【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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ショタは嘘吐きの始まり。

「結局、そっちは動きがなかったか」

「でござるなあ……」

 

 寄宿舎に戻って来た俺達は待ち構えていたフーゴと合流し、情報の共有を行っていた。

 もちろん、クリームヒルト先生に接触してきたクソイケメンについても。

 

「それにしてもー……あのクリストフ先生って、そんなに酷い人だったんですねー」

「ああ……」

 

 とりあえず、追及されても困らない程度に、クソイケメンがどんな奴なのかをみんなに教えた俺。

 実際、調べればすぐに事実だと分かるだろうし……って。

 

「その顔、知っていたみたいだな」

「……そうですわね。元第二皇子のランベルトと婚約破棄となった今、念のため気をつけるようにと、あらかじめお父様が教えてくださったのですわ」

「なるほど」

 

 ルミナス帝国最大の勢力を誇る貴族であるヴァイデンフェラー公爵なら、有力貴族の情報なんてとっくに入手済みか。納得である。

 

「そういえば、あれから皇室から何かあったりは……」

「ご安心なさい。何もありませんわよ」

 

 質問の意図をすぐに悟ったようで、ヨゼフィーネが苦笑し答える。

 あのボンクラ皇子との一件で余計なちょっかいを受けていなければと心配していたが、何事もなさそうで何より。

 

 彼女の実家に余計な手出しができるとすれば、帝国内では皇室くらいしかないからな。

 

「ならよかった。だけど、ヨゼフィーネ様は一度酷い目に遭いかけたんだから、特に気をつけて……」

「むー……わたしのことは、心配してくれないんですかー?」

 

 頬を膨らませ抗議するエマ。

 だが、地上最強の生物に心配するようなことが起こり得るのだろうか。いざとなれば、全て物理で解決できそうだし。

 

 まあでも。

 

「もちろん心配するが?」

 

 どれだけ強くても、(から)め手で来られる可能性だって否定はできない。

 毒だったり、人質だったり、あるいは催眠アプリだったり……って、さすがにこれはないか。

 

 いずれにせよ、ここは『ルミナスの壊れた日々』の世界。どんなNTRが待っているか、分からないのだから。

 

「えへへ……だったらいいんですー」

 

 俺の答えに満足したようで、エマは嬉しそうに頬を緩める。

 まったく……あまりバチクソ可愛い姿を見せないでくれ。ただでさえ最近は、好感度『ふじこ』のことも忘れがちなんだ。

 

 そのせいで、テオよりも先に俺が暴走してしまったらどうする。主に俺のサレ夫スティックが。

 

「一難去ってまた一難、ってところだが、引き続きテオの監視をフーゴに任せてもいいか?」

「それは構わないでござるが……ニコラス殿は、そのクリストフ教官を監視するでござるか?」

「いや」

 

 フーゴの問いかけに、俺はかぶりを振る。

 

「じゃあー、誰を?」

「もったいぶらないでほしいですわ」

 

 身を乗り出す三人を見つめ、俺は一拍置くと。

 

「あのショタ……いや、アルミン=ノイベルトだ」

 

     ◇◆◇◆◇

 

「よう」

 

 次の日の午前の補習授業の終わりの直後、席を立とうとしたアルミンに声をかけた。

 

「あ、あの……」

「そういや、自己紹介がまだだったな。俺の名はニコラス=フリートラント。一つ上の先輩ってやつだ」

 

 身構えるショタに、俺はできる限り軽い感じで名乗る。

 別に目的は、コイツを脅すことじゃない。

 

「実はちょっと聞きたいことがあって、この後付き合ってほしいんだが……」

「あ……う……」

 

 周囲を見回し、助けを求めるような視線を向ける。

 ……が、補習を受けていた生徒達のほとんどが既に教室を出ており、僅かに残っている生徒も、そもそも視線にすら気づいていない様子。

 

 つまり、俺から逃れる(すべ)はないわけで。

 

「そう緊張するな。別に俺は、お前に何かしようってわけじゃない」

「じゃ、じゃあ、どうして声を……?」

「一年生のお前が、何故俺達二年と一緒に補習を受けることになったのか、それを知りたくてな」

 

 などと答えるが、コイツが補習を受けることになったのは、全てヨゼフィーネがお膳立てしたんだけどな。

 要はコイツを連れ出すための、ただの口実だ。

 

「そういうことだから、早く行こうぜ。じゃないとせっかくの昼休みが終わってしまう」

「あっ!? ちょっ!?」

 

 肩を組み、半ば強引にアルミンを教室から連れ出す。

 戸惑ってはいるものの、逆らうことができないようだ。逆転無しショタ属性のコイツなら、無理もないがな。

 

 ということで。

 

「そ、それで……僕が補習を受けることになった、理由です、よね……?」

 

 屋上にやって来るなり、拳を握りしめおそるおそる尋ねるアルミン。

 よく見ると、少しずつ後退(あとずさ)りしているような。

 

「悪い。実はそれ、興味がない……って言ったら嘘になるな」

「…………………………」

 

 アルミンは自分の小さくて華奢(きゃしゃ)な身体を抱きしめ、警戒を強める。

 俺の意図を読みかねているのだろう。

 

「単刀直入に聞く。オマエ……クリームヒルト先生に、嘘を吐いているだろ」




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

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今後も『NTRエロゲ』についてのイベント告知などが控えておりますので、どうぞお楽しみに!

それでは皆様、どうかどうか、本作のご購入をよろしくお願いいたします!!!
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