やはり彼女たちのアイドル活動はまちがっている   作:毛虫二等兵

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2万8千と長くなったので分割
投稿優先の為、前回と同じように加筆します


比企谷八幡 は 一人の少女に手を引かれている 

比企谷八幡 ~職員室~

 

俺は部活のというものが嫌いだ。

アイドルの手伝いもあるが、俺が総武高校の生徒で、奉仕部に所属していることに変わることはない。授業は普通にあるし、試験も普通にある。場所がちがう部活動を兼部しているというのは、案外大変なのだ。

今ならわかる、部活動とは不毛な時間なのだ。人によって変わるなんて言ってしまえばそれまでだが、少なくとも俺にとってはどうしても必要な時間か、と言われると、実際そこまでではない。

つまり、この職員室連行され、質問責めされている時間をごろごろする時間に変えることができたら、俺はそいつにノーベル賞をあげてやってもいいと思う。

 

「比企谷、聞こえているか?」

 

「あ、はい」

 

「あ、はい ではない。彼女達とは上手くやれているのか?と聞いたんだ。そんな間の抜けた返事をするより、先に質問に答えてもらおう」

 

「彼女達とはとくに問題は起こしてないですし、上手くやってるつもりです」

 

平塚先生はやれやれ…と、なにかに困ったようなため息を吐いた後、ジト目で俺のことを見た。

 

「そうではない“仲良く”できているかということだよ」

 

「嫌われてはないと思います」

 

仲良く=上手くやること これは真理であり「友達」などと呼ばれるひどく曖昧な存在の正しい在り方ではないだろうかと俺は教わった。

それを基準にすれば、あの合宿中、途中経過においていろいろな問題はあった。しかし、彼女達との関係は最初よりかは上手くいくようになった。

あのことは俺も気にしなくていいと言われたし、彼女達の間でもなかったことになっている。つまり万事OK、何の問題もない。つまり報告する義務はない。

 

「それじゃあ本当はダメなんだが…仕方ない、ひとまずはそれでいいだろう。で、どうだ?彼女たちは輝いて見えるだろう?」

 

「俺とは何もかもが違いすぎて、本当に同じ世界に生きているのかどうか心配になります」

 

「ふむふむ。そうだろうそうだろう!」

 

その言っている平塚先生は、なぜか得意げな顔をして頷いている。彼女達はこの学校の生徒ではないし、平塚先生が得意顔になる理由はないはずなんだが。

 

「いいか比企谷、それを輝いているというんだ。なんといっても、彼女たちの一生懸命さはあすかの折り紙付きだからな。ともあれ、君が受け入れられているようでよかったよ」

 

「人並みの人付き合いは出来ますよ。ただ友達が出来ないだけで」

 

「それを得意とはいわんよ。聞きたいことはそれだけだ。それで、今日は奉仕部に行くのか?」

 

「そっちにも顔出さないと、平塚先生がうるさいでしょう?」

 

平塚先生は少し驚いたような顔をした後、嬉しそうに微笑みながらバンバンと肩を叩いてきた。痛い、地味に痛い。

 

「いい心がけだ。頑張りたまえ」

 

「…んじゃあ、行きますんで」

 

「待て、一つばかり聞きたいことがある」

 

職員室のから出ようとしたとき、再び平塚先生に呼び止められた。

 

「はい?」

 

「君の事だ、まず間違いは起こしていないと思うのだが…合宿の時のあれはどういうことだ?」

 

すごい剣幕で、平塚先生は俺を睨んでいる。“あれ”と“間違い”で連想させられる事柄といえば、間違いなく“あれ”だろう。

 

「ああ…あれはですね」

 

