TS男のシーフユニオン活動録   作:Xbox360

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腕を折っていたため、投稿できませんでした


4/18 『殉教者』

今日はいよいよ、パレスへの本格潜入が出来るようになる日だ。

当然のことながら、俺もジョーカーたちと共にパレスに潜入するつもりだ。何かあったらマズイし、進捗を確認しておかなければならない。

 

「……明智からのやつは…ま、あとでいいか。」

 

パレスの攻略期限は5/2。つまり、予告状を出すのもいろいろ込みで残り時間は14日。ちょうど二週間しかないわけだ。

最悪の場合、パレスを攻略できなかった時に備え、俺も予告状を出せるようにしておくとしよう。

 

「おはよーございます。雨宮くんいますか?」

 

いつものように、ルブランの前まで行き雨宮くんと共に学校に行くべく惣治郎を訪ねる。が、一向に降りてくる気配はない。

 

「アイツなら、もう学校行っちまったぞ。ちょうど10分前だから、急いだらまだ追いつけるかもな」

 

「あら、そうなんですか。じゃあ今日は諦めまーす」

 

「わざわざ来てもらったのにすまねえな。」

 

惣治郎の優しさに返礼しつつ、駅まで向かう。

10分も経てば、もういないだろうと思いつつも電車を待っていると、はるか前の方に雨宮くんの姿がある。

しかし、その表情は硬い。そして手で何かを握るような素ぶりを見せている。この様子じゃ、今日侵入するんだろうか。

 

(……そっとしておこう。)

 

ともあれ、パレス攻略に前向きなのは良い傾向だ。

人間パラメータがゼロでも、コープをほとんど結んでいなくてもペルソナ5Rは攻略出来る。

なぜなら、テレビに久慈川りせが出ていたからだ。4の世界と地続きならば、伊邪那岐大神・賊神がいると見ていいだろう。

それに──────角氷も使えるということでもある。

 

「む。あれは。」

 

学校の前まで着くと、鴨志田が生徒たちに挨拶をして回っている。

 

「おはよう桐崎。そろそろチャイムが鳴るぞ、さっさと教室に行けよー」

 

「うっす」

 

「あ、そうだ。桐崎」

 

玄関に入ろうとすると、鴨志田に呼び止められる。

振り返ると、鴨志田は何かを言おうとして、俺の目を見て、そして小さく俯き、笑って「やっぱりなんでもない」と言ってくる。

 

「………?」

 

俺がその意図を掴みかねていると、予鈴が鳴る。

慌てて教室に駆け込み、ことなきを得ていると、雨宮くんとアン殿だけがシリアスな顔をしている。

 

恋愛コープは演技とかの話だった気がするが、やっぱり信用ならないな。

 

 

 

放課後。

俺は雨宮くんたちよりも先に用事を済ませ、パレスに入った。

彼らは今頃、学校の屋上でパレスを攻略するためのアレコレや、目的の再確認、期限の確認などを行っていることだろう。

 

「さて………今日中にマップを埋めちまおうか。」

 

シャドウを一掃しながら、前回の到達地点である東館別棟まで駆け抜ける。魔法は使わず、全て物理と銃だけで対処した。

シャドウ・松田やアークエンジェルと戦ったのもあり、レベルは13まで上がっている。そろそろスキルも獲得して良い頃合いだが、まぁ成長はまちまちだし良しとしよう。

 

「確か…ここの壁を登っていくんだったな。」

 

前世でやった原作を思い出しながら、俺はシャドウを適度に散らしながら進んでいく。

 

「………ん?これは、ヒビ?」

 

鴨志田巨像をよじ登っていると、肘のあたりにヒビが入っているのに気がつく。

危ないな、と思いつつも登り切り、屋上へと歩みを進める。ここにら強敵・ベリスの部隊が屯していたはずだ。

 

「ロイヤルではこいつらをスキップ出来るんだったか。まぁいいや、とりあえずコイツらは…」

 

