魔王を討伐したら世界が崩壊した。
作者:

オリジナルファンタジー/冒険・バトル
タグ:魔王 勇者 内政 戦後処理
祝杯は、絶望の始まりだった】

 三百年に及ぶ大戦の末、勇者リオンはついに魔王を討ち滅ぼした。 世界中が歓喜に沸き、誰もが永遠の平和を信じた。

 ――しかし、それは新たな崩壊の序曲に過ぎなかった。

 皮肉にも、世界の経済と秩序は【魔王】という絶対悪の存在によって支えられていたのだ。 共通の敵を失い、魔物という資源が消滅した世界は、急速にバランスを崩していく。 職を失った冒険者たちは暴徒と化し、物資は枯渇。諸侯は新たな利権を巡って争い始め、内戦の足音がすぐそこに迫っていた。

「俺たちは、本当に世界を救ったのか?」

 英雄から一転、世界を混乱させた張本人として苦悩するリオンに、王は剣ではなく【特命大臣】の印章を託す。 彼が再生の鍵として見出したのは、かつて滅ぼしたはずの敵、魔王が築き上げた驚くほど先進的な統治システムだった。

 これは、剣を捨てた勇者が、かつての敵と手を取り、崩壊しゆく世界に挑む。 本物の平和をその手で築き上げるための、異色の戦後復興ファンタジー。
  魔王を討伐したら世界が崩壊した。()
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