あの誤解を解くためには、俺はあの合宿で起こったことを一から説明する必要がる。

そかし、それはまずい。俺はさっき「何の問題もない」と報告してしまった。

なぜなら、あんなことを報告したら「お叱り」という結果につながりかねないと思ったからだ。しかしこうなってしまった以上、どうあがいても逃れるすべはない。

俺は考えることをやめ、先生の前に再び戻り、説明を始めた。

説明を進めていくうちに、先生の表情の雲行きが怪しくなっていく。一通り終わった頃には、殺意の波動に目覚めた先生が誕生していた。がんばれ八幡、負けるなハチガイル。たとえ相手が誰であろうとも、お前の16年間培ってきた伝統芸能。左斜め下(右向き時。左向き時は逆の右斜め下)でしゃがんだ状態を維持することで、ソ○ックブームと○マーソルトキックのタメを同時に作ることができることを利用した戦術があるじゃないか。

 

 

なんてことのない妄想は打ち砕かれ俺は、お叱りを受けることになった。現実は非情である。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「あら、来たのね」

「ヒッキー!?久しぶり!やっはろー!!」

「お、おう」

 

部室のドアを開けると、久しぶりの凍るような冷たい視線と、太陽のように眩しく包み込まれちゃいそうなあったかい雰囲気に圧倒された。俺は椅子を定位置に置き、今月発売されたばかりの新しいライトノベルを読み始める。

 

「「「…」」」

 

由比ヶ浜が、何かを聞きたそうにこちらを見ている。雪ノ下だって気がついているだろう、横目でこっちをちらちら見るな、言い出しにくいことこの上ない。

 

「…単刀直入に聞くわ、比企谷君、あなたは彼女たちとどういう関係なのかしら?」

「わっ私も気になる!あれってどういうことなのヒッキー!?」

ゆきのんナイス!と言わんばかりに視線でガッツポーズ送るのと、さりげない便乗やめろ、しかも全くさりげなくないし。

 

「由比ヶ浜の便乗スキルはBくらいだな、もっとがんばれ」

 

「え?びんじょうすきる…?なにそれ???」

「話をはぐらかさないでもらいたいのだけれど…」

 

雪ノ下の冷たい目線を感じ、久しぶりのこの空気に安心している自分がいることに気づいた。もしかしたら俺にMの可能性が…?

いやない、断じてない。悔しくなんかないし、感じてなんかない。由比ヶ浜は相変わらずだな、そこに「美味しいの?」とか付いて来たら完璧なアホの子の仲間入りだぞ、頑張れ。

 

「悪い、口が滑った。で、どこから話せばいい?」

「そうね、ありとあらゆること、事の発端から今に至るまでの経緯かしら」

「全部!」

 

由比ヶ浜はガタッと勢いよく椅子から立ち上がり、まるで先生に質問する真面目な生徒のように手を上げている。俺が先生だったら真っ先に指名しちゃうかもしれないくらいの好奇心で目を輝かせている。

雪ノ下は言い方を変えてるだけで、全部聞きたいんだよね?なんで正直に言わないの?みんなに嫌われちゃうよ?そんなんだからお友達が少ないんですよ?あれ?なんだかこれって俺みたい。

 

「あぁ…」

「ねえねえ、どうしてヒッキーは今落ち込んだの?」

「心配いらないわ由比ヶ浜さん、どうせ面白くもない突っ込みを自分の頭の中でやって、それが自分のトラウマに直撃したのでしょう」

 

おう、よくわかったな。そうだよその通りですとも。しかしこのままだと話が脱線する気がしたので、俺は一度頭を整理し、二人に事情を説明することにした。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「事情はわかったわ。まあ…平塚先生らしいと言えば平塚先生らしいのかしら」

「なるほど~つまりヒッキーはアイドルのお手伝いさんになったんだね!」

 

「お、おう」

 

俺が大体15分くらいかけた説明を、由比ヶ浜さんは一言でまとめてくれました。ありがとう。

 

「いいなぁ~!私もサイン欲しい!」

「勘違いしないようがいいわ比企谷君、あなたのサインではなく、彼女たちのサインよ」

 

