鬼滅の刃 〜炭塗りの刀〜   作:サモア リナン

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村の名前から分かるように「ある童話」を元にしています。


第4噺「桃流れ村」

桃流村――。

 

 ある有名な童話の元になったとも語られるその地は、山の上流から桃が流れ着くことで知られていた。

 幾筋もの川が交わり、米や作物を豊かに実らせるため、人々は自然と集まり、やがて大きな村へと育った。

 

 人が多くなれば自然と文明は発達するものだ。

だが、不思議とこの村はそうではなかった。

藁と木と土で作られた住居は今が本当に大正か疑問を持たせるほどである。

 

 ――その村に、夕刻を迎える前。

 二十名の鬼殺隊士たちが、重苦しい空気を纏って足を踏み入れた。

 

 

「……ッ!!」

 

 視界に飛び込んできたのは、木々や軒先に吊るされた村人の死体。

 十を超える人々が逆さ吊りにされ、血を滴らせ、無惨にも晒されていた。まるで見せしめのように。

 

「うっ……!」

「げぇ……」

 

 若い隊士の数名が胃の中を吐き出す。鼻を突く鉄臭い匂いに、顔を背ける者もいた。

 

「……何故だ」

 炭十郎が唇を噛む。

「何故、喰わなんだ……?」

 

 鬼が人を殺すのは分かる。喰うのもまた、必然だ。

 だが、吊るして弄ぶなど……それは“遊戯”に他ならない。

 

「許せねぇ……!」

「遊びで命を弄ぶなんて……!」

 

 若い隊士たちの眼に、怒りの炎が宿る。

 

 

 炭十郎はすぐに全員を集め、冷静に声を放った。

 

「広い村だ、一気に探すには無理がある。四人一組で五班に分かれ、村人の捜索にあたれ。決して無理はするな。必ず仲間と共に動き、何かあれば――大声で伝えよ!」

 

「「「おぅ!!!」」」

 

 五班に分かれ、散開する鬼殺隊。

 稲荷の祠、崩れた土蔵、竹藪の影……次々に探し出される生存者。

 

「ここだ! 生きてるぞ!」

「落ち着け、俺たちは助けに来たんだ!」

 

 必死に掘り出した土間の奥から、泣きじゃくる親子。

 物置に押し込められたまま、怯える老婆。

 合計で十名ほどの村人が救出された。

 

 だが――。

 

「……おかしい」

 数名の隊士が呟いた。

「鎹鴉の情報じゃ、三十人ほどの小村って話だったはずだろ。

小村って大きさじゃねぇぞ、それに…」

 

「あぁ、ただの村人相手なら十人の村人なんて…十五匹もいる鬼の群れなら苦もなく喰える筈だ、生き残ってるのは喜ばしいが…」

 

「生きてるのが不思議…ってか?」

 

「血鬼術持ちが五匹もいるなら…尚更…」

 

「本当に三十人しかいなかったのか……?」

 

「情報に齟齬がある……」

 

「そもそも、この大きさの村で村人が30人しかいないってのはどう言うことだ?」

 

「家だって何棟もある、不自然でござるな」

 

 疑念が広がる。

 

 震える村人から話を聞くと、さらに戦慄が走った。

 

「お、おそろしい鬼が……沢山、山から降りて来て…!」

「ひ、人を喰ったり……吊るしたり……遊んで……!」

「に、逃げれば……人質を殺すと……言われて……!」

 

 嗚咽交じりの声に、誰もが拳を震わせた。

 

 

 救出した村人たちは、一つの広場へと集められる。

 

 ついて来た“隠”達が避難の準備を開始している。

 

 鬼殺隊が円を組むように取り囲み、守りを固める。

 

 刻一刻と日が落ちていく中、全員が息を殺して待機する。

 

 風の音が止み、闇が迫る。

 

「準備、終わりました!これで住民の皆さんは避難できます」

 

「早い、流石だな…では“また”よろしく頼むぞ」

「え!?…私のこと」

 

「…?どうしたのだ?…あぁ、そう言えば前の鬼狩りでは世話になったのに礼を言いそびれたな、あの時はありがとう」

 

「い、いえ…(顔隠してるのに…私の事、分かるの!?)」

 

炭十郎が隠に避難をお願いし、礼を伝えた時

 

 

――。

 

 

 ゴウッ……!

 

 突如、川沿いから立ち昇る瘴気。漂う血の匂い。

生ぬるい風が頬を撫でる。

 

 ――ドンブラコ〜 ドンブラコ〜――

 

 どこからともなく、わざとらしい童歌のような音が響いた。

 鬼殺隊士や“隠”たちが顔を上げると、川の上流から桃が流れてくる。

 

 ひとつ、ふたつ……数十と増え…百を超えた

 

 あまりにも不気味なほどの多さだった。

 

「な、なんだこれは……?」

 

 その桃に群がる影。

 

 ワン、ワン、ワン!

