結局自分で書いた方が早かったなぁ(汗
まぁ実際はAIに対する不勉強さのせいです。もっと勉強ですな
てか、
うわぁ!とんでもない間違いした!!
大幅に修正しました。すいません。
夜が明け、朝日が昇った。
夜が明け、朝日が昇った。
桃流れ村に戻った炭十郎たちは、晒されていた村人の亡骸を丁寧に埋葬し、帰路につこうとしていた。
その時――。
一人の老婆と、その娘、そして幼い孫娘が、ふらつく足取りで現れた。
痩せ細り、目は虚ろ。それでも母は娘を背に庇いながら、震える声で言った。
「……鬼狩り様、ありがとうございました。どうか、お耳に入れて頂きたいことがございます。
実は……桃流れ村の大半は、鬼ではなく、桃流し村の人間に殺されていたのです」
その言葉に、一同の呼吸が止まった。
「なんと……なぜ、そのようなことを?」
炭十郎が問い返すと、母の代わりに娘が唇を噛みしめて言った。
「桃流し村の連中は、うちらを“穢れた血”と呼んだ。
昔、この村で疫病が流行った時、“流れ者のせいだ”って決めつけられて……二十人が吊るされたの」
「……吊るされた?」
赤嶺左内が静かに尋ねる。
母は頷いた。
「あの木です。あそこに……夫も……息子も……」
夜風が吹き、縄が軋む音がした。まるで亡霊の呻きのようだった。
母の声は震えから怒りへと変わっていった。
「その晩、血の雨が降ったんです。
吊るされた二十人のうち5人は亡くなり…十五人は、息があるのかないのか、わからないほどでした。
翌朝、桃流し村で火の手が上がって……奴らが助けを求めに来た。
“鬼が出たから助けてくれ”と……」
雪之環が息を呑む。
「……ッ」
「その夜、山から下ってきた鬼を見ました。
その男鬼が……吊るされた十五人を“鬼”にしたんです」
炭十郎の表情が凍った。
「……男?」
「はい。白い羽織をまとい、肌は白磁みたいに白くて……瞳は、赤かった。 “可哀想に、助けてやる”と笑いながら言って、手の先から骨のような棘を伸ばして十五人に突き立てていました。……あの目を、私は忘れられません」
沈黙が落ちる。
灰崎壱華が鎖を強く握りしめる。
「……笑いながら鬼に……?」
母は娘を抱きしめ、嗚咽を漏らした。
「ええ。……でも、その夜を境に、桃流し村は燃え尽きました。
鬼たちは復讐を果たし、その後、自我を失ったんです」
「十五の鬼……それが、桃鬼郎たち……」
赤嶺左内の祈りが震えた。
炭十郎は静かに拳を握り、低く呟いた。
「……それは…――“鬼舞辻無惨”の所業だ」
祈りの気配が強まる。風が冷えた。
炭十郎は静かに首を振った。
「救いを名乗りながら、結果が地獄なら、それは罪だ。
“助けてやろう”と囁き、人を奈落へ突き落とす――あれは、まさしく無惨のやり口」
母は涙を拭い、かすかに笑った。
「それでも……私は、あの鬼を憎みきれません。
あの鬼たちは桃流しの人間だけを殺しました。
桃流れの私たちは、鬼ではなく人に殺された。
だから……あの鬼を、憎めないんです」
炭十郎の視界が滲む。
「……それでも、剣士として……私は、断たねばならない」
その声は、風に消えた。
吊るされた縄が揺れ、月明かりがその影を照らしていた。
それは――人の心に潜む“鬼”の象徴だった。
その後、炭十郎は母子を蝶屋敷へ避難させた。
報告書にはこう記した。
桃流れ村――十五名、鬼化。霞柱・時透無一郎および澄柱・時透有一郎と共闘し討伐。
鬼化の原因は“鬼舞辻無惨の血”による急性変異と推定。
(別記)太陽を克服し人を鬼に変える個体の存在を確認。
人であった時の名は竈門炭治郎。
炭十郎は心の奥で願っていた。
十五の魂の中に、まだ「人の悲しみ」が残っていたことを。
そして、あの夜見た母と娘の姿が、彼の心に焼き付いて離れなかった。
