ポケットモンスター フロンティアブレーンサトシの新たな冒険   作:有頂天皇帝

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まえがき
今回はトウコさんのリベンジ戦とヤグルマの森での出来事の話になります。ヤグルマの森では少しオリジナル要素を追加しておりそれによりアニメとは色々違うシューティーがおりますし、今後の彼が酷い目にあうことが確定しています。気になる方は読む際にはお気をつけください


第6話 シッポウジム・後編

イッシュ地方2つ目のジムバッジであるベーシックバッジをゲットしたサトシ。しかし同じジム戦に挑戦した旅仲間であるトウコは常時ジムリーダーであるアロエの戦略に振り回されて敗北してしまい酷くショックを受けていた。

 

ポケモンセンターで落ち込んでいるトウコを見てどうすればいいかと困惑しているキョウヘイとメイを他所にサトシはトウコに話しかける。

 

「・・・負けて悔しいか?」

 

「うん・・・」

 

トウコはサトシの質問にたいして強く拳を握り震える声で答える。これまでサトシ以外のトレーナーとのバトルで敗北した経験のないトウコにとっての初めての敗北はかなり答えているようだが、それでもその瞳の奥にはまだ強い意志があることをサトシは感じ取り、小さく笑みを浮かべる。

 

「負けて悔しいのは皆同じさ。俺だってトレーナーになりたての頃も今だってバトルに負けたらポケモンと一緒に悔しいって思うよ」

 

「サトシでもそんなことあるんだ・・・」

 

トウコにとってサトシはポケモンに関することならなんでもできるベテラントレーナーたまと思っていた故にそんなことを言われるとは思わず驚いて少し目を見開いた。サトシは少しトウコに元気が出てきたのを感じ、ある提案をする。

 

「トウコ。明日、特訓しようぜ」

 

「え?」

 

「オレが旅で身に付けた事を教えるからさ。今日はゆっくり休んでくれ」

 

「わ、分かった」

 

「決まりだな」

 

トウコはサトシの突然の提案に困惑しながらもサトシの提案を聞いてその特訓を受けることにした。そしてサトシとトウコはジム戦で頑張ってくれたポケモンたちをジョーイさんに預けて治療をしてもらってからジム戦での疲れを取るためにポケモンセンターでゆっくりと過ごした。

 

そして翌朝、トウコはサトシに連れられてバトルクラブに来ていた。サトシに言われた通りトウコは手持ちのポケモンたち全員、ヒトカゲ、ヨーテリー、マメパト、ゴチム、ヒンバス、シキジカを連れており、キョウヘイとメイもそれぞれのパートナーであるポカブとツタージャを連れていた。

 

「まずはバトルクラブで3日間身体能力を上げる。そこから4日間は、ヤグルマの森の外にある試しの岩で修行だ」

 

「わかったわ」

 

早速バトルクラブのトレーニングルームへ向かう。そこでヒトカゲとメイのツタージャは動き回る的に攻撃を当てながらどこからともなく放たれるボールを回避または反撃する。

 

ヨーテリーとシキジカはキョウヘイのポカブ、サトシのポカブと共に後ろに下がっていくコンベアに乗り、逆らう様に走りながら左右から放たれるボールを回避する。

 

トウコのマメパト、サトシのハトーボーとワシボンは飛行ルームで強風が吹き荒れる部屋の中で強風に抗いながら様々な箇所にある輪を潜り抜けていた。

 

ヒンバス、サトシのミジュマルは水泳ルームで流れるプールの流れに逆らいながら時折流れてくる障害物を回避しながら泳ぐ。

 

ゴチム、ユニランはエスパーの力を鍛えるために念力だけで重い荷物を持ち上げる。

 

最初はバトルクラブの施設だけで訓練していたが途中からサトシのポケモンであるライボルト、ブラッキー、ピジョット、ミロカロス、フーディンからの指導と妨害による負荷をかけてより強く鍛えていく。

 

