雨が降りしきる
スタンドの庇を叩く雨粒は、鉄と木でできた古い楽器のように一定のリズムを刻み、風が向きを変えるたび音階が微妙に揺らいだ。照明塔の白い光を受けた雨は、一本一本が透明な糸になって空から降り、ピッチの芝に吸い込まれては消えていく。芝の匂いと、油を含んだフライドオニオンの匂いと、湿った毛糸のマフラーの匂いが混ざり合い、鼻の奥をくすぐった。観客の吐く白い息が、群れの煙のようにたなびいては溶け、チャントの旋律に紛れ込む。
ピッチに立つ彼の姿を見つめながら、俺はふと苦い笑みを浮かべた。濡れたユニフォームの背中に張り付く番号が、雨の膜越しに滲んで見える。スパイクに付いた泥は細かい斑点になり、インサイドでボールを受ける瞬間、彼の足元の水滴は跳ね、まるで獲物の匂いを嗅ぎつけた狼の毛並みが逆立つみたいに、小さな電流のような緊張がピッチの片隅で走るのがわかった。
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC──世間には「ウルブズ」の名で知られるクラブ。俺は生まれた時からウルブズ一筋、父も祖父もそうだった。祖父は炭鉱がまだ息をしていた時代の人で、坑道の木枠の匂いと、夜勤明けの紅茶の湯気の話を、冬の試合の前にいつもしてくれた。父は工場のラインで暮らしを立て、休みのたびに俺を連れてこのスタジアムへ来た。昇格も降格も、監督の交代も、エースの移籍も全部経験してきた。チャントが街の悲鳴にも賛美にもなりうることを、俺はこの街と一緒に学んだ。だからこそ、今目の前で繰り広げられるこの現象に、胸の奥がチリチリと焼かれるように痛むのだ。歓喜の火に似ているのに、指先を少し長く炙り続けると痛みに変わる、あの感じ。
日本人ウインガー、リョウ・ヒダカ。
その名を最初に聞いた時、正直ピンと来なかった。移籍の噂が駆け巡った日、職場の休憩室でスマホを見せ合いながら、俺たちは揃って顔をしかめた。
「誰だよそれ」
パブでビール片手に悪態をついたのを、今でも覚えている。雨が少ない春の夜で、ガラスの向こうの街灯がまばらに光っていた。「The Gold and Black」のカウンターには、長年の油が艶を作っていた。マスターのシェイは肩をすくめ、「連れてきたからには、見てやれ」とだけ言った。
だが、彼のデビュー戦──エヴァートン戦だった。曇天で、風が強かった。前半22分、左サイドでボールを受けたヒダカは、ハーフウェーライン近く、タッチライン沿いのぬかるみをものともせず、ワンタッチ目で外へ、二タッチ目で内へ、ディフェンスの膝の向きが決まる刹那を待ち、三タッチ目で完全に背中を取った。瞬く間にDFを2人抜き去り、グラウンダーのクロスをファーへ。ニアへ飛び込む味方を囮に、体の向きは外を向いたまま、足首だけを柔らかく捻って、目線の通り道と逆へ通した。フニャなフィニッシャーでも決めざるを得ないような完璧なアシスト。さらに後半、相手のコーナーをはね返したボールを自陣深くで受けると、スルスルと中に切り込み、スピードを半拍だけ落として追走する相手の距離を測り直し、縦に切ると見せて、逆足のアウトで斜め前方にプッシュ。ライン間で浮いたうちの10番に通すかと見せて、その背中を抜けるサイドバックへ、地味で決定的なスルーパス。二つ目のアシストが記録されると、パブ中が静まり返り、そして爆発した。グラスがぶつかり、古い木製の床を足が打った。「やられたな」とトムが笑った。俺たちは黙って画面を見た。ワンタッチごとに、指先が汗をかいた。
