王都で暮らす、名も呼ばれない少年――
通称「灰かぶり」。
彼は守備兵見習いとして、
何気ない日常を過ごしていた。
ただ一つ、奇妙なことがある。
それは――“名前”に関する違和感。
人の顔は思い出せない。
関わったはずの人間が、
いつの間にか消えている。
そして、誰もその存在を覚えていない。
そんな中、巫女の少女ソラだけは、
はっきりと“名前”を持っていた。
だがある日、二人の前に現れた“何か”が、
こう問いかける。
――「名前、なんていうの」
答えかけた瞬間、ソラの存在が揺らぐ。
咄嗟に名前を呼び戻したことで、
彼女はかろうじて現実に留まる。
それを境に、二人は知ることになる。
名前は、ただの呼び方ではない。
それは――存在そのものを繋ぎ止めるもの。
やがてソラの名前は少しずつ曖昧になり、
世界は静かに崩れ始める。
名前を失えば、人は消える。
名前を奪われれば、存在は書き換えられる。
これは、“名前”を巡る静かな崩壊と、
一人の少年が大切な存在を繋ぎ止めようとする物語。
以前書いてたものが何を
書きたいか分からなくなったので書き直しました。
通称「灰かぶり」。
彼は守備兵見習いとして、
何気ない日常を過ごしていた。
ただ一つ、奇妙なことがある。
それは――“名前”に関する違和感。
人の顔は思い出せない。
関わったはずの人間が、
いつの間にか消えている。
そして、誰もその存在を覚えていない。
そんな中、巫女の少女ソラだけは、
はっきりと“名前”を持っていた。
だがある日、二人の前に現れた“何か”が、
こう問いかける。
――「名前、なんていうの」
答えかけた瞬間、ソラの存在が揺らぐ。
咄嗟に名前を呼び戻したことで、
彼女はかろうじて現実に留まる。
それを境に、二人は知ることになる。
名前は、ただの呼び方ではない。
それは――存在そのものを繋ぎ止めるもの。
やがてソラの名前は少しずつ曖昧になり、
世界は静かに崩れ始める。
名前を失えば、人は消える。
名前を奪われれば、存在は書き換えられる。
これは、“名前”を巡る静かな崩壊と、
一人の少年が大切な存在を繋ぎ止めようとする物語。
以前書いてたものが何を
書きたいか分からなくなったので書き直しました。
| 名前の揺らぎ | |
| 第一話 名前を呼ぶ | |
| 第二話 曖昧な人 | |
| 第三話 いなくなる | |
| 第四話 名前を問う | |
| 第五話 名前がほどける | |
| 第六話 呼ばれない者 | |
| 第七話 呼び遅れ | |
| 第八話 呼べなかった名前 | |
| 第九話 見えなくなった人 | |
| 第十話 名前の外側 | |
| 削られていく | |
| 第十一話 名の代価 | |
| 第十二話 数えられないもの | |
| 第十三話 触れてしまうもの | |
| 第十四話 ずれていく輪郭 | |
| 第十五話 抜け落ちる連なり | |