【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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同人サークルは古いエロゲが大好き。

「あー……さすがに屋上で昼メシを食うには、無理があるな……」

 

 コップの悪事を阻止して皇立学院に突き出した日の、翌日の昼休み。

 俺達はいつものように屋上へやって来るものの、あまりの暑さに愚痴をこぼした。

 

「そうですねー……これだけ暑いと、お弁当が傷んでしまいますー」

「ですわね……」

 

 エマとヨゼフィーネも同意し、広げようとしていたお弁当を包み直した。

 

「だけどニコラス殿、どこで食べるでござるか? 教室に戻っても、結局は暑いでござるぞ」

 

 言うまでもなく、この世界にはエアコンなどという文明の利器は存在しない。

 【特級魔法技師】であるフーゴに作ってもらうという手も無きにしも非ずだが、それはそれで完成はいつになるんだよって話だ。

 

「ハア……とにかく日陰に入って、少しでも日差しを避けようぜ」

「そうですわね」

 

 ということで、俺達はぞろぞろと校舎内へ入った。

 

 すると。

 

「あれ? ローザ?」

 

 俺達を見捨て夏休みを満喫中のはずのローザと、ばったり出くわした。

 というか、どうしてこんなところに?

 

「……ヨゼフィーネ様にお手紙を預かってきた」

「わたくしに、ですの?」

 

 小首を(かし)げ、ヨゼフィーネは手紙を受け取る。

 内容は気になるが、プライバシーの侵害になるので(のぞ)いたりするのは控えるとしよう。

 

「……コップ=シュティケンが、亡くなったそうですわ」

「「「っ!?」」」

 

 ヨゼフィーネの重苦しい言葉に、ローザを除く全員が息を呑んだ。

 あの男が、死んだ……?

 

「ま、待ってくれ。叩けばいくらでも(ほこり)が出るような奴とはいえ、昨日の今日でいきなり処刑とかあり得ないだろ」

「処刑ではありませんわ。手紙によるとあの男、脱走を企てたそうですわよ」

「脱走!?」

「ということはー、捕まえようとした兵士に殺されたってことです?」

「いいえ。馬車にはねられたみたいですわ」

「「「馬車!?」」」

 

 つまり要約すると、このままだと極刑間違いなしと踏んでコップは逃げ出したが、その途中で運悪く馬車にはねられた、ってこと?

 

「取り調べの最中も、『若いころはナナハンで首都高をブイブイ言わせてたんだぞ! 分かるか? ナナハンで首都高だぞ!』などと、訳の分からない供述を繰り返していたそうよ」

「…………………………」

「その場に居合わせた通行人の話では、『こんなことぐれぇじゃよ。俺ぁ死なねぇよな……くくっ』と言って薄ら笑いを浮かべ、そのまま息を引き取ったそうですわ」

 

 最後まで分からない奴……ということもなく、むしろその台詞(せりふ)を理解してしまっているからこそ、俺はこめかみを押さえずにはいられない。

 ルミナスシリーズを製作した同人サークル、どこまで懐古趣味なんだよ。

 

「結局、余罪を追及することもできず、この事件の調査は終了したそうですわ」

 

 手紙をひらひらとさせ、ヨゼフィーネは肩を(すく)めた。

 

「気になったんだが、その手紙をヨゼフィーネに宛てたのって……」

「フフ……あまり詮索はなさらないほうがよろしいですわよ」

 

 きっとよろしくない方法で、情報を入手したということだろう。

 悪役令嬢らしい含みのある笑みに、俺は口を(つぐ)んだ。

 

 まあそうなると、逆になんでローザが手紙を届けたのかって話だが。

 

「とりあえず、コップのことは終わったわけだし、いい加減昼メシを食おうぜ。腹が減って仕方がない」

 

 空気を変えようと、俺はあえておどけてそう告げた。

 ただ問題は、どこで食べるのかって話ではあるんだが。

 

「……ボクもお腹空いた」

「別にローザは一緒に食う必要ないだろ」

「……ニコラス氏、冷たい」

「その台詞、そっくりそのまま返すぞ」

 

 エマとヨゼフィーネは補習に付き合ってくれたのに、コイツはユミルとともに、真っ先に見捨てやがったこと、忘れてないからな。

 

「まあまあ、別によろしいのではなくて? お弁当でしたら、ローザの分も含めてたくさんありますし」

「……さすがはヨゼフィーネ様。一生ついてく」

「こんな時だけ調子いいな」

 

 などとくだらないやり取りを終え、俺達は昼食を楽しんだ……のだが。

 

「ニコラス」

「?」

 

 手招きをされ、俺はヨゼフィーネに身を寄せると。

 

「これ……ご覧なさい」

 

     ◇◆◇◆◇

 

「結局、アルミンは来なかったな」

 

 今日の補習を終え、帰り支度をしながらそう(つぶや)く。

 やはり昨日の耳かきの現場を目撃されたことで、居たたまれなくなったということだろうか。

 

 一方で。

 

「先生、この問題が分からないんですけど」

「……テオ君。これ、期末試験であなたは正解していたわよね?」

 

 ここぞとばかりにクリームヒルト先生に(から)みに行くが、詰めが甘いせいでむしろ好感度を下げる結果に。

 

 その証拠に。

 

――――――――――――――――――――

名前:クリームヒルト=マンシュタイン

性別:女

年齢:27

種族:人間

職業:教官、マンシュタイン伯爵夫人

スキル:【荒○行動】

経験人数:2人

開発度(口)    :43

   (胸)    :38

   (乳首)   :55

   (クリトリス):94

   (膣)    :13

   (子宮)   :2

   (尻)    :10

   (アナル)  :1

   (その他)  :22

好感度(テオ):0

――――――――――――――――――――

 

 たった一日で、好感度を最低にまでしてしまったのだから。

 

 というか、朝からずっとこの調子だったし、かなり粘着質だし、視線も気持ち悪いしで、何一ついいところがなかったもんなー。

 アルミンと同じショタ系だというのに、色々と台無しである。

 

 だからこそ。

 

「お前はこの俺が、必ず止めてやるからな」




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

オーバーラップ文庫様から絶賛発売中です!

読者の皆様の応援のおかげで、書泉ブックタワーのライトノベル週間ランキングでも12位、同日にオーバーラップ文庫様から発売された作品中2位でした!
もちろん、新シリーズ8作品中1位です!

今後も『NTRエロゲ』についてのイベント告知などが控えておりますので、どうぞお楽しみに!

それでは皆様、どうかどうか、本作のご購入をよろしくお願いいたします!!!
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