日本に攻め込んだロシア•チャイナ連合軍がみた巨大ロボットの大軍。その正体は…

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日本の秘密兵器

「ハラショー!見ろよ!連邦の白い悪魔だ!

この目で見られるなんて!サイコーだ!」

仲間の血で真っ赤に染まったイワンが狂喜して

叫んでいる。確かに彼は自他共に認めるほどの

オタクであったが、自分の武器を放り投げ、

その巨大な敵の兵器に手を振る姿は最早、

正気とは思えなかった。

アニメでしか存在し得ないそれが、

目の前にいたのだ。大軍で。

アニメをあまり見ない私でも知っている、

ガン◯ム、エ◯ァンゲリオン、マ◯ンガーZ等々

目の前にいる訳がないと理性では思いながらも、

それでもあの日本ならば完成しても不思議は

ないという思いもあって、そして何より

立ち上る白煙と砂埃の中、今、目の前に

実際に存在しているそれを前に、

我々ロシア•チャイナ連合軍はただ呆然と

立ち尽くしていた。

 

目の前のガン◯ムが腕を伸ばしライフルを

構える、アニメでお馴染みのバビュンと

いうビームライフルが撃たれる音と同時に

閃光弾の様にあたりは光り、次の瞬間には

我々の陣営のどこかが爆発する。

放たれた瞬間、着弾し、爆発している様で

迎撃すら出来ず、撃たれるがままの我が連合軍。

そもそもビームってなんだよ?

迎撃出来るの?迎撃出来たところで、

戦車や戦闘機で巨大ロボット倒せるの?

前線のみならず連合軍全体が予想だにしない

その現実に日本からの撤退を選択する。

戦況が日本に傾くや否や日本の援護に回った

米国や英国の取りなしもあり、

戦争はたった1日で終結するのであった。

 

時は遡り、

宣戦布告直後。

 

ある日突然、ロシアとチャイナは日本に

宣戦布告をする。

理由は取るに足らないものだった。

少なくとも、2国の大国が同盟を組んでまで

攻め込まなきゃいけない程の理由ではなかった。

曰く、輸送中の自国のタンカーが攻撃された。

曰く、日本国内に住む自国民が迫害を受けた。

などの理由を述べていたが、証拠に信憑性は

乏しく、捏造の疑いすらあったが、弁明の余地

すら与えてくれず、彼の国達は日本に

宣戦布告を強行した。

 

常任理事2国の行動という事もあり、国連は

いつも通り役に立たなかった。

いつも友好国として日本側に立つ国も、

たまたま起きたという自国内部の問題に対処

する為と駆けつけてくれなかった。

 

関係筋からの情報によると、

先の世界二次大戦で彼の2国は

戦勝国を名乗っていたが、彼ら自身がその

主張にコンプレックスを抱いていたらしい。

大戦当時存在もしていなかった国。

むしろ当時の正統な国を追い出して作った

略奪国家。

不可侵条約に反して、しかも、敗戦をすでに

受け入れて調整中だった日本に攻め込んで

きた無法者国家。

戦勝国を自称する度にそういった評価が

ついて回る。

そういった苛立ちが今回の宣戦布告の根幹

としてあった。

更に言うならば、日清戦争、日露戦争での

敗北。その汚名をまだそそげていないという

焦りが彼らを戦争に急き立てたと言える。

要するに日本にちゃんと勝っておきたいのだ。

ただひたすら大国としてのメンツ。

それが理由の様だった。

 

そんなくだらない理由の戦争が始まる。

 

堪らないのは攻め込まれた日本である。

まず浮かんだ言葉は

「なんで?」

だったが、相手が冗談でも訓練でもなく

本気で攻めてくる事が分かりパニックが起きた。

ロシアにチャイナ、1国であっても軍事力の差は

歴然である。

それが2国同時に攻めてくるのだから勝ち目など

あるはずもない。

しかし、その戦力差が逆に日本を冷静にさせた。

あのプライドの高い国が2国で共謀して

攻めてくる程、何を警戒しているんだろう

という疑問が生まれた。

日本人は自称農耕民族だが、いざ戦争になると

途端に訳の分からない、得体の知れない行動をとる。

アメリカを震え上がらせた神風のような非人道的

戦略を遂行するかと思えば、侵略した先々に

わざわざ自腹を切ってインフラや教育を行い、

現地民の生活を向上させる。それらを自国の戦力

にするのかと思ったら温存し続け、結局負ける。

しかし、その戦力は彼ら自身が独立する為に

使われた上、戦争の正当化の為に侵略を否定して

しまっていた事で、独立を認めざるを得なくなり、

最終的に日本は再度復活する。その後は

経済的に欧米を脅かし、再び脅威となった。

最近は落ち着いてきたが、油断は出来ない。

日本はまだ隠し球を持っているんじゃないか、

敵はそう考えているのだ。

 

ならば、その敵の中で大きくなっている日本と

いう虚像を逆に利用してやれ。

多少はヤケになっている部分もあるが、

せめて一泡吹かせてやれと日本の防衛中枢は

懸命に頭を振り絞った。

そして行き着いたのが巨大ロボットだ。

先に行われた万博では実寸大の巨大ロボットも

展示した。

他にも東京や地方には巨大ロボットを展示して

観光資源にしている所もある。

しかもおあつらえ向きに、外国人の中には

有事にそのロボットは実際に動いて国防のために

活躍すると信じている者もいるらしい。

ここは実際に巨大ロボットに活躍して貰おう!

しかも1機や2機ではなく、大軍で。

 

方針が決まれば、その後の動きは早かった。

ロボットを作る技術も時間も無かった為、

ロボットはハリボテとなった。

それを複数のドローンで空中からぶら下げるのだ。

まさに巨大ロボットの操り人形。

細かい制御は予めドローンにプログラムしておき、

さも地上を闊歩しているかの様に見せる。

足元が見られるとバレるので、スモークと

砂埃で誤魔化した。足音はハンマー車で

鉄球をズシン、ズシンと地面に落とした。

ガ◯タンクのハリボテを取り付けた戦車による

砲撃でリアリティの演出プラス足元に近づけさせ

ない工夫もした。

肝心のビームライフルは閃光弾で敵を目眩し

した上で、巨大スピーカーで効果音を流し、

予め敵陣営内に潜伏した侵入部隊が仕掛けた

爆弾を爆発させる。

これで未知のビーム兵器の完成である。

 

こうして、未知の秘密兵器の襲撃を受け、

混乱したロシア•チャイナ連合軍は退却、

その結果を受け、他の国々も重い腰を上げ、

戦争は停戦となった。

 

えっ?次は同じ手、使えないんじゃないかって?

大丈夫!次はゴジラで一芝居。


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