【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

120 / 121
発売までいよいよあと2日!
オーバーラップ文庫から7/20ごろ発売!
後書きまでどうぞお読みくださいませ!


ストーカー、家に帰らないってよ。

「んー……前期の授業も、今日で終わりかー」

 

 長くつまらない学院長の話が延々と続く終業式を終え、俺は伸びをする。

 明日からは夏休み。とりあえず、その間にコップを排除するために動くとしよう。

 

「……ニコラス殿はいいでござるなー。拙者なんて、ずっと補習でござるよー」

「真面目に勉強しなかったお前が悪い」

「ニコラス殿は拙者に内緒で、陰でこそこそと勉強する卑怯者でござるからなー。……別に成績が悪くなくても、一緒に補習を受けてもいいでござるよ?」

 

 ジト目を向け、ずっと皮肉を言い続けるのかと思いきや、俺を巻き込もうと画策するフーゴ。

 悪いな。俺はエマ達美少女と、DTサレ夫ではあり得ないような、ラブコメラノベ主人公みたいな夏休みを満喫する予定なんだよ。

 

「駄目ですよー。ニコさんはわたし達と、一緒に夏休みを過ごすんですからー」

「そうですわよ! 補習なんて、参加する必要もありませんもの!」

「ブヒイ……」

 

 エマとヨゼフィーネに詰め寄られ、フーゴは情けない豚の鳴き声を披露した。

 

「ところで、女お……リタ先輩はどうしたんだ? ほら、前に夏休みは一緒に過ごすだのなんだの言ってたじゃないか」

「……補習を受けることになったと伝えたら、見捨てられてしまったでござる」

「そうかー」

 

 女王様のことだから、フーゴの他にも豚を飼っていそうだもんな。

 とはいえ、実はこれも女王様の放置プレイの可能性も否定できないが。

 

 すると。

 

「フーゴ君」

 

 現れたのは、クリームヒルト先生。

 どこか厳しい表情をしているのは、気のせいだろうか。

 

「夏休みはこの私がつきっきりで指導いたしますので、一緒に頑張りましょう」

「本当でござるか!?」

 

 クリームヒルト先生の言葉を受け、フーゴが死んだ魚のような目を輝かせた。

 現金な奴だなー、と思いつつ、俺は尋ねる。

 

「そのー……そうすると先生は、夏休みを返上……」

「……ええ、そうよ。彼だけじゃないけど、学院の生徒指導担当として、急遽私が補習を受け持つことになったの」

 

 こめかみを押さえ、溜息を吐くクリームヒルト先生。

 本当なら領地に帰ることになるはずだったのに、こんなことになるとは想定外だったのかもしれない。

 

 ……ちょっと待て。

 じゃあユリアンとは、引き続き学院でセ○クスしまくるってことか?

 

 そう思い至った俺は、おもむろに周囲を見回してみると。

 

(どうやらその可能性はなさそう)

 

 下級生の集団に紛れ、ユリアンが泣きそうな表情でクリームヒルト先生を見つめていた。

 つまりアイツは学院に残らず、大人しく実家に帰るのだろう。

 

 俺は胸を撫で下ろしたのも束の間。

 

「えーと……テオも夏休みは実家に帰るんだよ……な……?」

「……僕は帰らないよ」

「っ!?」

 

 にたあ、と不気味な笑みを浮かべるテオ。

 間違いない。コイツ、クリームヒルト先生が学院に残ることを知り、そのまま寄宿舎に居座る気か。

 

 しかも邪魔者のショタもいなくなるとなれば、どんな行動に出るか分からないぞ。

 

(管理人のコップだけでなく、テオと他の間男二人の動向も監視しないといけないのかよ……っ)

 

 図らずも夏休み終了のお知らせに、俺は思わず頭を抱えた。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「グフフフフ! まさか成績上位のニコラス殿が、一緒に補習を受けてくれるなんて思いもよらなかったでござる!」

 

 夏休み初日、朝からクッソゴキゲンなフーゴが、鼻歌交じりにスキップする。

 ただし手足が短いが故に、ただ飛び跳ねているだけにしか見えないが。

 

 一方で。

 

「……本当ならー、ニコさんと色々と遊ぶ予定だったのに」

「こんなの聞いてませんわよ!」

 

 俺の両サイドに陣取るエマとヨゼフィーネが、頬を思いきり(ふく)らませていた。

 この二人も一緒に補習に付き合ってくれたのが、唯一の救いである。

 

「だけど、本当にいいのか……? 二人とも、いくら最初から帝都に残る予定だったとはいえ、わざわざ……」

「いいんですー! ニコさんがいない夏休みなんてー、虚無に等しいですから!」

「わ、わたくしも、たまたまもう一度勉強のおさらいをしたかっただけですのよ!」

 

 どうやらそういうことらしい。

 なら俺からは、これ以上は何も言うまい。というか二人とも、理由がバチクソ可愛いかよ。

 

「「それより」」

「っ!?」

 

 二人にいきなり、ずい、と顔を近づけられ。俺は思わず仰け反ってしまった。

 

「どうして急にー、補習を受ける気になったのか」

「ちゃんと理由を、話してくださいましね?」

「はい……」

 

 どうやら追及から逃れる(すべ)はないらしく、俺は諦めて全てを話した。

 

「……つまりー、クリームヒルト先生が補習を受け持つことになったから、テオさんも帝都に残っているとー」

「さらには、あの用務員まで彼女を狙っているのですわね」

「理解が早くて助かる」

 

 一通り説明すると、二人は納得顔で頷く。

 既にレーアとヨゼフィーネの一件もあったため、余計な詮索もなく、すんなり受け入れられた。

 

 なお、フーゴは後方腕組み仲間面しながら、同じく頷いている。

 

 ちなみに、ローザとユミルは補習を一緒に受けてはくれなかった。

 さすがに夏休みをふいにしてまで、俺達と行動を共にするつもりはないらしい。あの裏切者どもめ。

 

「だから、その……早く夏休みを楽しむためにも、二人には悪いが協力してもらっても……って!?」

「当然じゃないですかー! わたしー、頑張りますよ!」

「このわたくしに、お任せなさい!」

「グフフフフ……また拙者の魔導具が火を噴くでござるよ……」

 

 俺の手を取り、ぶんぶん、と勢いよく振る満面の笑みのエマ。

 ヨゼフィーネも、Iカップのおっぱいをこれでもかと張り、ぽよん、と叩いた。

 

 ……間男よろしくキモ笑いしているフーゴも、手伝ってくれるってことでOK?




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

オーバーラップ文庫様から7月20日ごろ発売!
現在は多くの専門店様や大型書店様で、店頭に並んでおります!

また、餅梨あむ様のボイスPVはご覧いただけましたでしょうか?
えっちぃボイスやオホ声を、どうぞお楽しみくださいませ!!!

amazon様など各書店でも絶賛予約中!
どうかどうか、ご購入をよろしくお願いいたします!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。