 キャッ、キャッ、キャッ!

 ケーン、ケーン、ケーン!

 

 犬、猿、雉――といった獣たちが、どこからかぞろぞろと現れ、桃に食らいつく。

 

 それはあまりにも異様で、不思議な光景だった。

 

 グチャッ……グチャッ……グチャッ……。

 

 獣たちが牙を立てて噛みちぎる桃から、滴り落ちるのは赤い果汁――いや、血だった。

 

 そして割れた桃の中からは――。

 

「ひ……人間!?」

 

 幼子の腕、老婆の頭、若者の脚。

 桃の中に詰め込まれていたのは、正しく人間だった。

 

「なんと惨いことを……!!?」

 炭十郎が叫ぶ。

 

 だが、戦慄はそれだけでは終わらなかった。

 

 犬、猿、雉の眼が狂気で爛々と光る。

 口角を裂くように笑みを広げ、肉を噛み千切るたびに身体が膨張し、皮膚の下から黒い血管が浮き出ていく。

 

 ボキ、ボキィッ……!

 

 骨が変形し、毛並みが逆立ち、額からツノが生える。

 その姿はもはや獣ではなく――鬼そのもの。

 

「ば、馬鹿な!? 鬼は人間がなるんじゃなかったのか!?」

「こ、こんな……動物の鬼なんて聞いたことねぇ!?」

 

「カカカ……ッ!アァ、ナンテ悍ましい…サスガ鬼ですねぇ!!」

「くせぇ…鼻が曲がりそうだ。燃やし尽くすしか無ぇよなあぁぁ!!」

「なんと酷い仕打ち…許さぬ!!」

 

 隊士たちが怒声を上げる。

 

 川を覆うように流れる桃、獣鬼の群れ、吊るされた死体。

 

更に

 

「ひっ…ひぎゃああぁぁ…」

「痛い痛い痛い!!うわぁ!やめでぐれぇーー」

「腹が…腹からあぁぁ!!」

「言うごと…ぎいだじゃないがあぁぁぁ!!」

 

保護した村人の中から叫び声が聞こえた

 

親子と老婆以外の男達は急に苦しみその身を左右に裂けられ命を食い破るかのように鬼が生まれた。

 

「なん…だと…!??人間の中から…鬼ですって!?」

 

「はぁ!?さっきから鬼の常識覆しすぎでしょ!?さっきまであの人達太陽浴びてたじゃん!!」

 

 「くっ!!生き残った者だけでも!!」

 

“隠”は動揺しつつも生き残った親子や老婆達を避難誘導する。

 

それにハッとする炭十郎

 

「ボーっとするな!死ぬぞ!」

 

その一声で隊士達はやっと臨戦体制を取る。

 

そして

 

桃流村は――鬼が蔓延る村となった

 

 犬鬼・猿鬼・雉鬼が血に濡れた牙を剥き、隊士たちに睨みを利かせる。

 

 

 グジュ……グジュジュ……。

 

 

 獣鬼たちが食い残した桃が、地面に転がり潰れていく。

 やがて桃の皮を突き破り、中からぬらぬらと光る小さな腕が突き出された。

 

「ま、まだ何か……!」

 

 ボトッ……ボトボトボトッ……!

 

 桃の中から這い出してきたのは――小鬼だった。

 

 緑色の肌をした者が最初に現れ、奇声を上げながら四つん這いで地を駆ける。

 続けて、赤、青、白、黄色……様々な色の肌を持つ小鬼が次々と生まれ出で、村の路地や庭を覆っていく。

 

「ひ、ひぃ……気色悪すぎる!」

「こ、こいつら……子鬼!?」

 

グギャグギャ!

ケヒャハハハハハ!

ギャハギャハ!!

 

 小鬼たちは言葉を話さない。

 ただ、獣じみた叫びを上げ、涎を垂らし、揺れる炎のような瞳で人間を見据えていた。

 

 ワンッ! キャッ! ケーンッ!

 

さらに犬鬼・猿鬼・雉鬼が動、それぞれが小鬼に従うように付き添った。

 

 小鬼一匹に犬猿雉が一匹ずつ

 

 瞬く間に隊士たちは――四対一の構図を強いられた。

 

単純計算で鬼は80匹

 

あまりにも多い。

 

「くそっ……囲まれてる!」

「ひとりに四匹!?冗談じゃねぇ!」

「なん…だとぉ!!?」

「落ち着け! 体勢を崩すな!」

 

 だが、目の前で狂気を纏った鬼たちが迫ってくる現実に、若き隊士たちの表情は焦りで歪む。

 

「足を止めるな!稽古を思い出せぇ!」

 炭十郎の慣れない大声が響く。

 

 ――村を覆う闇の中。

 鬼たちの嗤い声はなおも強まり鬼殺隊二十名対小鬼・獣鬼混合の八十体が激突する。

 

