本日の授業が終了し、帰りの支度をしていると早速しんのすけと仲良くなった橘が話しかけてくる。
「ねぇ、しんちゃんはさ、もう1人の男の子とはもう会った?」
「お?そーいえば会ったことないぞ」
「そうなんだ。じゃあ休み時間だし少し顔見に行ってみれば?」
「そうするゾ!いってらっしゃーい!」ピューン
「それを言うなら行ってきます、ね〜」
と、しんのすけは足速に教室を出ていった。が、すぐに戻ってきた。
「どったの?」
「そういえばもう一人の男って、どこのクラスにいるんだっけ?」
ズコォォ
「知らないんかい!」
「いや〜教室出ていった時に思い出しましてな〜」
「あはは、織斑君なら1組に、ここから3つ目の教室にいるはずだよ。というか多分人集りが出来てると思うからそこに行けば会えると思うよ?」
「ほうほう、なるへそ〜じゃ!レッツゴー!」ピューン
と、足速に1組に向かった。
そして、件の織斑一夏はと言うと。
「うぅ、文字の羅列が・・・・」
姉の千冬に再発行してもらった資料を凝視しながら今日の授業についていけず、落胆していた。
「ほうほう、なんだか大変そうですな〜」
「ほんとにな、なんでこんな目に・・・・って、わぁ誰!?」
「よっ!」
いつの間にか机の上に乗ってたしんのすけに驚き立ち上がった。
「なになに、どうしたの織斑君?」
「あれ?なんでこんな所に子供が?」
「あっ!もしかしてきみ〜4組にいるもう1人の男子生徒?」
一夏の声に教室に残っていた何人かの女子生徒が寄ってきた。
「お、俺。織斑一夏。一夏でいいぜ、よろしくな」
「アタシ、相川清香!」相川清香や夜竹さゆか、布仏本音とは仲がいい様子。
「アタシは谷本癒子」
「私は夜竹さゆかです」
「私は布仏本音〜」
「オラ野原しんのすけ、5歳。よろしくね!」
『ご、5歳!?』
「うっそ・・・・」
「そんな噂あったけど、本当に5歳児だったなんて・・・・」
「見事なクリクリ頭ですな〜」
「いや〜それほどでも〜」
4人は驚き1人はもう馴染み始めているなんとも言えない状況の中教室に山田先生が入ってきた。
「あ、良かった〜まだ残っていてくれましたね。織斑君」
「山田先生」
「摩耶ちゃ〜ん、お久しぶりぶり〜」
「お久しぶりですねしんのすけ君。さっきエドワース先生が探してましたよ?」
「お、そうなの?んじゃ戻りますか〜。じゃあね〜」
「おう、またな〜」
そう言いしんのすけは自分のクラスに帰っていった。
「やっと見つけた。しんのすけ君、どこ行ってたのよー?」
「いや〜ちょっと一夏君の所に」
「へぇ、もう仲良くなったの?」
「うん!んで、先生オラを探してたって摩耶ちゃんから聞いたんだけど?」
「あぁ、そうだった。しんのすけ君に渡したい物がってね・・・・」
「もしかしてラブレター?いや〜モテる男は大変ですな〜」
「違うから!はい、これ」
エドワース先生がしんのすけに渡したのは何かの鍵だった。
「なんの鍵?」
「しんのすけ君がこれから寝泊まりするお部屋の鍵よ。無くさないようにこうやって紐を通しておいたから首からかけておいてね?」
「ほーい。・・・・ん?オラにお部屋があるの?」
「えぇ、あっ、そういえばしばらくホテルから登下校するって言われてたんだっけ」
「うん」
「ごめんね、でもこっちもなるべくしんのすけ君の安全を優先したかったからなるべく早く部屋を取ったのよ」
「ほうほう。それはお粗末様です〜」
「ご苦労様です、ね。さっ、一緒にお部屋に行きましょうか」
「ほーい」
エドワース先生としんのすけは帰りの支度を済ませ、一緒に学校の寮へ向かった。
寮に入りしばらく進むと目的の部屋、1032号室にやって来た。
エドワース先生は扉をノックすると中から『どうぞ』と返事が帰ってきた。
「え、先生?どうしたんですか?」
「おぉ、ここがオラのお部屋なんだ〜広ーい!」ぴょーんボフッ
「えっ、え?ど、どどど、どういう事ですか先生!?」
部屋にいたのはしんのすけと同じクラスの更識簪だった。簪は何も理解が追いつかずエドワース先生にどういう事かと説明を求めた。
