Blue Archive -Document SKIP feat.OMEGA and...- 作:LN58
百合園 セイア「レキネス、トライガロン、ヴァルジェネスに、ゾヴァラスか……」
黒服「なるほど。これは……」
アユム先生「どうなの、黒服くん? 『色彩』よりかは相手にしやすい災厄だと思うのだけれど? 空を赤く染めるほどじゃないし?」
黒服「いいでしょう、先生! 信じましょう!」ククク・・・
百合園 セイア「ほう? 【ゲマトリア】であるお前が協力する気になったのは興味本位以外に何かあるのかい?」
黒服「理由その1;最初の怪獣であるグライムが出現する前、月から異常なエネルギー波を検知し、私はそれを『色彩』である可能性を含めて監視していました」
百合園 セイア「それはオメガとゾヴァラスが戦っていたからだね?」
黒服「理由その2;戦闘中のゾヴァラスが発していた声を解析すると、あれは言語となっていた。キヴォトスで確認されたいくつかの古代語とよく似た部分がありました」
星見 コウセイ「何て言ってたんですか?」
黒服「――――――『ゲネス復活』『キヴォトス支配』『ゲネスの民は我が内に在り』」
大木田 ソラト「………………」ウンウン
黒服「そして、理由その3がこれです。ディスプレイを御覧ください」
アユム先生「これはキヴォトス各地の怪獣たちの反応……、ここから強くなっている」
黒服「状況から推察するに、ヴァルジェネスを操る脳波を感知したのだと思われます」
黒服「以上の理由から、ソラト氏が話した内容は信用に値すると考えられます」
大木田 ソラト「うん」
星見 コウセイ「あれ、一瞬 弱まったっすよね?」
黒服「その通りです、コウセイ氏。オメガとゾヴァラスの戦闘とリアルタイムで同期させると、そこでゾヴァラスの脳波が乱れている瞬間が観測されています」
百合園 セイア「何があったんだろうね、この瞬間?」
アユム先生「黒服くんにわからないとすると、これは現場でその瞬間に何があったのかを聞き込み調査をしないとだね」
アユム先生「宇宙人対策の専門家のシュウおじさんが言ってた。『宇宙人は人間社会で完璧に擬態できる能力を持っていたとしても、生まれ育った環境で身についた文化や習俗のちがいが何かの拍子に現れる瞬間がある』って」
アユム先生「つまり、私たちの調査方法は前提としてキヴォトス基準に最適化されているから、その最適化の中で私たちにとって当たり前の常識と片付けられていたものの中に、宇宙人の理解や正体に繋がるものが眠っている――――――」
百合園 セイア「なるほど。私たち自身の常識を 一旦 捨てて、ありのままの真実を見抜かねばならないわけだね」
星見 コウセイ「……『ありのままの真実』、か」
カアー、カアー、カアー、カアー・・・
星見 コウセイ「――――――カラスだ」
星見 コウセイ「あの時、カラスが鳴いてた!」
アユム先生「お、早速 有力な手掛かりとなる証言が手に入りましたよ、黒服くん? セイアちゃん?」
黒服「そうですねぇ。これを科学的な手法で解するなら、ゾヴァラスが苦手な音声パターンを導き出せるかもしれないですね」
百合園 セイア「あるいは、文化的にカラスやそれに類する何かをタブーとしていることも考えられるか」
アユム先生「それでゾヴァラスの洗脳波が弱った隙を突いてヴァルジェネスを解放できると」
星見 コウセイ「そうなれば、後はオメガが何とかしてくれるかも!」
黒服「しかし、この手の作戦は常に“オメガ在りき”という前提です。『オメガが確実に現れて』『我々の作戦通りに動いてくれる』という保証が欲しいですね」
アユム先生「そういうことなら――――――、」
アユム先生「はい、黒服くん! じゃーん! オメガのドアップ写真!」
