「ふふふ…正義の闇…正義の闇かぁ、うひひ…」
「影又、嬉しいのはわかるが口ずさむのは勘弁してくれないだろうか、流石に恥ずかしいというかなんというか…」
「いいじゃないですか〜!いやーいい響きですね、ぜひともそうなりたいところです!」
「?お前はすでに正義だぞ?」
「あっええと…ありがとうございます!」
「こちらこそだ、これからはぜひ友として、俺やジョーといっしょに正義を貫いてくれ!」
「はい!もちろんです!」
もういいや、手で触れたら腐るとかそういうのは…今はただこの嬉しさを噛みしめるしかないよね!ああ、きっとそれでいい!
『ゲジスキーと戦い終わったジョーとキラは、全員で闇文明のグスタフの豪邸に来ていた!微笑ましい二人と…』
「………」
「動くなよ、俺達闇文明の治療は光文明と違って少々荒っぽいからな」
「くっ…!も、問題ありません、闇文明からついた傷ならば、戻ればすぐに癒せます」
【ぼろぼろになったキラの母親を治療しているグスタスク】
「貴様が真の意味の治療をしているのを見るのは何年ぶりだったかな?」
「グスタフ様、からかわないでください…というか俺はこいつの治療に乗り気じゃないんですからね!」
「そう邪険にになるな、影又とキラを見るに、我々はこれからも関わることになるのだからな」
「逆にあなたがあの時からの切り替えが早すぎるんです!!!」
【治療をやりながら器用に怒り狂っているグスタスクだった】
「よいしょっと…はぁ、重かった」
【影又は担いでいたガイトウをベッドに下ろす】
「…影又、つかぬことを聞くんだが…大丈夫なのか?こいつ」
「多分大丈夫だと思いますよ、こいつ意外と頑丈ですし…何より顔が、前のしかめっ面と違ってスッキリしてますから!」
「そうか…それなら、よかったよ(そういうお前も、顔から察するに相当苦労してたみたいだな)」
「ふぅ…あ、そう言えばグスタフ様がガイトウを寝かせたら広間にあつまれとか言ってたっけ」
「何?!ならば早く行くのが正義だな!こっちか!」
「あ、キラさんそっちよりこっちのほうが早いですよ」
【そう言うと部屋の隅に空いた穴のようなものを指差す】
「ん?それは?」
「穴です」「それは見ればわかる」
「まあ簡単に言うと…こうです!」
【影又が穴の中に飛び込むとゆっくり沈んでいく】
「な、なんだ?!影又どんどん沈んでいってるぞ?!?!」
「キラさんも早く来てくださいよ〜」
「これが通常運転なのか!?くっ…俺は影又の正義を信じる!!」
【そう言いながら飛び降り、ゆっくりと穴の奥そこまで沈み終わったあと…】
シュタッ!
「ふぅ…この邸宅特製のワープできる穴です!無駄に広いのでつけたとかなんとか」
「な、なんか体がベタベタするんだが…」
「そういうものなので、数秒すれば乾きますから…グスタフ様ー来ましたー!」
「やっと来たか…遅いぞお前達!」
「いや治療が終わって5分もたってないわよね…」
「グスタフ様に呼ばれたんだから20分前には居るんだ!」
「む、むちゃくちゃですな…」
「…お前達、本題入ってもいいか?」
「お前達静かにしろ!」
「貴方だが?!」「貴方でしょ?!」
【同時にツッコミを食らうのだった】
「こ、こんな感じなんだな、ここ…なんというか、想像してたよりもアットホームというかなんというか…」
「何なら庭までこのノリで話しますよ」
「庭も?!」
「庭というか修練場なんですけどね…」
『ワシだって忘れられとらんぞーーー!!』
「ええとそれで、グスタフ様はなんで俺達を呼んだんですか?」
「本当はこちらで決めてしまおうかと思ったんだが、奴らから「マスターである当人の意見に任せる」と言われたのでな…我もそれに従うまでだ」
「奴らってのは、一体誰のことなんだ?」
「サッヴァークと貴様の母親」
「ああ、なるほ…はい?!何!?どういうことです!?」
「お母様とサッヴァークと…い、一体何の話を?」
「焦って一気に喋るな、何事も順序立てだぞ。戦闘だってそうだ」
「あなた戦闘で興奮するとすぐ前にぶっ飛んでくじゃない」
「そこ黙れ……で、その話というのは…」
「我々の闇文明と光文明で協力をしないか…という話だ」
「え!?」
「俺達で、協力?!」
「簡単な話だ、もとを辿れば我々の目的は同じくゼーロを討ち滅ぼすこと、まあこちらは闇文明を救うことが目的で、お前たちは文明全体を守りたいという違いはあるがな」
「ね、狙いは…あるのか?」
【キラが聞く】
「特には、ただそちらのほうが効率的であろうという判断だ」
「…お前ら的にはどうなんだ?」
【そこらで待機していたミザリィたちに聞いてみる】
「私は全然いいわよ?面白そうじゃない!」
「私も問題ないですね、光文明にはお得意様も多かったですから」
「俺は反対だ!」
「「!!」」