不死川からの助言――「単発の技でなく、舞そのものを意識しろ」――を胸に、あの日から繰り返し繰り返し稽古を重ねてきた成果を発揮する。

 

そして多対一で編み出した神楽はより鋭くなって鬼を討つ

 

「先陣を切る――奉納神楽・弐ノ舞《ミズカミ・壱ノ手 水焔舞》!」

 

しゃん…しゃん…しゃん…

 

壱ノ手 水焔舞を起点とし次々と繰り出される技達は舞うように振るわれる。その刃は水流を思わせる青白い弧を描き瞬く間に、群がる色小鬼の首が斬り飛び、獣鬼までもが一息に切り伏せられた。

 

炭十郎は止まらない。

斬り伏せながら、舞い続ける。流れる水のように――あるいは、神楽を奉じる舞手のように。

 

その近くでは、仲間の隊士たちも全集中の呼吸を駆使して討伐している幾人かは「常中」へ到達しており、鮮烈に鬼たちを屠っていく。

 

「流石、竈門殿でござるな、拙者も負けてられん…辰の呼吸・弐ノ型 辰風流舞」

「ち…ふざけた喋り方すんなっってんだろーが!

焔の呼吸・伍ノ型 赫灼連斬!」

「哈!無理デショ、虎の呼吸・漆ノ型 虎走嵐ッ」

 

普段は小競り合いばかりしている三人組が、見事な連携を見せた。息を合わせた刃は、まるで一体の獣のように鬼を討つ。

 

他の隊士も負けてはいない。

 

「馬鹿者!指示を待たぬか…えぇい!仕方ない

凍の呼吸・弐ノ型 氷華散」

 

「行くぜ!不死川さんから直伝だぜ! 風の呼吸・えーっと……《天狗風》!」

 

「色々違ぇよバカ! なんでお前みてぇなのが呼吸使えてんだ! 不公平だろっ……って危ねぇ! 祷(とう)の揖拝(いはい)・四ノ式 天唱奏鳴!」

 

「ずっと思ってたんだけど祷の揖拝って… 式って、なに?何で両手合わせてお辞儀してんの?呼吸じゃないよね?何でちょっと光ってんの!?

アンタだけなんか全然違うんだけど!?」

 

「拙僧…やかましいのは苦手だ。禅の呼吸・参ノ型 風禅円斬」

 

「皆、器用よねー。なんで、いっぱい型使えるの?私は一個で限界よ。

鎖の呼吸・唯一ノ型 断鎖月牙衝!!」

 

「型が使えるだけマシじゃん!私は使えないんだよ?」

 

グッシャア!!

叩き潰し

 

ギリ…

地に抑えつけ

 

ザン!!

トドメに日輪刀で首を刈る

 

 

「いや…テメェはいらんだろ…肉弾戦で鬼に勝ててるし…日輪刀使うのトドメの首切る時だけじゃねぇか」

 

「強くなるに越したことないの!」

 

喧騒激しくも、その刃達は確かに鬼を斬り裂いていた。

 

戦って分かったが、この鬼どもは――正直、見かけ倒しだ。

数は多いがこの程度なら仲間を欠くことなく勝ち切れる。

 

そう思ってしまった。

 

 

首を斬ったはずなのに塵にならない時点で疑問に思うべきだったのに…

 

鬼たちの肉が、音を立てて蠢きはじめる。

 

ぐちゃぐちゃと不快な音を響かせ、溶け合い、ひとつの塊へと収束し姿を現したのは――巨躯の大鬼。

 

成人男性の二倍はあろうかという身長、筋骨隆々の肉体。

色はそれぞれ赤・青・黄。三体同時に現れたその姿だけで、誰もが「強敵」と直感した。

 

「「「……鬼狩り。許すまじ」」」

 

吐き捨てるような声と共に、恐るべき威圧感が場を支配する。

さらに周囲にはまだ無数の色小鬼と獣鬼が残存していた。

 

「「「血鬼術」」」

 

三体の大鬼が同時に技を放つ。

間髪もなく放たれた殺意に、炭十郎の声が咆哮する。

 

「…全員! 下がれッ!」

 

「禍渦!」

「禍窩!」

「禍璽!」

 

轟音と共に、さっきまで隊士たちが立っていた地面が抉り取られる。色小鬼や獣鬼もろとも、地面や森林が跡形もなく削ぎ落とされる。

 

「っ……危ねぇ……!」

「不死川さんに何度もぶっ飛ばされてなきゃ、今ので死んでた……!」

 

だが安堵する間もなく。

 

ぐちゃぐちゃ、と。さらに異音が広がり鬼が混ざる。

 

「ガルルルル!」

「ウッキャアアア!」

「ケェェェン!」

 

追加で三体の巨大な獣鬼が姿を現した。

大雉鬼は羽そのものが鋭い刃となり、

大犬鬼は全身に雷を纏い、

大猿鬼は毒々しい色の爪と舌を伸ばしていた。

 

更には緑の大鬼も現れる

 

「……う、嘘だろ……?」

 

視線の先には、なお生き残る小鬼や獣鬼の群れ。

数は減った。だが質は、明らかに跳ね上がっている。

 

「…血鬼術を使う鬼が…6、7匹……この感じ、まだ増えそうだ!