「あいつ……本物だ……」
それからというもの、彼はチームの心臓になった。左サイドからの仕掛け、決定機を生む閃き、無理な体勢でもこぼさないボールコントロール。ボールを足の裏で止める時ですら、時間が一秒伸びるように感じた。相手のクリアが甘ければ、胸で殺してから即座に縦の小道を開ける。味方がミスすれば、彼は溜めを作ってから、何事もなかったかのように再び前を向かせる。ある晩のホームゲーム、彼は相手の右SBと右CBの境目に針を通すみたいに立ち続け、ボールを貰う直前まで体を薄く見せては、受ける瞬間に厚みを増した。その姿は、雨の幕の裏に隠れた奇術師のようだった。
子供たちは彼のシャツを着て学校に行き、街には「HI-DA-KA」のチャントが響くようになった。スタンドの上段で、まだRとHを言い間違える小さな子が「ヒダーッカ!」と叫ぶと、それをからかうようでいて包むような笑いが広がる。チャントのリズムが夜の路面電車に乗って広がり、雨樋を叩く雨音と混ざり、寂れたアーケードのシャッターに反響する。駅前のベーカリーのショーケースのガラスに貼り付いた水滴が、チャントの拍に合わせて滑り落ちる気がした。
でも、それが逆に怖かった。光が強ければ影も濃い。輝きは、ここではいつも出口の方向を指している。俺たちの街は、長くここに居着くには、世界が若すぎる者たちを孕んでしまうのかもしれない。
ある夜、いつものパブ「The Gold and Black」で、俺は友人のトムと肩を並べてビールを飲んでいた。日高がプレミア月間MVP候補に挙がった直後だった。テレビからはスポーツニュースが流れ、司会者は「新しい風」とか「東から来たテクニシャン」とか、どこか使い古された言葉を並べていた。
「なあ、トム」
「ん?」
「俺たち、またあれを見てる気がしないか? あの、若くて、輝いてて、すぐにどっか行っちまう感じの…」
トムは苦笑しながらグラスを傾けた。泡が唇に触れる前に彼は言った。
「まさにそれだよ。ジョタ、トラオレ、ルベン・ネヴェス、みーんなそうだった。輝けば輝くほど、ウルブズには眩しすぎる。眩しさは、ここではいつも『価格』になる。数字になって、記事になって、飛行機の便名になる」
わかってる。わかってるんだ。俺たちはウルブズだ。タイトルを争うクラブじゃない。チャンピオンズリーグに常連で出るクラブじゃない。期待して、惚れて、愛して、そして別れを覚悟する。それが俺たちだ。別れの度に、残った者同士で肩を寄せ合い、チャントの音量を一つ分上げる。そうやって冬を越す。
でもな……せめて、もう1年……。もう1シーズンだけ、この奇跡をこの街に留めてくれと、誰にともなく祈りたくなる。祈りは現実を変えないが、祈る自分を変える。次のキックオフの瞬間にだけ間に合うように、声帯の奥を温めてくれる。
ヒダカが今日もサイドを駆け上がり、相手DFを1人、2人、3人と抜いていく。横殴りの雨の中で、ドリブルの軌道が一本の書道の筆致みたいに見える。太く、細く、また太く。とぎれ、とぎれ、最後の一撫でで文字が完成する。その一撫でが、ゴール前のラストパスだ。相手の足音、味方の呼吸、スタンドの悲鳴と歓声の混合音。彼はそれらすべてを五線譜の上に並べ、適切なところに休符を置いていく。速く走るだけなら、ここでは誰でもできる。彼は「止まる」ことができる。止まって、周囲の速度を支配できる。その恐ろしさを、俺はハーフタイムに手のひらの汗で初めて意識した。
