NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
「だからここは、わたし達も中に入るべきだと思いますー。もちろん、あの二人を監視するために」
間男と女王様は、図らずもこのアナニスタにいかがわしい宿屋の中へ入るための免罪符を与えてしまったみたいだ。
「い、いや、二人が宿屋から出てきたところでおかしな点があれば、問い
前世を含め童貞チキンの俺は、このチャンスを目の前にして
というかフーゴ達の監視のためとはいえ、エマと二人きりで宿屋に入るとか……これなんてエロゲ?
「駄目ですよー! もし中で起きていることを見逃して、婚約者に危険が及ぶことになったらどうするんですか!」
「お、おお……」
眉根を寄せ、エマがメッチャ詰め寄ってくる。
やはりこのアナニスタ、どうしても宿屋の中に入りたいらしい。
「だ、だけど、そのー……ほら、婚約者どころか恋人同士でもない俺達が、この宿屋に入るっていうのは……」
「ニコさん、これは婚約者を守るためなんです。だから、わたし達は悪くないんです」
「で、ですよねー」
フーゴ達を理由に、全力で正当化しようとするエマ。
舞い降りた千載一遇のチャンス、手にするしかない……のか?
「わ、分かった。確かにエマの言うとおりだな。これはあくまでレーアを守るためだから、仕方ないよな」
「そうですー! だから早く行きましょう!」
「お、おい!?」
俺の腕に抱きつき、エマはぐいぐいと引っ張って宿屋の中へ進んでいく。
このいかがわしい宿屋への好奇心、フーゴ達がこの中で行っている行為への興味、何より右腕を包み込むHカップのおっぱいが、俺をエロの世界へと
そして。
「へえー、中はこんなふうになってるんですねー」
二人どころか4Pでも平気でセ〇クスができそうなほど大きな、クイーンサイズのベッドを筆頭に、所狭しと並ぶエロ関連のアメニティグッズ。
エマの藍色の瞳は、部屋に入った時からキラキラ……いや、ギラギラしっぱなしである。
前世のラブホは、ただセ〇クスするだけでなく、パーティーや女子会をしたりなんかもするらしい。利用したことないから知らんけど。
なお、このNTR系同人エロゲの世界では、セ〇クス以外の利用目的で使われることはない。
ちなみに俺達が選んだこの部屋は、言うまでもなくフーゴ達が利用している部屋の隣である。
「ニコさん、お風呂に変な形の椅子がありますよー」
「ソウデスネー」
皆まで言わなくても分かると思うが、変な椅子とはゴールドカラーの真ん中が凹んでいるアレだ。使用方法はともかく、正式名称はスケベ椅子でいいのか? ……って。
「どうしたエマ?」
「いえー……せっかくですから、勉強を兼ねて色々使ってみるのもありかなーって思いまして」
そう言うと、少し
だけど僅かに頬が上気していて、心なしか藍色の瞳やぷっくりとした桜色の唇が潤んでいるように見えるのは、きっとエロゲ特有の謎のエフェクトがかかっているからだろう。
「べべべ、勉強!? そ、そういうのは、ちゃんとしかるべき相手とだな!?」
「しかるべき相手、ですかー?」
エマが距離を詰め、上目遣いで俺を見つめる。
というか、なんで疑問形なんだよ。エマだって貴族令嬢なんだから、婚約者の一人や二人……。
「わたしには、そんな人いませんよー」
「そ、そうなのか?」
意外だった。
てっきり婚約者がいるもんだと思っていたんだけどな。
だからといって、ここでエマといかがわしいことをするわけにはいかない。
大体そんなことをしたら、寝取られたレーアのこと言えないし。サレ夫の俺が逆に寝取られるとか、さすがに笑えないだろ。
「そういうことだから、冗談はここまでにしような」
「ちぇー」
俺が少し呆れ気味に告げると、エマは口を
でも、実はあんな提案をした時に彼女が肩を僅かに震わせていたことや、今もホッと胸を撫で下ろしていることからも、冗談半分だってことは分かってるけどな。
……残る半分に冗談以外の何があるのかは知らないが。
その時。
「ブヒイイイイイイイイッッッ!」
「「っ!?」」
突然聞こえてきた、隣の部屋からの豚みたいな絶叫。
声の主は、もちろんフーゴである。
「そ、そのー……エッチなことをする時、普通は女性のほうが声を出すと思ってたんですけど……」
「……それに関しては、人によるんじゃないかな」
おそるおそる尋ねてくるエマに、俺はそうとしか答えることができなかった。
エロゲやエロマンガ、それに女性向けのASMRとかだと、普通に男の
ただ、一つだけ言えることは。
「おそらくあの二人、女子生徒が攻め……いや、責めで、フーゴが受けで間違いないだろう」
「そ、そうなんですねー……」
戸惑うエマだが、その瞳は
アナニスタな彼女だけに、きっと今すぐにでも二人の行為を見学したいに違いない。
しばらく豚の鳴き声が続くものの、それも終わりを迎える。
「も、もう終わったみたいですねー……」
「そうだな」
どこか残念な様子のエマ。
俺としてはフーゴの鳴き声なんかじゃなく、あの女王様の
「……何か話をしているみたいだな」
「ですねー……」
壁の向こうから聞こえる二人の話し声。ちょっとこの壁薄くない?
だけど今の俺達にとっては好都合。そっと壁に耳を当て、会話を聞き取ろうとすると。
「それはすごいわね。まさか、そんなことができるなんて」
「グフフフフ……これさえあれば、お風呂もトイレも、全部
バッチリ悪だくみしていたよ。