星見 コウセイ「あ、これって【山海経】の時の!」
黒服「なるほど。我々の言語を解して協力してくれる可能性は非常に高いと……」
アユム先生「そういうこと。ゾヴァラスの目的がオメガ抹殺なら、それを利用してオメガに指定ポイントに誘導するように言い聞かせることもできるはず」
百合園 セイア「いや、先生、それはそうだとは思うが、『確実にオメガが現れる』にはどうしたらいい?」
アユム先生「そんなの、簡単 簡単。偽の怪獣情報を流してオメガに来てもらう」
黒服「ほう?」
星見 コウセイ「あ、なるほど! それはそうだな、アユ姉!」
アユム先生「でしょう!」
百合園 セイア「どういうことだい?」
アユム先生「黒服くん、これまでの怪獣出現の第一報が出てからウルトラマンオメガが現れるまでの時間差はどれくらいあった?」
黒服「そういうことですか、先生。たしかに、怪獣出現が確認されて すぐにオメガが駆けつけた事例は極めて少ない……」ククク・・・
黒服「先生がおっしゃるように必ず時間差が生じる……」
百合園 セイア「つまり、オメガ抹殺に現れたゾヴァラスはオメガを追って、オメガもまたキヴォトスに現れた怪獣を倒すために現れる――――――」
大木田 ソラト「完璧な作戦だな、アユ姉」
黒服「とは言え、ここは学園都市:キヴォトスです。作戦を展開するに当たって戦闘が行われることを歓迎する自治区はそう多くないでしょう」
アユム先生「じゃあ、アビドス砂漠はどう?」
黒服「無理です。おそらくゾヴァラスが再出現するまで何日もかからないとすれば、何も無い【アビドス】だからこそ、何も無いことで部隊の展開が迅速に行えないのです」
アユム先生「あ、そっか。人的被害をゼロにすることばかり考えて無人地帯を選ぶと、まず現地で作戦を展開する実行部隊の負担が大き過ぎるわけか……」
百合園 セイア「だろうね。それに、アビドス砂漠にカラスの鳴き声を響かせるのも不自然だしね」
アユム先生「つまり、人的被害を抑えられることを前提に 交通の便やインフラもそこそこあって カラスが飛んでいくのが違和感ない場所――――――」
アユム先生「う~ん……」
百合園 セイア「悪いねぇ、先生。【トリニティ】以外に土地勘がないもので、本当にすまない」
星見 コウセイ「そうだよなぁ。怪獣災害なんてどこも起きてなんて欲しくないわけだから、【NDF】の作戦を認めてくれる自治区なんて、そう都合よく――――――」
大木田 ソラト「それなら――――――」
大木田 ソラト「ここなんてどう?」
黒服「ふむ」
百合園 セイア「ここは?」
アユム先生「あ、ここって――――――」
――――――【SKIP】特別調査員待遇の怪獣研究家:大木田 ソラトが指し示したのは北の大地【百鬼夜行連合学院 エビス分校】であった。
黒服「なぜこの場所を選んだのですか、ソラト氏?」
大木田 ソラト「勘」
アユム先生「このキヴォトスでは勘というものが馬鹿にならないのは、アスナやセイアを診ていればわかることだよね、黒服くん」
黒服「いいでしょう。検証してみる価値はありそうです。【NDF】に提案しましょう」
星見 コウセイ「よし!」
黒服「それにしてもカラスですか……」ククク・・・
黒服「そして、百鬼夜行自治区での作戦――――――」
黒服「名付けるなら、【百鬼夜行】に伝わる神の御使い:ヤタノカラスに因んで、ヤタノ作戦といたしましょうか」
星見 コウセイ「おお! 『山』と言ったら『川』みたいな感じの暗号名ってわけか!」
百合園 セイア「話はまとまったみたいだね」
大木田 ソラト「ああ」
アユム先生「ありがとう、みんな。ここからが正念場だよ」
――――――それじゃあ、ヤタノ作戦、 みんなで勝ちに行くよ!