サトシ、トウコ、キョウヘイ、メイもランニングマシーンで走り込みをしていた。というのも、ドン・ジョージからこんな言葉が飛び交ったのだ。

 

「ポケモンバトルにおいて、ポケモンだけが強ければ良いというわけではない。トレーナー自身も、的確な指示、判断を出来るように心身を鍛えるべきであったりする」

 

ドン・ジョージの言葉に従い4人もまたポケモンたちと同じように頑張り、今は休憩時間に入っている。メイやキョウヘイは勿論、トウコもヘトヘトだ。サトシはまだ平気そうだ。

 

「何でサトシさん、そんなに余裕なんですか?」

 

「マサラタウンって自然が多いからな。そこで育てばそう言う風になるかもな」

 

これらの特訓を3日間続けた。この特訓のおかげでトウコたちのポケモンたちの身体能力は鍛えられたと言っても過言では無い。

 

4日目から7日目は、試しの岩で修行する事になっている。バトルクラブでの訓練により、トウヤのポケモン達の基礎体力は大幅に上昇した。また、サトシのピカチュウはエレキボールを習得したのであった。

 

更に、サトシたちのタマゴが孵ってサトシのからはズルッグを、トウコのからはセビエ、キョウヘイのからはリオル、メイからのはミミロルが生まれた。トウコたちは初めてポケモンの卵が孵化した場面を目にして喜び、その光景を見てサトシも自分も初めてポケモンの卵の孵化の場面に出会った時のことを思い出して懐かしむ。

 

それからトウコはサトシがこれまでの旅で習得してきた技術の一部を学びそれを実際にその身で扱えるようにサトシのポケモンや周辺にいる野生のポケモンたちを相手に実験稽古していく。

 

その際にトウコは新たな仲間としてドッコラーを、キョウヘイはオタマロを、メイはタブンネをゲットした。そして4日間の特訓を終えたトウコたちはシッポウシティに戻りポケモンセンターで十分な休息を取ってから再びシッポウジムに再挑戦すべくジムに来ていた。

 

「あとは私と、私のポケモン達を信じれば勝てる!」

 

そんなトウコを、アロエに負けたトレーナー達が嘲笑った。

 

「見ろよ。あの泣き虫トレーナーだぜ」

 

「たった1週間で何が出来るのよ?」

 

「負けて泣くだけだぜ。田舎者と一緒に、傷の舐め合いでもするのさ」

 

トウコは無視して、中に入る。(なお、トウコを嘲笑ったトレーナーたちはトウコたちがジムの中に入った後、サトシのボールから出たリザードン、ボーマンダ、エレキブル、ガチゴラス、チヲハウハネに睨まれたことで逃げ出したし連中。そして彼らはその後何度もシッポウジムに挑戦しているが何ヶ月立っても突破できてなかったりする)バトルフィールドには、既にアロエがいた。

 

「トウコ、来たね。おや、かなりパワーアップしていると見たね」

 

「よろしくお願いします」

 

トウコは今度こそ勝つと意気込みながらアロエに挨拶をする。それを見てアロエは1週間前とは別人と言えるくらい成長していると感じ、気を引き締める。

 

「行くよ、ミルホッグ!」

 

初戦とは異なり、アロエはミルホッグを繰り出す。

 

「修行の成果を見せます!いくよ、リザード!!」

 

そしてトウコが繰り出したのは特訓の最後に進化したヒトカゲもといリザード。その目は鋭くミルホッグを睨んでいた。

 

「あの時のヒトカゲが進化したのかい」

 

「はい。この子たちと一緒にリベンジさせてもらいます」

 

アロエは鍛え上げられているリザードの姿を見て改めて油断ならないなと思いつつ遠慮なく攻撃を仕掛ける。

 

「ならこれは挨拶代わりだよ!ミルホッグ、催眠術!!」

 

「リザード、カウンターシールド!!」

 