情報と違い過ぎるだろうがぁ!!」

口の悪い隊士が悪態を付いている。

 

絶望の声がこぼれる中、炭十郎は前を睨む

 

「くっ……! 奉納神楽・弐ノ舞――《ミズカミ・捌ノ手 飛瀑焔華》!!」

 

炭十郎は舞の起点を変更し状況に合った技から舞を再構成し対応する。

 

ギィィィン!

 

 

炎は奔り、水は滴る。神楽は闇を裂く。

 

暗闇に包まれた広場。小鬼、獣鬼、そして三体の巨躯の大鬼と大獣鬼が迫る中、炭十郎は呼吸を整え、深く一歩踏み出す。

 

「――奉納神楽・壱ノ舞《ヒノカミ・陸ノ手 日暈の龍・頭舞い》!」

 

龍が舞うように渦を描きながら連撃を叩き込む。

その姿は炎が龍の姿を成しており空を舞うかのようにうねり敵を呑み込む。首に集中する斬撃は灼熱の牙そのもの。

 

各々の隊士達が大鬼達を相手に怯む事なく立ち向かう

 

「凍の呼吸・弐ノ型 氷華散!」

朽土由羅の氷の花びらが飛び、小鬼や獣鬼の動きを封じる。

 

「鎖の呼吸・唯一ノ型 断鎖月牙衝!」

灰崎壱華は束の尾にある黒い鎖剣を扇状に走らせ、大鬼の脚元を切り裂く。それはまるで斬撃が飛んだかのように錯覚させた。

 

「禅の呼吸・参ノ型 風禅円斬!」

石野原門が白鞘から抜刀する。

斬撃が広範囲を薙ぎ、小鬼たちを一掃する。

 

「祷の揖拝(いはい)・二ノ式 結界護符!」

赤嶺左内の斬撃で円陣を描き、結界を展開、更に仲間の動きを一瞬強化。

「え…身体が軽くなった…鬼が見えない何かにぶつかった?

ふぇー!?なになに!?何が起こってんの?意味わかんない!!」

田中姫乃はツッコミを忘れない

 

追撃は連携が得意な“あの”3人だ

 

「辰の呼吸・壱ノ型 昇龍斬!」

陽村心太が大鬼の下から斬り上げ、巨大な身体を裂く…峰に拳を当てて威力の底上げをしており、それはまるで龍が天に昇るようだった。

 

「焔の呼吸・弐ノ型 焔獄轟!」

獅子森誠が猛然と炎を纏い、突進しながら大鬼の胴体に炎の斬撃を叩き込む。周囲の小鬼も焼き払われる。

 

「虎の呼吸・参ノ型 虎爪裂空!」

雪之環が虎の如き跳躍で小鬼を蹴散らし、瞬間的に巨躯の大鬼の肩や腕に爪痕を残す。

 

炭十郎は舞を切り替える。

 

「――奉納神楽・弐ノ舞《ミズカミ・拾壱ノ手 幻日水龍》!」

 

水流と炎が螺旋を描き、幻日水龍の如く二重の龍が現れる。刃の軌跡は小鬼の群れを縫い、大獣鬼と大鬼を斬り伏せる。

 

「拾ノ手 水火輪舞!」

水と炎が螺旋の双輪となり、渦を巻きながら切り裂き

 

「伍ノ手 陽炎の水鏡!」

揺らめく光と水面の反射を利用し、小鬼を幻惑させて高速の一閃。

 

そこに出来た隙を逃さず獅子森と雪之が連携して追撃する。

 

「参ノ型 月白雪嶺(げっぱくせつれい)」

 朽土の型は弧を描く斬撃が白い月光のように広がり、冷たい斬撃で小鬼の足を止める。

 

壱華が鎖で大鬼の動きを制し、石野川が攻撃を見極め攻撃をいなす。

赤嶺は祈りで邪気を断つ。

 

「いやいや、赤嶺の“祈りで邪気を断つ”ってなに!?

…あ、ヤバーい!

陽村くん、左右から同時で来るよ!

獅子森くんは前の鬼より後のが早い!

雪乃くんは先行しすぎ、囲まれるよ。

由羅ちゃん、その位置素敵!

壱華ちゃんはそのまま大鬼抑えてて、近くにおっさ……炭十郎さんが来てる!

石野原くんはもっと動いて撹乱して!

