【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

130 / 130
『NTRエロゲ』は絶賛発売中!
お求めはお近くの書店や、amazon様などの電子書籍で!


見抜かれたショタの本性。

「単刀直入に聞く。オマエ……クリームヒルト先生に、嘘を吐いているだろ」

「っ!?」

 

 そう告げると、アルミンは一瞬だけ目を見開いた。

 だが、すぐに目を閉じ、ふう、と息を吐くと。

 

「すみません。先輩のおっしゃっていることが、僕には分かりかねますが」

 

 極めて冷静に、そう告げた。

 そのたたずまいや声色からは、これまで監視してきた時に目にした、あのおどおどした様子は見受けられない。

 

「この前、生徒指導室でオマエが先生に耳かきをしてもらった時、俺達が入っていったのを覚えているか?」

「ええ」

「ということは、俺がいたことも最初から認識していたというわけだな」

 

 だからコイツは、さっき教室で声をかけた時、あれだけ俺のことを警戒していたということ。

 ただ、今は動揺している様子もないことから、耳かきされている姿を見られたことが恥ずかしかったとか、そういうのではないのだろう。

 

 つまり。

 

「そんなにこの俺に、暴露されることが嫌だったか?」

「…………………………」

 

 これは、教室にいた他の生徒達に対してじゃない。

 

「まあ、それも仕方ないよな。オマエは先生を騙して、近づいていたんだから」

「っ!?」

 

 酔っ払ったクリームヒルト先生からこのショタの身の上話を聞かされた時、俺は違和感しかなかった。

 だってそうだろ? 両親から虐待されていた奴が、なんで耳かきをされたくらいでオホ声を(さら)すんだよ。普通にあり得ないだろ。

 

「……ぼ、僕が先生を騙すって、どういうことですか!? そもそも騙すようなことなんて……」

「あるだろ。例えば……両親から虐待を受けているって話とか」

 

 ヨゼフィーネが受け取った、コップ=シュティケンが死んだことを知らせる手紙には、続きがあった。

 それは、彼女の父親であるヴァイデンフェラー公爵が、ノイベルト伯爵にアルミンに補習を受けさせるよう働きかけた時のこと。

 

『も、もちろんです! あいつを……アルミンをすぐにでも、学院に向かわせます!』

 

 二つ返事で答えた様子に、公爵も娘のヨゼフィーネから聞かされていた話と違うことに違和感を覚え、尋ねたところ、むしろノイベルト伯爵は腫れ物を触るかのように接しているとのこと。

 

 それもまたネグレクトのような気もするが、ノイベルト伯爵は『息子が怖い』と告白し、アルミンの母親であるノイベルト夫人も、心を病んでしまったらしい。

 

「……それが事実だと確信したのは、もちろん先日の生徒指導室での光景を目の当たりにした時。オマエ、オホ声出すわショタスティックをおっ立てるわで、やりたい放題だったじゃねーか」

「…………………………」

 

 全て真実であることを物語るように、アルミンはショタの仮面を脱ぎ捨て、射殺すような視線を向ける。

 せっかくのショタ顔をこうも醜く(ゆが)めたら、どこにも需要はないな。

 

「つまりオマエは、クリームヒルト先生を寝取ろうと画策し、両親から虐待を受けている(てい)で近づいて、好き放題していたんだよな?」

 

 そう告げると、アルミンは押し黙る。

 このまましばらく沈黙が続くと思われた、その時。

 

「…………………………チッ」

 

 舌打ちをし、床に唾を吐き捨てた。

 一応は俺も先輩だし、家格だって上だっていうのに……コイツ、態度悪いな。

 

「ああ、そうだよ。むしろガキ臭い学院の生徒と比べて、あれだけエロい人妻教官がいたら、普通は寝取るだろ」

 

 どうやらこのショタは、偽ることを止めた模様。

 下卑(げひ)た笑みを浮かべ、愉快そうに語る。

 

「つーかさ、あんただって生徒指導室に踏み込んできた時、先生の巨乳を見てたよな? なら、結局はオレと一緒じゃねーか」

 

 とうとう一人称まで『オレ』になったアルミン。

 もはやショタの面影は、どこにもない。

 

「いや、違うだろ。少なくとも俺は、先生を寝取ろうなんて考えたことないぞ」

「素直に認めろよ。男はみんな、コイツ(・・・)で生きてるってことをな」

 

 そう言ってアルミンは、自らのショタスティックを指差す。

 だが、分かっているのか?