ミルホッグの催眠術がリザードに迫るが、リザードは地面に背中をつけてブレイクダンスしながら火炎放射を放って催眠術を防ぎながらミルホッグにダメージを与えていく。

 

「そのままグロウパンチ!!」

 

火炎放射を止めるなり立ち上がったリザードはミルホッグに接近しグロウパンチを叩き込む。これによりミルホッグにダメージを与えただけでなくリザードの攻撃力を一段階上げた。

 

「サトシの請けよりかい?」

 

「そんな所です」

 

「あの子の指導が入っているなら、アンタの実力が急激に上がるのも頷けるね。自己暗示」

 

トウコがここまで成長できた理由に納得しながら自己暗示を使用してミルホッグの攻撃力を上げる。

 

「ドラゴンクロー!!」

 

「雷パンチ!!」

 

そして攻撃力を高めあった2体はそれぞれ殴り合うかのように技を繰り出し合う。 しかしリザードの攻撃がミルホッグに当たっていくのに対してミルホッグの攻撃はリザードが最小限の動きで回避し続けるために中々当たらずダメージレースはリザードの方が有利に進んでいた。

 

サトシのポケモンたちに近接戦闘の訓練をつけてもらい、さらにこの世界で最強のリザードンと言っても過言では無いサトシのリザードンにしてリザードの親のバトルを見たことによりリザードはトウコの他のポケモンたちよりも大きく成長していた。

 

それでもまだ荒削りな部分は多いし短期間の特訓なために劇的なまでな成長らしていない。それでも目指すべき頂きを知ったことによりリザードとトウコは間違いなく強くなった。

 

「オーバーヒート!!」

 

そしてドラゴンクローを何度もくらわせたことでフラフラになっていたミルホッグにトドメの一撃だと言わんばかりにゼロ距離からのオーバーヒートでミルホッグに強烈な一撃をくらわせ、ミルホッグは戦闘不能となった。

 

「ミルホッグ、戦闘不能!リザードの勝ち!!」

 

アロエはリザードに対して大したダメージを与えられなかったことに内心驚きながらもそれ以上に強くなったトウコに感心し、アロエは次のポケモンであるハーデリアを出す。それに合わせてトウコもまたリザードを戻してヨーテリーから進化したハーデリアに交換する。

 

「ハーデリア、敵討ち!!」

 

「ハーデリア、守る!!」

 

アロエのハーデリアが敵討ちによる強烈な一撃をトウコのハーデリアは守るで防ぐ。そして強力な一撃を防がれたことによってアロエのハーデリアは一瞬であるが、無防備な姿を晒してしまい、その一瞬の隙をトウコは見逃さなかった。

 

「ハーデリア、雷の牙!!」

 

トウコのハーデリアは高くジャンプしてそのまま無防備な姿を晒しているアロエのハーデリアの胴体に噛みつき、雷の牙をくらわせる。これによりアロエのハーデリアはダメージをくらいさらに運良く麻痺を与えることに成功した。

 

「はっ!また前回みたいに状態異常にしちまったね!ハーデリア、空元気!!」

 

「させない!ハーデリア、そのままハーデリアを離さずに地面に向かってギガインパクト!!」

 

アロエは前回のジム戦の時のように状態異常からの空元気で大ダメージを与えようとしたが、麻痺によって動きが鈍っているアロエのハーデリアが動くよりも先にトウコのハーデリアはアロエのハーデリアの胴体に噛み付いた状態で落下の勢いと技の加速を合わせたギガインパクトで勢いよく地面に衝突した。

 

それによりフィールド全体に凄まじい土煙が発生し、ポケモンたちの姿が見えなくなってしまった。アロエとトウコは互いのポケモンたちの姿を確認するために土煙を睨み、観客にいるサトシたちも静かにその様子を見守る。そして土煙が晴れるとそこには戦闘不能になって倒れているアロエのハーデリアとフラフラしてはいるものの立っているトウコのハーデリアの姿がフィールドにはあった。

 