…そして雑魚の私はもっと強くなれよ!!全然役に立ててなーい!」

 

「「「「「いや、とっても助かってます(でござる)」」」」」

 

田中姫乃はツッコミと観察力に優れており、攻撃されそうな隊士に注意を促しつつ自虐する。

 

陽村心太の竜巻が群がる敵を分断し、雪之環の鋭牙連撃が巨躯の肩を抉る。獅子森の焔は炎の柱となり、ミズカミ神楽の舞をさらに映えさせる。

 

炭十郎はさらに舞を進める。

 

「――奉納神楽・《ミズカミ・拾弐ノ手 幻日水龍》!」

 

水と炎の二重龍が巨躯の大鬼を挟み込む。隊士たちの呼吸技が集中する中、四方八方から攻撃が交錯。小鬼も獣鬼も、ついに押し返され始める。

 

広場は水、氷華、焔、風、竜巻――すべてが入り混じる混沌の舞台となった。炭十郎の舞と隊士達の呼吸が連携し、敵を分断・拘束・討ち倒す。

 

「――うおぉぉぉぉ!!!」

 

小鬼も獣鬼も、そして巨躯の色大鬼たちも大獣鬼も、神楽の舞と呼吸の連携によって確実に切り伏せられていく。広場はまさに、神楽の舞台…祭壇のように光と刃の旋律で満たされ気が付けば鬼達は全員切り伏せていた。

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…やったの?」

「ふぅ…ふぅ…多分な」

田中姫乃は傷付きながらも親子を守り抜き

中途半端に風の呼吸を習得している五十嵐甚兵衛(いがらし じんべえ)も老婆を背に担ぎ守っていた

 

 

だが

 

 

「まだ終わってないでござるよ!」

 

 

 陽村心太の叫びと同時に、散らばっていた鬼の肉体がうねるように絡み合い、膨張し、やがて一体の鬼となって立ち上がる。背丈は炭十郎ほどだろうか…しかし、その体は引き締まり肌は黒く、紅の目をして頭には角が2本、素肌に羽織り1枚で下半身は袴姿となっている。

 

威圧感は先程の大鬼達とは比較にならない。

 

更には、その瞳には下弦の“拾”の文字があった…が

数字にはバツの傷が付いている。

 

そして…その赤く光る瞳は狂気の中に冷静さ保つ者の瞳だった。

 

「我は…桃鬼郎。貴様らを倒し…下弦の栄誉に返り咲く者だ」

 

「…下弦…ではないのか?」

 

「うむ、違う」

 

桃鬼郎は腕組みしながら頷く

 

炭十郎は聞いていた情報との齟齬があり、つい聞いてしまう

「十二鬼月は上弦と下弦で12体じゃないのか?」

 

「変わったのだ。

太陽を克服した鬼が現れたからな。

しかも鬼を殺せる血鬼術を使う女の鬼と同行している。

戦力を増強せざるを得なかったのだ。

今では上弦12体と下弦12体だ。

鬼数が多く入れ替わりが激しくてな…我は蹴落とされた」

 

律儀にもこの鬼は答えてくれた。

 

「人数じゃなく鬼数…と言うのか…」

「え…こいつメッチャ教えてくれるやん」

「シッ!!五十嵐の馬鹿!余計な事言うな!」

 

 

「構わぬさ、どうせ殺すか死ぬのだから、情報は生きて帰った者の総取りだ。分かりやすかろう?…では我からも一つ質問だ、良いな?」

 

「む…分かった。なんだ?」

 

律儀にも答えてくれた鬼に対して…つい答えてしまう。

この問答が自らの心に深く消えない傷を刻み続けることになるとはこの時、思いもしなかった。

 

 

「貴様らは竈門炭治郎を知っているか?」

 

 

ドクン…

 

 

何故、いま、息子の名が出るのか。ー

 

しかし…初めて炭治郎の情報を得る機会。

 

ここは逃したくないと、強く思ってしまった。

 

「私の名は竈門炭十郎。竈門炭治郎の…父だ」

 

それを聞いた桃鬼郎は大口を開けて嘲った。

 

「なんと!?貴様は奴の親か!なんと素晴らしい情報だ!!

はっはっはっはっ!!

『彼の方』から聞いているぞ!

妻を子に喰われる所を見ることしかできず

子が全員が鬼になったのに卑しくも人間のまま生き残った父がいると!!

それが貴様か!ガハハハハハハ

あまりにも滑稽!笑いが止まらぬわ

ガハハハハハハハハ!!」

 

図らずとも、この場にいた全員が炭十郎の鬼殺隊に入隊した理由を知ってしまう。

あまりにも壮絶。

誰も慰めの言葉など持てぬほどに

 

ギリッ……!

