例えばこんなホロウィッチ   作:匿名希望のホロリス


原作:ホロライブ
タグ:クロスオーバー ホロウィッチ
何となく思いついた、『ホロウィッチがこんな展開だったら』という妄想を文章にした作品。

クロスオーバー作品一覧:
1話……ProjectMoon作品

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改変ポイント:2章3話
       もしも、白上フブキがProjectMoon作品に登場する組織【小指】に所属する【天狐星 魯智深(花和尚)】だったら
      (因みに、水滸伝原作においてレイホンの【天退星】は25位、【天狐星】は13位なのでかなりヤバい立ち位置になる。余談だが、チォウ兄さんの【天罡星】は2位)



天狐星の白狐

 

「だめっ――」

 

 シオンは――魔法少女、紫咲シオンは叫んだ。

 ホロキャス界に()()()()()取り込まれるという異常事態が発生。

 無理を通してホロウィッチに変身し、少女を守るべく奮闘した……が、しかし。

 不調がたかり、コラプサーを押さえきれず。少女を守ることが出来なかった。

 そうなると、思ったからだ。

 

 だが――

 

「事情はよく分からんが、何やら不調のご様子。

 この白上が助太刀致そう!」

 

 ――そうはならなかった。

 シオンが目にしたのは、先輩である白上フブキが少女とコラプサーの間に割って入った姿。

 そして、()()()()()()()()()を振りぬき、コラプサーを爆散させる姿であった。

 

 生身の人間が、拳一つでコラプサーを?

 今回の相手は数で攻めてくるタイプ故、一体一体の力はそれほどでもない――それを押さえきれなかったシオンが言えたセリフでは無いかもしれないが――にしろ……一撃で?

 そんな事……あり得るの?

 

「ありゃ。一望(いちまん)で過剰火力だったか。

 じゃあ、必要ないかもだけど……念には念を入れて」

 

 そう言ってフブキちゃんは、腰に()いた刀に手をかけ――刀に手をかけ?

 刀? シオンの記憶が正しければ、そんなもの持ってなかったはず。

 いつの間に? どうやって?

 

 そんな疑問が頭の中をグルグルと回る中。

 フブキちゃんはこう言い放った。

 

「抜刀――天狐星刀」

 

 その声は静かで、しかし今までの人生で一度も感じたことが無いほどの、凄まじい威圧感を秘めた声だった。

 そして、抜刀と同時。フブキちゃんから感じる力が格段に上昇した。

 ついさっきまで一般人だと思っていたのに……隠していた? これほどまでの力を?

 そう思い、よく見て見ると……何か「気」のようなものが、彼女の周りで揺らめいていた。

 ただ立っているだけだというのに、感じるエネルギーはあの時のマレフィクスを遥かに凌駕するほど。

 まさしく、“規格外”。この3文字が相応しい様相(ようそう)であった。

 

「五本指が一つ。小指、魯智深(天狐星)。白上フブキ

 ……参る」

 

 そう宣言するし、一歩踏み込んだ。そう。()()()()()()()だけなのに。

 気が付けば彼女は遥か前方に佇んでいて。刀を鞘に納める動きと同時に、全てのコラプサーが真っ二つに()()()

 

 恐らくは、全ての個体を斬ったのだろうが……シオンでは、その影さえ捉えられなかった。

 確かにシオンは後衛タイプで。前衛で肉弾戦をするメンバーに比べると、魔法による知覚能力の向上は小さめだ。……だけど。

 それにしたって、一切知覚できないなんて経験はこれが初めてだ。異常という他無い。

 

「おや、まだ出て来るのか。

 思った以上に厄介な相手みたいだね」

 

 フブキちゃんのその言葉にハッと周りを見回すと、再び建物や地面から無数のコラプサーが湧き出ていた。

 あまりにも絶望的な状況に、思わず顔をしかめる……が。

 フブキちゃんの表情は余裕そのもので。その事実に、何故かこちらまで安心してきて。

 

「ふむ……どこまで増えるか分からないのは面倒ですね……

 シオンちゃん!」

「えっ、あっ。何!?」

「この空間、()()()()()()()()()()?」

 

 突然の呼びかけに驚き、問いかけられた質問に再び驚き。

 そして、今まであまり気にしていなかった事を、アエルとラグ(二人)のこれまでの発言から答えを探し……

 

「多分、この幼稚園は全部大丈夫だと思う。

 確か、仮初の姿とか言ってたはずだから」

「成程。それなら思いっきり!」

 

 そう言ってフブキちゃんは刀を大上段に構えて……

 構えた刀に、光の輪が()()()巻き付いて……

 

三望(さんまん)――[次元断]」

 

 ……()()()()()()

 そうとしか表現のしようが無い現象が起こった。

 数瞬遅れ、幼稚園の建物の上半分が轟音を立て滑り落ちた。

まるで“()()()()()()()()()()()()()”ように、

 そして、内部に潜んでいたのであろうコラプサーたちが纏めて消滅し――

 

「凄い……あの数を一瞬で……」

『魔法……じゃ、無い? あの力は、一体……?』

 

 ――幼稚園の形を取っていた空間が、真っ二つに斬り裂かれ。ホロキャス界本来のメルヘンチックな風景へと移り変わる。

 そして、シオンとラグはその様子をただ茫然と眺めるしか出来なかった。

 遅れてやって来た、仲間たちに気付く事も出来ない程に。

 





『白上フブキ 小指 天狐星』キーワード:呼吸 出血

スキル:
[殴る]スキル1

 天狐星刀があれば、強化スキル1に変化
[一閃]強化スキル1

 天狐星刀を一定数値得る
[蹴る]スキル2

 天狐星刀があれば、強化スキル2に変化
[瞬閃]強化スキル2

 天狐星刀を一定数値得る
[ぶん殴る]スキル3

 天狐星刀があれば、強化スキル3に変化
[次元断]強化スキル3

 天狐星刀を一定数値得る
[抜刀――天狐星刀]マッチ可能防御

 天狐星刀を一定数値得る
 天狐星刀が一定以上なら、強化スキル3として発動

パッシブ:
【心】【望】
【天狐星刀】
【小指 天狐星花和尚】
【開花E.G.O::■■】



解説:
水滸伝について調べていたら“天狐星”なんてものを見つけてしまったが故の妄想。
 開花E.G.Oが付いているのは、拙作の別作品における設定をある程度そのまま持ってきたため(なお、私の筆が遅すぎてそちらではE.G.Oのエの字も登場していない)
 作中で三望まで披露している通り、都市 基準でも相当な強者になる。多分、リンバス換算でレベル80はある。

 因みにフブキが強すぎて展開に困るので、続きを書くことは無いと思います。
 万が一続きを書くとしたら、マレフィクスが他の指を仲間に引き入れた事にする。
 ただしこの場合、レイホンが天退星(25位)なことを考えると、アンダーボスやら代行者やらの、階級が最上位クラスのキャラを出さないと話にならない。
 ……明らかに強くしすぎた。88位の地孤星の方にしとけばよかった。

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