「ジムリーダーのハーデリア、戦闘不能!!チャレンジャーのハーデリアの勝ち!!よって勝者はチャレンジャー・トウコ!!」

 

審判をしていたキダチが叫ぶ様に言った。これによりトウコはリベンジを達成し、見事ベーシックバッジをゲットした。

 

「おめでとうトウコちゃん。いいバトルだったよ」

 

「ありがとうございますアロエさん」

 

トウコはアロエに感謝の言葉を告げるとアロエはトウコと観客席にいたキョウヘイとメイを見てこの子達ならあれを託せるだろうと考え、キダチに頼み博物館の奥に保管してある物を取ってきてもらいそれをトウコたちに渡した。

 

「これってキーストーンですよね?」

 

「やっぱりアンタは知ってたんだね。そうさこいつは少し前にカロス地方のジムリーダーたちとの交流会でカロス地方を訪れた際に偶然入手したものさ。残念ながらメガストーンの方は見つからなかったけどね」

 

アロエがトウコたちに渡したものがキーストーンであることに気づいたサトシが声をかけるとアロエは入手した経路を軽く説明した。アロエ自身は既に専用のキーストーンを所持しているためこれらのキーストーンが余っていてどうするか悩んでいたところ、トレーナーとして見込みのあるトウコたち3人に渡すことを決めたそうだ。

 

「あんたたちならいつかメガストーンも手に入れられるだろうさ頑張りな!」

 

「「「はい!ありがとうございます!!」」」

 

アロエの激励にトウコたちは元気よくそう返事を返した。ジム戦も終わりサトシたちは次のジムバッジを求めてヒウンシティへ向かおうとしたその時だった。

 

ジリリリリリリリ!!

 

突如ジム内全体に警報が鳴り響き、サトシたちは何事かと警戒しているとキダチさんが焦った様子でこちらに走ってきた。

 

「大変だママ!」

 

「どうしたんだい!落ち着きな!」

 

「ぷ、プラズマ団がドラゴンのホネをいただくって!」

 

「なんだって!?どういう事だい!?」

 

「とにかく行きましょう!」

 

プラズマ団が博物館の展示物の一つであるドラゴンポケモンの化石のホネを盗み出そうとしているというキダチの報告にアロエは驚きながらも、理由を知るよりもまず現場に向かうほうが先だとサトシが言うと全員博物館の外に出る。

 

「プラズマ団!」

 

サトシ達が来たときにはかなりの数のプラズマ団がいる。そして1人の団員がドラゴンのホネの頭部を抱えていたのを見つけ、サトシは思わずプラズマ団に対して叫んでいた。

 

「ドラゴンのホネを、一体どうする気だ!」

 

「何だ?ガキか?」

 

「おい見ろよ!裏切り者たちがいるぞ!」

 

内1人の団員が、メイとキョウヘイを指差してそう言った。それによってメイはビクッと身体を恐怖で震えさせサトシの背中に隠れ服の袖を掴みキョウヘイはプラズマ団に対して言い返そうとしたが、その前にトウコが反応してくれた。

 

「ふざけないで!8年前に2人の両親を殺した上に2人を拉致って、奴隷同然に扱き使った癖に!犯罪者のクズの分際で!あんたたちだけは、何があっても許さない!!ドラゴンのホネを事を差し引いてもね!!」

 

メイとキョウヘイを守る様に、トウコが負けじと反論した。

 

「黙れ!イッシュのガキが!我々こそ正義だ!」

 

プラズマ団たちとトウコが睨み合って互いに腰につけてあるモンスターボールを取り出そうとしたその時だった。

 

「アンタ達!おふざけはよしなさい!」

 

少し遅れて現れたアロエがプラズマ団たちに対してそう言いながらドラゴンのホネを返すように言うがプラズマ団はアロエの言葉に耳を貸さずそれどころか平気な顔をしている。それが正しい、そして当然だと言わんばかりの表情になっている。

 

