【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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見抜かれたショタの本性。

「単刀直入に聞く。オマエ……クリームヒルト先生に、嘘を吐いているだろ」

「っ!?」

 

 そう告げると、アルミンは一瞬だけ目を見開いた。

 だが、すぐに目を閉じ、ふう、と息を吐くと。

 

「すみません。先輩のおっしゃっていることが、僕には分かりかねますが」

 

 極めて冷静に、そう告げた。

 そのたたずまいや声色からは、これまで監視してきた時に目にした、あのおどおどした様子は見受けられない。

 

「この前、生徒指導室でオマエが先生に耳かきをしてもらった時、俺達が入っていったのを覚えているか?」

「ええ」

「ということは、俺がいたことも最初から認識していたというわけだな」

 

 だからコイツは、さっき教室で声をかけた時、あれだけ俺のことを警戒していたということ。

 ただ、今は動揺している様子もないことから、耳かきされている姿を見られたことが恥ずかしかったとか、そういうのではないのだろう。

 

 つまり。

 

「そんなにこの俺に、暴露されることが嫌だったか?」

「…………………………」

 

 これは、教室にいた他の生徒達に対してじゃない。

 

「まあ、それも仕方ないよな。オマエは先生を騙して、近づいていたんだから」

「っ!?」

 

 酔っ払ったクリームヒルト先生からこのショタの身の上話を聞かされた時、俺は違和感しかなかった。

 だってそうだろ? 両親から虐待されていた奴が、なんで耳かきをされたくらいでオホ声を(さら)すんだよ。普通にあり得ないだろ。

 

「……ぼ、僕が先生を騙すって、どういうことですか!? そもそも騙すようなことなんて……」

「あるだろ。例えば……両親から虐待を受けているって話とか」

 

 ヨゼフィーネが受け取った、コップ=シュティケンが死んだことを知らせる手紙には、続きがあった。

 それは、彼女の父親であるヴァイデンフェラー公爵が、ノイベルト伯爵にアルミンに補習を受けさせるよう働きかけた時のこと。

 

『も、もちろんです! あいつを……アルミンをすぐにでも、学院に向かわせます!』

 

 二つ返事で答えた様子に、公爵も娘のヨゼフィーネから聞かされていた話と違うことに違和感を覚え、尋ねたところ、むしろノイベルト伯爵は腫れ物を触るかのように接しているとのこと。

 

 それもまたネグレクトのような気もするが、ノイベルト伯爵は『息子が怖い』と告白し、アルミンの母親であるノイベルト夫人も、心を病んでしまったらしい。

 

「……それが事実だと確信したのは、もちろん先日の生徒指導室での光景を目の当たりにした時。オマエ、オホ声出すわショタスティックをおっ立てるわで、やりたい放題だったじゃねーか」

「…………………………」

 

 全て真実であることを物語るように、アルミンはショタの仮面を脱ぎ捨て、射殺すような視線を向ける。

 せっかくのショタ顔をこうも醜く(ゆが)めたら、どこにも需要はないな。

 

「つまりオマエは、クリームヒルト先生を寝取ろうと画策し、両親から虐待を受けている(てい)で近づいて、好き放題していたんだよな?」

 

 そう告げると、アルミンは押し黙る。

 このまましばらく沈黙が続くと思われた、その時。

 

「…………………………チッ」

 

 舌打ちをし、床に唾を吐き捨てた。

 一応は俺も先輩だし、家格だって上だっていうのに……コイツ、態度悪いな。

 

「ああ、そうだよ。むしろガキ臭い学院の生徒と比べて、あれだけエロい人妻教官がいたら、普通は寝取るだろ」

 

 どうやらこのショタは、偽ることを止めた模様。

 下卑(げひ)た笑みを浮かべ、愉快そうに語る。

 

「つーかさ、あんただって生徒指導室に踏み込んできた時、先生の巨乳を見てたよな? なら、結局はオレと一緒じゃねーか」

 

 とうとう一人称まで『オレ』になったアルミン。

 もはやショタの面影は、どこにもない。

 

「いや、違うだろ。少なくとも俺は、先生を寝取ろうなんて考えたことないぞ」

「素直に認めろよ。男はみんな、コイツ(・・・)で生きてるってことをな」

 

 そう言ってアルミンは、自らのショタスティックを指差す。

 だが、分かっているのか?

 

「そういうことは、せめて人並みのサイズになってから言おうな」

「っ! うるせぇッッッ!」

 

 おっと。失言してしまったせいで、ショタの逆鱗に触れてしまったようだ。

 なんだかんだで、やっぱり気にしていたんだな。

 

「それにさあ……どちらかといえば、そっちよりもケツのほうが目的だったりしない?」

「っ!?」

 

 あ、図星だった。

 一応ステータスを視てあるから知ってはいたが、クリームヒルト先生にアナルの世話をしてもらうつもりだったのかよ。

 

 というか、誰がコイツのケツアナを開発したのか、知りた……いや、微塵も知りたくなかったわ。

 

「とにかく、もう正体がバレてしまったんだから、大人しく実家に帰れ。このまま学院に残っても、恥をかくだけだぞ」

「ハッ! あの女とヤルまで、終われねーだろ! 諦めたらそこで試合終了なんだよ!」

「安○先生に謝れ」

 

 くだらない理由で、名言を台無しにするな。

 

「じゃあオマエは、このまま居座るっていうんだな? 言っておくが、俺は全てを先生に話すぞ?」

「好きにしろよ。テメエとオレじゃ、これまで築いた信頼ってもんが違うんだ。どっちを信じると思ってんだよ」

「もちろん俺だろ。……ねえ」

 

 俺は口の端を持ち上げ、アルミンの後ろへと目配せする。

 

 そこには。

 

「……アルミン君。あなたは先生を騙して、そんなことを考えていたのね」

「っ!?」

 

 悲痛な表情を浮かべ、うつむき立つクリームヒルト先生がいた。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

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今後も『NTRエロゲ』についてのイベント告知などが控えておりますので、どうぞお楽しみに!

それでは皆様、どうかどうか、本作のご購入をよろしくお願いいたします!!!
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