残念美女教師の決闘日記   作:もちマスク

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プロリーグ・・・あ、間違えたプロr
女性の部屋・・まずはその幻想をぶち殺す


八月になったばかりの夜。うだるような暑さに耐え切れず、その女は文明の利器に涼しさを求めて冷房のリモコンへと手を伸ばした。 しばらくして。 エアコンがガタガタと音をたてて風を吐き出し室内 温度を下げるも、舞い上がった埃が彼女を苛立たせる。 ろくに掃除もしていなかった彼女の自業自得なのだが、貧乏性の女には冷気を外に逃がす気に到底なれないようで、舌打ちをしながらも窓を閉める。

 

九鬼優亜(くき ゆあ)は地元私立高等学校の教師だ。年齢は20代半ば。背中辺りで結んだ銀髪と日本人離れした白い肌が特徴的で、スタイル は抜群。やや童顔であることも彼女の魅力と言えよう。そこらで雑誌のモデルでもやっていればいいように思えるのだが、残念な事に彼女のズボラな 性格がそれを許さないようだ。

 

一介の若年教師が一軒家を持てるはずもなく、両親から見離されて久しい彼女が住んでいるのはマンションの一室。玄関から 少し足を運べば、すぐに寝室と居間を 兼用した部屋にたどり着く、お世辞にも広いとは言えない部屋。 そんな真夏の密閉された空間に埃が舞っている状態 を想像してみて欲しい。

黒光りするGあるいは増殖するGでもでようものなら阿鼻叫喚の渦の中でムンクの叫びが木霊することだろう。

 

「ケホっケホっ…こんな状態じゃ、ゲームもできねーじゃんよ…」

 

そう悪態を付きつつもス〇ファミの電源にスイッチを入れる優亜。 彼女が勤める高校で「美人なダメ人間」「残念美女 」「やせいの びじんが あらわれた」「美女『の 』野獣」と言われるだけあって、なんとも目を覆い たくなる光景である。

 

そんな彼女の部屋に来客があったのは、その直後の ことだった。

 

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ! 『わしが転生者候補の娘の家にテレポートしたと思ったら、汚い部屋で超絶美女が下着姿のま まレトロなゲームをプレイしていた』。 な…何を言っているのかわからねーと思うが、わし も何を見てるのか分からなかった・・。 頭がどうにかなりそうだった・・。女への幻想が砕 けたとか、ミサトさんだとか、 そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

 

 

時代錯誤といおうか、ファンタジックなローブに身を包んだ、老人。 そんな人物が前触れもなく、部屋の中央に突如現れていた。

 

「……あ?」

 

訝しげな優亜の視線が老人の眼球を射抜き、老人はあわてて姿勢をただす。

 

「ゲフンゲフン…なんじゃこの部屋は。マダオ(マ ルでダメなオンナ)とは聞いておったが、 こんな埃まめしな部屋でよくも平気なもんじゃの」

 

「不法侵入者のクセして随分な物言いじゃん。警察呼ぶから、そこいらでくつろいで置くといいわ」

 

「気を遣わせてすまんの…いや待つのじゃ、早まる でない、国家権力は勘弁してほしい」

 

そんなこと言いながら、老人はその場に腰を下ろす 。 九鬼は老人を警戒しながらも、それを悟らせない眠たげな表情を浮かべながらベッドへと腰掛ける。

 

「で、なんで私の部屋にいる。ていうかそもそも誰じゃん?」

 

「うむ。いきなり押しかけて来たことはわびねばな らんのう。まずは自己紹介じゃ。 ワシは神。職業は神じゃ」

 

「来るなら神さまよりもサンタクロースがよかったわ。金目のものとか沢山もってそうだし」

 

「残念じゃが彼は子供にしか興味が無くての。おや、なんだか犯罪の匂いがする言い回しじゃったかの?ところで神様って職業なんかの。じゃあ種族ってなに?種族が神なら職業はなんなんじゃろうな?ニート?」

 

「知ったことか。私は忙しいんだゲームがしたいんだ、さっさと要件言って果てろ」

 

「本当にわからんか?心当たりはないか?思い当たる節は?」

 

窺うような老人の台詞。

言外に、わかっているんだろうと問い詰めるような台詞に、九鬼は眉に皺をよせる。不愉快だ。実に。

実のところ彼女は…九鬼優亜は既に理解している。

認めたくない事実。

 

「まあ…私はすでに死んでるってことじゃん?」




どうも、もちマスクです。 ここで投稿するのは初めてです。シンクロとかエク シーズは序盤は出しません。オリカに至っては最後 まで出す予定はないです。 ボチボチ書いていこうと思うので、よろしければ応 援お願いしますね! 誤字報告とか矛盾とか感想と かレビューとかあったら感動のあまり我が骨子が捻 れ狂ってしまうかもしれません
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