やはり彼女たちのアイドル活動はまちがっている 作:毛虫二等兵
最近で時間が取れず、遅れてしまって申し訳ない。
年始はいつになるかわかりませんが、なるべく早めに投稿します。
今回は全体的に文体を似せてみたんですが、どうでしょうか?
今俺は、音ノ木坂学園の生徒指導室に連行されている。青いパイプ椅子に、少し色あせた茶色の長机は、いくら女子高といえど、こういうは変わらないようだ。
ただ違う所があるとすれば…目の前にいる警備員がすごいヤクザっぽくて、そのお兄さん鬼の形相で睨んでいるくらいだろう。その点に関しては、うちの学校の60歳くらいの警備員も少しは見習ってほしいくらいだ。
「さて…君はどうしてあんなところに居たのかな~?」
警備員の「怒らないからいってごらん」みたいな笑顔をしているが、頬が引きつっている、しかも超怖い。
「いや…あの…俺ここの学校のアイドル研究部に来いって言われてて…」
「あ”ぁ!?」
警備員は、机を壊すんじゃないかってくらいの勢いで両手を叩き付けた。完全に不審者だと思われている。
「ひいっ!?」
やばい、この人超怖いよ。びっくりしすぎて心臓が飛び出るかと思った。というか完全に詰んでるよこの状況。平塚先生は音ノ木坂の関係者には話をつけてくれてたんじゃないの?「実はここは音ノ木坂ではありませんでしたー」みたいなドッキリだったら早く終わりにしてほしい。もうやだ帰りたい、このままじゃ命が危ない。
「だいたいその制服…どこで手に入れた?」
質問に答えない…という選択肢もあったが、やめよう。もう戸塚に会えなくなるのは嫌だ。せめて告白して手を繋ぐくらいはしたい。
「…平塚先生に貰いました」
「なん…だと…!?」
先生の名前を告げると、警備員は目を丸くして、某少年漫画で多用されているような台詞を呟いた、そのうち誰かの霊圧でも消えそうだな。
「少年…話を…!」
警備員が話を聞こうと肩を掴もうとした瞬間、一人の人影と共に生徒指導室の扉が勢いよく開いた。
「あ、いたいた♪」
現れたのはミルキーゴールドっぽい髪色の美少女…俺に屋上に連れておいて、放置した犯人だった。
「へ…?」
「こっちこっち♪」
唖然としている警備員をよそに、俺は彼女によって生徒指導室から引っ張り出された。
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「~♪」
「…」
鼻歌を歌いながら、彼女は俺の手を引いていく。彼女と会うのは二回目になる。
まず一回目、校門付近で彼女に出会い、屋上に案内されて放置された時。そして今が二回目。
俺の長年ボッチ生活で習得したスキル…「ステルスヒッキー」を全開にしているつもりだが、目の前の女子の圧倒的な存在感のせいで無力化されてしまっている。
しかも廊下を歩いただけで道を開けてくれるおかげで、さながら江戸時代の処刑人になって、市中引き回しのような気分も味わっている。
廊下の端に避けた生徒のほとんどは怪訝そうな表情で俺を怪訝そうな顔で睨み付け、そして通り過ぎた後に聞こえるひそひそ話を始める。伝説の最後の剣心もこんな気持ちだったんだろうか。
ちなみに、ぼっちの地獄耳を舐めないほうがいい。もちろん物理的に舐める訳じゃないぞ、侮るな、というちょっと強気の意味の言葉だ。言いたいことはつまり、聞こえないと思って言っているなら気を付けろよ、俺が優しいから見逃してあげているだけなんだから。ということだ。
「…だれ?気持ち悪い」
「なんで男子がいるの?」
そんなの俺だって逆に聞きたいくらいだよ。
ここは女子高、教師や用務員を含めても男の割合なんて全体の2割にも満たないだろう。そんな社会の中で、男が淘汰されるのは当たり前だといえよう。
しかも、よくよく見てみれば、俺の着ているこの制服…赤色のネクタイ、青色のブレザー、群青色と空色のストライブの入った長ズボンといい、この学校の制服を男性用に変えているだけじゃないか。