扉を開け、ワイヤーアクションで屋上広間の小さなテラスの屋根の上に乗る。

その音を聞きつけたのか、シャドウたちが一斉に臨戦体制になる。

 

「────皆殺し決定だ!」

 

筋トレの成果によって軽々と振るえるようになったマチェットを引き抜き、ベリスたちに飛びかかる。

 

「舐めるな、小娘ッ!」

 

「ハッ!平均レベルが9以下のゴミどもが!俺に勝てるわけねえだろ!」

 

ベリスたちにコンビニで買っておいた角氷を投げつける。ペルソナ5においてはドライアイスとも呼ばれるそれは、敵に50の氷結属性ダメージを与える。

 

「なっ…!?」

 

「1MOREだ!」

 

変則的な動きをして、奴らを覚醒させても面倒だ。

全員のダウンを取って、一気に決めさせてもらう。

 

「メギドッ!」

 

ザグレウスを呼び出し、神の雷を打ち込む。

万能属性の全体攻撃だ。二発も撃ち込めば、敵は即座に全滅する。

一気に殲滅し、ギリギリで耐えた一体の首を落とし、消滅させる。

 

「……ま、こんなもんか。おっ、レベルアップだ」

 

自分の中の何かが大きくなる気配とともに、新しいスキルを閃く。

新たに覚えたのは、マハコウハ。祝福属性の全体攻撃だ。全体攻撃スキルが二つあると、色々便利になるかもしれないな。

 

「さて、全滅したことだし……うん?城内が騒がしくなってきた。ってことはもうじきか。」

 

屋上から身を乗り出して、塀の上に乗る。

城門前には、怪盗姿に身を包んだ四人が入ってきた頃合いだった。

その様子を見つめながら、持ってきた缶コーヒーを飲み干していると、ジョーカーが突然立ち止まる。

それと共に、青い鉄格子の扉が出現する。

 

「お、ベルベットルームじゃ………ベルベットルーム!?」

 

ジョーカーが扉の向こうに消え、モルガナたちが虚空に向かって話しかけ続けている。つまりは、見えていないということ。

それなのに、俺には見える───ということは、もしや俺にもワイルドの素養が…?

 

「…いや、そんなわけないわ。てか、そんな扱いきれんわ。憧れるけどね、ペルソナチェンジ。」

 

実際、ペルソナ使いになってみてハッキリ分かった。

いくつも違うペルソナを使うなど、狂気の沙汰だ。頭がパンクしてしまう。もちろん、どんな人間にもなれるという可能性は誰にだってあるが。

 

「だとしてもだよなあ。俺は俺でしかないわけで。切り替えるってのが掴めん。」

 

ともかくだ。ベルベットルームが見えるというのは大きな収穫だ。あわよくば、ペルソナ合体の誘導も出来るかもしれないしな。

そんなことを考えていると、ジョーカーが扉から出てくる。

 

「よし…行くか。」

 

ジョーカーたちが城の中に潜入したのを確認し、俺も後追いをするべく、イーグルダイブで城の屋上から落ちる。

ちょうど良いところでワイヤーを引っ掛け、適度な場所に着地する。現実だったら考えられないな。

 

「こっから……よいしょっ!」

 

キックでガラスをぶち破り、適当な廊下に転がり込む。シャドウがいたので、声を上げられる前に喉を掻き切り、身を潜める。

廊下の向こうからジョーカーたちの話し声が聞こえたからだ。

 

「────しかし、なんか静かじゃねえ?前来た時よりもシャドウの数が少ねえし、仕掛けも解除されてるしよ。」

 

「モナ、裏で潜入してたりした?」

 

「ま、ワガハイにも色々ツテがあるからな。信用してくれていいぜ。」

 

ジョーカーたちが通り過ぎるのを待っていると、そんな話が聞こえてきた。

どうやら、モルガナにはある程度見透かされているようだが……正体を隠したいという俺の頼みはちゃんと汲んでくれているようだ。

 

