【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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いよいよ発売直前!
お知らせとお願いがございますので、後書きまでどうぞお読みくださいませ!


人妻女教師の真実。

「いい! 今日のこと、絶対に内緒よ!」

「は、はあ……」

 

 三時間、延々と愚痴に付き合わされた俺は、食堂の前で顔を真っ赤にしたクリームヒルト先生に、ビシッ! と人差し指を突きつけられていた。というか酒臭い。

 心配しなくても、酔っ払いの戯言(ざれごと)なんて相手にしてられるか。

 

「それより先生、ご自宅までお送りしなくて大丈夫ですか……?」

「ええ! もうすぐ迎えが来るから……って、こっちよ!」

 

 彼女がオーバーリアクションで大きく手を振ると、一台の馬車が種付け……ゲフンゲフン。横付けされる。

 扉には、貴族家の紋章が入っている。つまりマインシュタイン家のものだろう。

 

「じゃあ、君の気をつけて帰るのよっ!」

「はい……」

 

 クリームヒルト先生を乗せた馬車は、帝都の夜の大通りをゆっくりと走っていった……って。

 

「エマ、ヨゼフィーネ様」

「お疲れ様でしたー」

「その……あなたも大変でしたわね……」

 

 クリームヒルト先生との会話の一部始終を聞いていた二人が、複雑な表情を浮かべて労いの言葉をかけてくれた。

 

 いや、本当に大変だったんだぞ?

 皇立学院に対する愚痴に始まり、夫への不満、アルミンの実家であるノイベルト家への怒り、補習を受ける生徒達のやる気のなさなど、相当鬱憤(うっぷん)が溜まっていた模様。

 

 それを延々と聞かされ続けた俺は、食べた料理の味なんて何一つ覚えていない。

 本当に、貴重な夏休みの時間を返せって言いたいが、それを言うべきはテオに対してなわけで。

 

「それで、テオの奴は?」

「さっきまで建物の陰から壁に爪を立ててこちらを(のぞ)き見してましたけどー、先生が馬車で帰られたら、すぐにどこか行きましたよー」

 

 そう言ってエマの指し示した先には、確かに壁には四本の傷があった。怖っ。

 

「ですけどー、方角は馬車と反対でしたし、今日のところは心配ないと思いますー」

「ありがとう、助かったよ」

「えへへ……お役に立てたなら何よりですー」

 

 感謝の言葉を告げると、エマは嬉しそうにはにかむ。

 ヨゼフィーネも『わたくしは褒めてくださらないの?』と、欲しがるように上目遣いで見つめてくるんだが。バチクソ可愛いかよ。

 

「ところで……彼女の話は、どこまで信憑(しんぴょう)性があるのかしら」

「それが、何とも言えないんだよな……」

 

 クリームヒルト先生曰く、アルミンとは男女の関係などではなく、あくまでも苦しむ生徒を助けるために、あえて母親の代わりのように振る舞い、接しているとのこと。

 だが、俺とフーゴ、それにローザは聞いてしまったからな。生徒指導室での、アルミンのオホ声を。

 

 耳かきされただけであれだけ鳴くなんて、それこそあり得ないだろ。

 

「……二人が生徒指導室にいる時に踏み込んで、現場を押さえてしまえば手っ取り早いんだが」

「アルミンさんはー、実家の領地に帰っているんですよね?」

「そうらしいな」

 

 前期授業の最終日もクリームヒルト先生を泣きそうな表情で見つめていたし、さっきその彼女からもアルミンが実家に帰ったことを聞いたばかり。

 だから、その手段を取ることができない。

 

「ですけど、少々納得できないですわね。実家で虐待を受けているのに、どうして帰郷するのかしら」

「だよな……」

 

 その点に関しては、俺も首を(かし)げるばかり。

 普通に実家に帰るのを拒否するか、それができないのなら、クリームヒルト先生に協力してもらって、補習という(てい)で帝都に居残ることも可能だったはず。

 

「成績が悪くてもー、それはそれでつらい思いをするのかもしれませんね」

 

 そう言ってエマは、どこか苦しそうな表情を見せた。

 アルミンの状況に、彼女的に何か思うところでもあるのだろうか。

 

(……そういえば俺、エマのことをよく知らないんだよな)

 

 レーアが寝取られたことを知り落ち込んでいた俺に真っ先に気づいて、助けてくれたエマ。

 そんな大恩ある彼女に、俺はまだ何も返せてはいない。

 

 すると。

 

「でしたら、まとめて解決する方法がありますわよ」

「「へ……?」」

 

 ヨゼフィーネの言葉に、俺とエマは同時に呆けた声を漏らした。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「今日から一緒に補習を受けることになりました、アルミンです!」

 

 二日後の朝の教室、目の前で小学生みたいに元気よく挨拶をするショタに、俺は目を丸くする。

 ええー……これ、どういうことだってばよ。

 

「そういうことですので、皆さん拍手を」

 

 バチクソ嬉しそうに手を叩き、拍手を促すクリームヒルト先生。

 その態度、あからさま過ぎるのではないだろうか。

 

「……まさかとは思うけど、これがヨゼフィーネ様の言っていた、解決方法ってことでOK?」

「フフ。ええ、そうですわ」

 

 Iカップの胸に手を当て、優雅に微笑むヨゼフィーネ。

 気品と自信に満ちたたたずまいに、俺は目を奪われ……る以前に、何をしたのか気になって仕方がない。

 

「大したことじゃありませんの。ノイベルト伯爵がたまたま(・・・・)帝都にいらっしゃったので、ヴァイデンフェラー家から直々にお伝えしただけですわ」

「……何を?」

「彼……アルミンと皇立学院で懇意にしていることと、補習に彼がいなくて寂しい思いをしていることを、ですわね」

 

 なるほど。ルミナス帝国最大の勢力を誇る公爵家として、全力で圧をかけたということか。

 さすがは悪役令嬢。権力の使いどころを(わきま)えている。

 

「だけど、それにしても早すぎやしないか? アイツは実家のある領地に……」

「そこは何故か分かりませんけど、たまたま(・・・・)ノイベルト伯爵に同行していたそうですわよ」

 

 つまり、あわよくばクリームヒルト先生に接触できないかと、そんな魂胆だったということか。

 

「で、ですので、ほら……」

 

 ヨゼフィーネは頬を赤らめ、先程まで主張しまくっていたおっぱいではなく、こちらへ頭を突き出してきた。

 これは一体……って、考えるまでもない、のだが……。

 

(いいのかなー……)

 

 ヨゼフィーネに、ずい、とさらに頭を押しつけられ、俺はおそるおそる輝くハニーブロンドの髪を撫でると。

 

「フフ……フフフ……」

 

 彼女が、これでもかというほど、だらしなく頬を緩める。

 バチクソ可愛いことは間違いないが、それ以上に。

 

「…………………………んふ」

 

 レーアをビンタした時に見せた、あの恐怖しかない底冷えするような笑みを浮かべるエマが、こちらを凝視しているわけで。

 

 お願い、誰か助けて。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

オーバーラップ文庫様から7月20日発売!
既に全国の専門店様や書店様で、店頭に並んでおります!

発売直前ということで、お知らせとお願いです!

いつも本作をお読みいただいている皆様への感謝を込めて、作者サンボンのXアカウント(@sammbon_narou)にて、今まで明かされていなかったニコラスのステータスを、三日間限定で初公開いたします!

ついては、もしよろしければ、リポスト及びいいねをよろしくお願いします!
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どうかどうか、ご購入をよろしくお願いいたします!!!
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