(人は鬼を憎む。だが――鬼を生むのは、人なのかもしれぬ)
その言葉を胸に刻みながら、炭十郎は静かに刀を握った。
――再び、夜明けを待つために。
産屋敷邸――報告の間
炭十郎が産屋敷邸に足を踏み入れたのは、桃流れ村の戦いから五日後のことだった。
白砂の庭を渡る風は穏やかで、それがかえって胸を締めつけた。
「竈門炭十郎――よく戻ったね。生きて、また会えたこと嬉しく思うよ」
産屋敷耀哉の声は、柔らかく、それでいて心の奥に響いた。
炭十郎は深く頭を下げる。
「……はい。柱を含め仲間たちの尽力あってこそ、鬼どもを討ち果たせました」
耀哉は微笑み、ゆっくりと頷いた。
「時透無一郎、及び有一郎から報告を受けているよ。あなたの功績は、“甲”に値します」
炭十郎は息を呑んだ。
「……身に余るお言葉です」
「これからも期待しているよ。それと――」
耀哉の声が少し低くなった。
「青い彼岸花の件…進展があったよ」
炭十郎が顔を上げる。
「もう……見つかったのですか?」
お館様は静かに頷いた。
「貴方のお陰だよ。胡蝶しのぶが、実際にその花を目にしたと報告があった。どのような効果があるのか――真実はまだ掴めていない、けれど、その力の一端が、“痣”と“鬼”が関わっているのは間違いない」
炭十郎は息を呑む。
「痣者は、二十五を迎える前に命が尽きる。
あなたも、その理から逃れられぬはずだった……だが、あなたはまだ生きている」
「……っ」
炭十郎の拳が僅かに震えた。
「五十嵐甚兵衛と肉蝮かな子にも痣の発現が確認されているね。
二人とも二十歳未満。今のうちに“痣の存在”は柱のみに留め、発現の条件を探ろうと思う」
耀哉の瞳が炭十郎を射抜く。
「――炭十郎、あなたは何か知っているのではないか?」
しばしの沈黙。
そして、炭十郎はゆっくりと口を開いた。
「……昔の話です」
静寂の中、彼は思い出す。
まだ若かりし頃、冬の夜。
父の教えを胸に、独り、神楽を舞っていた。
「夜が明けるまで、何百と舞いました。
肺が裂けるほど息が苦しく、心臓が……張り裂けそうに脈打っていた。
身体が燃えるように熱く、皮膚が焼けるように痛かった。
けれど、それを超えた後、不思議とそれまで感じた事がない力が全身を駆け抜けたのです」
「……それが、“痣”の発現か」
耀哉の声が微かに震える。
炭十郎は頷いた。
「はい。あれは命そのものが燃えた感覚でした」
「なるほど……教えてくれてありがとう」
耀哉は静かに笑みを浮かべる。
「恐れ多いことです」
耀哉は微かに目を閉じた。
「……炭十郎。もう一つの要件、報告にあった太陽を克服し、人を鬼にする鬼“竈門炭治郎”についてです。あなたの息子だと…」
耀哉の言葉が静かに空気を震わせた。
「……炭十郎。もう一つの要件――報告にあった、太陽を克服し、人を鬼に変える鬼“竈門炭治郎”。
あなたの……息子なのですね」
炭十郎の指が微かに震えた。
胸の奥で何かが軋み、音を立てて崩れていく。
「……はい。……間違いなく、あの子です」
その声は掠れていた。
「鬼の口から聞きました。息子の名を。……もう、人ではないのだと」
耀哉はしばらく目を閉じていた。
やがて、ゆっくりとその瞳を開くと、いつもの穏やかな声で言った。
「……炭十郎。あなたが罰を受けることはありません」
炭十郎の目が見開かれる。
「え……?」
「あなたのせいではない。
息子が鬼になったことも、人を喰らったことも、あなたが背負うべき罪ではない。
これは、鬼舞辻無惨という“悪意”が招いた連鎖の果てです。
彼こそが、すべての悲劇の根源。
あなたは、その業を断つためにここにいる」
柔らかい声が、炭十郎の胸を深く刺した。
「……しかし、それでも……父として、私は……」
「わかっています」
