆる手段で延命できる限界が来たら、カルデアスを使用してプリテンダーを量産する。『人理の危機を幾度も乗り越えた存在』の役を演じさせることで、カルデアそのものを存続させる。日本にもあっただろう?確か…襲名、だったかな?二代目、三代目と続けていってもらうんだ。最悪、霊基情報を記録して擬似的なサーヴァントとして機能させるさ。」

「えぇ…まぁ、理論上は可能…可能か。いやでも、そもそもの人員が足りないのはどうするんです?地球がどれぐらい広いかちゃんと把握してます?」

「ああ。しているとも。だから()()()()()。」

 

……………あぁ〜、なるほど?なるほど。ふざけろマリスビリー。だから説得、ねぇ。聞き入れてもらえないという自覚があって何よりだ。

それってつまりアレだろう?僕にこの所業を許容しろ、ということだろう?認めてたまるかそんなもん。

だって、こいつは。

マリスビリー・アニムスフィアは。

 

「表向きは人理継続保障機関フィニス・カルデアの選抜部隊、人理継続防衛部隊エデン・カルデア。裏向きは人類を管理可能な数まで減らして、危機が起こる度に介入する組織……擬似抑止力システム、エデン・カルデア。その初代隊長になってくれるかい?」

 

僕に人類の虐殺をさせるつもりなのだから。

もう嫌だよコイツの相手!!

助けてカービィ!!!!!

 






マリスビリーの考えって地球人類「のみ」の安全とかを考えるとそれほど間違ってないよね。けどちょっと宇宙は怖いしやばいよね。
なら人類の方を守りやすくしよう、という話です。
ちなみにカルデアスが空っぽになりましたが人理漂白は起こります。マリスビリーが偽装工作してそれっぽくやります。
で、カルデアに勘違いしてもらってオーディール・コール手前まで行ってもらいます。

※マリスビリーが人理焼却について知っていたのは、ソロモン由来の魔術師たちの冠位指定(特定の時代まで生き延びること)を把握していたから(独自設定)
とはいえ何をするかは把握しておらず、カルデアスが2016年以降を観測できなくなったことで「あ、冠位指定の理由ってこれか。つまりソロモン関係で何か起こるな?」となった(独自設定)

なお、今話により物理的にオーディール・コール以降が吹き飛びました。
さらばだ2部終章!!ネタバレとかややこしいのならばそこら辺をやらなければいいんですよねぇ!!
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