「~♪~~♪」
「…」
繋がれている手を見て、このまま気付かれないように帰るのは出来ないのだと思った。この女は、あえて手を繋ぐことで俺の逃げ場を消し、「逃げるなよ?」と遠回しに命じているのだ。
話しかけるべきか、このまま流れに任せるか。
普通の男子高校生ならこの空間に耐え切れず、なりふり構わず逃げ出してしまうだろう。だが俺は違う。孤独に慣れているということ、戸塚に対する愛だけは誰よりも負けない自信がある。
「はい到着♪」
彼女は「アイドル研究部」と書かれたプレートのある部屋の前で歩みを止め、扉を開ける。教室の中にいたのは…あの雑誌に載っていた女の子達だ。
「「「「「「「「え…?」」」」」」」」
「え…?」
だれもこの事態を把握できていないのか、目を丸くして驚いている。俺だってそうだ。
いつのまにか手は離されていて、目の前に彼女はいなかった。
「ど~ん!♪」
そして、かわいらしい声と同時に背中を押された。
「なっ…!?」
不意打ちを喰らい、俺は教室の中に押し込まれる。運動神経は悪い方ではないが、このまま突っ込んでToLoveるわけにもいかなので、すぐに体制を建て直して、背中を押した女の方に身体を向ける。
「おい、いったいなにを…」
パタン と扉を閉め、俺の声を遮る。そうしてようやく、今日初めて、彼女は重たい口を開いたのだ。
「初めまして、比企谷八幡さん♪」
屋上で俺を放置し、処刑人気分を味わせた張本人ー南 ことりー は、文字通り「にっこり」と微笑んだ。
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俺は狭い部室の端の方にパイプ椅子を立て、平塚先生に貰った「秘密の本」の中身を見ていた。本人曰く「これは絶対に必要になる。困ったときはこれを見るんだ!」と意気揚々と言っていたが、中に入っているのはこの間のアイドル雑誌だけだった。
「…っていうわけなんだけど、ダメかな?」
「ことり…それはいくらなんでも…」
「海未の言う通りよ、こういうのはちゃんと話し合うべきだったんじゃないかしら?」
「ごめんなさい…お母さんがどうしてもって…」
本によると、俺を案内して不法侵入の前科を付けさせようとし、なおかつリトさんでしか許されない問題に発展させようとした美少女、彼女の名前は 南 ことり というらしいアイドル研究部の一人にして、μ's(ミューズ)メンバーの一人、衣装担当らしい。
彼女の意見に一番最初に反対にしたのが 園田 海未 容姿はどことなく雪ノ下みたいな気がしたが、性格はそうでもなかったみたいだ。もし雪ノ下がまともな人生を送れていたら、あいつもこうなったのかもしれない。
園田海未の意見に便乗し、二人目の反対意見を上げた金髪のgoodスタイルの女性、名前は絢瀬 絵里、どうやら三年生らしい。
「小鳥ちゃんを責めても仕方ないよ、理事長にはいろいろ迷惑をかけてるんだし…」
「かよちんの言う通りにゃ~!」
「理事長は何を考えてるのかしら…」
小泉花 陽 星空 凛 西木野 真姫 の三人は、中間の立ち位置を取っている。
いるんだよな~こうやって「この人を責めても仕方ないよ!」とかいってか庇い合うやつ。でもその優しさは嘘だ。庇うのはあくまで「友達」だからであって、庇わなかったときの後のいざこざを避けたいからにすぎない。他人を庇うと見せかけて、自分の保身に走る。これが本心だ。
ちなみに、この三人は一年生で、服装的に三人は屋上にいた4人の内の3人だということがわかった。
「にこっちはどう思う?」
この九人の中で、頭一つ抜けているダイナマイトボディを持ち、不思議な関西弁(?)を使っているのは 東條 希。「にこっち」と呼ばれた黒髪ツインテールの字女子高生が、拳を握り、椅子から立ち上がる。