耀哉は首を振り、炭十郎の前に歩み寄った。
「あなたは父であり、剣士でもある。
だからこそ、痛みを抱えたまま立っている。
……その苦しみを、誰も責めはしません」
静寂が流れた。
障子の外で、風鈴が小さく鳴った。
その音が遠くなるほど、炭十郎の心の奥で何かが崩れ、そして――溶けた。
「お館様……私は……っ」
堪えていたものが決壊する。
炭十郎は膝をつき、肩を震わせ、声を詰まらせた。
「……息子を、救えなかった……!」
床に滴る涙が、ひとつ、ふたつ。
「命を懸けてでも守ると誓ったのに、私は……!」
耀哉はその背に手を置いた。
炭十郎は顔を上げられなかった。
頬を伝う涙が、止まらない。
「あなたは優しすぎる人だ、炭十郎。その優しさが、時に自分を壊すほどに。――どうか、見誤らないでほしい。いまの彼は、もう“救う”段階にはいない」
その言葉に、炭十郎の背がぴくりと震えた。
耀哉は続けた。
「彼は、人を喰い、鬼を生み、昼も活動している。
あなたが向き合うのは、息子ではなく“敵”だ。
――竈門炭治郎は、討たねばならない」
重い沈黙。
蝋燭の火が、わずかに揺れた。
炭十郎は、静かに拳を握りしめた。
その掌には血が滲んでいた。
それでも、その表情には――微かな笑みがあった。
「……はい。承知いたしました」
「……」
「父としての情を、剣に変えます。
あの子が鬼である限り、私は鬼殺の剣士として――その命を終わらせる」
耀哉は目を細め、深く頷いた。
「……ありがとう。
あなたの覚悟は、誰よりも尊い。
どうか、迷わず進みなさい」
炭十郎は深く頭を垂れた。
その声は震えていたが、刃のように透き通っていた。
「お館様……私は必ず、あの子の魂を解き放ちます」
耀哉は静かに微笑み、言葉を添えた。
「……あの子が、討伐されたとき――どうか泣いてあげてください。
それが、最後の“父の務め”です」
その言葉に、炭十郎は再び目を閉じた。
涙が頬を伝い、床に落ちた瞬間――その瞳の奥に、確かな光が宿った。
炎のような、しかし凛とした輝き。
それはもう、迷いではなかった。
(炭治郎……父は、斬る。
だが、お前を憎むことはしない。
お前が涙を流したという事実、私は忘れない)
静かな誓いが、夜明け前の風に溶けて消えた。
その瞬間、産屋敷耀哉は、微かに微笑んだ。
「――強く、そして優しい人ですね。炭十郎」
⸻
邸を出る頃には、東の空がわずかに白み始めていた。
炭十郎は門を出る前、振り返らずに呟いた。
「……父として、鬼殺の剣士として。
この命、全ういたします」
その背を照らす朝日は、まるで彼の決意を祝福するように輝いていた。
静寂が満ちる。
炭十郎の涙が畳を濡らしたあと、長い沈黙を破るように、耀哉の声が穏やかに響いた。
「……炭十郎」
「……はい」
声はまだ少し掠れていた。
「あなたは、よくここまで立ち続けてくれました。
身体も、心も、限界のはずです。
無理に前へ進むことは、強さではありません」
炭十郎は俯いたまま、拳を握りしめた。
お館様の言葉には、優しさよりも“見透かされた痛み”があった。
耀哉は続けた。
「――蝶屋敷へ行きなさい」
「蝶屋敷……?」
「胡蝶しのぶのもとで、しばらく身体を休めるのです。
桃流し村で共に戦った者たちも、皆、あの屋敷で傷を癒している。
あなたがそこに行けば、きっと“心”の方も休まるでしょう」
「……ですが、私は――」
「炭十郎」
耀哉の声が静かに遮った。
「休むことも、戦うことの一部です。
立ち続ける者こそ、時に“止まる”ことを学ばねばならない。
あなたが倒れてしまえば、誰が次を導く?」
炭十郎は唇を噛み、やがて静かに息を吐いた。
「……心得ました。
少しの間、刀を置かせていただきます」
耀哉は小さく頷き、柔らかい笑みを浮かべた。
