NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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二人目の間男は非童貞である。

「今日も特段変わった動きはなさそうだな」

 

 チャラ男が学院から追放されてから一週間後の放課後。

 隣の教室を(のぞ)き込み、俺は満足げに(うなず)く。

 

 実はこのクラス、間男の一人が在籍しており、俺はそいつを毎日監視していた。

 

 監視方法についてだが、教室の外から気づかれないように(のぞ)くほか、実はヨゼフィーネと取り巻きの二人が間男のクラスメイトなので、それを利用し彼女達に用がある(てい)で毎日教室を訪れ注視していたのだ。

 

 ただし。

 

「彼、また来てるわよ……」

「確か婚約者が四組の奴に襲われそうになって、今は休学しているんだろ? なのに他の令嬢に会うために足繁(あししげ)くこの教室に通うとか、さすがに酷いんじゃないか……?」

「いくらヨゼフィーネ様が素敵な御方だからって、ねえ……」

 

 そのせいで周囲からあらぬ疑いをかけられ、俺は針の(むしろ)である。チクショウ、視線が痛いぞ。

 

「ハア……あなた、ますます評判を落としてますわよ? 噂されているようなつもりではないのは分かってますけど、少しは自重したほうがよろしいのではなくて?」

 

 とまあ、ヨゼフィーネも顔を合わせるたびに、こうやって溜息を吐きながら苦言を呈してくる。

 これも彼女の善意であることが分かっているので、俺は耳が痛いと思いながらも甘んじて受け入れていた。

 

「ですけど、ニコラスさんの婚約者はまだ復学しないんですねー」

 

 いつものように間延びした声で、エマがそう話す。

 チャラ男に襲われてショックを受けたのは分かるが、かといってレーアがされたことといえば、精々強引に腕をつかまれたことと、おっぱいを揉まれた程度。

 

 そこまで被害を受けたわけじゃないし、エマの指摘どおりそろそろ復学してもよさそうなものだが。

 

「……何か復学できない理由があるのかもしれない」

 

 取り巻きB……もといローザが、無表情で告げた。

 そういえば彼女の声、久しぶりに聞いたような気がする。

 

 だけど、復学できない理由か……思い当たる節がメッチャある。

 

 例えばだが、休学にかこつけて間男からの調教に勤しんでいるため、そもそも学院に通っている暇がないとか……さすがにその可能性はないか。

 この一週間、間男三人の様子を(うかが)ってきたが、アイツ等は学院には欠席することもなく通っているみたいだし、何よりレーアが今いるのはクライネルト伯爵領。さすがにこの学院からでは離れすぎている。

 

「とにかくあなた、しばらくこの教室に来るのはお控えなさい。……婚約者が気がかりで不安なのは分かりますので、あ、明日からはわたくし達がそちらに行って差し上げますわ」

 

 そう言うと、ぷい、と顔を背けるヨゼフィーネ。

 よく見ると、耳が真っ赤である。

 

「まあそうですね。ひょっとしたら忙しいランベルト殿下も、明日は息抜きに学院に顔を出すかもしれませんし」

「ななななな、何を言ってますの!?」

 

 ちょっと揶揄(からか)い気味にそう言ってやると、ヨゼフィーネはそれはもう顔や耳だけでなく首まで赤くして叫んだ。だけど口元は期待が隠しきれないようで、ゆるっゆるである。

 うちの婚約者と違い、『Ⅷ』のヒロインはまだ寝取られてなくて何よりだよ。

 

「……まさかとは思いますけどー、ヨゼフィーネ様に心移りしてるなんてこと、ないですよね?」

「は? あるわけないし」

 

 何故かジト目で睨みながら尋ねるエマに、俺は怪訝(けげん)な表情を浮かべ即答した。

 

 その時。

 

「グフッ」

 

 こちらを見やって下品に笑う、ハンプティダンプティみたいに背も低くずんぐりした男子生徒。

 パイナップルみたいな髪型をしているそいつこそ、レーアを寝取る間男の一人〝フーゴ=クナップ〟だ。

 

 コイツは『ルミナスの壊れた日々Ⅲ』におけるキモオタ枠の間男であり、レーアのあられもない姿を盗撮し、その証拠をバラまくぞと脅して寝取るという手口を使う。

 

 中世ヨーロッパ風のファンタジー世界に撮影道具があることについて疑問に思うかもしれないが、実はこの間男、天才的な魔法技師という設定なのだ。

 だから前世にあった超小型カメラのようなものを自作し、ゲームではレーアの痴態を撮影していた。才能の無駄遣いも甚しい。

 

 ちなみに撮影された場所は、寄宿舎のレーアの部屋やお風呂場、それにトイレである。

 

 つまり。

 

(コイツ、女子棟に忍び込んだってことなんだよなー)

 

 寄宿舎は貴族の子息令嬢が暮らしていることもあり、警備兵が厳重に監視している。

 だというのに、どうやって忍び込み小型カメラを仕込んだのかは不明だが、いずれにせよそんなことをしでかす前にコイツを阻止しなければならない。

 

 というか、そんなけしからんカメラはこの俺が没収しないとな。

 

 ……言っておくが、カメラについて使い道がないわけではないものの、(のぞ)き目的で使うつもりはないぞ?

 

(おっと、今日のステータス確認を忘れてた)

 

 俺は教室を出て行こうとするフーゴに視線を向け、最近の日課となっているステータス確認を行ってみると。

 

――――――――――――――――――――

名前:フーゴ=クナップ

性別:男

年齢:16

種族:人間

職業:伯爵子息(学生)

スキル:【特級魔法技師】

経験人数:1人

開発度(口):7

開発度(胸):31

開発度(膣):0

開発度(尻):24

好感度:30

――――――――――――――――――――

 

 ヤバイ。コイツ、既に女子の誰かを毒牙にかけてやがった。

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