【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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全ては俺がチキンだから。

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名前:ルートヴィヒ=バルドベルク

性別:男

年齢:49

種族:オークキング

職業:侯爵、アルバイトC

スキル:【醜いオークの逆襲】

経験人数:6人

開発度(口)    :21

   (胸)    :44

   (乳首)   :67

   (クリトリス):0

   (膣)    :0

   (子宮)   :0

   (尻)    :40

   (アナル)  :99

   (その他)  :300

好感度(クリームヒルト):100

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 正体が、まさかの魔物だった。

 アナルの開発度に関しては、もうそういうものだからどうでもいいとして、今回も色々とツッコミどころ満載だな。

 

 まず、そもそもどうして魔物が貴族やってるんだよ。

 しかもオークキング(・・・)なのに侯爵って、階級が釣り合っていないんだが。

 

 それと、スキル名な。

 これだと別の同人エロゲの主人公じゃん。鬼畜系同人エロゲのあれ(・・)だよな。

 

 いくら作者が同じだからって、ちょっとネタの使い回しはどうかと思うぞ。

 コラボ? そんなわけないだろ。言い訳も(はなは)だしい。

 

 で? その他の開発度が限界突破の三〇〇って、オークだけにご立派様だとでも言いたいのだろうか。ふざけるな。

 

 何より。

 

(あの間男も、アルバイトしてるんだけど)

 

 コップがアルバイトAで、クリストフがアルバイトB、そしてルートヴィヒがアルバイトC。

 ここまでくると、三人の間男が共通のバイトをしているとしか思えない。

 

 問題は、揃いも揃って何のバイトをしているかってことだ。

 

「ニコさーん」

 

 おっと、いつまでも間男のステータスを視ている場合じゃなかった。

 俺は、教官室に入ると。

 

「ニコラス君……」

「先生、災難でしたね……」

 

 疲れ切った様子のクリームヒルト先生に、労いの言葉をかけた。

 

「仕方ないわ。お父君からすれば、娘の成績に一喜一憂してしまうものだし、その矛先を学院や教官に向けることなんてよくあることだもの」

 

 そう言って彼女は、苦笑いを浮かべる。

 転生前の世界でもそうだったが、何気に教師ってブラックだよな。ジャンルは違うが同じブラック社畜だったから、身につまされる思いだ。

 

「それで、どうされるんですか? あの様子だと、さらに文句を言ってくるどころか、無理難題まで要求してきそうですけど」

 

 というか、無理難題という名の自宅へ呼び出しからの寝取られパターンが確定しているんだが。

 ただ、肝心のサレ夫のアルミンを既に排除済みなので、正しくは寝取られではない……わけじゃないのか? つい忘れがちだけど、クリームヒルト先生は人妻なわけだし。

 

(そういえば先生、夫から仕事ばかりで構ってもらえないって、愚痴を(こぼ)していたっけか……)

 

 忘れもしない、クリームヒルト先生と夕食を共にした時のこと。

 そう、てっきりセ〇クスのお誘いだと思ってたのに、実は耳かきでしたっていう、あの肩透かしを食らったやつだ。

 

 酔っ払った先生が、アルミンのことや補習を受ける生徒達のやる気のなさなど、ありとあらゆることをぼやいていた。

 

「……とにかく、バルドベルク侯爵の苦情については、できる限り受け流すようにするわ」

「…………………………」

「そんな顔しないの。……でも、ありがとうね」

 

 俺が顔をしかめていたからか、クリームヒルト先生は俺の頬に両手を添えて微笑んだ。

 どういうわけか、最近は彼女との距離が一気に縮んだように感じるが、気のせいだろうか。気のせいじゃないな。

 

 その証拠に。

 

「…………………………」

「…………………………」

 

 俺とクリームヒルト先生の様子を(うかが)っているエマとヨゼフィーネが、バチクソ(にら)んでいるし。ごめんて。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「本当にー……ニコさんは、無自覚天然ヒロインキラーですー」

「一体何人の女性を虜にするつもりなのかしら」

 

 真夏の学院の屋上に連行され、俺は二人からジト目を向けられつつコンクリートの上で正座している。

 熱いし痛いし、拷問と言って差し支えないのではないだろうか。

 

「い、いや、そんなつもりないから! そもそも先生は人妻だし! あり得ないから!」

「どうだかー」

「あなたの友人のテオ=ハインケスやアルミン=ノイベルトも、人妻と知りながら懸想していますものね」

 

 さっきから何度訴えても聞き届けてもらえず、八方塞がりの状態。

 これは、どうしたら許してもらえるのだろうか。

 

 というか俺、二人とはまだ(・・)付き合っているわけでもないんだが。

 

(つまり、俺がチキンだからいけないってこと、なのか……?)

 

 そもそも、二人との関係をはっきりしないから、こうなっていると言えなくもない。

 なら、俺がどちらかを選べば……って、そんなことをしたら、選ばれなかったほうから消される運命しかないんだけど。はい詰んだ。

 

 そうなると。

 

(……おいおい。本気かよ、俺)

 

 思い浮かんだ方法はただ一つ。二人一緒に付き合うことだが、それはさすがに駄目だろ。不誠実にも程がある。

 どこの異世界ファンタジー系のweb発ラノベ主人公だって話だ。さすがに(くず)過ぎる。

 

 そうして俺は答えが出せないまま、日が暮れるまで二人から責められ続けた。




お読みいただき、ありがとうございました!

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