君と出会えた僕は、最高のトレーナーになりたい   作:ティファールは邪道

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ごめんなさい、ちょっとややこしくなりそうだったので書き直しましたっ!!


三話:ビビりな桃色と反撃の狼煙(チャンス)

ソウヤたちは、深い緑に囲まれた小さな空き地で息を整え、コドラの咆哮が遠のいたことに安堵していた。

 

「アタシ、もう動けないわ。ねぇ、今から半日はアタシのことは乾いたお寿司だと思ってちょうだい……」

 

「わかったから、静かにしてくれシャリタツ……それと乾いたお寿司は普通にゴミ捨て行きだぞ?」

 

ソウヤがシャリタツの悲鳴を軽くあしらいながら息を整えていると、足元の草むらが不自然に揺れた。

 

ッ!?

 

それに反応したコノハナとソウヤの二人は身構える……。

 

すると、ビクビクとした様子で草むらから四足歩行のポケモンを思わせる、不格好な何かが顔を出した。

 

「……へ?何あれポケモン……?」

 

体はピンク色の不定形で、四本の脚のようなものが生えているが、長さも太さもバラバラで、見るからに不安定だ。

 

「な、なんだアイツ?」

 

「コノノハ?」

 

ソウヤは得体の知れない生物に警戒した。

 

「あら、あれはメタモンよ」

 

ソウヤの肩に乗るシャリタツが、説明した。

 

「変身能力がまだうまくできていないメタモンが、トリアエズ、『何か』になろうとして失敗シタ姿ね。多分、ビクビクしすぎて上手くいってないヨウネ?……アンなんじゃいつまでタッテモ上達しないわよ?」

 

「あぁ……あれか?うまく出来るか不安になるあまり下手になってさらに不安になって、みたいな?」

 

「ソンナ感じよ」

 

シャリタツの説明を聞き、納得したソウヤたちが警戒を解くと、メタモンはさらに焦ったように、今度は二足歩行の姿、つまりコノハナを真似ようとした。

 

しかし、

 

「あぁ……うん……」

 

胴体は潰れたピンク色で、頭の葉っぱだけが辛うじてコノハナだとわかる程度……

その不格好な姿に、ソウヤは少し引いてしまい、メタモンは二、三歩歩いただけでバランスを崩し、トコトコと森の奥へ逃げていってしまった。

 

「あれだけ変身が下手なのも初めて見たわねぇ……」

 

シャリタツがため息をつく。

滑舌がよくなるほどとはよっぽどだったのだろう……

 

数分後、先ほど去ったはずのメタモンが戻ってきた。今度は何のポケモンにも変身せず、そのプルプルした体で木の実を幾つか抱えて運んでくる。

 

「コノ! コノハナ!」

 

「まぁ!気が利くじゃない!」

 

木の実を見て喜ぶコノハナとシャリタツ、そしてソウヤ。

つかの間の休憩の間に、ソウヤはシャリタツを介して先ほどのコドラについてメタモンに尋ねた。

 

「メタモン、あのコドラは、どうしてあんなに怒っていたんだ?」

 

「ミタ、メタメタメタモ……」

 

メタモンの言葉を聞いたシャリタツがソウヤの言葉に変換する。

 

「ソウヤ、あのコドラ……誰かに捕まえられて、この森で『オヤブン個体がこんなに大きいなんて思わなかった』っていう理由で捨てられたみたいよ」

 

「……はい?」

 

それを聞いたソウヤは目を点にした。

オヤブン個体とは、特徴として通常の個体より能力が高い、という他に体が一、二回り大きいということと、目が赤い燐光を放っているというモノがある……

 

ポケモンスクールの授業でも聞いたことがあるが、まさかここで会うとは思わなかったようだ……

 

「いや、ってかソンナ理由で捨てるのかよっ!?」

 

「ソウミタイヨ?それに、元の住処でもナイこの森には、自分より強いポケモンガイナインですって。だから、誰にも文句を言われナイヨウに、自分が住みやすいように森を壊しているのだと、この子が言ってるわ」

 

それを聞いたソウヤたちは納得しながらも、どうやってコドラを止めるか考えた……。

 

コドラを止めようとするのは人間側の勝手で起きたことだが、このままカナズミの森が壊され続ければ、カナズミシティにも何か影響が出るのは必至だからだ。

 

「……よし」

 

ソウヤは意を決し、何かを閃いたのかメタモンをじっと見つめた。

 

「メタモン、簡単なものや、単純に体の一部を伸ばしたりするだけとかなら、十分にできるか?」

 

メタモンは、その問いにプルプルと頷いた。

 

「よし、これでいこう」

 

と、ソウヤはアイデアを話した。

 

ソウヤのアイデアを聞き、よくそんなこと思い付くな、と少しあきれた目をするシャリタツとコノハナ。

そして、メタモンは青ざめて「無理だ」と首を振った。

 

「変身が下手なせいで、周りからバカにされてる僕が、そんなすごいことできるはずない! セイゼイ周りの風景に化けることしかできない、ただのダメポケモンなんだ……デスッテ」

 

シャリタツの通訳にあわせて、メタモンはそう言って自分の体の一部を伸ばし、スクリーンのように広げて、周りの風景に化けた。

 

「(ってアラ?メタモンって風景に化けれたっけ?……まあ、この子の特殊能力なのかもシレナイシ……。そこはツッコまないでおくか)」

 

シャリタツはそう思ったが、口には出さず、ソウヤはそれを見て驚きながらも、ニヤリと笑い、

 

「なら、その能力を逆にいかしてしまおう」

 

そう言うのであった。

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