「私は絶対反対よ!第一男手なんて必要ないわ!それにことり…今回の件といい、この前の留学騒動といい…なんで相談してくれないの!?私たちはアイドルなの!せっかく第二回ラブライブもあるっていうのに…これが問題にでも発展したらどうする気だったの!?いくら理事長の頼みであったとしても断るべきなのよ!」
声を張り上げ、大反対を訴えているのは 矢澤 にこ。メンバーの中が和気あいあいとしているかと思ったが、そうではないようだ。こういうタイプの女性は 一つの物事にこだわりがあり、しかも融通が利かないタイプだ。屋上の猫の被り方といい、こいつは「アイドル」に対して異常なこだわりがあると見た。
「…ごめんなさい」
矢沢にこの一方的に捲し立てられ、南ことりは反論せずに俯いた。
感情論+過去の事件を持ち出すことにより、特定の個人を追い詰める。これは女が口論になるとつかう必殺技の一つだ。
相手の気にしていることをもう一度掘り返すことによって、相手を委縮させ、自分の意見を通しやすくすることもでき、最終的に相手の反論を封じる。
なぜ反論出来ないか…事情によって変わってくるが、留学騒動というからには、「彼女が全体に迷惑をかけた」ということは間違いない。某RPG主人公の主人公みたいに「俺は悪くねえ!」と開き直ってしまえばそれまでだが、そんなことをしたら「無責任」とか「あいつは信用できない」というレッテルを貼られることになる。そんなことをしてみろ、俺みたいに孤立するから。
「にこちゃん言い過ぎだよ!」
「それは言い過ぎよ!」
「そうにゃ!ひどいにゃ!」
「にこっち落ち着いて!みんなも!」
各々席から立ち上がり、矢沢にこ向かって訴えかける。こうなってしまえばもうどうしようもない、矢沢にこはおそらく感情に任せて言ってはいけない事を言ってしまったのだろう、あとはもう亀裂が入って解散まったなし…という流れにもなりかねない。このままでは平塚先生に抹殺のラストブリットを本当に決められかねない。それは俺の俺の死を意味することであり、非常にまずい。
「はぁ~……」
聞こえるような大きさでため息を吐いて、椅子から立ち上がる。さっきまでの口論が止み、全員の視線がこっちに向けられた。
「なに…?何か言いたいことでもあるわけ?」
彼女は俺を鋭い目で睨んでいるが、平塚先生に比べれば何のことはない。
「…俺は先生に言われてここに来ているわけなんだが、必要か不必要か なんて話を本人目の前にしてされるのはどう気分が悪い。別に俺は「不必要」でいい、そしたらここに来る必要も無くなって早く帰れるし、あんたたちも無駄な時間を割く必要なくなる」
怖い怖い、でもな、この比企谷八幡は程度では怯まない。
「なにがいいたいわけ…?」
あからさまな喧嘩腰で、矢澤にこは俺を睨み付ける。
「俺から言わせてもらえれば、プロのアイドルじゃないんだろう?だったらもっと気楽にやってもいいんじゃないかってことだ。必要ないなら、こんなお遊びはやめて、さっさと帰らせて貰いたいんだが」
その言葉を言うと、彼女は肩を震わせ、抑えきれないくらいの怒りが露わになった。
矢澤にこ、お前はその言葉で怒るのはわかっていて、わざと煽った。なぜならお前の持っている理想は高い、高すぎる故に、その理想が傷つけられた時は、誰であろうとも本気の敵意を向けると思っていたからだ。
「…いい加減にしなさいよ!!」
彼女は早足で駆け寄り、比企谷の胸倉を掴む。そうだ、これでいい。こういうときは当事者たちではない第三者…つまり俺の方に敵意を向けさせ、お互いの関係を保つのが一番だ。俺は早く帰れるし、彼女たちも傷は浅く済むだろう。
「いいんじゃない?比企谷くん…だったよね、彼を入れても」
「穂乃果!?」
「ここで話しても終わらないから、気分転換に今日は出かけようよ。ね?」
さっきまで一度も発言せず、お茶を啜りながら周りの様子を伺っていた少女が、満を持して、予想外の発言をした。