「・・・・・ごめんなさい!これにはふっかぁぁぁぁぁぁい事情があって・・・・・」
エドワース先生は先程しんのすけにした説明を簪にもした。しかし本人は納得が言ってないらしいく。
「なんで私が・・・・」
「ほら、しんのすけ君はまだ小さい子じゃない?織斑君みたく自分で身を守る術が無いから誰かが守ってあげないといけないでしょ?それもなるべく実力のある子が良いと判断されたの」
「だ、だからって・・・・」
「分かってる!クラスの事でも色々押し付ける形になっちゃったのは申し訳なく思ってるわ!でもこっちは超特急案件なの!ここはどうかッ!」
今にも土下座でもしそうな勢いで頭を下げまくるエドワース先生。そんな大人の情けない姿に若干引いてしまう。
「・・・・・・はぁ、分かりました」
「ホント!?ありがとう更識さん!!」
もうなんでもいいやと言わんばかりの顔をしながらもOKを出す簪。それに感謝しながら後はよろしくと言って部屋を出ていったエドワース先生。
「はぁ・・・・」
「大変そうですな」
「ほとんど君のせいなんだけど」
「いや〜それほどでも〜」
「褒めてない!」
「じゃあこれからよろしくね、えっと・・・・皿屋敷ちゃん!」
「お皿が1枚、2枚・・・・・じゃなくて!更識!更識簪!!」
恒例の名前ボケを早速かましそれにのる簪、これによりしんのすけの中ではもうツッコミ役として完全に認知されてしまったのは内緒の話。
「じゃあかんちゃんね」
「・・・・まぁ、変な呼び方されるよりはいっか。それじゃあ私はちょっとやる事あるから好きに過ごしてて」
「ほーい」
簪は机に戻りやっていた作業の続きを再開する。
「・・・・・」……\_へ( ˙꒳˙ )カタカタ
「・・・・・」ジィー
「・・・・・〜」……\_へ( ˙꒳˙ )カタカタ
「・・・・・」ジィー
「・・・・〜〜っ、なにっ?」
しんのすけからの視線に我慢の限界が来てしまい少しイラつきながらしんのすけに話しかける。
「何やってんのかなぁって思って〜」
「関係ないでしょ!」
「えぇ、かんちゃんのいけずぅ〜まぁ見ちゃうんだけどね!」
「あぁちょっと!」
しんのすけは簪の膝の上に潜り込みパソコンの画面を見るとそこに映されていたのはISの設計図だった。
「なにこれ、IS?」
「・・・・そうだけど」
「あれ?オラが乗ったのとちょっと違うね」
「まぁ、私の専用機だから」
「せんようき?」
「私だけのISって事」
「おぉ!かんちゃんだけのISなんだ!オラもオラだけのIS欲しい〜!」
「・・・・そういえば君の場合どうなるんだろう」
簪は考えた。仮にももう一人の男の子なのだから専用機があってもおかしくないのでは?と。
するとしんのすけが何かを思い出したように「あぁ!」と叫んだかと思うと簪の膝の上から降りて部屋に備え付けのテレビの前に陣取り、テレビを付けた。
「危ない危ない、忘れるところだったぞ〜」
「君も忙しないね」
何はどうあれしんのすけはテレビに夢中になっている。その間に自分がやっていた作業を進めようとすると
てーててててーれーれー!
「始まった、アクション仮面!」
「Σ( °꒳ ° )」
一方その頃織斑一夏はと言うと・・・・
「箒!待ってくれ!」
「天誅ぅぅぅ!!」
なんやかんやあり現在箒と鬼ごっこをしていたのだった。
そしてしんのすけ達はと言うと
「頑張れ!アクション仮面!」
「負けるな!アクション仮面!」
簪と一緒にアクション仮面を見ていた。
そう、彼女はいわゆるオタク。それも特撮オタクなのだ。無論アクション仮面も彼女の守備範囲内、グッズは勿論アクション仮面関連の物はかなり持っている。
「いやーかんちゃんがアクション仮面のファンだったなんて〜」
「アクション仮面は私の人生その物!好きにならない訳がない!」
「アハ〜なかなか分かってるじゃないですか〜」
この時お互いをちょっとは知ることができた2人なのだった。
25歳になりました!20代折り返し地点です。四捨五入したらもうアラサーでごさいます!(涙目)