鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
※明智吾郎視点
初日、慣れない飛行機に双葉が気分をかなり悪くさせてしまいホテルで過ごす事になっていた。
冴さんと俺、双葉の3人で家族用の大きな部屋を予約していた為に…テーブルにソファ、ベランダなど一軒家も驚きの設備が用意されている。
冴さんと会話したり、チェスをしたり。
ラウンジなホテル内のプールサイドで日光浴などをしてした。
普段見る仕事着でも、最近やっと見慣れてきた露出の多い
胸元にはネックレス等の装飾品ではなくサングラスが掛けられており、実用性のあるものを選ぶのが冴さんらしい。
獅童のパレスにもプールがあった話や明日からの互いの予定を話し、気が向いたようにチェスの対局をし…互いに実力を認め合える者と、静かに知略を競う。
新島冴
「チェックメイト。」
明智吾郎
「…お見事。流石に、現役検事には敵いませんね。」
新島冴
「ふふ、2回は勝ってるでしょ?」
「自分が有利な状況になったとき、それが罠かどうかを良く見極めれば伸びるんじゃないかしら。」
明智吾郎
「冴さんの
「もしかして、2回勝ったのも『勝たせた』とか言いませんよね?」
新島冴
「内緒。」
優雅で落ち着いた時間は…俺のイメージする最高の休日の過ごし方。
もっとも、自分で考えもしない最高の過ごし方を知る前の話ではあるが。
夜、くたばってる双葉はともかくして…一人暮らしになって長らく経験の無かった『近くに人の居る睡眠』は。
近くにいる対象も対象なせいで年相応に動揺してしまった事は墓にまで持っていきたい。
…。
〜〜
朝
〜〜
翌日、無事に双葉は回復した。
新島姉妹でまとまって、ビーチに遊びに行くのだと。
俺も憂いは無くなった為に、祐介が居ないのは寂しいが竜司とバカをして過ごす事にする。
ハワイでできるアクティビティを見返そうとスマホを見れば…
『俺は運命に打ち勝った』とだけ書かれたメッセージが、祐介から送られてきていた。
(…まさか)
〜〜
午前
〜〜
ホテルに、
喜多川祐介
「雨乞いは成功したようだ。雨宮と共に3時間も祈ったのが功を奏したな。」
坂本竜司
「奏してたまるかよ!」
天候によって急遽行き先が変更され、ハワイに到着したらしい洸星高校一行。
自由行動になった矢先に祐介が合流したのだった。
明智吾郎
「う〜ん…オカルトじみたものを扱ってるせいで切り捨てられないのがもどかしいね。」
「人の認知が天候に干渉なんて可能なのか?自然の意思とでも呼ぶものが実在するならあるいは…」
坂本竜司
「ま、どうでもいいだろ。」
「難しい事は日本でも考えられっし!」
明智吾郎
「…確かに、後でやればいいか。メモだけ取っておくよ。」
竜司の言葉に従い、素直に思考の海から帰ってくる。
いつでも行ける海より、今しか行けないハワイの海を楽しむべきだという意見は一理あった。
喜多川祐介
「ずいぶん乗り気だな?」
明智吾郎
「3人揃って嬉しいのは、お前らだけじゃないって事さ。」
「島全体、遊園地みたいなものだ。どこから回る?」
坂本竜司
「おう!まずは…」
束の間に得たバカンスは、まだまだ始まったばかり。
鴨志田のコーチが齎す情報など、まだ解けぬ謎も多いが…それらに相対するためにも、羽をしっかり伸ばしておくべきだ。
終わる前から、もうわかる。
今年は、これまでで一番楽しい夏になる。
人生で一番の夏にしない為に、これからも頑張る事にしよう。
…。
※三人称視点
所変わって、ワイキキビーチ。
サーフィンの聖地とも呼ばられるハワイには、数々のサーファーが集まっている。
その為に、観光客向けの初心者講習のような者も開かれていた。
道具のレンタル、ガイドさんによる手厚いサポート…度胸さえ用意していれば、誰でもサーフィンに挑戦できる。
秀尽生の中で『陽』に属する者達の多くがサーフィンに挑んでおり、波に揉まれて四苦八苦する日本の高校生達を、現地の住民は微笑ましく見守っていた。
中でも頭角を現すものは…
そう、皆さんおなじみ雨宮蓮である。
『超魔術』の器用さと『ライオンハート』の度胸がサーフボードを完璧に操り、開始して数十分にも関わらず立ち上がってのサーフィンを可能にしていた。
周囲の生徒たちからおおーと声が上がり、現地人の注目も一身に集める。
現地人たち※英語
「あの日本人、中々筋が良いな。」
現地人たち※英語
「アレで初挑戦ってのか…?」
「あの才能を腐らせたらデイブにぶっ殺されちまう!俺達で守るぞ!」
現地人たち※英語
「応!」
そうして初心者向けの指導をしてくれるガイドさんから外れて、1人だけ現地人ガチサーファー達にしごかれる雨宮蓮。
それを愉快そうに眺めて応援するのは…
東郷一二三
「ふふっ。」
洸星高校2年生、東郷一二三その人だ。
原作通り、無事にロサンゼルス行きの飛行機は嵐の影響でハワイに到着してくれたのだった…
一段落して、浜辺に上がってくる雨宮に一二三が近寄るより先に、現地サーファーの一団が彼を取り囲んだ。
現地人たち※英語
「観光客だろ?これからの予定は?」
「こんなサーファーの卵放っておけねぇ、ウチでパーティでもやりながら座学だ!当然来るだろ?」
アメリカンなスタイルでグイグイくる勧誘に、早口の英語というのもあって雨宮が対応を迷っていると…条件に不満があるとでも感じたのか、現地サーファーの一人が、集まりの中に居るハワイアン金髪巨乳を指差す
現地人たち※英語
「キャシーは日本人が大好きなんだ。思い出、作りたいだろ?」
キャシー※日本語
「遊びましょ、坊や?」
たゆんっ。
雨宮蓮
うわデッカ…
先約があるので
困ります
うわデッカ…←
先約があるので
困ります
雨宮がイエス・ノーを答える前にまず怯んでしまっていると、横から東郷一二三が雨宮に腕をぎゅっと絡める。
雨宮蓮
うわデッカ…
ご、誤解だ
取り乱してごめん
うわデッカ…←
ご、誤解だ
取り乱してごめん
東郷一二三
「NO.」
現地人たち※英語
「?」
「キミは?」
東郷一二三
「NO.」
現地人たち※英語
「…おっと。ガールフレンドが居たか。悪いね。」
「ハワイを楽しんで!」
グラマラスなサーファーグループ達は去っていった…
東郷一二三
「…性別によって宿る本能が、目を動かしてしまうのは分かります。」
「ただ、それは…わ、私以外に向けないでくれると…」
咄嗟に腕にしがみついて胸を押しつけて居たことに気づいた一二三は顔を燃え上がるように赤くし、そそくさと距離を取る。
上目遣いで、恥じらいに染まった顔で見上げる己の彼女は…雨宮には先程のハワイアン金髪巨乳の5倍は魅力的に映った。
東郷一二三
「び、ビーチバレー大会…もうエントリー始まってます。」
「和気あいあいとした大会のようですし…よかったら、私も蓮と…」
恥じらいを残しながら発される、誘い。
断る選択肢は無い…!
次に待ち受けるのは、初めての体験ではない、目下訓練中のバレーボール。
当初予定していた三島には悪いが…ビーチバレー大会の相方が決定したのだった。