NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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寝取られたくせに、どうして抱きついてくるのだろうか。

「大体よー、んなけしからん乳してるオマエが悪いんだよ!」

「お゛っ!?」

 

 え、待って。

 

 興奮したチャラ男がどさくさに紛れておっぱいを()んだ瞬間、レーアの口からオホ声(CV.餅◯あむ)が漏れたんだけど。

 

「ヤベエエエエエ! ちょっと揉んだだけでコイツ、超感じやがった!」

「お゛っ! ん゛、ん゛、お゛お゛お゛……や、やめ……てへぇ……っ」

 

 調子に乗ったチャラ男は、どこか感動した様子でレーアのおっぱいを揉みしだく。

 それに伴い、レーアはオホ声どころか若干アヘ顔に変化したよ。

 

 間男によって調教された今のレーアの開発度(胸)のステータスなら、簡単にあれくらいの表情と声の変化があってもおかしくはない。

 だけどさあ……さすがに婚約者のあんな姿を見たら、普通に引くわ。

 

「うわー……さすがにあれは、わたしも何も言えません」

 

 同じくエマも、ほんのちょっと胸を揉まれただけで快楽に堕ちてしまうレーアの様子に、いつもの笑顔がピシリと固まっている。

 ハア……さすがに見苦しいから、あれを止めるか。

 

「くうう……! やっぱ今まで学んだエロの知識は、無駄じゃなか……っ!?」

「はいはい。感動してるところ悪いが、そこまでだ」

 

 きっとチャラ男は、エロ孔明に至るまでに血の(にじ)むような努力をしてきたのだろう。

 自分が蓄えてきた数々のエロテクニック(実践経験なし)が通用するのだと知り涙を浮かべるチャラ男の肩を、俺はポン、と叩いた。

 

「テ、テメェは……っ!」

「レーアの幼馴染で、婚約者のニコラスだよ。一応(・・)な」

 

 婚約者だと口にするのも(はばか)られるほどの恥ずかしさをぐっと(こら)え、俺はチャラ男に名乗った。

 するとどうだろう。チャラ男のやつ、まるで俺を射殺してしまうほどの視線を向けてくるじゃないか。

 

 あれかな? せっかくいいところだったのに、邪魔しやがってってところかな?

 まあ、そんなのはチャラ男の股間にある興奮しきったチャラ男スティックを見ればお察しなんだが。

 

「それで? オマエは俺の婚約者に何をしてたんだ?」

「は? 何って、別にちょっと声をかけただけだろうが……」

 

 俺が表情も変えずに尋ねると、バツが悪くなったのか露骨に目を逸らしたチャラ男。

 それに合わせてチャラ男のチャラ男スティックも冷静さを取り戻し、勢いが失われる。

 

「残念ながら、俺は一部始終を見ていた。さすがにこれは、強制わいせつ未遂ってやつだ」

「っ!? しょ、証拠はあるのかよ!」

 

 さすがにこのままではまずいと察したようで、チャラ男は(あせ)った表情を浮かべつつも、そんなことを(のたま)った。

 

「証拠も何も、被害を受けた本人の訴えと、俺達という複数人の目撃証言があれば充分だろ。そういうわけだから……よかったな。これでオマエは晴れて退学。実家からも勘当されて明日からホームレスの仲間入りだ」

「なっ!?」

 

 チャラ男の顔が絶望に染まる。

 そうだよな。オマエはただ、ちょっと童貞を(こじ)らせて厨二みたいに妄想を(ふく)らませ過ぎて、(あふ)れる欲望を抑えることができなくなっただけだよな。いや、理性はどうした。

 

「そういうわけだから、一緒に職員室に行こうな」

 

 チャラ男の肩をもう一度叩き、俺は連行しようとするのだが。

 

「んなもん、この俺が大人しく従うわけねえだるおおおおおおおおおおッッッ!」

「うおっ!?」

 

 俺の手を振りほどき、チャラ男は地面にへたり込むレーアへと突進する。

 大人しく罪を認めるとは思ってなかったけど、やっぱりこうなるかー。

 

 などと冷静に眺めている場合じゃないのは分かってるんだが、残念ながらレーアを助けようという気分にならない。

 さすがに他の男の手で変貌した婚約者のあんな姿を見せられたら、誰でもこうなるわ。

 

 だけど。

 

「あ、すみませんー」

「うおおおおおおおッッッ!?」

 

 たまたま(・・・・)そこにいたエマの足に引っかかってしまい、盛大に宙を舞うチャラ男。

 (あわ)れチャラ男は、レーアにたどり着くことなく地面に顔から着地し、ゴキッという乾いた音とともに動かなくなった。

 

「えーと……ひょっとしてわざと?」

「んふふー、どうですかねー」

 

 人差し指を(あご)に当て、悪戯(いたずら)っぽく微笑むエマ。つまりわざと足を引っかけたということだ。

 一応彼女は地上最強の生物なので、あまり心配していないものの。

 

「えーと、できればそういう無茶なことをするのは、危ないのでやめてもらえるかな」

「そのー……ひょっとして、心配してくれてます?」

「それは、まあ……」

 

 そう言うと、エマの表情が向日葵(ひまわり)のような満面の笑みに変わる。

 くっそう、ゲームでは二頭身のドット絵しかない取り巻きAのくせに、可愛すぎだろ。勘違いするぞ。

 

 ただしその笑顔の裏には、アナニスタの素顔が潜んでいるけどな。

 

「えへへ、わたしは大丈夫です。でも、ありが……」

「ニコ!」

 

 ずい、と身を乗り出して感謝の言葉を(つむ)ごうとしたエマを押し退け、レーアが俺に勢いよく抱きついてきた。

 俺、獣みたいなオホ声(さら)してたヒロインのしおらしい反応なんて、別に求めてないんだけど。

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