モリニューの夜は、いつも二つの鼓動を持つ。前半と後半。相手が変わるのは俺たちか彼らか。サイドのベンチで、防寒具を着たコーチが腕を組み、冷たい息を吐く。ラインズマンの旗の先から、小さな雫が垂れる。ボールボーイの少年が、濡れたボールを懸命に拭いている。彼の背中に貼られたオレンジ色の蛍光テープが、雨の夜にだけ見せるやさしい光を発している。
俺の席の隣には、いつも通りハリーおじさんがいる。耳が遠いので声が大きく、ジョークは古いが、ユニフォームの襟を丁寧に折る仕草は妙に上品だ。彼が若かった頃の話を、俺は何度も聞いている。雨の匂いが、彼の記憶をいつも同じ引き出しから取り出すのだろう。彼はふと、小さな声で言った。
「お前の父さんも、こんな夜が好きだったな」
俺は頷いた。父はもうここにいない。けれど、雨の夜のチャントのどこかに、彼の声の帯域が混じっている気がする。もしも録音して解析できたなら、きっと俺はそこから父の声を抜き出せるだろう。そんな妄想が、雨の日は許される。
後半10分、ヒダカは左サイド深くでボールを受け、相手の右サイドバックと向き合った。観客のざわめきが、海が引く瞬間の音に似て、一瞬だけ小さくなった。二人の間に、光が一本走った気がした。ヒダカは横へ、縦へ、また横へ。足の甲で触る音は、こんな距離でも聞こえる錯覚がする。相手が堪えきれずに左足を出した瞬間、彼は股下を通さず、あえて外。ボールは雨で重いはずなのに、スキップでもするみたいに芝生をかすめ、バイタルへ転がる。入れ替わる形で自分が中へ。戻りかけたCBの背中の陰、視界の死角を選びながら走る。そして、受け直してシュートまで。惜しくもGKの指先に阻まれたボールはポストを撫で、ゴール裏の観客が一斉に頭を抱えた。俺も両手で頭を覆い、指の隙間からゴールマウスの白線を見た。線は雨でわずかに滲み、世界の輪郭が柔らかくなっていた。
…こういう夜は、街が一枚の写真になる。リングロードの照り返し、運河の黒い水面、赤煉瓦の壁に書かれた古いペンキの文字。工場の煙突は今は煙を吐かないが、夜になると黒い存在感を増す。モリニューはその真ん中に灯された灯台で、帰るべき方向を指し示す。試合がある日は、浪人のような人々の歩幅が同じになる。声は別々でも、足音は似てくる。
噂は、いつもその足音の隙間から滑り込む。契約年数、週給、代理人の名前、リリース条項。SNSの青白い光は、雨よりも冷たい。東の大都市、北の巨人、空色の王国、赤い聖堂。行き先の名前はいくつも囁かれ、同じだけ否定される。ある午後、駅前のカフェで高校生くらいの少年が、「もし行くなら、今じゃなくて、来年にしてくれないかな」と呟いたのを聞いた。彼の声は、俺の心の中の声と同じ高さだった。俺はコーヒーの蓋を閉め、苦笑した。
それでも、ヒダカは今ここにいる。雨の夜の芝を蹴り、腕を広げて味方を呼び、ボールを失えば全力で追い、スローインの位置を手で示し、セットプレーでニアに走り込むモーションを三度見せて相手のラインを下げ、実際にはファーで待つ。細部の積み重ねが、彼という選手の真価だ。技巧や加速が人々の目をさらうけれど、俺はむしろ、彼が不用意なクロスを一本も上げない試合の方にしびれる。打てるのに打たない。打てないのに打つ。彼はその境界線上の判断で、相手の体温を奪っていく。相手の右サイドの選手が、55分あたりで初めて肩で息を始めた時、俺は勝負がこちらに傾いたのを感じた。