 

当の本人は口から血が出るほど歯を食いしばる。

今度、いつ炭治郎の情報を得られる機会があるか分からない。

 

鬼の言う通り自分は父親として失格だ。

だが、今はその事実に打ちのめされる時ではない。

 

「……炭治郎を探しているのは何故だ?」

 

「ガハハハハハハ…子が何をしているのか分からん親がいるのか!

教えてやろう。

太陽を克服した鬼だからよ。

それに飽き足らず鬼を増やしている。

そのような事『彼の方』以外には許されぬ!!

…重罪だ、命以上のものを持って償わなければならぬ。

そのために『彼の方』の元へ連れていく

貴様にはその“餌”となってもらうとしよう!!」

 

桃鬼郎の嘲笑は、夕闇よりも冷たく場を貫いた

 

その言葉が、まるで刃のように隊士たちの胸を深く切り付けた。

 

戦場の音が…止まる。

 

血に濡れた大地、割れた樹、焦げた匂い。

誰も、嘲る声に応えたりはしない。ただ、炭十郎の姿を見た。彼はあまりの事実に膝をつき、呼吸は浅く早く、視線は泳ぎ、額には大量の汗をかいている。

「なんと…なんと言うことだ、被害が増えているのは炭治郎のせいなのか、これでは炭治郎を助けても打ち首、いや私が切腹しても足りぬほどの大重罪…このような大罪…償いきれぬではないか…」

手足が震え、目は潤み、流れる雫。

 

炭十郎は両手で顔を覆う

 

鬼は何が面白いのか何度も大口を開けて嘲笑している。

 

「はーーはっはっは!もう一つ教えてやろう!

その妹達と弟達も人を喰い短期間で下弦まで上り詰めているぞ!

最近、我を蹴落としたのがその1人だ!

鬼となった時に殺しておけば、こうはならなかったのだろうなぁ!

 

なんと滑稽千万!竈門炭十郎よ、己の不浄を見よ。笑え、嘲れ、これほどの喜劇はそうはないぞ!!!」

 

炭十郎は…動けない…

 

「うぅ…うあ、うあぁ…」

 

「あーはっはっはっは!!!」

桃鬼郎の嘲りは止まらない。

 

その時、陽村心太が叫んだ

「キサマ……もう黙れ!!その薄汚い口を閉じろ、言葉を口にするな!!」

今まで聞いたことのない大声で憤りを現していた。

その目からは今までのどこか頼りなかった彼の雰囲気は一切感じられない。

 

「元はと言えばお前達の様な鬼がいなければ誰も鬼に喰われないし鬼にもならなかった。このような悲しみが産まれる事はなかった!自分達が原因ではないか、それなのに……どの口がほざくか!!…もう…殺す!!」

 

陽村は腰を低く抜刀の構えを取り顔を下げる…前髪の隙間から見える目は桃鬼郎を鋭く睨みつけていた。

 

獅子森誠は一歩前に出る。彼は胸が熱くなるのを自覚していた。

「テメェまともに喋れるんじゃねぇか…はぁ…まぁ俺も大概でな、鬼殺隊に入るまで、かなりクソみてぇな人生送ってきた…だが全ての責任は自分にあると思っている。だから…テメェらの様に自分がやった事を他人になすりつける性根を見ると腑が煮えくり返る」

そう言って刃がノコギリの様に細かくギザギザになっている刀を、本来とは刃面と背面を“逆”に納刀し…再度、勢いよく抜刀した。

 

ギリャギリャギリャ!!

ボゥ!!

 

幻影でも錯覚でもない、本物の焔が刀に宿る。

 

かつて炭十郎が分け与えた茶の一杯、訓練の合間に交わした短い相槌――そんな些細な記憶が、彼の怒りをかき立てていた。

 

 

雪之環は黙って刃を研ぐように体を動かす。

「哈ァ…鬼などクソだクソだと思ってイタガ…知れば知るほど肥溜め以下ダト思い知らサレル。ソンナ奴らに姉サンを奪わレタかと思うと…無力なジブンに腹が立つナ」

 

思い浮かぶは稽古後の指摘してくる炭十郎の優しい表情。親など知らぬが、もし父がいたならば、このような感じかと…一瞬考えた事を思い出す。雪之環の心の奥深くで、憤怒へと変わる。

刀を背に当てながら体制を低く、低く…虎が地に伏せるかの様に地面に顔が付くほど下げ…睨み上げた。

 

朽土由羅の瞳は氷のように澄み、だがその瞳が湿るのが誰よりも早かった。彼女は炭十郎が稽古の後に気絶するまで神楽を舞うことを知っている。そうしなければ眠れないのだろう…そして大量の汗をかいて叫びながら起きるのだ。その理由が今、分かった。─自然と握る拳に力が入る。

ー胸が締めつけられる。

 

石野原門はゆっくりと刀の鞘に手をかける。禅の修行の果てに得た静けさが、いまや激しい決意へと変わる。言葉は少ないが、その一挙手一投足に「許さぬ」の意思が宿る。

 