「さて…尾行開始っと」

 

ジョーカーたちに見えない、または見ないような場所に入り、スナイパーライフルを構えながら様子を観察する。

 

「いたぞ、シャドウだ!仕掛けるか?ジョーカー!」

 

「ああ。」

 

目の前で、ジョーカーたちがシャドウとの戦闘を繰り広げる。探り探りなのか、色々な属性の魔法をシャドウにぶつけ、次々と倒していく。

この調子なら心配はいらないな──────そう思っていた矢先。

 

「いたぞーッ!追えーッ!!」

 

「や、やべえ!?」

 

竜司が宝石を持ち出そうとしたところを、シャドウに見つかり、追われ始めた。

俺はゆっくりと照準を合わせ、引き金を弾く。

 

「逃がさ────」

 

「そこだ。」

 

シャドウの頭が弾け飛び、消滅する。

スカルは何が起きたのか分からないと言った様子で辺りを見回している。

 

「beautiful…」

 

我ながら惚れ惚れするスナイプだ。

スカルがジョーカーたちに合流するのを見届け、彼等の様子を眺める。アニメ版ではめちゃくちゃダイジェストで探索が流されていたような気がするが…。

現実ではそうも行くまい。

 

ジョーカーたちの平均レベルは、初めての本格潜入時点だと3、いいとこ5かそこいらだろう。

カモシダ・パレスの平均攻略レベルは12。つまり、最低でも今の俺ぐらいには強くなってもらわなければ困るわけだ。

 

「ま、俺は何度も潜入してるからネ…ここばっかりは譲れない。」

 

怪盗団より弱いシーフユニオンなんて笑い話にもならない。一人で全部こなせるぐらい器用にならなきゃな。

ジョーカーたちの現在の進捗はまずまずといったところで、古城1Fの調理室にいるようだ。

 

「うわ…囲まれてんじゃん。」

 

調理室に絶対にいる、動かずに待ち構えている敵に見つかり、ピンチエンカウントが発生しているようだ。

明らかに不利。敵はピクシー、ジャックランタン、バイコーンの3体。

 

このままでは、囲まれてジョーカーもろともダウンさせられてしまうだろう。

 

「登場するなら……ここ!」

 

俺は物陰から飛び出し、銃剣を振るい、ザグレウスと共にシャドウたちを倒す。

この辺りの敵はレベル3ぐらいだから、私ぐらい強くなると殆どワンパンというわけだ。

 

「………誰だ。」

 

シャドウの血に染まり、蝋燭の炎に照らされながら、ジョーカーからの問いかけに最大限にカッコつけて答える。

 

「シーフ・ユニオン。」

 

「手伝ってくれるのか?」

 

「少しだけ。君たちが危機に陥ったら、また来るよ。」

 

またねトリックスター。と、謎めいた台詞を吐いて俺は撤退。

物陰に隠れ、胸の昂りを抑えながら人知れずニヤニヤする。それもそのはず、当初の目的だったシーフユニオンとしての活動がやっとこさ始められたからだ。

 

もちろん、始まったといってもまだ初めの一歩を踏み出しただけだ。

ここから怪盗同盟を組み、いつでも救援を受けれるようにするまでがスタートラインだ。つまるところ、俺はまだスタートラインにすら立てていないわけで。

 

「ここからよな…おっ」

 

ジョーカーたちは先に進んだようで、モルガナからバトンタッチの説明を受けている最中だ。

確か、ロイヤル版からの新要素だったか。吉祥寺といい芳澤さんといい、やっぱりこの世界はP5Rの世界で間違いなさそうだ。

まあ、疑問には思ってなかったけど。

 

「バトンタッチなぁ…強えんだよなシンプルに。」

 

これこそ、怪盗団が怪盗"団"である必要がある理由のひとつだ。

バトンタッチ。それは、敵からダウンを取った時、弱点を連鎖的に突くことで絆に応じてバフが掛かるというもの。

 

絆といってもダーツで築くものだが。

 