ある日曜日、トレーニンググラウンドの外で、雨を避けるために植え込みの陰に入っていたら、チームバスから降りた彼がスタッフと英語で冗談を交わしているのが聞こえた。文法は完璧じゃないが、表情が柔らかい。笑いながらも相手の目をよく見て、返す言葉の速さが、相手の発音に合っていた。フィールドの外でも、彼は「止まる」ことを知っているのだと思った。ファンにサインを求められると、列に手を振ってから、待つ時間の短い子どもから順に応じていた。小さな秩序を守る力。それは、チームがピンチの時に必要なものと同じだ。俺は声を掛けなかった。声を掛けないことが、声を掛けるよりも誠実な日もある。
試合は終盤、空の雨脚が少しだけ弱まった。雲の向こうに、街の光が反射して、薄い乳白色の天蓋が広がる。アウェイの選手がスパイクの留め具をいじっている。ボールは湿って重く、パスのスピードが半拍遅れる。それが逆にこちらのリズムになっていく。ホームの空気は、時にボールを転がす。古いミスフォーチュンを後押しもするが、今夜は味方だ。
後半アディショナルタイム。スコアは拮抗。スタンドの人々は祈るポーズを取り、あるいは腕を組み、あるいは両手を広げて空に問う。コーナーフラッグの根元に溜まった水が、旗の揺れに合わせて小刻みに震える。コーナーキックは短く始まった。受けたヒダカが、角度のないところで一度背を向ける。時間を殺すのか、と見せて、彼は右足のアウトでボールをリボンのように巻き、詰めてきた二人の股の間を斜めに通す。小さな歓声が、空気の塊のように弾けた。ペナルティスポットの辺りに浮いたボールは、ファーストタッチで打てるか微妙な高さ。だが彼は、胸で落とし、地面に落ちる前に半身で回り込み、利き足と逆の足の甲で合わせた。狙いはニア上。GKは動けなかった。ボールはサイドネットを軽く揺らし、雨粒が跳ねた。
世界は一瞬だけ、音を失った。次の瞬間、音は倍になって戻ってきた。耳の中で鼓膜が跳ね、胸骨が震え、目の前の見知らぬ誰かの肩と俺の肩が同じ高さで落ちた。人の声は、こうして物理になる。ハリーおじさんが俺の背中を叩き、彼の指輪が俺のコートの背中で固い音を立てた。ヒダカはコーナーフラッグの前で両手を広げ、顔を上に向けた。雨が彼のまつげに溜まり、それが涙に見えた。彼は叫ばなかった。ただ、深く息を吸って吐いた。彼の肩が、一度だけ、大きく上下した。
その瞬間、俺は知っていた。これがいつか、「ここではないどこか」で語られる夜になることを。
でもそれでも、俺は叫ぶ。
「いけぇ、ヒダカァ!!」
「仕留めろウルブズ!!」
なぜなら、俺たちは中位でも、ウルブズだからだ。順位表の真ん中で風に吹かれながら、俺たちは確かに生きている。勝ち点は時に拾い、時に落とす。ゴールはときどき美しく、時に醜く入る。けれど俺たちは、そこに意味を見つけることを諦めない。夢を見せてくれた者には、全力で声を上げる資格がある。声を上げること自体が、俺たちの勝利だ。街の工場のサイレンはもう鳴らないが、土曜の午後のチャントはそれを引き継いだ。サイレンは仕事の始まりと終わりを告げたが、チャントは希望の始まりと終わりを告げる。終わりが来るからこそ、始まりが眩しい。別れがあるからこそ、出会いが燃える。
試合後、雨は小降りになった。スタンドを出る人の列は、濡れた石畳の上でゆっくりと動く。売店のシャッターが半分降り、ポテトの匂いだけが遅れて漂ってくる。道路脇の水たまりに、照明塔の光が逆さまに揺れていた。俺はマフラーをきつく巻き直し、肩を少しすぼめた。隣を歩くトムは、「な?」と言って笑った。その「な?」の中には、たくさんの意味が詰まっている。見ただろ、やばかったな、いつまで居てくれるかな、でも今は勝ったな、最高だな、全部だ。俺も笑い返し、「な」とだけ言った。