そんなこんなで侵略宇宙人:ゾヴァラスを誘い出してオメガに撃退してもらうヤタノ作戦を始める運びとなり、
まずヤタノ作戦の本質となる誘導作戦のために作戦領域の指定と確保が必要で、大木田 ソラトの勘で指定された【エビス分校】での【NDF】の作戦行動の許可を百鬼夜行自治区を司る生徒会【陰陽部】に取りに向かうのであった。
実はゾヴァラスが出現する前、【エビス分校】にて出没する“怪異”に悩まされて救援要請が出されたのを受けた【陰陽部】からの依頼で“シャーレの先生”として【百花繚乱紛争調停委員会】の面々と調査に向かっていたのが最近のことであり、
その救援要請こそが“怪異”を使役する【花鳥風月部】の罠であり、再び【百花繚乱紛争調停委員会】と【百鬼夜行連合学院】の命運を賭けた一世一代の“継承戦”が繰り広げられたことを多くの人たちは知る由もない。
結果として、【エビス分校】という自治組織そのものが消滅してからずっと放置され続けていたことがわかり、【花鳥風月部】の隠れ蓑に利用されていたこともあって、現在は【陰陽部】の直接の統治下に置かれることとなった。
そのため、生徒会長に相当する【陰陽部】部長:天地 ニヤの許可を得れば、そのまま【エビス分校】でのヤタノ作戦の承認が通るわけであり、
これまで忘れ去られていた【エビス分校】が【NDF】の活躍によって一躍有名になれば【エビス分校】の再建にも寄与するだろうという政治的判断と、同地で暗躍していた【花鳥風月部】への警戒を強める意味でも派兵はありがたいということで、
不幸にも【NDF】の作戦が展開される激戦地に選ばれたというデメリットよりも再建のためには注目されるメリットが上回るとして、【花鳥風月部】のテロから二度も【百花繚乱】と【百鬼夜行】を救った実績を持つ“シャーレの先生”への信頼から、その場で承認が通ったのであった。
――――――そんなわけでやってきました、北の大地【エビス分校】。
あれからそこまで日を置かずに再び【エビス分校】を訪れることになった“シャーレの先生”アユム先生と【百花繚乱】の面々にとっては複雑な思いがある場所ではあったものの、
急ピッチで進められるヤタノ作戦の準備でこき使われる【NDF】のみんなに自然の恵み豊かな北の大地のおもてなしがなされ、一日の疲れは温泉が癒やしてくれた。
それを思えば、ここは本当に良い土地だったとしみじみ思うわけであり、あらためて【エビス分校自治委員会】委員長に扮してたった一人で切り盛りしていた【花鳥風月部】土生 アザミのことを思い出さずにはいられなかった。
そして、最終的な準備が完了する前日に【SKIP】特別調査員待遇の怪獣研究家:大木田 ソラトとその助手:星見 コウセイを現地入りさせ、現地の確認ついでに【花鳥風月部】の調査にも駆り出されることになったのである。万が一にもヤタノ作戦の妨害に怪獣や怪異が現れたら目も当てられない事態になるのだから、事前の調査は入念に行われた。
そんなわけで、作戦の第一段階として怪獣の偽情報を流してオメガが現地に駆けつけるのをゾヴァラスが追いかける段階となり、
もちろん、大食漢:大木田 ソラトは ここでも北の大地の恵みに大いに感謝して たらふくご馳走になっていたわけなのだが、ふと一枚の手紙を取り出しては何度も読み返していた。
それは以前に百鬼夜行自治区に届け物をして知り合いになったササコおばさんからの手紙であり、あれから姪のミコとはうまくやっていることと、収穫できた野菜を送ってくれることを伝える あたたかい思いが詰まった手紙であった。
拝啓
いくぶん残暑も和らぎ、しのぎ良い日が多くなりました。
ソラトさんはいかがお過ごしでしょうか。
先日は大変お世話になりました。おかげさまでミコもすっかり元気になり、今は二人で幸せに暮らしています。
ミコトとの一件後、ミコも少し大人になった気がします。
ミコトとの別れはミコにとって非常に良い経験だったと思います。
今度 ミコと一緒に作った野菜を収穫したら、ソラトさんへ送りますね。
うちでは美味しいじゃがいも、人参、さつまいも、大根、ごぼうが沢山穫れるので楽しみにしていてください。