きらきらと目を輝かせている由比ヶ浜をよそに、雪ノ下は若干引きながら俺に向かってあらぬ疑いをかけてきた。やめてほしい、断じてそんなことは考えていない。

 

「そんなこと欠片も思ってない」

 

「あらそう、あなたのことだからてっきりサインの練習しているものかと思っていたわ。ところで由比ヶ浜さん、その…みゅーず?というスクールアイドルの人気はどれほどのものなのかしら?」

 

由比ヶ浜は待ってましたと言わんばかりに腕を組み、えっへんと得意げな顔をしながら嬉しそうに μ's について説明し始めた。

 

「すごい人気だったんだよ!μ'sってみんなかわいいし!踊りも整っててかっこいいし!息がぴったりなんだよ!9人なのに!それでねそれでね!…………」

 

さっきから思っていたが、いつも以上に由比ヶ浜がはしゃいでいる。しかし不思議なことに説明の大雑把さはなにも変わっていない。

熱く勢いで語っていく由比ヶ浜をだが、肝心の雪ノ下にはあんまり伝わっていない。

理屈派の雪ノ下のことだ、もっと数字やらを用いて、なにがどうすごいのかを聞いたつもりなのかもしれない。実際、ちょっと困った表情をしている。しかし、必死に理解しようと試みてはいるものの、いまいち理解できていなそうだった。頑張れ、超頑張れ。そんなことはさておき、俺の中では最後の言葉が引っ掛かかっていた。

 

「熱く語っているところ悪いんだが、一つ質問に答えてくれ。人気“だった“ってのはどういうことだ?」

「あ~、えっとね。前回のラブライブ、急に辞退しちゃったじゃん?あれでうちの学校でファンだった人もそれで離れちゃったらしいんだよね~・・・」

 

なるほど、だから”だった”なのか。よかったな雪ノ下。一方的な流れを断ち切ることができたぞ。

 

「私たちの学校では、どのくらいの人気だったのかしら?」

「一時期だけど うちの学校もスクールアイドルをやろう みたいな話になったよ!結局人が集まらなくてやらなかったみたいだけどね」

「それは初耳だわ、やはり凄い人気なのね」

 

「それでね!うちの・・・」

 

由比ヶ浜が話を再開しようとすると、携帯電話の着信音が鳴った。

 

「由比ヶ浜さん、電話が来ているわ」

「は~い・・・ってあれ?」

 

由比ヶ浜がなにやらごちゃごちゃしたストラップのついた携帯を持つと、何故か怪訝そうな表情をしている。

 

「あれ?私じゃないよ?」

 

どうやら由比ヶ浜の携帯ではないらしい。電話に応答することはなく、誰かの携帯電話の着信音だが部室に鳴り響く。いい加減でてやれよ。相手泣いちゃうだろう。

 

「ゆきのん?」

「…私でもないみたい」

 

今度は雪ノ下も携帯を取り出したが、雪ノ下でもなかった。まさか と思い、俺も携帯を鞄から出した。

 

「「え…」」

 

着信が来ていたのは、俺の携帯だった。二人はこの世でありえないものを見ているような、疑問に満ちた目で、俺を見ている。

おそらく二人は俺の携帯を インターネット機能付き目覚まし時計 程度にしか思っていなかったんだろう、だがそれも仕方ない、俺も今まではそうだったのだから。

 

着信音が止まり、静まりかえった部室に、linkの通知音が響いた。

 

「今のもしかして比企谷君の携帯の着信だったのかしら…?」 

「ひっきー・・・?」

 

雪ノ下の携帯を持っている手が震え、由比ヶ浜も片言になって目をまん丸にして固まっている。

え?何?そんなに以外だった?でもさ、俺だってやりたくてやってるわけじゃないんだぞ?彼女たちの中ではメールより、linkのほうが使われているからで、あくまで連絡手段として入れているに過ぎない。手紙よりメールが便利なように、メールよりもlinkのほうが彼女たちにとっては都合がいいからだからな。