家に帰ると、玄関の椅子に祖父の古いマフラーが掛けてある。母はまだこの街にいる。彼女は俺の試合帰りの足音で、勝ったか負けたかがわかるという。今夜は黙って紅茶を淹れてくれた。スプーンがカップの縁に当たる音が、モリニューの鉄骨の響きに少し似ている。湯気の向こうに、父の輪郭がぼやけて立っている気がした。台所の窓から、雨がまだ細かく降っているのが見える。俺は窓を開け、冷たい空気を吸い込んだ。遠くで誰かが、まだチャントを歌っている。音程は外れているけれど、リズムはたしかだ。
翌朝、街は昨日より少しだけ明るかった。パン屋の前で、少年が「HI-DA-KA」の背番号の上からパーカーを羽織っている。学校へ行く途中の母親が、その少年のフードを直してやる。信号待ちの間、彼女はスマホでニュースを見て、眉をしかめる。「ビッグクラブが関心」との見出し。彼女はため息をついて肩をすくめ、でも次の瞬間、少年の背中を軽く押した。前へ進みなさい、と。少年は走った。靴紐がほどけているのに気づき、角を曲がったところで立ち止まり、結び直した。その結び目は、昨日ヒダカがコーナーフラッグ前で結んだプレーの結び目に似ていた。小さな手が作る小さな結び目が、街をまた一日、ほどけないようにする。
俺はその光景を眺めながら、心の中で静かに言葉を重ねた。もしも彼が行くのなら、見送ろう。空港のガラス越しに手を振るみたいに。もしも彼が残るのなら、支えよう。雨の中で傘を差し出すみたいに。どちらにせよ、俺の声はここにある。モリニューの、あの席の高さに。祖父の時代から、父の時代を通り、俺の時代に至るまで、声は引き継がれてきた。新しい声がまた加わり、古い声は奥に沈む。けれどどの声も、チャントの中で生きている。
だから、次のホームでも、また俺は叫ぶだろう。雨でも晴れでも、風が強くても、喉が枯れていても。「いけぇ、ヒダカァ!!」「仕留めろウルブズ!!」と。結果がどうであれ、その叫びが俺たちを俺たちにしてくれる。たとえその先が、たとえ別れだとしても──。
この街の夜風は冷たい。けれど、胸の中にひとつ、温かい炉がある。黄色と黒の縞が、そこで燃えている。燃料は、たぶん記憶だ。勝利の匂い、敗北の味、雨上がりの芝の色、古いマフラーの手触り、パブの笑い声、そして、左サイドを駆け上がる小さな背番号の軌跡。炉は小さいが、よく燃える。冬を越すには十分だ。春が来れば、また誰かが現れるかもしれない。だが今夜は、ただこの火を見つめていたい。炉の中の炎が、ひとつひとつ、言葉になるのを見届けたい。
ウルブズは、そういうクラブだ。俺たちは、その火の周りに集まっている。濡れた髪を拭き、息を整え、次の合図を待っている。遠くで、また雨が来る音がする。俺はマフラーを肩にかけ、玄関の扉に手をかけた。空は低く、重い。でも大丈夫だ。モリニューには灯がある。あの灯がある限り、俺たちは帰れる。声を合わせられる。夢を見ることを、やめなくていい。
さて──次も、歌おう。次も、走ろう。次も、願おう。願いは現実を変えないかもしれない。それでも、願う俺たちを変える。ピッチの上で、彼らが止まり、走り、また止まるたびに、俺たちの願いは形を持つ。薄い雨の帳をかき分けて、彼の足元で光るボールが、今夜の最後の反射を見せる。耳を澄ませば、遠くから狼の遠吠えが聞こえる気がする。実際には風の音だ。けれど俺たちは、その区別をつけないでいる権利を持っている。中位でも、ウルブズだからだ。