「現状、俺には出来ないからな…」

 

つまるところ。

どこかで俺は怪盗団のメンバーとダーツをする必要があるということだ。

 

「しかしなぁ…ム。戦わないのか…?」

 

2階に上がり、カバーの説明を受けたジョーカーたちは、敵をスルーし、どんどんと先に進んでいく。これはいけない。

戦闘をしない、ということはレベルが上がらないということでもある。

 

「な、何も゛っ」

 

鎧姿の兵士シャドウの首を捻じ切り、追いかける。

経験値が入ってくる感覚がある…が、いつもよりも少し少なく感じる。

これはおそらく、怪盗団に少しずつ経験値が入っていっているのだろう。分からないけど、とりあえずそう仮定しておこう。

 

「こりゃ…見取り図か?なんか柵に囲われてそーだけど…空いてんな。」

 

「ザルな警備でラッキー!」

 

「頂いていこう。」

 

俺が解いて開けっぱなしにしておいたギミックを素通りし、ジョーカーたちが見取り図を手に入れる。

すでに書き写してあるから、俺には無くても問題ない。

 

そのまま進み、中央ホール2F、セーフルームまで辿りついたジョーカーたち。

ここまでは順調だ。時折「レベルアップだ」と呟いている様子から、着実に成長は出来ていそうだ。

 

「…出てこない。何してんだ…?」

 

10分以上経ってもまだセーフルームから出てこない。

恐る恐る覗きに行ってみれば、今貰ったらしい気力回復キットを使いながら作戦会議を行なっているようだった。

 

そういえばそうか。アイテムを使おうにも、時間がかかるに決まっている。

ゲームでは一瞬でも、リアルでは数分なんてザラなのだろう。だって、一瞬でカレーとか使えるわけないし。

 

「……そろそろ出るか。皆、準備はいいか?」

 

「っと、そろそろか…」

 

セーフルームの扉から顔を離し、俺も少し後ろの方へ行こうと振り返ると──────目の前には、カモシダ親衛隊のシャドウが立っていた。

 

 

           ♦︎

 

 

ジョーカーたち一向がセーフルームから出ようとすると────ジョーカーの耳に、風切り音と剣をぶつける音が聞こえてくる。

 

(なんだ……?)

 

仲間たちに待機するように言い、鍵穴を覗いてみれば。

先程自分たちを助けた「シーフユニオン」と名乗る少女が、たった一人で赤く力が揺らめくシャドウと闘っている。

 

「少し一人で出てくる。」

 

「おいおい、どうしたんだ?いきなり。けど、すぐに帰ってこいよ。一人で先走らせるワケにゃいかねえ」

 

「私ら、チームでしょ。テーサツのやり方はよく分からないけど、任せてよ!」

 

「そうだぜ。どこ見てきて欲しいんだ?」

 

仲間たちの温かい声を聞きながら、少し出てくるだけだからと言って扉の外に出る。

扉の先では、絶賛大バトル中であり、しかしその闘い方は、ジョーカーにはこれまで想像もしたことなかったような闘い方だった。

 

「しいッ!なんで、ベルフェゴールが、こんな所にッ!!」

 

パンサーを救出した際の、トイレに座る悪魔のようなシャドウ相手に、ワイヤーアクションを駆使して縦横無尽に斬りつけながら、見慣れぬペルソナと共に攻撃の雨を降らせている。

 

「……こんな闘い方が…」

 

ジョーカーの驚愕を他所に、シャドウの脳天に剣を突き立て、霧散させるシーフユニオン。

身体が火照っているのか、頭をふって汗を拭う。落ち着いたと判断し、ジョーカーが近づくと────シーフユニオンは、そっぽを向いた。

 

「なぜ無視する。」

 

「……私と君たちは関わるべきではない。」

 

敵対する意志は無いのか、ペルソナを引っ込め、シーフユニオンは冷たくジョーカーをあしらう。

 

「今の戦いを見ていた。自分に戦い方を教えてくれ。」

 