彼女はμ's(ミューズ)のリーダー、高坂 穂乃果だ。彼女の発言によって「俺が嫌われ者になって事なきを得る作戦」は失敗し、俺は家に帰ることができなくなった。
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なぜかは知らないが、俺は秋葉原のゲームセンターにいた。無論、彼女たちも一緒だ。どうしてこうなった。
何人かに分かれ、プリクラをやったり音ゲーで対戦したり、各々やりたいことをやっているようだ。俺はすることがない。タバコは嫌いだが、休憩室っぽいところにある自販機をみつけ、「MAXコーヒー」を探していた。
来る途中にも思ったが、俺は完全に浮いてる。男子ということもあり、元々アウェイなのもあるが、初対面で女の子と口喧嘩をするようなやつに、誰が好き好んで話しかけてくるだろう、仲良くしたいなんて思うだろう、そう考えれば、微妙な空気になって当然だろう。
「にこちゃんとことりちゃんも踊るにゃ~!」
「・・・うん」
「・・・わかったわ」
今は口論の元凶である南 ことり、そしてさっきの発言のせいで、矢澤にこも素直に楽しめてはいないようだ。後から冷静になって、自分が何を言っていたかを自覚したんだろう。だったら最初から言わなけれなばいいだけの話なのにな、俺みたいに。あ、俺は言う相手がいないだけか。
「MAXコーヒーがない…だと…!?」
なんでだ…1975年発売。当初の製品名は「マックスコーヒー」。利根コカ・コーラボトリングのプライベートブランドであり、黄色の背景に茶色のギザギザ模様のパッケージが特徴のあの「MAXコーヒー」がどうしてないんだ!?
教学と悲しみに打ち震えながら、俺は投入したお金を財布に戻した。一人悲しみに暮れていると、誰かに肩を叩かれた。
「あの~…」
「ん?」
「比企谷さんですよね?」
「あ、はい」
誰かと思ったら、園田海未だった。一瞬有名人になったのかと思っちゃったぜ。
「さっきはありがとうございました」
俺は深々と頭を下げられ、彼女に感謝されていた。なんのことだかさっぱりわからない。
「…何のことかわからないんですけど」
「思い違いだったらごめんなさい。でも、もしかしたら助けてくれたんじゃないかっておもったんです。あのまま口論が続けば…きっとばらばらになってしまっていたと思うから」
「…よくわからないですけど、気にしないでください。俺が勝手にやっただけなんで」
「…それでも、ありがとうございました」
「・・・お、おう」
俺はひとまず逃げたい一心でその場を後にした。やかましいくらいの騒音と人混みの中を切り抜けて、ゲームセンターの外に出る。外はいい、よどんだ空気のあっちと比べて、空気が新鮮だ。
「あ…」
深呼吸をして前を見ると、そこには高坂 穂乃果がいた。こちらに気づいている様子はなく、彼女はビルの大型モニターを眺め、立ち止まっていた。
「・・・もう一度だけ」
なにかを言い掛けたと思ったが、言い終わる前に高坂穂乃果は俺に気づき、儚げに微笑んだ。
「はじめまして…じゃないか、さっきはごめんね」
「いっ…いえ、別に」
最近ドハマりしているラノベのヒロインが「儚い系」と「清楚系」を兼ね備えているせいか、一瞬やばいと思った。
「にこちゃんはね、私なんかよりもずっとアイドルが大好きで、アイドルのことになると止まらなくなっちゃうの。だから今日みたいにぶつかったことも何度もあった。でも…誰よりもみんなのことが大好きだって思ってる」
「…そうか」
「ことりちゃんはね、自分のことより、みんなのことを優先して考えるんだ。そして私の大切な親友で、幼馴染。だからわかるの、みんなのことを考えすぎるから…自分の意見が言えなかったり、今日みたいに責任に押しつぶされそうになっちゃうことがあるって。気にしないでって言っても…心の奥ではずっと気にして、責任を感じてる」
なんとなく、そんな気はしていた。読みが当たっていたのは嬉しいがあまり喜んでいいことではないのはわかっている。