「我々の目的。ポケモン解放の為に!このドラゴンのホネをいただく!」

 

「我々プラズマ団が本気である事を教える為に、敢えて貴様らの前で奪ってみせよう!!」

 

プラズマ団は、そう高らかに宣言すると同時に隠し持っていた煙幕で逃亡した。

 

「ムクホーク、風起こし!」

 

サトシはムクホークを出して煙幕を掃らわせるが、煙幕が晴れた時にはプラズマ団はかなりの距離を取って逃げていた。

 

「向かったのはヤグルマの森か!」

 

「行きましょう!」

 

メイが2人に言った。だが、目の前には足止め役の2人がいた。

 

「通さんぞ!」

 

「ついでに裏切り者のガキを始末してくれる!」

 

プラズマ団の2人はメイとキョウヘイを睨みながらミネズミ、チョロネコを繰り出してきた。プラズマ団を逃がさないためにも早急に蹴りをつけるべくサトシはポケモンを出す。

 

「ハッサム!君に決めた!」

 

サトシがハッサムを繰り出すと同時にプラズマ団たちはミネズミたちに攻撃の指示を出していた。

 

「ミネズミ、体当たり!」

 

「チョロネコ、辻斬り!」

 

「ハッサム、バレットパンチ!!」

 

ミネズミとチョロネコの攻撃が当たるよりも先にハッサムのバレットパンチが2匹の胴体を殴り、一気にミネズミとチョロネコを瞬殺した。

 

「何ィッ?!」

 

「う、嘘だろ!?たった一撃で・・・」

 

「ミルホッグ、催眠術!」

 

プラズマ団2人は、眠ってしまった。サトシ、トウコ、キョウヘイ、メイの4人はそのまま真っ直ぐヤグルマの森へと向かって行った。

 

「ここがヤグルマの森・・・知ってはいたけど、来るのは初めてね」

 

「確かに隠れるのはうってつけだな。まるで、トキワの森みたいだ」

 

トウコとサトシはヤグルマの森を見渡しながらそのあまりの広さに圧倒されていた。

 

「ようこそ、ヤグルマの森へ」

 

不思議な青年が3人に声を掛けた。

 

「あなたは?」

 

「僕はアーティ。芸術家さ。そして、この先のヒウンシティでジムリーダーもしているんだよ。それで、君達はプラズマ団を追ってるんだよね?ヤグルマの森には2つの抜け道があるんだ。このまま真っ直ぐと、そこの脇道」

 

アーティが、2つのルートを指差した。

 

「僕はこの先の出口を塞ぐ。だから、君達にはこっちのルートへ行って貰い、プラズマ団を炙り出して欲しいんだ。一本道だから迷うことはない。頼んでいいかい?」

 

「わかりました」

 

「そちらも頑張ってください」

 

「プラズマ団は絶対に捕まえてみせます」

 

「アーティさんの方も宜しくお願いします」

 

サトシ、トウコ、キョウヘイ、メイの順番でそう言い、森に入る。

 

 

サトシたちは待ち伏せをしていたプラズマ団を倒しつつ、ドラゴンのホネを持っているプラズマ団たちを確実に距離を詰めて行っている4人。

 

「どこまで来たかな?」

 

「もう折り返し地点まで来たはずだよ」

 

「サトシさんトウコさん。念の為ポケモンたちの回復をしておきましょう」

 

メイはタブンネと木の実などを使ってプラズマ団たちとの戦闘で傷ついたり疲労しているサトシとトウコのポケモンたちを回復させた。

 

「ありがとうなメイ」

 

「これでまだまだ戦えるわ」

 

サトシとトウコの言葉にコクりと頷き、メイに笑顔を見せた。

 

「私に役に立てることってこれ位しかありませんから・・・」

 

「見つけたぞ!田舎者のトレーナー!」

 

サトシたちが進もうとした先の草むらからシューティーが姿を表した。

 

「お前は、シューティー!!」

 

「バトルだ!あの時のことはマグレだったってことを証明してやる!!」

 