赤嶺左内は祭祀のように祈りを口にする。祈りは怒りの鎮めではない。むしろ、仲間を奮い立たせる導火線だ。「生き残ったという事実を辱めるな」と、無言の祈りが斬撃に宿る。

 

灰崎壱華は冷静に鎖を握る「最低…」

指先に震えがある。怒りは彼女を鋭くもした。

生き残った者の痛みを、敵に返す──それが今の理屈だ。

 

仲間たちの感情は個別に湧き上がり、瞬く間に一つとなった。

悲しみが同情に、同情が憤怒に変わる。憤怒はただの怒りではない。尊敬している仲間を馬鹿にされた…人の心に土足で踏み込み自尊心を傷つけた。許せることではない。

 

「行くぞ…皆!」

陽村が叫ぶ。その声に続き、獅子森が咆哮を上げ、雪之環が低く吼える。七つの呼吸が、互いの呼吸に呼応するように昂る。

 

「ハッ…皆!!待つのだ!!」

 

茫然自失となっていた数秒で仲間が目の前の強敵に挑む。

こんな自分のために怒ってくれる仲間がいる。

その事実は幾分かは炭十郎の心の曇りを拭ってくれた。

 

今は過去を嘆く時では無いと歯を食いしばり脚に力をこめ立ち上がる。

 

 

連携は自然に生まれた。怒りが鋭さを生み、悲しみが力に変わる。炭十郎は息を整え、彼らの背にかすかな笑みを返す。笑いではない。ありがとう、とも、すまない、ともつかぬ複雑な表情だ。それを見た仲間たちは、自分たちの胸の中にある想いを刃の正確さへと転換した。

 

「ガハハハハ!話は終わりか?まだ情報はあるのだぞ!

…貴様の無様を晒してやろうか?なぁ…炭十郎!!」

 

敵は再び嘲る。だが、その嘲りはもう通じない。刃が舞い、風が裂け、荒い風と氷が同時に走る。獅子森の焔が四肢を炙り、陽村の辰の一閃が腹を削ぎ、雪之環の虎衝が口を裂く。刀音の合間に、仲間たちの怒声が重なっていく――悲しみを刻んだ咆哮で。

 

炭十郎も刃を振るう。

その姿はいつもと違う。いや、違うのは仲間だった…稽古の時との動きとは雲泥の差だ。いつの間にこれほど強くなったのだろう。

躊躇いが増え、父としての悲しみを胸に鞘を抜き、神楽を舞う。

仲間たちの怒りが彼を守り、彼の舞の終わりに向けて道を切り開いていた。

 

「みんな…かたじけない…」

 

 

 

 

桃鬼郎が咆哮し突風を巻き起こす。その踏み込みは地面を抉り、砂塵が巻き上がる。

 

「奉納神楽《ミズカミ・拾弐ノ手 日輪終焉・水天照》」

 炭十郎が水と炎の柱を融合させ、斬撃を放つ。しかし鬼は跳躍し、軽やかに回避した。

 

「凍の呼吸・陸ノ型《六花氷輪》!」

 朽土由羅が氷華を舞わせて斬り込むも、振り払う一撃で吹き飛ばされる。

 

「断鎖月牙衝!」

 灰崎壱華が鎖を繰り出し鬼の手足を縛ろうとするが、太い腕に絡み逆に引き寄せられ飛ばされる。

 

「祷の揖拝・五ノ式 解呪!」

 赤嶺左内が邪気を断とうと刃を振るうが、拳から出た衝撃波に弾き返され後方まで吹き飛ばされる。

 

 

 

「まだ、だ!!……奉納神楽・《ミズカミ・拾壱ノ手 幻日水龍》」

 炭十郎が呼吸を変え水と炎の二重龍を走らせ、尾を避けながら鬼の手足に傷を付ける。

 

「禅の呼吸・伍ノ型《斬鉄無涯》!」

 石野原門が鋭い一刀を叩き込み、鬼の腕を切断する。しかし、瞬時に再生。

 

「辰の呼吸・龍牙旋風!」

 陽村心太が竜巻を生み出し、足の動きを封じる。

 

「焔の呼吸・獅子咆哮!」

 獅子森誠が紅蓮の炎を放ち、黒い鬼肉を焼き尽くそうとする。

 

「虎の呼吸・鋭牙連撃!」

 雪之環が治ったばかりの腕に斬撃を連打し、突進で圧力をかける。

 

「祷の揖拝・三ノ式 鎮魂一刃!」

 赤嶺が吹き飛ばされた先から素早く突進し、斬撃を放つ。

 

「凍の呼吸・伍ノ型《絶華凍結》!」

 由羅が瞬時に氷の華模様の斬撃で、その動きを封じた。

 

 桃鬼郎も膂力とそこから出る衝撃波を自在に操り、猛攻を浴びせかけてきた。八人のうち一人でも崩れれば、即座に命を落とす――連携だけが鍵だった。

 