「あんなキラキラしたやつがいたら俺のカメラで映すグスタフ様が逆光で見えなくなる!そんなの絶対に認められん!!!」
「……え?」
【身構えていたところにまさかの意見で呆然とする】
「キラ殿…でよろしいでしょうか、グスタスク殿の話は話半分で大丈夫です、我々で上手いことしますから」
「あ、ああ…ありがとう…」
「で、どうなんだふたりとも?光文明の方はさっき行ったとおり貴様の判断に任せるそうだぞ」
「…俺は…」
【絶対にそうありたい!と思って入るが、自分の体のことなどでいま一歩言い出せないでいた。そこに】
「俺は賛成する!」
「!!」
「影又は俺と形は違えど、熱くみんなを守りたいという正義を持っている!俺はそんな影又となら、ゼーロだろうと打ち倒せる…そう信じる!!」
「キラさん…!」
「影又、お前は?」
「俺も…俺もキラさんと同じ気持ちです!」
「影又…」
「ふっ、やはりこうなったか…」
「わ、わかってましたか」
「まあな、お前が喜びそおうな提案だと思ったよ…全く、だから奴らにもどうせやることになると言ったというのに」
「しかし事情はどうあれ、闇文明との強力となると、こちら側からの反発は避けられないかもしれないな…」
「ああ、確かに…」
「よし!それじゃあ今度は影又がこっちに来てくれないか?もう一人のマスター候補が直々に来たとなれば、多少は評価が変わってくれるかもしれないからな!」
「確かに!じゃあグスタフ様!俺行きますね!」
「よし!正義は急げだ、来い影又!」
「はい!」
【そう言いながら闇文明から飛び出していってしまう二人だった】
「思い立ったが吉日とは言うが、まさかここまで素早いとは…」
「まあ事情はどうあれ、光文明の方とまたお取引できるようになるにならば、これ以上喜ばしいことはありませんね!」
「光文明への入口は、俺やお母様の住む家の中にあるんだ。多少迷路みたいになってるから、入ったらしっかり俺の方についてきてくれよ!」
「はい、わかりました!」
【移動中のキラと影又…そんなところに】
「あれっ!?キラー!影又〜!!」
「ん?ああ、ジョーじゃないか」
「奇遇だね、どっか用事」
「うん…あ!そうだ!ふたりも一緒にお手伝い行こうよ!」
「お手伝い?」「あー…」
なるほど、メガロデストロイト編か…しかしあっちに絡んでもそこまで影響はなさそうだしな…
「なんかネットで、簡単なお手伝いをするだけで5万円もらえるんだって!」
「5万円!?そ、それは流石に怪しすぎるぞジョー!詐欺とか犯罪とかなんじゃ…」
「大丈夫大丈夫〜、それに困ってる人のお手伝いに行くのは正義でしょ?」
「い、いやしかし…」
「キラと影又がこないならいいよ!俺一人で行くから!」
「うん、いってら…」「俺と影又もついていく!!」
「え?」
「おー!一緒に来るの?よーしみんなで5万円もらっちゃおー!」
【歩き出していくジョー、それについていく二人】
「ちょ、ちょっとキラさん…」
「済まない…しかしジョーがもしも悪質なものに騙されているのならば、俺はそれを許すわけにはいかない!!」
「う…」
まあ、キラが居るならこうもなるか…ま、いいや。メッサーシュミットが一番の問題だし、そこにかかわらなければ問題ないだろ。
【こうして移動して、ハッピードリーム工場とやらに到着した】
「すいませーん!!」
【ドアを叩いたりピンポンを押して隠れたりするジョー、すると】
ガチャリ
「動画の広告見てきましたーー!」
「ようこs…ん?」
「あ、後ろの二人は俺の友達です!一緒に参加してもいいですよね!」
「い、いやうーん…わ、わかりましたどうぞこちらへ…」
「「………」」
「よーし!いこういこーう!」
【奥に案内されてエレベータに乗って移動、出た先には何故か川が流れている】
「あれ〜?」
「「……」」
「さあ、どうぞ中へ」
【中へ入るといろいろな人が遊び呆けており、遊んだときに出る幸せな脳波を調べていると知らされる】
「随分と簡単なんですね〜」
「いっぱい遊んじゃおーっと!」
【部屋の外に出た案内人、すると…】
「…なっなんで彼奴等がついてきてるゲジ?!今回のターゲットは切札ジョーだけゲジよ!?」
【なんと正体はゲジスキーだった】
「同時に骨抜きにさせられるのが理想ゲジが…彼奴等が馬鹿みたいに遊び呆けるわけがないゲジ…ゲボちゃん!」
「ゲボちゃんって言うなゲボ!!でなんゲボ?」
「警戒態勢をマックスにしておくゲジ「用心棒」も「最終兵器」もしっかり待機させておくゲジよ!」
「面倒ゲボね…そんな心配しなくても、ここなら奴らは確実に骨抜きゲボ!」
「そう上手くいかないから言ってるんだゲジ!!」
「あーはいはい、うるさい男ゲボ…」
【一方の影又達は】
「明らかにみんな様子がおかしいですね」
「ああ、その上…」
【天井には不気味な緑と黒の球が胎動している】
「アレは一体…」
