【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした 作:ぜんはいざ
オーバーラップ文庫から7/20ごろ発売!
後書きまでどうぞお読みくださいませ!
「んー……前期の授業も、今日で終わりかー」
長くつまらない学院長の話が延々と続く終業式を終え、俺は伸びをする。
明日からは夏休み。とりあえず、その間にコップを排除するために動くとしよう。
「……ニコラス殿はいいでござるなー。拙者なんて、ずっと補習でござるよー」
「真面目に勉強しなかったお前が悪い」
「ニコラス殿は拙者に内緒で、陰でこそこそと勉強する卑怯者でござるからなー。……別に成績が悪くなくても、一緒に補習を受けてもいいでござるよ?」
ジト目を向け、ずっと皮肉を言い続けるのかと思いきや、俺を巻き込もうと画策するフーゴ。
悪いな。俺はエマ達美少女と、DTサレ夫ではあり得ないような、ラブコメラノベ主人公みたいな夏休みを満喫する予定なんだよ。
「駄目ですよー。ニコさんはわたし達と、一緒に夏休みを過ごすんですからー」
「そうですわよ! 補習なんて、参加する必要もありませんもの!」
「ブヒイ……」
エマとヨゼフィーネに詰め寄られ、フーゴは情けない豚の鳴き声を披露した。
「ところで、女お……リタ先輩はどうしたんだ? ほら、前に夏休みは一緒に過ごすだのなんだの言ってたじゃないか」
「……補習を受けることになったと伝えたら、見捨てられてしまったでござる」
「そうかー」
女王様のことだから、フーゴの他にも豚を飼っていそうだもんな。
とはいえ、実はこれも女王様の放置プレイの可能性も否定できないが。
すると。
「フーゴ君」
現れたのは、クリームヒルト先生。
どこか厳しい表情をしているのは、気のせいだろうか。
「夏休みはこの私がつきっきりで指導いたしますので、一緒に頑張りましょう」
「本当でござるか!?」
クリームヒルト先生の言葉を受け、フーゴが死んだ魚のような目を輝かせた。
現金な奴だなー、と思いつつ、俺は尋ねる。
「そのー……そうすると先生は、夏休みを返上……」
「……ええ、そうよ。彼だけじゃないけど、学院の生徒指導担当として、急遽私が補習を受け持つことになったの」
こめかみを押さえ、溜息を吐くクリームヒルト先生。
本当なら領地に帰ることになるはずだったのに、こんなことになるとは想定外だったのかもしれない。
……ちょっと待て。
じゃあユリアンとは、引き続き学院でセ○クスしまくるってことか?
そう思い至った俺は、おもむろに周囲を見回してみると。
(どうやらその可能性はなさそう)
下級生の集団に紛れ、ユリアンが泣きそうな表情でクリームヒルト先生を見つめていた。
つまりアイツは学院に残らず、大人しく実家に帰るのだろう。
俺は胸を撫で下ろしたのも束の間。
「えーと……テオも夏休みは実家に帰るんだよ……な……?」
「……僕は帰らないよ」
「っ!?」
にたあ、と不気味な笑みを浮かべるテオ。
間違いない。コイツ、クリームヒルト先生が学院に残ることを知り、そのまま寄宿舎に居座る気か。
しかも邪魔者のショタもいなくなるとなれば、どんな行動に出るか分からないぞ。
(管理人のコップだけでなく、テオと他の間男二人の動向も監視しないといけないのかよ……っ)
図らずも夏休み終了のお知らせに、俺は思わず頭を抱えた。
◇◆◇◆◇
「グフフフフ! まさか成績上位のニコラス殿が、一緒に補習を受けてくれるなんて思いもよらなかったでござる!」
夏休み初日、朝からクッソゴキゲンなフーゴが、鼻歌交じりにスキップする。
ただし手足が短いが故に、ただ飛び跳ねているだけにしか見えないが。
一方で。
「……本当ならー、ニコさんと色々と遊ぶ予定だったのに」
「こんなの聞いてませんわよ!」
俺の両サイドに陣取るエマとヨゼフィーネが、頬を思いきり
この二人も一緒に補習に付き合ってくれたのが、唯一の救いである。
「だけど、本当にいいのか……? 二人とも、いくら最初から帝都に残る予定だったとはいえ、わざわざ……」
「いいんですー! ニコさんがいない夏休みなんてー、虚無に等しいですから!」
「わ、わたくしも、たまたまもう一度勉強のおさらいをしたかっただけですのよ!」
どうやらそういうことらしい。
なら俺からは、これ以上は何も言うまい。というか二人とも、理由がバチクソ可愛いかよ。
「「それより」」
「っ!?」
二人にいきなり、ずい、と顔を近づけられ。俺は思わず仰け反ってしまった。
「どうして急にー、補習を受ける気になったのか」
「ちゃんと理由を、話してくださいましね?」
「はい……」
どうやら追及から逃れる
「……つまりー、クリームヒルト先生が補習を受け持つことになったから、テオさんも帝都に残っているとー」
「さらには、あの用務員まで彼女を狙っているのですわね」
「理解が早くて助かる」
一通り説明すると、二人は納得顔で頷く。
既にレーアとヨゼフィーネの一件もあったため、余計な詮索もなく、すんなり受け入れられた。
なお、フーゴは後方腕組み仲間面しながら、同じく頷いている。
ちなみに、ローザとユミルは補習を一緒に受けてはくれなかった。
さすがに夏休みをふいにしてまで、俺達と行動を共にするつもりはないらしい。あの裏切者どもめ。
「だから、その……早く夏休みを楽しむためにも、二人には悪いが協力してもらっても……って!?」
「当然じゃないですかー! わたしー、頑張りますよ!」
「このわたくしに、お任せなさい!」
「グフフフフ……また拙者の魔導具が火を噴くでござるよ……」
俺の手を取り、ぶんぶん、と勢いよく振る満面の笑みのエマ。
ヨゼフィーネも、Iカップのおっぱいをこれでもかと張り、ぽよん、と叩いた。
……間男よろしくキモ笑いしているフーゴも、手伝ってくれるってことでOK?
お読みいただき、ありがとうございました!
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