【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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『NTRエロゲ}は本日発売です!
後書きまでどうぞお読みくださいませ!


用務員の間男には『臭』の字が良く似合う。

「え、えーとー……つまり、クリームヒルト先生は騙されているかもしれない、ってことですかー……?」

「ああ」

 

 生徒指導室を出た俺達は、寄宿舎内の食堂で、今後について話し合っていた。

 今は夏休みのため、補習を受ける生徒以外は寄宿舎にいないというのも、都合がいい。

 

 ただ。

 

「……それはそれとして、テオ殿がずっとこちらを(にら)んでいるでござるが」

「放っとけ」

 

 さすがにアイツも、俺達がストーキングの邪魔しようとしていることを、理解したのだろう。

 クリームヒルト先生を寝取るためには、こちらを排除しなければならない、と。

 

 だけどまあ、そのほうが俺としてはやりやすい。

 

「こっちに対して何か仕掛けてこられても、物理ではエマが、それ以外はヨゼフィーネ様が解決してくれる」

 

 何もかも他力本願で申し訳ないが、ここは全力で頼るとしよう。

 

「えへへ、任せてくださいー!」

「ふ、ふん! ……まあ、当然ですわね」

 

 ぽよん、と拳でHカップを叩くエマと、顔を真っ赤にして鼻を鳴らすヨゼフィーネ。

 二人とも反応こそ違うが、無条件で引き受けてくれて感謝に()えない。

 

「いいでござるなー、ニコラス殿は」

「何がだよ」

「そんな美少女二人に囲まれて、どこのラブコメ主人公でござるか」

 

 そう言って、嫉妬で()ねるフーゴ。

 だが残念ながら、ここはラブコメの世界じゃなくてNTRの世界。実際はもっと殺伐としているんだよ。

 

「そう言うな。お前だって、女お……リタ先輩がいるだろ」

「……拙者、補習を受けることになったせいで捨てられたと、以前に言ったでござろうが」

 

 フーゴは、今にも泣き出しそうな表情でうつむく。

 そんな友人の不遇に、俺は(わら)いを(こら)え切れないんだが。

 

 だってそうだろ。キモオタデブの変態間男のくせに、俺を差し置いて童貞を卒業しているなんて、許してたまるか。

 俺だって、いい加減前世から続く『エロ孔明』の称号を捨て去りたいんだよ。

 

「ん、んふふー。きっと夏休みが明けて後期の授業が始まればー、きっと元の(さや)に納まりますよ」

「ま、まあ、そうかもしれませんわね……」

 

 エマが白けた視線を向けて気休めの言葉をかけ、ヨゼフィーネが露骨に目を逸らしながら同意する。

 つまり二人は、フーゴと女王様の関係が終わったものと考えている模様。

 

 一方で俺は、これは女王様の放置プレイだと考えている。

 そんなことを教えてやったらフーゴが調子に乗るので、絶対に言うつもりはないが。

 

 などと考えていた、その時。

 

「っ!?」

 

 食堂の窓から僅かに見えた、下卑た笑みを浮かべ女子生徒と一緒に歩く、コップの姿。

 しかも女子生徒の表情は、明らかに曇っていた。

 

「みんな、言った(そば)から悪いが、早速力を貸してくれ」

 

 俺は勢いよく立ち上がると、食堂の窓を見つめ、そう告げた。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「あの用務員、どこへ向かっているのかしら……」

 

 食堂を飛び出した俺達は、コップに気づかれないように尾行している。

 だが、俺の記憶の中にある寄宿舎のマップでは。あの男の向かう先は行き止まりだったはず。

 

「……きっと、俺達が知らない場所でもあるんだろうな」

「知らない場所、ですかー?」

 

 おそらくエマも、この先が行き止まりであることを知っているのだろう。

 だからこそ、彼女は聞き返したわけで。

 

「拙者知っているでござる。この先は行き止まりでござるぞ」

「そうだな」

「お待ちなさい。なら、『知らない場所』とはどういう意味ですの?」

「それは、このまま後をつけていれば分かる」

 

 追及するヨゼフィーネをあしらいつつ、曲がり角を曲がった二人を追いかけると。

 

「あれは……」

 

 コップが壁に寄せられていた古い書棚を動かすと、床に地下へと続く階段が現れた。

 あの先には、寝取られヒロインであるクリームヒルト先生を寝取った、監禁・調教用の地下室がある。

 

「ふん、油断したな」

 

 夏休みで生徒達もほとんどいないということで、気が抜けていたのだろう。

 あの男は地下への入り口を隠すことを忘れ、女子生徒を連れてそのまま降りて行った。

 

「ニコさーん。もちろんわたし達も、行くんですよねー?」

「当然だ」

 

 二人に気づかれないように、音を立てないよう慎重に階段を降りる。

 

 そして。

 

「こ、こんなこと、やめてください……っ」

「ヒッヒッヒ、やめるわけねぇだろ、ばーか」

 

 壁に後退りする女子生徒。

 追い詰めているのは、もちろんコップだ。

 

「……ちょっと不快なのでー、行ってもいいですか?」

「そうだな。ここで見ている必要はない」

 

 その言葉を合図に、俺達は地下室へと飛び込んだ。

 

 その時。

 

 ――ゴンッッッ!

 

「え、ええー……」

 

 なんとコップの奴、襲いかかろうとして勢い余り、(そば)にあった電話らしきオブジェクトに頭をぶつけて、気絶してしまったんだが。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

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今後も『NTRエロゲ』についてのイベント告知などが控えておりますので、どうぞお楽しみに!

それでは皆様、どうかどうか、本作のご購入をよろしくお願いいたします!!!
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