だからそのだるまさんが転んだみたいな状態はやめろよ。そんなに意外か?そうだな、俺も意外だよ。

 

「これはいったいどういうことかしら…わからない、わからないわ」

 

完全に動揺している二人をよそに、俺は携帯のロックを解除してlinkのアプリを開く。さっきから連絡してきていた相手は「園田海未」だった。文面を要約すると『急の案件のため、今日は学校ではなく別の場所で話し合えないだろうか』とのことだ。よっぽどの急用なのかもしれない。

 

「…悪い、今日は用事ができたから帰るわ」

 

「い…いってらっしゃい…」

「え…えぇ…」

 

本を鞄の中に戻し、俺は一度部室から出ることにした。二人ともようやく動けるようにはなったが、変に平静を装おうのが逆効果で違和感しかないほどぎこちない動きになっている。どっかに暗黒面に堕ちたりとかする大ヒット映画の金ピカのロボットみたくなってんぞ、お前ら。第一章では金ピカじゃないけど。

なによりも どうすればいいのゆきのん? どうすればいいの由比ヶ浜さん?みたいに何度も目を合わせるんじゃない。由比ヶ浜にいたってはいってらっしゃいってなんだ、俺は明日まで来る気はないし、なにより俺は学校が嫌いだ、何が何でも暮らす気なんかないぞ。ゾンビになっても家に帰ってやるからな。

 

「わかった 今からいく っと…」

 

メッセージを送信した後、俺は彼女たちの待つ秋葉原駅に向かった。

 

 

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どんどん進んでいく電車の窓から見える快晴な青空と、青色を反射して光り輝いているビル郡を眺めていると、都会に来たのだと実感する。

はっきり言って、人付き合いはめんどくさいものの塊だと俺は思う。これは、部活動に参加しているのにも関わらず「めんどくせー」と言いながら部活に向かっていく生徒のメンドクサイではない。そっちに関してはやらなければいいだけで、こっちはやらないとど面倒が積み重なっていくものなのだ。さっきの平塚先生の誤解も、俺にとっては迷惑以外の何物でもない。あんなこと学校で言われてみろ、俺もう学校にいれなくなっちゃうじゃん。入れないは言い過ぎた、でもすごく恥ずかしい、不登校になっちゃうかもしれない。

 

『今日は学校ではない別の場所で話し合うので、男子用の制服に着替えてこなくても大丈夫です!』

 

という園田海未のメッセージを信じ、今日は総武高校の制服ままだった。よくよく考えてみれば、最初の一回目を除き、あの制服を着ているときは連行されることはなくなっている。聞いてみないことにはわからないが あの改造制服=一時的な入校許可証 みたいなものになっているのかもしれない。だったらそんな手間がかかることはせず、普通に入校許可証を用意してもらいたい。

 

手厚いんだかよくわからない待遇に疑問を抱いていると、アナウンスが秋葉原の駅に到着することを伝えた。園田海未の連絡では、彼女たちは秋葉原の駅のMACで待っているそうだ。俺は今期アニメの宣伝用ポスターや雷撃文庫の一押し作品を横目でちらちら見つつ、改札を降りた。

 

『秋葉原駅近くのマックで待っていますので、着いたら連絡してくださいm(__)m』

 

ひとまず着いたことを連絡し、マックを探し始める。何度も秋葉原には来ているが、慣れていないのが正直なところだったりする。入り口はたくさんあるし、何より人が多い。最初は圧倒もされたし驚きもしたが、今となってはたいした事はない。ところで、マックってどこのマックだ。細かいことだが、たしか駅の近くにマックは三店舗くらいあった気がする。間違えて入店して「いらっしゃいませ」されるのは正直恥ずかしい、何も買わないで出ていったら店員に「何しに来たんだろう」みたいに言われちゃうかもしれないし。

 

「……たにさん!」

 