今度は友達を連れて遊びに来てください。百鬼夜行には素敵なところが沢山あるので案内します。
ソラトさんもお身体に気をつけてお過ごしください。
末筆ながら、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
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大木田 ソラト「――――――『幸せ』、か」
アユム先生「どうしたの、ソラトさん? ずっと手紙を見返していたようだけど?」
大木田 ソラト「アユ姉、"幸せ”って何だろうな?」
アユム先生「え?」
大木田 ソラト「アユ姉も“幸せ”になりたいか?」
アユム先生「ソラトさん?」
アユム先生「……そうねぇ。人には幸せになる義務があると思う。だから、私は幸せを守りたいと思うかな」
アユム先生「怪獣災害や宇宙人の侵略によって犠牲になる人たちがいなくなること――――――。それが私がシュウおじさんやユウマさんから受け継いだ願いだから、そういう方面でみんなの幸せを守るよ」
アユム先生「けど、ここに居ると ここで起きた出来事を思い出しちゃうなぁ」
大木田 ソラト「そうだった。なんとなく【
アユム先生「堪能してもらえた?」
大木田 ソラト「ああ。温泉は気持ちよかったし、地元の味も良いもんだ。空気も美味い」
アユム先生「それはよかった」
アユム先生「でね、ここからさ、みんなにとっての幸せとその人にとっての幸せに感じることがちがっていて、自治区の命運を賭けた壮大な喧嘩が始まってねぇ」
大木田 ソラト「え?」
アユム先生「幸せの形は人それぞれだから、相手のことを思いやってやったことが逆に相手を怒らせることに繋がって、人間って本当にめんどくさい生き物だと思ったよ」
大木田 ソラト「…………『喧嘩』か。俺もコウセイと喧嘩したなぁ」
アユム先生「あ、でもね、最終的にはちゃんと仲直りできたよ。本当は何を思っていたのか、何を望んでいたのかを存分に言い合って、方や涙でグシャグシャになりながら、その泣き顔が大嫌いだって口で言いながらも微笑む二人の友情は 風に煽られて 土を被っても なお美しく野に咲く花のごとくだったよ」
アユム先生「その時のようやくわかりあえたという喜びの瞬間こそが幸せの極致だろうね」
アユム先生「逆説的に言えば、わかりあっていない状態から気持ちが通じ合う過程がないと幸せは感じられないものだから、恵まれすぎていると逆に幸せに鈍感になっていくのはソラトさんもキヴォトスでも変わらない人間模様の数々を見てきて理解していることだと思うけど」
大木田 ソラト「そうかも。アユ姉の言う通りだ」
大木田 ソラト「ありがとう、アユ姉。俺が思う“幸せ”ってのが少しずつ見えてきたかもしれない」
アユム先生「それはよかった。友達としてソラトさんにも幸せであって欲しいから」
大木田 ソラト「うん。俺もアユ姉には“幸せ”でいて欲しいと思う。もちろん、コウセイも。みんなも」
大木田 ソラト「だから、俺は――――――」
アユム先生「そうだ!」
大木田 ソラト「?」
アユム先生「“幸せ”ってキーワードで思い出したんだけど、私からソラトさんとオメガへの応援ソングを聴かせてあげるね!」
ワイワイ、ガヤガヤ、ワーワー!
アユム先生「――――――北の大地【エビス分校】に住んでいるみんなぁ! 【NDF】の作戦のために駆けつけてくれたみんなぁ! “SKIPのおねえさん”アユム先生だよぉ!」
アユム先生「いつもいつも一生懸命に頑張っているみんなを労うため、勇気づけるため、夢を思い出してもらうため、今日は最高に盛り上げていくからねぇ!」
アユム先生「それから、この放送をどこかで聴いてくれているだろう、私たちのヒーロー:ウルトラマンオメガにこの歌を捧げます!」
アユム先生「たぶん、知っている人は知っているだろうSKIP体操の伴奏で使われている名曲です」
アユム先生「聴いてください!」
迷わナイ DIVE! 夢! POWER! 共に走れ 未来へ
キミよ キミのまま gimme-gimme-fly!