がくり、とシーフユニオンが崩れ落ち、恐る恐る、といった様子で振り返ると、彼女はジョーカーと自身を指差し、小さく「マジで?」と呟く。

 

「マジだ。」

 

「マジかぁ〜…」

 

とてつもなくIQの低い会話をし、数秒、靴で足音を鳴らし、頭を掻きむしり、先程までの凛々しい戦姿とは打って変わった様子で唸ってから、シーフユニオンは頷く。

 

「じゃ……取引ね。君は私との関係を誰にも言いふらさないこと。その代わりに、君の怪盗行為の手伝いと、戦い方の指南をしてあげる。どう?」

 

「良いだろう。」

 

ジョーカーが手を差し伸べ、少女はそれを掴む。

シーフユニオンから、やる気が伝わる……。

 

・・・

 

・・

 

 

 

?/?? ?曜日

 

暗闇で頭を抱え、雨宮蓮は頭を抱え、鈍る頭で思い返す。

対面には、自分を睨みつける女検事。

 

「……逮捕時の君の動きは、常人のそれを遥かに超えていた。ただの学生にそんなことが出来るかしら?」

 

問いかけに対し、雨宮蓮は応えない。

 

「機動隊を相手に切った張ったを繰り返して……再起不能にさせられた隊員の数は数十はくだらないわ。それに、君を援護する狙撃もあったと聞いているわね。」

 

雨宮蓮の眉が少しだけ反応する。

 

「君に対して、身体捌きとは別の……専門の戦闘巧者が味方にいたと考えるのが合理的。君は確かに、疑われている人たち以外にも仲間がいた。」

 

雨宮蓮は同じ表情で押し黙っている。

 

「──────どうなの!?」

 

 

我は汝…汝は我…

汝、ここに新たなる契りを得たり。

契りは即ち、囚われを破らんとする反逆の翼なり。

我、「殉教者」のペルソナの生誕に祝福の風を得たり。

自由へと至る、更なる力とならん。

 ──────────────────

『LE・MARTYR』

COOPERATION:シーフユニオン

ARCANA「殉教者」

RANK:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 ──────────────────

 

           ♦︎

 

「で、私のことは…まあ、ゼロとでも呼んで。それじゃあ行くから。」

 

ため息をつき、おそらく待たせているであろうモルガナたちのことを考えながら、俺は踵を返す。これ以上長居すると、そのまま俺の知らないイベントが進行してしまう気がする。

それに──────俺の中にも、ジョーカーと契約を交わしたことによる力が芽生えたような気がした。

 

実際のところ、確証はないが。

自分の中に何かの鎖が繋がったような感覚とでも言うのだろうか。まぁ分からないし放っておくことにするが。

 

「しかし……あそこにベルフェゴールが出るなんてな。考えもしなかった。焦ったぁ…」

 

なぜ、というのは正確には分からないが、一つだけ考えられるとすれば──────「俺」というキャラクターのコープが発生したからと考えてもいい。

そう考えれば、原作になかったイベントが発生するのも納得が行く。

 

「……俺の存在が、原作の流れを歪める可能性がある…?」

 

手に持っているマチェットを軽く握り、最悪の妄想────即ち、()()()()()()()()()という考えが脳裏を過ぎる。

 

「……いやいや。俺は歪みでもシャドウでもない。人間だ。ヘンな事考えないでおこう。」

 

思考を一旦リセットして、ジョーカーたちのほうに気を向けると、どうやら今日の所は一旦戻るらしい。

荷物をまとめ、戻る支度をしているのが見える。

 

気力回復セットを使っていたのは、どうやら帰還のための補給だったらしい。

 

結局、その日はそれ以上の進展もなく、俺はジョーカーたちが現実世界に戻ってから帰還した。

 

 

家に帰ってからは、風呂を済ませて日課の筋トレをしてからベッドに入る。

ベルベットルームにワンチャン行けるかと思ったが、行くことはなかった。

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