だが…“鬼”には疲労はない

 

傷は治る

 

首は硬くて斬りにくく、まともに一撃が当たれば死ぬ事が分かってしまう。

 

20名いた隊士はまだ命はあるものの腕や脚を失ったり血を吐き倒れ、ひとり、また1人と倒れていく。

 

 衝撃波が炸裂し、炭十郎は何度目かの吹き飛ばしに合う。

 由羅はその衝撃波に巻き込まれ、腕と足に深い裂傷を負う。

 灰崎と五十嵐と田中は犬鬼と雉鬼が合流しない様に対応。

 雪之環は後ろから残党の猿獣鬼の毒爪に裂かれ、身体が痺れて動きが鈍る。

 獅子森は赤鬼の吐いた炎に顔を焼かれ悶える。

 

 一瞬の隙を突き、小鬼の残党が襲いかかるが陽村が必死に食い止めた。

 

戦線は崩壊寸前となった。

 

 

 

 それでも、炭十郎は血を吐きながら立ち上がる。

 

「うおぉぉぉ!!――奉納神楽《ミズカミ・拾弐ノ手 水火輪舞!」

 

 水と炎が渦巻き、巨大な双輪となって桃鬼郎の胴体を切り裂いた。

 同時に仲間たちも息も絶え絶えの中で技を重ね合わせる。

由羅の氷、陽村の龍撃、獅子森の焔、雪之環の虎撃、赤嶺の祈刃、石野原の斬鉄――八人の技が四方から鬼を貫いた。

 

 桃鬼郎の身体が大きく揺らぎ、膝をつく。

 

だが次の瞬間、鬼は咆哮と共に再び立ち上がり血鬼術を放ち姿が変わる。

犬の尾、雉の翼、猿の四肢全てが桃鬼郎に現れる。言葉にならない暴威が襲いかかる。

 

 

 八人は血を流し、身体を切り刻まれながらも連携を崩さない。

 桃鬼郎は再生し続け、決定打を許さぬまま翻弄してくる。

 

 戦場は炎と氷と血の渦に包まれ、混沌そのもの。

 全員が無傷ではいられなかった。炭十郎も呼吸は乱れ、汗と血に塗れている。

 

 それでも、誰ひとり膝を折らなかった。

 八人は必死に舞い、呼吸を繋ぎ、ただ最後の一撃を放つために戦い続けていた。

 

戦場に、赤黒い夕闇が落ちていた。

血と土にまみれ、なお立ち上がる八人の隊士。もはや執念のみで戦っていた。

――桃鬼郎。

猿の四肢、犬の牙と尾、雉の翼。異形の血肉は再生を繰り返し、斬っても斬っても立ちはだかる。

 

「……来る!」

炭十郎の声と同時に、大気が唸った。翼の衝撃波、尾の一閃、腕の乱打――三重の死が迫る。

 

 

朽土由羅の氷華が砕け、灰崎壱華の鎖が断たれ、雪之環は毒爪に倒れかける。

炭十郎自身も胸を裂かれ、視界は赤に染まる…息を荒げながら刀を掲げる。意識は朦朧としていた、力が入らない…刀を握っているのか分からない

 

「……………!!!」

 

 

桃鬼郎が何を言っているのか分からない

 

激戦を繰り広げているはずなのに信じられないほどの静寂

 

…その中で炭十郎は桃鬼郎が“透けて”見えた

 

 

「なんだこれは…?ここか…奉納神楽――《ヒノカミ…

 

炎が渦を描き、輪舞のごとく鬼を包み込む。

そこへ、仲間たちの声が重なった。

 

朽土由羅「凍の呼吸・伍ノ型――絶華凍結!」氷華が尾を封じ

陽村心太「辰の呼吸・龍牙旋風!」烈風の竜が翼を絡め取り、空を封じる。

石野原門:「禅の呼吸・伍ノ型――斬鉄無涯!」襲いかかる鬼の左腕を断ち切り

獅子森誠「焔の呼吸・獅子咆哮!」顔が焼かれても闘志は衰えず、焔の獅子は視界を焼き尽くす。

赤嶺左内「鎮魂一刃!」

祈りの斬撃が鬼の呪気を断ち、血鬼術の発動を一瞬鈍らせる。

雪之環「虎の呼吸・鋭牙連撃!」

鋭牙の連撃が脚を裂き、動きを縫い止める。

灰崎壱華「断鎖月牙衝……ッ!」

鎖が煌めき、残った右腕を切り落とす

 

八人の技が交錯した瞬間――

 

… 弐ノ手 碧羅の天》」

 

桃鬼郎の首が舞った。




分かっていると思いますが……ごちゃごちゃしました(笑

いろんな作品のモチーフキャラ出したら楽しかったです!!
後悔はしていない
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