解き放て arc, jump'n to the sky
フォルダの片隅 残された いつかのphotos
映る笑顔 忘れてた はしゃぐ情熱
高く遠く強く
もっと 速く超える繋ぐ
軌跡描いたヒカリが蘇る
アユム先生「さあ、先生の故郷:地球を救った“さいきょうのヒーロー”ウルトラマンアークがスクリーンに登場!」
アユム先生「みんな! ウルトラマンアークと一緒にキヴォトスを守ってくれている“私たちのヒーロー”ウルトラマンオメガにエールを送ろう!」
アユム先生「ありがとう、ウルトラマンオメガ! がんばれー、ウルトラマンオメガ! ゾヴァラスなんてやっつけちゃえ!」
迷わナイ DIVE! 夢! POWER! 共に走れ 未来へ
キミのSHI-A-WA-SE 守るTABIに 煌めくよ energy
離さナイ CATCH! 夢! WONDER! 寄り添えるよ my heart, your heart
キミよ キミのまま gimme-gimme-love!
解き放て arc, jump'n to the sky
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
アユム先生「ありがとう、みんなー! 作戦の成功を祈ってるよー!」
黒服「……イイ」
百合園 セイア「ああ、そうだね」
星見 コウセイ「いえーい! 最高だったぜ、アユ姉!」
大木田 ソラト「アユ姉、おつかれ。それと、ありがとう」
アユム先生「よかった。これで 作戦成功 間違いなしってね」
天地 ニヤ「いやはや、素晴らしかったですよぉ、先生のパフォーマンス」
御稜 ナグサ「アヤメ、私は――――――、ううん、私たちは頑張るよ。アヤメが頑張ってきたことをみんなで成し遂げてみせるから」
不破 レンゲ「これが師匠の青春活動だー! もう 最高ッ! 師匠は やっぱ すごいな!」
桐生 キキョウ「さすがね、先生。それも当然か。この【百花繚乱】の参謀が認めたんだから、半端なことは絶対にしないんだから」
勘解由小路 ユカリ「先生、身共とまた“おめがだんす”! “おめがだんす”をいたしましょう!」
アユム先生「お、やる気かい、ユカリ? じゃあ、今宵は踊り明かそうか!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
アユム先生「アンコールというわけではありませんが、時間が余っているのと余興は多い方がいいので、今からオメガダンスをします!」
アユム先生「つまり、ウルトラマンアークからウルトラマンオメガへとバトンタッチといったところでしょう」
アユム先生「一緒に踊れる人は壇上に来て来て! さあさあ、ソラトさんもコウセイくんも来て!」
アユム先生「お、おお!? 予想を遥かに超える勢いで壇上に人が――――――!」
アユム先生「ああ、わかった わかった! 安全のために壇上に上がれる人数で踊っていくから、今宵は踊り明かそうね!」
アユム先生「そうそう。1回踊ったら次の人が壇上に上がって踊る感じで。最後までつきあってあげるから」
アユム先生「はいはい、安全のために降りて降りて。次の順番を待っててちょうだいね、いい子だから」
アユム先生「えっと、最初に一緒に踊ってくれるのは――――――、」
アユム先生「私と同じ怪獣研究家:大木田 ソラトさんと、その助手:星見 コウセイくん!」
アユム先生「あ、一緒に踊ってくれるんだね。ありがとう、ウタハ、イチカ、それにノア、ユウカ」
アユム先生「それから みんな ご存知、サポートロボット:ロッピー・ザ・ロボットとクラウドファンディングで造らせていただきました
アユム先生「じゃあ、いつもの曲振りをお願い、ソラトさん!」
大木田 ソラト「わかった、アユ姉」
イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイ!
アユム先生「ありがとう、みんなぁ!」
アユム先生「ウルトラマンアークの得意技:ウルトラハグをしてあげるからね!」
アユム先生「ちょっ、力 強っ! 次が待っているから! ね! ね!?」
アユム先生「はい、次ぃ!」
アユム先生「え、ミカぁ!? よく【エビス分校】まで来れたね……!」
アユム先生「あ、ハナコも来てくれてたんだね! アスナも! じゃあ、息を合わせてバッチリ決めていこう!」
アユム先生「おや、こんな僻地に幼稚園児――――――って、き、きさ、
アユム先生「いや、来てくれたのは嬉しいけど、【山海経】を離れていろいろ大丈夫なのか心配で……」
アユム先生「本当にありがとう、みんな」
アユム先生「じゃあ、曲振りはミカにお願いしようかな」
聖園 ミカ「うん、先生。それじゃあ、みんな 行くよー」
イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイ!
