【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした 作:ぜんはいざ
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「ここがー……!」
「ニコラスの、お部屋……!」
エマとヨゼフィーネが、これでもかというほど瞳を輝かせた。
言っておくが、俺の部屋はいたって普通。余計なものは、基本的に何も置いていない。
だから、部屋の中を隈なく探しても無駄だ。無駄なんだよ。
なのにさあ……。
「揃いも揃って、何やってるんだよ」
全員が一斉に家探しをする姿を見て、呆れる俺。
特にローザの、無駄に手馴れている感が半端ない。
「……もちろん、ニコラス氏が隠し持っているはずの、エッチな秘蔵の品の発掘」
「ハア……なんだよそれ」
ローザの言葉に、俺は溜息を吐く。
そのせいだろうか。さっきから、早くなった鼓動がうるさくて仕方がない。
「男なら、こういうところに隠しているはずでござるよ」
待て。今時ベッドの下なんかに隠す馬鹿が、どこにいるんだよ。
「……なるほど。フーゴ氏は、ベッドの下に隠してある、と」
「ブヒヒヒヒヒヒヒヒ!?」
はっはっは、墓穴を掘ってやがる。
だがきっとフーゴの部屋には、素晴らしい……ゲフンゲフン。バチクソエロい……いやいや。とにかく、何かしらの代物が眠っていることだろう。
「ニコラスの子供の頃の肖像画とか、そういったものはありませんの?」
「きっとどこかにあるはずですー」
ヨゼフィーネとエマは、協力して探すことにした模様。
しかも俺の肖像画を探すなんて、まるで前世の卒アル探しに通じるものがあるな。
「ぼくには分かる☆ センパイなら、ここに隠してあると☆」
本棚にある本の表紙を、片っ端からめくるユミル。
まさか表紙だけ差し替えて、実は中身がえっちぃ本だった、なんてことを期待しているのか? しているんだろうな。
だが残念。そんな手間の割に
(あと五分もしたら、みんな諦めるだろう)
そんなことを考えながら、みんなの様子を眺めている俺。
これがそもそもの敗因だった。
「……あ」
「っ!?」
なんとお腐れ様が、壁にカモフラージュしてある開けてはならない扉を、
「ど、どうしたー……? ただの壁なんか見て、さあ……」
「……ここだけ壁の色が違うの」
「あっ!? ば、馬鹿!」
そう言うと、ローザがおもむろに壁を押した。
残念ながら、止めようと手を伸ばすも間に合わず。
「……むふー、見つけた」
壁にカモフラージュされた木の板が外れ、暖炉が
その中に陳列されているコレクションの数々を見て、ローザの鼻息が荒くなった。
他のみんなも一斉に駆け寄り、興味津々な様子で眺める。
(う、上手く隠せたと思っていたのに……っ)
家族にはまだバレていないからと、油断していた俺が浅はかだった。
「……じゃあ、一番乗り」
「ああああああ!? や、やめてくれっ!」
俺の制止も空しく、お腐れ様は暖炉へと手を伸ばす。
それを皮切りに、他のみんなも次々とコレクションを物色し始めた。
そして。
「なるほど☆ センパイはこういうのが趣味なのかー☆」
「グフフ……悪くないでござるな」
物心ついた時から集め続けてきた、エッチな肖像画や小説が、全て白日の下に
肖像画が魔物に襲われている系のものが半分以上を占めていることや、小説はNTRものばかりのラインナップであることも。軽く死ねる。
「ニ、ニコラスはこういったものがお好きなんですのね……」
「ちち、違うから! たまたまだから!」
戸惑った様子のヨゼフィーネの言葉を、俺は全力で否定する。
性癖には申し訳ないが、ここは自分自身を守らせてくれ……って。
(そ、そういえばエマは!?)
暖炉の前には、何故かエマだけがおらず、俺は慌てて部屋の中を見回すと。
「え?」
なんとエマが、枕を抱きしめながらベッドの上でごろごろしているではないか。
それもよだれを垂らしつつ、バチクソゆるっゆるな表情で。
「え、ええとー……エマ?」
「っ!? ここ、これは違うんですー! ちょっとだけ眠くなってー! それで、休憩してただけなんですー!」
どこか言い訳めいた台詞を吐くエマ。
つまり、本来の目的は違うってこと?
すると。
「なななななななななななななななな!?」
わなわなと震えた指で、エマを指し示すヨゼフィーネ。
その表情も、どこか焦って……いや、違うな。どちらかというと、『その手があったか』的な、今気づきました感があった。
「んふふー。早い者勝ちですよねー、ニコさん」
「へ? えっと……そ、そう……なのか?」
ベッドが一つしかないこともあり、エマは独占したい模様。
俺はというと、雰囲気に押され曖昧に
「ニ、ニコラスッ!」
勢いよく振り返り、まるで『わたくしもベッドに寝てもよろしいですわよねっ!』という心の声が聞こえてきそうな目で歌えてくるヨゼフィーネ。
正直言って暖炉の中のコレクションを知られるよりも全然大したことないので、勢いに押されたこともあり、俺は頷く。
「ニコラスの了解も得ましたから、わたくしも寝転びますわよっ!」
そう宣言すると、ヨゼフィーネはエマの隣にダイブした。
結局エマもシェアすることを許したようで、今は二人並んで寝ている。
そんな彼女達の表情は、よだれを垂らしてゆるっゆるになっていた。
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