「なんですかこの人・・・!!」

 

「この忙しい時に・・・!!」

 

シューティーの登場にサトシが驚き、メイとキョウヘイは初対面であるがプラズマ団を追っている最中に邪魔をしてきたシューティーに対して苛立ちを隠せなかった。

 

「クソ!今、プラズマ団を追っているっていうのに!このタイミングで!」

 

「サトシ、コイツは私がやるよ」

 

「「トウコさん!?」」

 

「今ここで、骨を奪い返せる可能性が1番高いのはサトシよ。だから私は、そのサトシを信じて先に行かせるわ」

 

「分かった。後で来いよ」

 

サトシはメイとキョウヘイを連れて先に向かう。

 

「待て田舎者!!僕とバトルを・・・」

 

それをシューティーが止めようとするが、先日サトシに手伝ってもらいヒンバスから進化したミロカロスが妨害した。

 

「言った筈よ基本厨。あんたの相手は私だってね」

 

「どけ!半端者が僕の邪魔をするな!!」

 

「そんなのは私に勝ってから、幾らでもほざきなさいよ!」

 

「生意気なっ・・・!!いけ、ジャノビー!!」

 

シューティーはジャノビーを繰り出した。サンヨウジムの頃に見た頃よりも成長しているように見えるが、ジャノビーのシューティーを見る目はどこか冷めているように見えて違和感を感じるトウコ。しかし今はバトルに集中しようとトウコは既に出しているミロカロスで迎え撃つ。

 

「その田舎のポケモンをねじ伏せろ!!ジャノビー、リーフブレード!!」

 

「迎え撃ちなさいミロカロス!アイアンテール!!」

 

ジャノビーのリーフブレードとミロカロスのアイアンテールがぶつかり合うが、体格差と何よりもレベル自体に差があることでミロカロスはジャノビーを吹き飛ばした。シューティーは相性が有利だと言うのにこちらが負けたという事実にギリっ!!と歯噛みしながら次の指示を出す。

 

「ジャノビー!グラスミキサー!!」

 

「ミロカロス、氷のアクアテール!!」

 

シューティーは遠距離攻撃でダメージを与えようとグラスミキサーを指示するが、トウコはサトシに教わった技術の1つである【氷のアクアジェット】の応用としてミロカロスにアクアテールを発動させそれを凍える風で凍らせてからジャノビーのグラスミキサーを破壊しそのままジャノビーに氷のアクアテールを当て近くの大樹に向けて勢いよく飛ばし、そのままジャノビーは戦闘不能になった。

 

「なんだそのふざけた技は・・・!?」

 

「これが応用よ。基本は確かに大事だけどそれだけで勝てるほどポケモンバトルは甘くないってことを覚えておきなさい」

 

「黙れぇ!!」

 

トウコのアドバイスに対してシューティーは怒りで叫びながら次のポケモンとしてドッコラーを出しバトルは続いた。結果についてはもうお察しできるであろうが、このバトルを見ていたとある大地の化身のポケモンがいた事を2人は気づかなかった・・・

 

 

シューティーの相手をトウコに任せたサトシ、キョウヘイ、メイは先に進んでいた。途中森のポケモンたちに襲われるということがあったがそれに対してサトシは最初に襲ってきたクルミルと群れのリーダーと思わしきペンドラーとデンチュラを即座に捕獲。その際にキョウヘイはフシデを、メイはクルマユを捕獲した。群れのリーダーがいなくなったことで森のポケモンたちは散るように逃げ去っていった。長時間の追跡にキョウヘイとメイが疲労しているのを感じたサトシは手持ちからウインディを出して2人をその背に乗せて走る。

 

そして程無くして、プラズマ団を見つけて追いつめた。

 