アユム先生「……終わった。けど、まだ大丈夫」ハアハア・・・
アユム先生「それじゃあ、ご褒美のハグだよー!」
アユム先生「ああ!? やっぱり、ミカは力が強いねぇ……!」
アユム先生「え、ハナコ? アスナ? 順番にハグしてあげるから、待って――――――」
アユム先生「ええ? き、きさ、キキちゃんにルミもぉ?」
アユム先生「あ、あああああああああああああ!」
アユム先生「みんなから全方位に抱き締められて幸せな気分になっちゃうぅうううううう!」
アユム先生「あ、ああ……。最高だったぁ……。ありがとう……、みんなぁ……」
アユム先生「はい、次ぃ……」
アユム先生「あ、お待たせしました。今度こそ【百花繚乱】のみなさんでオメガダンスです」
アユム先生「じゃあ、ユカリ、曲振りしてね……」ハア・・・
勘解由小路 ユカリ「はいですの!」
イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイ!
アユム先生「……3回目終わり。まだまだ若いってところを見せてあげるんだから」ゼエゼエ・・・
アユム先生「さあ、ご褒美のハグをしてあげるからねぇ……」ニコー
アユム先生「おお! 元気いっぱいのハグ、ありがとう! 逆に元気にもらえたよ、【百花繚乱紛争調停委員会】のみんな! これが青春だー!」
アユム先生「それじゃあ、次 行こうか!」
アユム先生「わお! よく来たね、【便利屋68】! 北の大地の豊かな恵みを味わうことができたかな?」
アユム先生「カリンも来てくれてありがとう! アスナに続いて最高のダンスを見せてあげてね!」
アユム先生「おっと、あなたたちは傭兵バイトに来た【ヘルメット団】の――――――、そっか。また家族と一緒になれて良かったね、
アユム先生「それじゃあ、曲振りはバイトリーダーのあなたがして」
錠前 サオリ「さっき 聖園 ミカがしていたようにすればいいんだな、先生?」
イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイ!
アユム先生「先生、今、最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアア!」ドン!
アユム先生「それじゃあ、みんな来て。ハグの時間だよ」
アユム先生「みんな、本当にありがとう。息を合わせてバッチリ踊れたことが本当に嬉しい。それじゃあ、気をつけてね」
アユム先生「良い子だなぁ、みんな」
アユム先生「はい、次!」
アユム先生「おお、よくここまで来たね、アリス! 一人で来たの? あ、ケイもオメガダンスに挑戦してくれるんだね!」
アユム先生「いいじゃない、いいじゃない! 楽しみにしているからね!」
アユム先生「わあ、来てくれたんだ、アカリ! 美味しいもの、いっぱい食べることができた? ソラトさんと一緒に楽しんだんだ、そうなんだ」
アユム先生「あれ、ネル、どうしたの? え、アバンギャルド君!? もしかしてリオなの!? 一緒に踊ってくれるんだ! 嬉しいよ、私!」
アユム先生「まさか、アリスとリオが一緒のステージで踊ることになるだなんてね!」
アユム先生「よし、ロボットだらけのステージになったことだし、ロッピーも
アユム先生「それじゃあ、曲振りはアリスにお願いしようかな」
天童 アリス「はい、わかりました、先生」
天童 アリス「今から勇者であるアリスがみなさんに命令をします」
イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイ!