 

「そういうことは、せめて人並みのサイズになってから言おうな」

「っ! うるせぇッッッ!」

 

 おっと。失言してしまったせいで、ショタの逆鱗に触れてしまったようだ。

 なんだかんだで、やっぱり気にしていたんだな。

 

「それにさあ……どちらかといえば、そっちよりもケツのほうが目的だったりしない?」

「っ!?」

 

 あ、図星だった。

 一応ステータスを視てあるから知ってはいたが、クリームヒルト先生にアナルの世話をしてもらうつもりだったのかよ。

 

 というか、誰がコイツのケツアナを開発したのか、知りた……いや、微塵も知りたくなかったわ。

 

「とにかく、もう正体がバレてしまったんだから、大人しく実家に帰れ。このまま学院に残っても、恥をかくだけだぞ」

「ハッ! あの女とヤルまで、終われねーだろ! 諦めたらそこで試合終了なんだよ!」

「安○先生に謝れ」

 

 くだらない理由で、名言を台無しにするな。

 

「じゃあオマエは、このまま居座るっていうんだな? 言っておくが、俺は全てを先生に話すぞ?」

「好きにしろよ。テメエとオレじゃ、これまで築いた信頼ってもんが違うんだ。どっちを信じると思ってんだよ」

「もちろん俺だろ。……ねえ」

 

 俺は口の端を持ち上げ、アルミンの後ろへと目配せする。

 

 そこには。

 

「……アルミン君。あなたは先生を騙して、そんなことを考えていたのね」

「っ!?」

 

 悲痛な表情を浮かべ、うつむき立つクリームヒルト先生がいた。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

オーバーラップ文庫様から絶賛発売中です!

今後も『NTRエロゲ』についてのイベント告知などが控えておりますので、どうぞお楽しみに!

それでは皆様、どうかどうか、本作のご購入をよろしくお願いいたします!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ヒロイン達の好感度を、何故か友人キャラの俺が知っている(作者:こなひー)(オリジナル現代/恋愛)

https://syosetu.org/novel/392769/▼先日投稿した「ヒロイン達の好感度を友人キャラが知っているのは何故なのか」の長編化版です。▼2章まですでにマルチ投稿済なので、そこまではまとめて投稿します。▼以降は週2話、水曜と日曜に更新していく予定です。▼「友田、今の彼女たちからの好感度を教えてくれ」▼「ああ、わかった」▼ 自称主人公の青野…


総合評価:2583/評価:7.66/連載:54話/更新日時:2026年07月22日(水) 23:00 小説情報

愛するNPCが現実化したら勝手にギスギスし始めた挙句バカ重い責任が生えてきた話(作者:フォン・デ・ペギラパギラ)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

犬耳を可愛らしく傾ける忠臣は、いつでも俺の隣にすり寄ってきてくれる。▼龍の少女の参謀は俺を宝と称して、愛らしく腕を取ってくる。▼俺のことを神とさえ慕ってくれる子もいる。▼ ▼愛していたキャラクターたちが、創り上げた組織が、すべて本物になった。▼みんなデレデレで、可愛らしく甘えてくれる。▼もちろん舞い上がった。▼ ▼でも、配信者も、攻略サイトでも言ってなかった…


総合評価:3566/評価:8.52/連載:55話/更新日時:2026年05月07日(木) 22:00 小説情報

貞操逆転世界で湿度高めヒロイン達を無自覚に沼らせる転生者~死にゲー世界で鬱エンドを迎えるヒロイン全員救う、全員が曇る(作者:しば犬部隊)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

死にゲーに転生した主人公(男)が遺伝子的に湿度が高く重い女達に囲われていく話。▼なお、主人公は自分に価値を見出していないので、自分を犠牲にしたりする。▼だが それが逆に重い女の琴線に触れた!▼無自覚にヒロインを沼らせていく、ただ平穏に生きたいだけの男。▼書籍化決定 5月20日 オーバーラップノベルス様より発売! ▼


総合評価:31591/評価:8.89/連載:51話/更新日時:2026年07月20日(月) 18:44 小説情報

【書籍化】男女比1:30の貞操逆転世界で身を挺して女の子たちを守ったら愛が重くなりすぎた(作者:一森 一輝)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

女が男を守るべき、みたいな価値観が根付いた世界で、男が身を挺して女を守ろうとしたらどうなるんだろうか?▼旧題:男女の価値観が反転している貞操逆転世界で身を挺して女の子を守ってみた場合▼※カクヨムとマルチ投稿中です▼https://kakuyomu.jp/works/16818792435932689728


総合評価:35956/評価:9.14/連載:105話/更新日時:2026年07月20日(月) 12:03 小説情報

エロゲ転生〜やり込んだ知識でハーレム無双〜(なお特殊性癖)(作者:星野林(旧ゆっくり霊沙))(オリジナル現代/冒険・バトル)

やり込んだエロゲに転生してしまった主人公。▼抜きゲー世界であるが、バトルもあるので、死なない、詰まない様にしながらエロく生きたいと思います。▼なお初っ端から周回用アイテムを回収する模様。▼カクヨムとマルチ投稿▼諸事情により未完▼本当に申し訳ない。▼理由は活動報告にて


総合評価:5074/評価:8.27/未完:130話/更新日時:2026年06月01日(月) 18:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>