【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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オーバーラップ文庫から7/20ごろ発売!
後書きまでどうぞお読みくださいませ!


『Ⅶ』のヒロインは人妻女教師である。人妻女教師なのである。

「そろそろ授業が始まりますから、教室に戻りなさい」

 

 腕組みをして立つ眼鏡の女性こそ、皇立学院の教師であり、『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』の寝取られヒロイン。

 

 ――〝クリームヒルト=マンシュタイン〟。

 

 長く艶やかな黒髪をポニーテールにまとめ、整った目鼻立ちに黒縁の眼鏡から覗くその代赭《たいしゃ》の瞳は、凛としたたたずまいも相まって、清廉な印象を与える。

 一七〇を超えると思われる長身だけでなく、NTR系同人エロゲだけあってスタイルは抜群。ヨゼフィーネには及ばないが、それでもエマと同じHカップのおっぱいを誇る。

 

 なお、クリームヒルト先生は人妻である。人妻なのである。

 NTR系が大好きなエロゲマイスターなら、人妻設定はむしろ望むところではないだろうか。

 

 ただ、残念なことに彼女が受け持っているのは、一年生のクラス。

 俺達二年生とは教室の階が違うため、こうして廊下でエンカウントすることも(まれ)なのだ。

 

「ええと……先生はたしか、一年生の担任ですよね? 二年の階にいらっしゃるなんて、珍しいですね」

「ふふ、二-Dの先生が急病でお休みだから、今日だけ代理なの」

 

 そう言うと、クリームヒルト先生は微笑む。

 大人の色香全開で、はちきれんばかりのブラウスの谷間に釘づけになっていた俺は、思わず前屈みになって……なんてならないし。だからお願いだから、エマもヨゼフィーネもジト目を向けるのはやめてくれないかな。

 

「さあさ、無駄話はこれくらいにして、教室に入りなさい」

 

 クリームヒルト先生がパンパン、と手を叩くと、生徒達は蜘蛛の子を散らしたように教室へ駆けこむ。

 もちろん俺達も、同じく教室へ戻る……のだが。

 

(まあ、一応念のため)

 

 先生を見やり、俺は【ステータスオープン】を発動させると。

 

――――――――――――――――――――

名前:クリームヒルト=マンシュタイン

性別:女

年齢:27

種族:人間

職業:教官、マンシュタイン伯爵夫人

スキル:【荒○行動】

経験人数:2人

開発度(口)    :43

   (胸)    :38

   (乳首)   :55

   (クリトリス):94

   (膣)    :13

   (子宮)   :2

   (尻)    :10

   (アナル)  :1

   (その他)  :22

好感度(ニコラス):30

――――――――――――――――――――

 

 エロステータス的は少々バランスが悪いものの、取り立てて騒ぐほどのものではない。経験人数もこの年齢にしては少な目だが、まあ普通だろう。

 むしろ、アナルの開発度がたったの一しかないことに感動を覚える。

 

 だってそうだろ? 【ステータスオープン】を手に入れてから出会った人達、ごく一部を除いて確実にアナルが開発済だからな。

 ……まあ、まだ他の人達も、アナルじゃなくて尻が開発されている可能性も残されてはいるが。

 

 そんなことより。

 

(本当に、ルミナスシリーズを制作した同人サークルは何を考えてるんだよ)

 

 伏せ字の入ったスキル名に、思わず頭痛がしてしまう。いや、スキルなのに伏せ字って。

 確かに文字どおりではあるし、同人なんだから自由でいいとはいえ、さすがにこれはいただけない。

 

 まあ、とにかく。

 

(とりあえずは、まだ寝取られていないことは分かった)

 

 だからといって、どうということではないが。

 

「ニコさーん、早く教室に入りますよー」

「あ、ああ」

 

 手を振ってエマが呼ぶが、そもそも俺、君とは別のクラスなんだけど。

 そもそも、この場にいる俺の友達の誰一人として、同じクラスの奴はいない。ちょっと寂しいぞ。

 

 とはいえ、早く教室に入らないといけないのは間違いない。

 俺は頭を掻きながら、教室の中へ入ろうとして。

 

「…………………………」

 

 ええー……教室の扉から、血の涙を流してバチクソ(にら)んでる奴がいるんだが。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「どういうことか、教えてもらおうかな」

 

 授業が終わるや否や、俺の席にシュバッてきた友人のテオ=ハインケスが、険しい表情で詰問する。

 

 知っている人もいると思うが、コイツは『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』に登場する間男の一人。

 ヒロインであるクリームヒルト先生をつけ狙う、変態ストーカーである。

 

「ど、どういうことかって、廊下でたまたま声をかけられただけ……」

「嘘を吐くな。君はこれまで一切関わりがなかったはずなのに、どうして先生の名前を知っているんだよ。……まさかとは思うけど、彼女を狙っているわけじゃないよね?」

 

 駄目だ。俺の話をまともに聞こうともしない。

 それどころか、ストーカーらしく邪魔者である俺への敵意が半端ないぞ。

 

 その上で、だ。

 

(どうするかなー……あのこと(・・・・)、コイツに言うのもなー……)

 

 『あのこと』というのはもちろん、クリームヒルト先生には既に男がいることである。

 つまりその男こそが、『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』に登場するサレ夫に他ならない。

 

 いくら間男のストーカーとはいえ、テオは前世の記憶を取り戻す前からの、数少ない友人。

 コイツがこのまま犯罪に手を染めることを、よしとするわけにはいかないからな。

 

 ということで。

 

「俺にその気はないし、これだけは言っておく。クリームヒルト先生には男がいるんだから、素直に諦めろ」

「っ! う、うるさい!」

 

 勢いよく机を叩き、テオは声を荒らげる。

 ハア……俺が忠告したくらいで言うことを聞かないことは分かっていたが、何とも言えんな。

 

 仕方ない。

 

「じゃあ行くぞ」

「行くって……先生のところへかい……?」

 

 立ち上がる俺を睨みつけ、テオは表情を一層険しくする。

 普段は童顔の優男だが、今のコイツは嫉妬に(まみ)れたクズストーカーだ。

 

「違う。いいからついて来い」

「…………………………」

 

 クリームヒルト先生じゃないと分かり、テオの表情が若干穏やかになる。

 そうして教室を出た俺達……なんだけど。

 

「ニコさーん、どこかへ行かれるんですかー?」

「わたくし達も、ご一緒していいかしら?」

 

 教室の前で、エマとヨゼフィーネが待ち構えていた。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』
はオーバーラップ文庫様から7月20日ごろ発売予定!

試し読みも始まっておりますので、マッパニナッタ先生のバチクソエロいイラストをお楽しみに!

また、ゲーマーズ様やメロンブックス様では、有償特典のタペストリーも発売されます!

amazon様など各書店でも予約も始まっておりますので、どうかどうか、ご購入をお願いいたします!!!
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