アユム先生「いやぁ、ロボットだらけのオメガダンスになったねぇ……」
アユム先生「みんな、勇気をもって新しい一歩を踏み出すことができたね」
アユム先生「あ、もちろん、ハグしてあげるよ、メカメカしい鋼鉄の身体であっても。まあ、手加減してちょうだいね。私、キヴォトス人より繊細な地球人だから」
アユム先生「うんうん。やればできるじゃない。こうやって誰かを優しく包むことだってできるんだからね」
アユム先生「じゃあね。これからもよろしく」
アユム先生「さあ、まだまだ踊れるよ! さあさあ!」
アユム先生「――――――ッ!」
アユム先生「……シロコ」
アユム先生「わざわざ【アビドス】を離れて ここまで来てくれたんだね」
アユム先生「シロコにとっての
アユム先生「それでも、私と一緒のステージに立ってくれるんだね」
シロコ*テラー「うん。私にとっての“教官”と、ここにいるみんなにとっての“先生”は同じだった」
シロコ*テラー「それは この世界の何の罪も劫も背負っていない
シロコ*テラー「でも、その時を生きた“教官”のことを憶えているのは私だけだから、一緒に“先生”と一緒に語り合いたい」
シロコ*テラー「だから、キヴォトスを滅ぼす脅威となる“
アユム先生「まあ、作戦としてはゾヴァラスを誘き出して、あとはオメガにおまかせする流れだから、活躍の機会はそこまでないと思うけど、」
アユム先生「ここでの記憶、ここでの思い出、ここでの雰囲気をお土産にして、明日を生きる糧にしてね」
シロコ*テラー「うん、“先生”」
アユム先生「それじゃあ、一緒に踊ろう! 心を一つにして!」
在野の怪獣研究家:大木田 ソラトが人間に擬態した人工生命体:ゾヴァラスとの接触で得ることができた情報は以下の通り。
かつて
それが殲滅創生体:ゾヴァラスであり、長い旅路の果てに ついにゲネス人を復活させることができる環境が整った美しい
しかし、そこに現れたのがオメガであり、両者は月で激突。最終的にオメガの仲間であるメテオカイジュウをも洗脳する能力:洗脳波動によってヴァルジェネスを支配下に置くことで勝敗は決し、オメガはゾヴァラスとの戦闘で受けたダメージが原因で記憶喪失となって「ソラ」から落ちてくることになったのである。
そのため、ゾヴァラスの最優先目標はゲネス復活を阻む最大の障害である大木田 ソラト/ウルトラマンオメガを抹殺することである。
地球の言語は習得していないらしく、終始ゲネス人の言葉と思われる謎の言語を話しており、それは
基本的に口数は少ないものの、戦闘中は常に自分の使命を無意味に呟き続けるなど、その立居振舞は全体的に機械的で、およそ人間らしい感情というものを感じさせない。
計画達成の過程で現生人類の抹殺も計画の内なのだが、基本的には最優先目標であるオメガ抹殺に動いているため、大勢の人が見ている前でも問答無用で襲いかかってくるなど気性は荒いが、無闇な殺戮は行わないだけの目標最優先の理性を有していることがわかる。
その上で、大木田 ソラト/ウルトラマンオメガは『俺たちだけでは勝てない』と素直に告白し、前回のエルドギメラ戦で見せた【NDF】の作戦能力を頼り、人類側の協力に大いに期待を寄せていたのであった。
そして、カラスの鳴き声が弱点であるらしいという情報に一縷の望みを託して、決戦の舞台は整った。
後は、この舞台の主役である真っ赤な巨人:ウルトラマンオメガの勝利を信じるだけである。
そこにはこれまで記憶喪失となって【太陽倉庫】で居候として暮らしていく中で、大木田 ソラト/ウルトラマンオメガが出会ってきた人たちが駆けつけており、僕らのヒーロー:ウルトラマンの勝利を願っていた。
その声援を受けて大木田 ソラト/ウルトラマンオメガは自らが指定した決戦の舞台にゾヴァラスを招待したのだった。
ヴァルジェネスは俺に任せてくれ。
ああ。
でも、絶対 コウセイは俺が守るから。
おお。信じてる。
俺、思うんだけどさ。
ソラトはきっと昔から
ああ、言われてみれば……。
あ、ずっと
霧降山で【ゴーストライダーズ】が言ってた“
そう言えば、ソラト、何歳なんだ?
フッ、フフフ。
なんだよ?
どうしたんだ?
