【トリコ夢】赤い宇宙へ   作:らぴ=どらみ

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IGOは職員の福利厚生から、職場環境まで充実してそうなイメージです。
皆さんは、どう思われますか?


59依頼

話が長くなりそうだからと、ヨハネスの勧(すす)めで広い応接室(サロン)へと移動する事になった。

ちなみに場所の候補として待合室(ラウンジ)も上がったが、人目があり避けた方がいいとリンのアドバイスが入る。

「待合は共有のオープンな場所だから止めとくし。テリー達も入れる広めの客間使お!ヨハネス、ドコが空いてる?」

「ご案内します」

 

*********

 

応接室(サロン)にてココ、小松、トリコからフグ鯨時の、ユキとの交流についてサニーとリンが聞いている中。

勝手知ったるリッキーに倣(なら)い、テリー、キッス、オブサウルスも室内に入るや気に入った場所を探して寛(くつろ)ぎ始める。

 

一方のユキは、少し離れた場所でヨハネスに相談を持ちかけていた。

リッキーへのお礼と、トリコへの生活費と家賃替わりとして、なにか良いアイデアがないかと。

 

「・・・でしたら、ご提案があります。ある未確認の食材の捜索と、発見した暁(あかつき)には一部をIGO(うち)に降ろして欲しいのです」

その食材はひと昔前、名の知れた美食屋が発見し報告して以降、公(おおやけ)には存在が立証されていないという。

 

「発見した当人の妄言(もうげん)や、幻覚の類(たぐ)いという可能性は・・・?」

報告から何年も再発見出来ていないとなると、存在すら怪しいと考えたユキ。

 

「発見当時、正確な場所を特定出来る機材も故障しており、IGO内でも眉唾物(まゆつばもの)ではという声も当然ありました」

だが当の美食屋が私財を投じ、晩年(ばんねん)までその食材を探し続けていたというのだ。

 

「その美食屋は引退する際、これまでの捜索したエリアとその情報をIGOに開示されまして・・。IGOでも何度かトライしているんですが、未(いま)だ再発見には至(いた)らず・・・」

 

目指す場所は寒冷地域であり、防寒対策を含め必要な物資や移動手段も準備してくれるという。

 

「仮に見付けられなかったとしても、他にもいくつか食材の候補をご提案出来るかと」

 

失敗も織(お)り込み済みだと話すヨハネスの言葉が決め手となり、ユキは依頼を引き受けることにした。

 

*********

 

「―――ユキーっ、ヨハネスーっ!」

ヨハネスがタブレットで地図を表示し、ユキに詳細を説明しているところにリンがやって来た。

リンの後方では、皆が水手毬(みずてまり)を確認しながら歓談している。

 

「ココの話の方は、まあ解(わか)る・・・っ、けどお兄ちゃんの方はユキってば天然タラシの素質が―――ってアレ?この地域ってもしかして・・・」

自由度の高いリンのお喋りには慣れっこなのか、ヨハネスは真面目な調子を崩さずに頷(うなず)く。

「はい、例の未確認の食材の捜索を依頼しておりました」

 

「やっぱり!ねえユキ、ウチも行っていい!?」

「ホント?一緒に行ってくれるなら嬉しいっ」

正直1人では心細かった為、同行者が出来て喜ぶユキにリンの方が照れて声を高くした。

「~~~っ、もぉ!ユキってばそーゆうトコ!!」

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