「恐らくゼーロ側の闇文明のなにかですね」
「なんだって?!」
「ある程度闇文明のエネルギーは感じられます…あれを経由して、何処かで濃い闇の塊がどんどん作られている…」
「くっ…だったらこれを破壊して…!」
【メシアカリバーを手に取るキラ、そんなところに】
「何やってるゲボ?」
「っ!?」
【後ろから話しかけられて距離を取る二人】
「お前は誰だ!」
「私はここの工場長ゲボ」
「工場長だと…?つまりお前がみんなの様子をおかしくさせているんだな!」
「様子をおかしく?ああ、正しくは幸せエネルギーを吸うだけ吸って、抜け殻になって動けなくなってもらうんだゲボ〜」
「何だと?!」
「ええ!?」
【リラックスしていたジョーもさすがのこれには飛び起きる】
「あ!言っちゃった!チョー受けるんですけどー!ゲボボボボ〜!!」
「なん何だこいつは…兎に角逃げるんだジョー!ここは俺達でなんとかする!!」
「う、うん!チョートッQお願い!」
【こうしてジョーは逃げ出す】
「逃げるとかもっとウケる〜!!」
「だが、俺達はお前を逃さないぞ!」
「闇文明で他のところに迷惑をかける奴らは、俺達が許さねえ!」
「はあ…良いだろうゲボ、お前らまとめてこの工場長である私が相手に…ん?何だゲボ?」
【通話のような、物がかかってきてそれに対応する】
「ゲボちゃんそいつの相手は辞めておくゲジ!それより工場重要部に潜入してるこいつを対処するゲジ!」
「ゲボちゃん言うなゲボ!!…はあ、わかったゲボ」
【移動しようとする】
「なっ…おい!待て!!」
「そう焦らないでも、お前らの相手はこいつがしてくれるゲボ」
「こいつ?」
【そう言うと…奥から一体のクリーチャーが出てくる】
「…え?」
「あいつは一体…ん?どうした影又」
「な、なんで…なんでお前がそっちに居るんだよ!オブザ08号!!」
「…悪いな、闇文明の人間よ」
【姿こそ変われど、オブザ08号と認識できるクリーチャーがそこに立っていた】
「し、知り合いなのか?」
「俺達にツインパクトの力を最初に与えてくれた人です…なのに、どうして…!!」
「俺が求めていたのは至高の終末…そのためには、こちら側に付く必要があった。それだけだ」
「そんな…!」
「さあ、話は終わりだ…行くぞ、俺のビギニングオブジエンドを更に進化させた必殺技…!」
「終焉・卍獄始!!」
【オブザ08号の体中からロケットのようなものが発射される】
「うわああ!!」
「サッヴァーク!みんなを守れ!」
【大きな被害が出る直前に、サッヴァークによってみんななんとか無事ですんだ】
「あ、ありがとうございますキラさん」
「ああ、しかしまずい…この騒ぎのせいで、どうやらかなりの人数が集まっている…!」
「くっ…こうなったら…クレマン!」
「お!?」
「…!」
【カードからアラン・クレマンを呼び出す】
「か、影又殿一体どうなさったのです?」
「一旦説明してる時間無いから!ここに居る人全員連れて戻れる商品出して!」
「りょ、了解いたしました、ではデュエルウォーリアーであったときに使っていたアレを…はあっ!!」
【ゲートが開き、中にいた人たちが吸い込まれていく】
「キラさん俺達も!」
「ああ!」
【こうして全員脱出したのだった】
「ふう…なんとかなった…」
「幸せエネルギーを吸い取り、それを汚染に使うとは…絶対に許せない!」
「はい…次にあったときは、ぶっ壊してやりましょう!」
「ああ!…ってそうだ!早く光文明に移動しないと!」
「あ!そ、そうだった!」
「こんどこそ付いて来い!影又!」
「は、はいーー!!」
「……以上の文面にお互い同意し、我々光文明と、影又率いる闇文明のレジスタンスは、同盟を結ぶことになった!」
【光文明に移動し、厳正な書類を作成し終わったあとに式典のようなものを開いた】
「………」
【しかし光文明側からはなんの声も上がっていない】
「や、やはり歓迎されてはいないですかねぇ…」
「まあ流石に我々も闇文明、そうやすやすとは…ん?」
【するとサッヴァークが、グスタフの前で剣を上げる】
「これは…」
「ほお…なかなか話が分かるではないか」
【グスタフは同意するかのように、挙げられた剣と自分の剣を重ねる】
「我ら所属違えど目的は同じ…闇を蝕む邪悪な闇王たちを討ち滅ぼし!世界に安寧をもたらさん!!」
ワアアアアアアアア
【その宣言とサッヴァークの態度を見て、光文明も認識を改めたようだ】
「サッヴァーク…!」「グスタフ様…!」
「さて、同盟も無事に済んだことだし…サッヴァークよ」
「?」
「どうだ…我と手合わせといかぬか?!」
「…へ?」
「…なるほど、グスタフ様の目的は、アレだったわけね…」
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