俺……、実は、やりたいこととか、もう本当はどうでもいいんだ。
フフッ。
それより、ササコとミコが作った野菜が食べたい。ここ、【百鬼夜行】のことをもっともっと知りたい。
アユ姉とシャーレの当番にやってくる生徒たちには 毎日 一生懸命 頑張ってもらいたいし。
いつも差し入れをくれているキサキが新しく作り出す【山海経】の未来を見てみたい。
オーナーと将棋もしてみたい。アユ姉の妹分のアスナやハナコともいっぱい遊んでみたい。
オオカミ君はもっと楽しい動画を作ればいいのにな。アル社長のように毎日楽しくさ。
【ゴーストライダーズ】と変な実験もしたいし、【ミレニアム】の実験もたくさん見てみたいなぁ。
あ、カネナリ社長も本当はあんまり悪いヤツじゃないと思う。バイトリーダーのサオリが言うんだから、きっとそう。
密着取材しに来た【ゲーム開発部】の新作ゲームも楽しみだ。早くプレイしてみたい。
ソラト……。
みんなのことずっと見ていたい。
幸せでいて欲しい。
もちろん、コウセイにも。
フフッ。
だから、俺は俺の出来ることをやる。
いけ、トライガロン!
ソラト! こっちはまかせろ!
跳べええええええ!
今だ! 戻れ、トライガロン!
レキネェェェス!
ヴァルジェネスまで飛ばせ、レキネス!
くぅ……!
聴いてくれ、ヴァルジェネス!
ヴァルジェネス!
よすんだ、ヴァルジェネス!
くっ!
レキネス、トライガロン?
うぅ……!
ヴァルジェネス! みんなのために力を貸してくれええええええ!
そして、前回の戦いが嘘のように 体調も万全にして その優れた学習能力で相手の特徴やクセを見抜いて、肉を切らせて骨を断つ、宿敵:ゾヴァラスと互角以上の戦いを繰り広げるウルトラマンオメガに、ついに最後のメテオカイジュウ:ヴァルジェネスがコウセイの熱い叫びに応えて洗脳から解放されたのである。
胸部の発光器官を破壊されて最大の能力である洗脳波動を失い、そのまま今までのお返しと言わんばかりにヴァルジェネスからの攻撃をゾヴァラスは受け続ける。敵の時は圧倒的脅威だった戦闘能力は味方になれば心強いものであった。それは文字通りコウセイの命を燃やして――――――。
ついに現れた
最強の必殺技:ヴァルジェネスハルバードクアドランズが放たれ、ここにキヴォトス侵略を企む悪の侵略者の野望は潰えたのであった――――――。
あ、ああ……、ああ……。
ソラトぉ…………。
う、う、うぅ…………。
おお……!
ドサッ
トライガロンからレキネス――――――、うまくいったじゃん。
ああ、乗り換えできたぁ……。
それにしても――――――。
ああ……。
腹減った~!
アユム先生「あ、居た 居た」
アユム先生「おつかれさま。よくやってくれたね、二人共」
大木田 ソラト「おう、アユ姉……」
星見 コウセイ「ああ、なんとか……」
アユム先生「立てる? それとも、ここでお弁当にする?」
大木田 ソラト「じゃあ、お弁当で!」
星見 コウセイ「ああ、もう腹が空き過ぎて動けないんだ。助かるよ、アユ姉……」
アユム先生「はい、まずはスポーツドリンクを飲んで水分と塩分補給」
大木田 ソラト「助かる~」
星見 コウセイ「ああ~、生き返る~」
大木田 ソラト「ああ、喰った喰ったぁ」
星見 コウセイ「俺たち、本当にやれたんだよな……」
星見 コウセイ「守れたんだよな、この
大木田 ソラト「うん」
大木田 ソラト「お、涼しい風が吹いてきた」
星見 コウセイ「ああ、気持ちいいな」
アユム先生「自然の恵み豊かな北の大地が私たちを包みこんでくれているみたいだね」
アユム先生「守ってくれてありがとう、ソラトさん、コウセイくん」
――――――ありがとう、ウルトラマンオメガ。
番組の最後ですが、ここで臨時ニュースです。
度重なる怪獣災害に対し、専門の対策チーム【
今後の活躍に期待が寄せられます。
という訳で、次回の『ウルトラマンオメガ』は『怪特隊 特務班』!
作曲・編曲:浅倉大介
歌:access
2024月7月21日発売