【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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やっぱり思ったとおり醜いオークだった。

「ク、クリームヒルト先生……」

 

 青ざめた表情で教室に現れた、一人の教官。

 別に間男とかではないから、安心してくれ。

 

「どうされました?」

「そ、その……補習を受けることになっているエルマさんの父君が、担当である先生にどうしても会わせろと……」

 

 怪訝な表情を浮かべるクリームヒルト先生に、現れた教官は脂ぎった額の汗をハンカチで拭い、申し訳なさそうに告げる。

 

 エロゲ紳士諸兄なら、もう気づいただろう。

 そのエルマという女子生徒の父親こそ、『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』に登場する間男の、最後の一人。

 

 ――〝ルートヴィヒ=バルドベルク〟。

 

 いわゆる、保護者系間男である。

 

 この男、エルマの成績が悪いのは教官のせいだとクレームを入れ、相談を兼ねて自宅を訪問したクリームヒルト先生に睡眠薬を飲ませ、意識を失ったところで行為に及ぶ。

 目を覚ました彼女は違和感を覚えるものの、日頃のストレスや疲れのせいだと思い、何事もなかったように帰宅する。

 

 それが、破滅……というか、寝取られの始まり。

 

 ルートヴィヒのクレームという名の呼び出しはそれ以降頻繁に行われ、その度に睡眠薬を飲まされては眠らされ、睡眠姦をするという不動のテンプレと化すのだ。

 

 もちろんクリームヒルト先生も、さすがにおかしいということで、三回目以降は呼び出しに応じないようにする……のだが。

 

(学院側が、クレーム対応を先生に丸投げしやがったんだよなー)

 

 つまりルートヴィヒに絡まれるのが嫌な学院は、その対応をクリームヒルト先生に一方的に押しつけた。

 そのため、断ることもできず、結局は自宅へと通う羽目に。

 

 さすがに警戒してルートヴィヒの提供する飲食には一切手をつけずにいたのだが、業を煮やしたこの男、いよいよ強行に出る。

 

 クリームヒルト先生は抵抗するが、寝ている間に開発されてしまった身体は正反対の反応を見せ、あえなく寝取られコンプリートとなってしまうわけだ。

 

「ハア……分かりました。皆さんは自習をしていてください」

 

 そう告げると、クリームヒルト先生は呼びに来た教官とともに、ヴィルマーの待つ教官室へと向かった。

 

 ということで。

 

「自習をサボって、大丈夫でござるか……?」

「少なくとも、お前以外はな」

 

 心配そうに尋ねるフーゴに、俺は答えた。

 そもそも補習が必要なのはコイツであって、俺たエマ、ヨゼフィーネは最初から補習を受けなくてもいい。

 

「それでー……」

「その保護者というのが、先生を狙っているんですのね」

「ああ」

 

 『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』では、寝取られ現場はいつも間男の自宅だったから、さすがに学院で手出ししたりすることはないと思うが、万が一ということもある。

 何せこれまでの経験則で、間男の行動が読めないことが多々あったし。

 

「だけど、やっぱり中の会話は聞こえないな」

「さすがに無理でござるよ。生徒指導も兼ねて、防音対策はバッチリでござるから」

「やけに詳しいな」

「ブヒッ!? けけ、決してここで悪いことするとか、そんなつもりはないでござるよ!?」

 

 なるほど。つまり一度は検討したことがある、と。

 きっと何かしらの理由で、ここの使用を諦めたのか。

 

「となると、教官室に盗聴器でも仕掛けるしか手はないのか」

 

 そう呟いた瞬間、エマとヨゼフィーネが身構える。

 どうやら彼女達、フーゴから奪った盗聴器を提供するつもりはないようだ。

 

「……フーゴ、今度でいいからもう一個作ってくれるか?」

「それしかないでござるな……」

 

 ぽん、と肩を叩いてやると、諦めた表情で頷くフーゴ。

 超小型高性能カメラといい、大枚をはたいて作ったっていうのに、全部奪われるんだもんな。さすがに可哀想になってきた。

 

 すると。

 

「ブヒッ! とにかく、このままではただでは済まさんッッッ!」

 

 教官室の扉が勢いよく開け放たれ、恰幅の良い……いや、良すぎて出入口で引っかかった中年の男が、罵倒しながら出てきた。

 言うまでもなく、ルートヴィヒ本人である。

 

 扉を覗くと、困った表情のクリームヒルト先生、それに先程の教官が。

 クレームということもあり、二人で応対したのかな。こういうのって、言った言わないの水掛け論になりがちだし。

 

(さて……それじゃ、一応確認しとくか)

 

 大股で歩くヴィルマーの背中を見つめ、俺は【ステータスオープン】を発動させると。

 

――――――――――――――――――――

名前:ルートヴィヒ=バルドベルク

性別:男

年齢:49

種族:オークキング

職業:侯爵、アルバイトC

スキル:【醜いオークの逆襲】

経験人数:6人

開発度(口)    :21

   (胸)    :44

   (乳首)   :67

   (クリトリス):0

   (膣)    :0

   (子宮)   :0

   (尻)    :40

   (アナル)  :99

   (その他)  :300

好感度(クリームヒルト):100

――――――――――――――――――――

 

 正体が、まさかの魔物だった。




お読みいただき、ありがとうございました!

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