目の前の信号が赤に変わり、大勢の人が足を止めた。なんとなく似たような名前を呼ばれた気がしたが、気のせいだろう。俺の聞き違いかもしれない。間違って反応してみろ、マックより恥ずかしい思いをすることになるぞ。だから俺はこんなことでは反応しない。

 

目の前の信号が青に変わり、俺が前に進もうとした瞬間、鞄を持っていない制服の左袖が何かに掴まれ、後ろに引っ張られた。

 

「待って!」

 

聞き覚えのある声だった。なんとなくだが、この時点で誰だかはわかっていた。俺に対してこんなことをするのは、間違いなく彼女達しかいない。わかっていたが、確認のために後ろに振り向いてみた。

 

「…園田海未か」

「はぁ…はぁ…っ!」

 

ラブコメ系のアニメだったとしたら、おそらくここは背景は真っ白で、二人だけの世界なんだろう。見覚えがあるというか、よく使われる演出だから覚えている。あれはきっと主人公の頭の中なんだろう、ソースは俺。

 

呼吸は荒くなり、額にはうっすらと汗が流れている。それでもその少女の瞳は、真っ直ぐに比企谷八幡という少年を捉えていた。

浅く呼吸をする音と、少し汗の臭いの混じった甘い匂いが鼻孔と脳を刺激する。鼓動が一気のスピードを上げて、運動してもいないこっちまで汗が出てきた。

 

「…無視っ…しないでくださいっ!」

 

「…お、おう」

 

頭が付いていけていない。なんだろう、この主人公みたいな急展開。あれだよね、汗かいている女の子って見ていてすっごい可愛いよね、うん、俺だったら見とれちゃって動けないかもしれない。どうしよう、動けない。

 

「危ないですよ。こっちへ」

「あの…スイマセン」

 

園田海未に手を引かれ、俺は元の位置に戻った。信号は点滅していたらしく、すぐに赤信号に切り替わったしまっていたらしい。動揺しすぎているせいか、まざか信号機すら見えていないとは思わなかった。

 

「でも…会えてよかったです!マックはほかにもありますから、もしかして探しているんじゃないかと思って…」

 

彼女は軽く呼吸を整えた後、盛大な笑顔でにっこりと微笑んだ。やばい、なんかいろいろと危険だ。彼女欲しい歴=年齢の俺にとって、これは紛れもない殺人級の笑顔だ。すっごい恥ずかしい。というか袖、袖を引っ張ってます園田さん。正直手を繋ぐより恥ずかしいです。寿命が縮むんじゃないかってくらい頑張っている心臓が痛い、それに頭がくらくらしてきた。

 

「…すまん」

 

「いいえ、こちらこそすいません。それじゃあ行きましょう」

 

「やべっ」

「危ない!」

 

彼女が急に動き始めたせいか、それとも単に頭がオーバーヒートしているせいなのかわからないが、ここでなぜドジっ子スキルが発動。なにもないところで、急に足を踏み外してしまったのだ。前に倒れるということはつまり・・・

 

「…大丈夫ですか?もしかして、体調が悪いのでは・・・?」

 

つまり、彼女に寄りかかってしまう形になる。完全に倒れる前に防衛本能が働き、ぎりぎりで踏みとどまったはいいものの、彼女は目の前で、二人の身体の距離は5㎝もない。しかも俺を助けるために、彼女は俺の肩を支えている。

 

「怪我は・・・していないようですね、よかった」

 

「その・・・すまない」

 

園田海未は手を離し、二人は目的地に向かって歩き始めた。

大丈夫とはいったが、そんなわけがない。正直会話できたのが奇跡な気がする。さっきとは比にならないくらい鼓動が早くなってるし、超展開のあまりに頭も着いていけてない。しかし彼女いない歴=年齢にしてはよく平静を保っていると思う。よくがんばった。頼む、誰か助けてくれ。

 

 

 




あとがきも加筆します

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