【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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発売まであと4日!
オーバーラップ文庫から7/20ごろ発売!
後書きまでどうぞお読みくださいませ!


夏=水着イベントは、世界の真理である。

 ――水着イベント。

 

 これは夏の風物詩であり、全世界の男子が求める垂涎(すいぜん)のイベントである。

 もちろんそれは、DTサレ夫のこの俺も例外ではない。

 

「そういうことだから、後は頼んだぞ」

「酷いでござるううううううううッッッ!」

 

 血涙を流して叫ぶのは、ただ一人居残りとなったフーゴ。

 コイツには、クリームヒルト先生とアルミンの監視を任せることにした。

 

 だってコイツ、夏休みは補習があってプールイベントに参加できないし、水着を買いに行ってもしょうがないわけで。

 

「心配するな。みんなの水着姿は、俺が責任をもってこの目に焼きつけて、回想部屋の実績解除をしておくから」

「そんな訳の分からないことを言っても、この拙者は誤魔化されたりはしないでござる!」

 

 残念。コイツならワンチャン話が通じると思ったが、さすがに無理だったか。

 まあ、いくらここがエロゲだからって、回想部屋なんて知るはずもないか。

 

「……ニコラス先生、全開放スイッチはありますか?」

「残念だが、どれか一つエンディングを迎えないと解除されない仕様なんだ」

 

 前も思ったけど、ひょっとしてローザはエロゲ紳士(あるいは淑女)の転生者?

 なんで全開放スイッチの存在を知っているんだよ。おかげでノータイムで返事しちゃったじゃねーか。

 

「ハア……まあいい。とにかく、あとは任せた」

「ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッッッ!」

 

 豚のように泣き叫ぶフーゴを置き去りにして、俺達は帝都にあるアパレルショップへと向かう。

 言っておくが、闇市のいかがわしいコスチュームのある店じゃないぞ……って。

 

「こっちは闇市の方角だろ。言ってる(そば)から、お前はどこへ向かうつもりなんだよ」

「てへっ☆ バレちゃった☆」

 

 ちろ、と舌を出して悪戯(いたずら)っぽく微笑むユミル。

 コイツは一体、どんな水着を俺達に着せるつもりだったんだよ。

 

 オスガキのトラップがそこかしこにありつつも、俺達はようやく目的のアパレルショップに到着した。

 

 そして。

 

「えへへー……ニコさん、これどうですかー?」

「…………………………」

 

 早速水着に着替えたエマを前にした俺は、声を失っている。

 だってそうだろ? はちきれんばかりのHカップのおっぱい様が、若干際どめの白ビキニからはみ出かかっているのだから。

 

 幸い(残念)なことに、エマは陥没乳首なためお約束の突起物は主張されていないが。

 もちろんそれはそれで、俺の脳内の透視ゴーグルには、透けたピンク色の乳輪が浮かび上がっているけどな。

 

「エマばかり見てずるいですわよ! 次はこちらをご覧なさいませ!」

「うげっ!?」

 

 強引に首を()じられ、俺の視界に飛び込んできたもの。

 

 それは。

 

(ふ、ふおおおおおおおお……っ)

 

 これまた声を失ってしまうほどの、Iカップの素晴らしいおっぱい様。

 どうやらヨゼフィーネは胸元と脇に大きなスリットの入った黒のワンピース水着を選択したようだが、見事な谷間がこれでもかと主張しており、窮屈なおっぱいを今すぐにでも救出が必要な状況。ここは俺の出番か。

 

「……ヨゼフィーネ様ー? 今はわたしが、ニコさんとお話ししていたんですけどー?」

「……あら、そうだったの? でも、より素晴らしいほうに目を奪われてしまうのは、当然ではなくて?」

 

 HカップとIカップのおっぱいを互いに押しつけ、(にら)み合う二人。

 表情こそ笑顔であるものの、エマの藍色の瞳からハイライトが消え、ヨゼフィーネの真紅の瞳は業火のように燃え盛っている。怖い。

 

 二人を見つめ、戦慄していると。

 

「ねーねーセンパイ☆ ぼくの水着も見てほしいな☆」

 

 ちょいちょい、と俺の小指を引っ張るユミル。

 見ると……ふむ、オスガキはタンキニを選択したか。男の娘としては正解なのかもしれないが、残念ながら俺の性癖には響かないな。

 

 それよりも、どうやってオスガキスティックを隠しているのか、そちらが気になるところ。

 とてもぺったんこなお股に、あの凶悪な棒が隠されているとは思えない。

 

「それで……どう☆」

「どうと言われても……」

 

 上目遣いで尋ねるユミル。

 俺としては、本気で興味がないため返答に困るのだが。

 

「ユミルさーん……勝手に抜け駆けしないでくださいー」

「ええ、本当に」

「ヒイッ!?」

 

 エマとヨゼフィーネにぽん、と肩に手を置かれた瞬間、ユミルは悲鳴を上げる。

 顔を引きつらせ、語尾に『☆』をつけ忘れてしまうほどに……って。

 

「……むふー、どう?」

「お、おお……っ」

 

 そんな三人を尻目に、鼻息荒いローザが俺の前に躍り出た。

 なんと、まさかのクラシカルタイプのスクール水着である。

 

 おっぱいに貴賤はないと表では主張しつつも、本音では大きなおっぱいが大好物の俺。

 だがそれでも、スク水とちっぱいの組み合わせに抗えるはずもなく。

 

「……当然」

 

 気づけば突き出していたサムズアップに、お腐れ様は腰に手を当て、『えっへん』と胸を張った。

 そのせいで、ポッチが主張してしまっているんだが。いるんだが。

 

「あ! ローザ! 抜け駆けは許しませんわよ!」

「本当ですよー!」

「……ニコラス氏を放ったらかしにしていた、ヨゼフィーネ様とエマが悪い」

「「うぐっ!?」」

 

 さすがの二人も、ローザには敵わない模様。

 何気に三人のパワーバランスが明らかになった瞬間だった。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「……結局、ニコさんは水着を買いませんでしたねー」

「ですわね……しかも、試着もなさらないなんて……」

「「ハア……」」

 

 帰り道、思いのほか落ち込むエマとヨゼフィーネ。

 一方で俺はというと、今も脳内の回想部屋にて水着CGを閲覧中である。

 

「だけどセンパイ☆」

「ん?」

「どうして水着を試着しなかったんですか☆」

「オモチャにされるのが目に見えていたからな。特にお前とローザに」

「酷い☆」

「……酷い」

 

 思い当たる節があるのか、口ではそう言いつつも二人がさっと目を逸らす。

 やっぱりいじる気満々じゃねーか。

 

 溜息を吐きたい気持ちを抑え、寄宿舎に帰ってきた俺達。

 

 その時。

 

「お帰りなさいませ、お嬢様方」

「っ!?」

 

 出迎えた男に、俺は思わず息を呑む。

 どうして俺は、こんな大事なことをすっかり忘れてしまっていたのだろうか。

 

 そう……ここは、NTR系同人エロゲ『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』の世界。

 なら、テオを含め、四人の間男が存在するのも必然だというのに。

 

 ――〝コップ=シュティケン〟。

 

 目の前の男を見て、俺はそのことを改めて認識した。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

オーバーラップ文庫様から7月20日ごろ発売!
都内の専門店様や大型書店様では、既に店頭に並んでおります!

オーバーラップ様の公式サイトでは特設サイトの公開に加え、餅梨あむ様の帯コメントなどもご覧いただけます!
音声動画につきましても、7月20日に公開予定!どうぞお楽しみに!

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