「オノノクス、竜の波動!!ユニラン、サイコショック!!ミジュマル、水鉄砲!!ポカブ、火の粉!!ツタージャ、リーフストーム!!ピカチュウ、エレキボール!!コノヨザル、インファイト!!ウオノラゴン、エラがみ!!ムクホーク、ブレイブバード!!オニゴーリ、冷凍ビーム!!ハッサム、メタルクロー!!」

 

プラズマ団のポケモンを瞬く間に全滅させるサトシとポケモン達。新人であるクルミル、ペンドラー、デンチュラ、ズルッグは観戦、ウインディはキョウヘイとメイを守りながら時折2人の顔を舐めていた。

 

「今までのトレーナーとは明らかに別物レベルの強さだ!」

 

「さあ、ドラゴンのホネを返して貰うぜ!」

 

「チクショウ!」

 

プラズマ団からホネを回収する。そしてプラズマ団は逃げ出す。だがこの先にはアーティがいる。逃げられる筈が無い。

 

「おーい!」

 

プラズマ団がいなくなるのと入れ替わりのようにトウコが駆け付けて来た。

 

「トウコ!」

 

「トウコさん!」

 

「無事だったんですね!!」

 

「待たせたかしら?」

 

「そんな事ないさ。丁度ドラゴンのホネ取り返したからさ!」

 

「アーティさんの所へ行きましょう!」

 

サトシたちはこの先にいるであろうアーティとアーティによって捕縛されているであろうプラズマ団たちの元へ向かうのだった。

 

しかしサトシたちの予想とは異なり、進んだ先にいたのはアーティーだけだった。

 

「まさか、あんな形で逃げられるなんて」

 

アーティが申し訳なさそうにサトシたちに対して言った。そう・・・プラズマ団はいなかった。アーティ曰く捕まえようとしたところでどこからともなく現れた謎の3人組によってアーティのハハコモリやイワパレスたちの糸によって拘束されていたプラズマ団たちを解放させられ逃げられたのだ。

 

「そ、そんな」

 

「でも、ドラゴンのホネは取り返すことが出来たんです。今はそれで良しとしましょう」

 

逃げられたことにショックを受けるトウコたちだが、サトシはみんなに傷はなく目的のものを取り返しただけでも御の字だと思うことにした。

 

「そうだね。それは本当に良かった。それと、連中はプラズマ団の中ではダークトリニティと呼ばれている。恐らくだが、かなりの手練れだろう。少なくとも、下っ端とは別物と見ても良い」

 

「ダークトリニティ・・・」

 

サトシとトウコ、キョウヘイ、メイは新たな敵に少し武者震いをしていた。その後、アロエにドラゴンのホネを渡して先に進んだ。目指すはヒウンシティだ。

 




サトシの手持ち
ピカチュウ、ツタージャ、ユニラン、ポカブ、ミジュマル、オノノクス

予備手持ち
コノヨザル、ウオノラゴン、ムクホーク、オニゴーリ、ハッサム、クルミル、ペンドラー、デンチュラ、ズルッグ、ウインディ

トウコの手持ち
リザード、ハーデリア、マメパト、セビエ、ミロカロス、ドッコラー

トウコのボックス
シキジカ、ゴチム

メイの手持ち
ツタージャ、ミミロル、タブンネ、クルマユ

キョウヘイの手持ち
ポカブ、オタマロ、リオル、フシデ

あとがき
久しぶりの投稿失礼します。他の方のアニポケ小説読んだりふとネタが思いついて続きを書かせてもらいました。この作品ではシューティーには完全に落ちぶれてもらおうかなと思ってます。他所の小説でいい感じになってりする作品も楽しんで読んでますが正直言って嫌いなキャラなので・・・。そういえばリコロイ編ライジングボルテッカーズ完結したらしいですね。スピネルの末路はTwitterで知りましたがポケモン世界ではかなりキツイものになったなぁと思います。まぁコイツのやったことを考えれば同情できる点などないんですが。ヒウンシティかライモンシティ辺りでトウコたちに他地方のポケモンたちをゲットできるイベントに参加させようかなと思いますがどっちの方がいいですかね?

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