「それでいい。
傷は癒える。心も、呼吸も。
――人は、太陽の下に立つためにこそ、夜を休むのです」
その言葉に、炭十郎の目が静かに潤んだ。
「……お館様。
私は、もう一度“生きる”ことを許された気がいたします」
「ええ。あなたはまだ戦うために生かされている。
次に立つ時、その剣はさらに強く、さらに優しくなっているでしょう」
耀哉の言葉に、炭十郎は深く一礼した。
「必ず……必ず、立ち上がります」
その後、産屋敷邸を後にした。
桜が散り始める頃、炭十郎は蝶屋敷の門をくぐった。
庭の奥では、陽村心太が木刀を構え、雪之環が豪快に笑い、
包帯姿の獅子森誠が腕立て伏せを繰り返している。
朽土由羅は右腕の包帯を直しながら灰崎壱華と談笑し、
石野川門は座禅を組み、心の剣を磨いていた。
赤嶺左内は祈りを捧げ、傷ついた者たちの魂に安らぎを祈っている。
五十嵐甚兵衛は包帯を巻き直しながら笑った。
「なぁ、俺まだ生きてるよな……信じられねぇ」
田中姫乃は真面目に呼吸を繰り返し、肉蝮かな子は片腕で懸垂をしていた。
――全員、生きていた。
炭十郎は胸の奥が熱くなるのを感じた。
「皆……よく、無事で」
その一言で、訓練場が静まり返る。
陽村が涙を拭いながら木刀を置いた。
「当然でござる!拙者、柱になって鬼を斬り、もっと多くの人を救うでござる!」
獅子森が苦笑し、雪之環が肩を揺らして笑う。
「哈ッ…アノ夜、誰も死ななかったのは奇跡ダナ」
赤嶺が静かに祈りを結んだ。
「四肢を失った者もいる。あいつらの分まで、我らは進まねばならぬ」
「馬鹿な!あんたがまともな事を言ってる!?」
田中姫乃の声が響き、皆が笑った。
数日後の訓練。
「わあああああ!!!」
金髪の少年――我妻善逸が絶叫しながら木刀を振る。
「怖い怖い怖い!でもやるしかないぃ!」
「うるさいけど……動きは良いよね」灰崎が腕を組む。
「拙僧より足腰が安定しておるな」石野川が唸った。
その隣では、猪頭の少年・嘴平伊之助が丸太を頭突きで粉砕していた。
「見たか!俺の獣の呼吸だあ!」
「アタシの方が強い!」肉蝮が笑って拳を構える。
「上等だあ!」伊之助が叫ぶ。
「お前ら!ここは回復の場だぞ!止まらんか!」
朽土の怒号が響くが、二人は聞いちゃいなかった。
彼らは、たった二人で過去、下弦だった鬼を討ったという。
炭十郎はその話を聞き、静かに目を細めた。
(……頼もしい。新しい時代が、確かに来ている)
夕刻、縁側に座り、風に吹かれながら炭十郎は呟いた。
「……こうして皆と笑える日が来るとはな」
由羅が微笑む。
「これこそ“癒し”だな」
田中が頷く。
「明日も頑張れそうです」
五十嵐が空を仰ぐ。
「あ〜……腹減った。痣は出るのに、常中が出来ねぇ」
肉蝮が笑って拳を握る。
「アタシも五十嵐と同じで痣はあるけど常中どころか風とか炎とか、派生も出来ない…てか、この痣も強くなれるって以外、よく分からないよね」
「それで拙者たち三人を蹴散らすのだから恐ろしいでござる」陽村が倒れながら言う。
「ハッ……カナ子を見ると自信無くす」獅子森が苦笑した。
和やかな笑い声が響く――その時。
「痣が出てる肉蝮さんと五十嵐くん〜、来てくださーい!」
明るい声が廊下から響いた。
「青い彼岸花で作ったお薬が出来ました。飲まないと二十五歳で死にますよ〜♪」
現れたのは、蟲柱・胡蝶しのぶだった。
場が凍る。
「「……え、えええ!?!?どゆこと!?」」
五十嵐が絶叫し、肉蝮が固まる。
陽村が口を開け、雪之環が腹を抱えて笑った。
春風が吹き、屋敷の蝶が舞った。
――戦いの季節は、まだ終わらない。
やっぱり、人の残酷さもみれるのが「鬼滅の刃」の良いところだよね!
しかし…オリジナルが過ぎるかな?
まぁいいか〜(笑