「比企谷さんは、ラブライブって知ってる?」
「…ある程度は」
平塚先生に呼び出された後、俺はインターネットでいろいろな情報を漁った。ぼっちはリア充どもと違って時間を持て余している。夏休み中は特に時間の経過が遅いため、なんかしらの固有結界が張られているんじゃないかって勘違いするくらいだ。
「そっか。それじゃあ…第一回ラブライブ、私たちが辞退したのも知ってるんだね」
諦めきれないなにかを抱えているような、複雑な表情で、彼女は微笑む。
「理由までは知らないが、辞退したことは知ってる」
本戦をドタキャン、これだけでも叩かれる要因の一つになりえるが「しばらく理由が明確にされていなかった」という要素も相まって、彼女たちの悪評は高まり、インターネット掲示板では大荒れとなったらしい。
「私たちがあの場所を目指したのは…学校を廃校にしたくないから。だから必死に練習して、優勝しようって、頑張ろうって思ってた」
彼女の言葉は嘘偽りのないものであると、なんとなくそう思えた。どこか乾いたような笑顔の理由は、そこにあるのかもしれない。
「穂乃果が体調を崩して、結局あの場所には立てなかった。廃校は免れたけど…その事は今でも後悔してる。その後にことりちゃんが留学で海外に行くって話を聞いて、私はみんなに迷惑をかけてばっかりだったんだって、もういいって思った。みんな巻き込んで迷惑をかけるくらいだったら、今のまま、幸せな時間を過ごしたい…穂乃果の考えは間違ってるかな?」
やめろ、そんな泣いているような笑顔で、俺を見るんじゃない。そしてなぜ俺に問いかける。
答えないわけにもいかず、少し考えたあと、俺は彼女の質問に答えた。
「…間違ってなんかない。俺は友達がいないから「みんな」っていう観念はわからないが、人間なんてそんなもんだ。いくら一緒の時間を過ごしても、お互いがお互いを完全に分かり合って、理解し合うなんて言うのは出来ない。友達っていうのはな、お互いに我慢し合って初めて成立する関係だ。もし本当に迷惑をかけたくないって言うなら完全に縁を切って「一人」になるしかない、孤独を友とするんだな」
「…どうしたらいいと思う?」
「やりたいことをやればええと思うで、穂乃果ちゃん」
気が付くと、東條希が真横に立っていた。
やば…聞かれてないと思ってべらべら話しちゃったけど…これ完全に聞いてるやつだよね?後でネタにされて「こんなこと言ってたんだよ~」とか言われて拡散されて「ナルヶ谷」とか言われちゃう奴だ。もうやだ死にたい帰りたい。
「希ちゃん!?」
「うちから言えることは、もうない。それと、比企谷くん…やったな、君はおもしろい考え方の持ち主やね。少し見直した。さて穂乃果ちゃん、そろそろ帰らへん?きっと穂乃果ちゃんも考える時間が必要やと思うし」
俺に向けてウインクをして、東條希はゲームセンターの中に戻って行った。
「…え…あ、はい」
うわー…完全にロックオンされたよ。終わったな。うん、終わった。髪の色もあってあの人が破壊神ビルス様に見える。もうダメだぁ…勝てるわけがないよ…
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破壊神ビルスにロックオンされた後、俺はベッド中学校から付き添っているマットレスが擦り切れるんじゃないかと思うほど悶えまくった。
結局次の日、俺は音ノ木坂学院に行くことはなかった。
読んでくださってありがとうございます。
読みにくかったらすいません
なるべく似せられないか~って思って試行錯誤したつもりです…
比企谷が行かなかった次の日、穂乃果とにこが勝負をして、ラブライブの出場&比企谷についての結論を決めます。ここはまた次回にでも触れていこうと考えてます。。
次回の文体は、今回の反響次第ですかね。
ご指摘・ご感想・メッセージ等、心よりお待ちしております。