【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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媚薬ってすごいんだな。(月並)

「な……あ、か、身体が……あ、つぅ……っ」

「っ!?」

 

 教官室からエロい吐息が漏れ、俺は慌てて中を見る。

 

 すると。

 

「やっと効いてきたか。本当に、手間をかけさせる」

 

 上気した顔でしなだれかかるクリームヒルト先生を抱き寄せ、クソイケメン――クリストフは、口の端を吊り上げていた。

 

「くそっ! あの野郎……何かしやがったな……っ」

 

 二人を相手していたせいで、完全に見逃してしまった。

 クリームヒルト先生の様子から、おそらくは媚薬のようなものを使われたんだと思う。

 

 なら、まだ間に合う。

 

「エマ!」

「えへへ……あ、は、はい!」

 

 俺の声に、ふにゃり、としていたエマは我に返り、教官室の扉を開けて突入すると。

 

「っ!? な、なんだお前達……ぐはっ!?」

 

 目を見開き困惑するクソイケメンを、あっという間に拘束した。

 後に続いていた俺は、力なく床に倒れそうになるクリームヒルト先生を、慌てて抱き留める。

 

「先生! 大丈夫ですか!?」

「あ……ニ、ニコラス……く、ん……ん゛う゛う゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛ッ゛ッ゛!」

 

 俺だと気づいた途端、クリームヒルト先生が獣のようなオホ声(CV.涼貴○)を上げた。

 開発度的にクリトリス以外は大したことがないはずなのに、この反応。それだけ媚薬か何かの効果が高いのだろう。

 

 とにかく。

 

「オマエ……先生に何しやがった」

「な、なんだね君達は! 勝手に教官室に入って、ただで済むと思って……っ!?」

「オマエこそー、ただで済むと思わないでくださーい……このゴミクズが」

「ヒッ!?」

 

 押さえつけるエマの殺気を受け、クソイケメンは悲鳴を上げる。

 

「早く言え! 先生に何をしたんだよ!」

「そ、それは……」

「言いませんと、オマエの実家ごと帝国から消して差し上げますわよ」

「なあっ!?」

 

 今度は冷たく微笑むヨゼフィーネを見て、驚きの声を上げるクソイケメン。

 物理と権力、その両方から追い込まれる瞬間である。

 

「おい」

「そ、その……ちょ、ちょっとした遊び心なんだ……ほ、ほら! お互いストレスが溜まって大変だし、元気づけようと……」

「御託はいいんだよ! 先生に何をしたのか、さっさと(しゃべ)れって言ってるんだッッッ!」

「んふ♪ ほら」

「早くしなさいな」

「あぐああああああああああッッッ!?」

 

 俺の怒号に合わせエマがさらに力を込め、ヨゼフィーネはクソイケメンの顔をヒールのピンで踏みにじる。

 よほど痛いようで、(たま)らず絶叫した。

 

「言え」

「や、闇市に売っている、ごく普通の媚薬を香水に混ぜて、吹きかけただけだ……誰でも買える、あの……」

 

 それを聞き、俺はひとまず安堵する。

 ルミナスシリーズに登場する媚薬なら、効果時間さえ経てば副作用もなく元どおりなる。これなら、先生も無事だ。

 

「先生……少しだけ、我慢していてください」

「お゛っ゛……え、ええ……っ」

 

 玉のような汗を流し、必死に耐えるクリームヒルト先生をゆっくりと床に寝かしつけると、俺はクソイケメンへと近づく。

 

「オマエ、ただで済むと思うなよ」

 

 髪をつかみ無理やり顔を持ち上げた俺は、持っていた盗聴器を見せた。

 

 そして。

 

『やっと効いてきたか。本当に、手間をかけさせる』

「っ!?」

 

 録音しておいた音声を再生してやると、クソイケメンの表情があからさまに変わった。

 

「このとおり、証拠としてオマエの肉声データがあるんだ。たとえオマエがシュプリンガー家の力に頼ってもみ消そうとしても、絶対に追い詰めてやる」

「フフ……もみ消すことなんて、このわたくしがさせないに決まってるじゃない」

「う……く、くそ……っ」

 

 とうとう観念したのか、クソイケメンは項垂(うなだ)れる。

 学院からすれば、連日の不祥事でストレスがすごいことになりそう。

 

 ま、知らんけど。

 

「ニコさん、コイツはこのまま突き出しますかー?」

「このまま待って先生が回復するかどうか、見極めてからだ。コイツは闇市の媚薬だと言ったが、もし違った場合は本当のことをすぐにでも吐かせないといけないからな」

「だそうですのでー……もし嘘だったら、オマエは死ね」

「ヒ、ヒイイイイイイイイッッッ!?」

 

 エマという死神の言葉に、クソイケメンがこの世の終わりのような顔で悲鳴を上げた。

 その反応からやっぱり嘘を吐いていたんじゃないかと思ってしまうが、おそらくは大丈夫だと思う。

 

 そもそもルミナスシリーズに登場する媚薬は、一種類しかないし。

 

 そして。

 

「ふ、う……そ、その、恥ずかしいところを見せちゃったわね……」

 

 息も整い、ようやく回復したクリームヒルト先生。

 身体を起こして服を整えると、クッソ恥ずかしそうに告げた。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

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今後も『NTRエロゲ』についてのイベント告知などが控えておりますので、どうぞお楽しみに!

それでは皆様、どうかどうか、本作のご購入をよろしくお願いいたします!!!
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