NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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NPCの取り巻きAはメッチャ優秀。

「……なるほどー、そういうことだったんですね」

 

 あのあと帝都のカフェに入り、俺はフーゴがどうやってレーアを寝取るつもりだったのか、その可能性などを含め説明した。

 もちろん、半分以上が嘘である。

 

「幸か不幸か、俺のスキルは【ステータスオープン】。ゴミスキルではあるものの、どんな能力かまでは分からないが、対象の人物が持っているスキルの名前が分かる」

 

 当たり前だが、エロステータスが見えることは話していないし、永遠に話すつもりはない。

 もしそんなことを暴露してしまったら、エマはきっとアナニーの秘密を守るため俺を亡き者にするだろう。

 

「それでニコさんは、フーゴさんが【特級魔法技師】のスキルを持っていることを知って、この魔導具の存在に気づいたというわけですかー……」

「ああ」

 

 俺は(うなず)くと、手元にあったフラペチーノのストローを口に(くわ)え、一気にすする。

 もう残り少なかったようで、ずごごご、と変な音がした……って。

 

「ど、どうした?」

「……そのー、ニコさんはわたしのスキルもご存知、なんですよね……?」

「ああ、【地上最強の生物】だろ?」

「はわわわわ!?」

 

 普段はニコニコ笑顔でママのような包容力を持つエマが、珍しく焦りのような表情を浮かべわたわたしている。

 ただでさえエマは、ルミナスシリーズに登場する寝取られヒロインに匹敵するほどの美少女なんだ。こんな一面を見せられたら、メッチャ可愛いと思うのは必然。

 

 というか『はわわわわ』って何? 可愛いしかない。

 

「ひょっとして、スキルについては知っちゃいけなかった感じ……?」

「そ、そういうわけじゃないですけどー……は、恥ずかしいじゃないですか。わたしだって女の子なのに、スキルがそんなバトル漫画に登場するお父さんみたいな名前なんて……」

「ああー……」

 

 確かにスキルが【地上最強の生物】なんて、女子からすれば知られたくないか。

 そのスキル名だけで、色々と勘違いされて包容力のある優しそうな感じの美少女というイメージが、瞬く間に崩れてしまいそう。

 

「わ、分かった。このことは、俺だけの秘密にする」

「絶対ですよー! 約束ですからね!」

「お、おう……」

 

 思いきり詰め寄り念押しするエマのプレッシャーを受け、俺はただ冷や汗を流して頷くしかなかった。

 

「ま、まあ、エマのスキルはさておき、そういうわけでフーゴのことも知ったんだ」

 

 ちょっと色々とトラブルのようなものはあったが、これでエマも納得してくれたことだろう。

 フーゴについても超小型高性能カメラがないわけだし、レーアを脅して寝取ったりすることもできない。

 

 あとは残る二人の間男に注力して……。

 

「ですけどー、食堂で周囲の目も(はばか)らずに悪だくみしていた黒い人はともかくとして、どうしてフーゴさんが婚約者に手を出そうとすると思ったんですか?」

「っ!?」

 

 くっそう、まだ俺を逃がしてはくれないのか。

 

「き、決まってるだろ。前にエマ達の教室に行った時に、アイツの『女子の裸を(のぞ)いて弱みを握れば……』なんて独り言を聞いたんだよ」

「……本当ですかー?」

 

 俺は咄嗟(とっさ)に嘘を吐くが、エマは胡乱(うろん)な目を向けてくる。

 これ以上追及されたら、俺はもう逃げられそうにない。

 

「……まあいいですー。結果的にフーゴさんがよからぬことを考えていたのは事実ですし」

 

 ()に落ちないものの、エマはそう言って追求しないことにしたようだ。助かった。

 だけど、フーゴ達とのやり取りだったり俺の説明の矛盾点を突いた今の追及だったり、やっぱり彼女、優秀だよな。

 

 美少女で、優秀で、Hカップで、バブみがあって、アナニスタな取り巻きA。NPCがNPCすることを放棄している。

 

「でもー、結局フーゴさんも婚約者の浮気相手ではありませんでしたし、これからどうしますか?」

「実はあと二人、疑っている奴がいる。次はそっちを調べようと思ってるよ」

「そうですかー」

 

 エマはフラペチーノの入ったカップを手に取り、ストローを(くわ)えてすする。

 ただ、俺の時と違ってずごごご、とか変な音はしないし、何ならフラペチーノで湿った唇がちょっとエロい。

 

「そのー……あんまり見ないでください。恥ずかしいですー」

「っ!? わわ、悪い!」

 

 頬を赤くしてモジモジするエマに注意され、俺は慌てて目を逸らす。もっと眺めていたかったのに残念である。

 

「そ、それでー、ニコさんの目星をつけておられるその二人の男の人って、一体誰なんですか?」

 

 恥ずかしさを誤魔化すためなのか、それとも、純粋に気になったのか、エマがおずおずと尋ねる。

 ふむ……残る二人について、か。

 

 俺は改めてエマを見つめると、すう、と息を吸う。

 

 そして。

 

「一人は戦闘教練の教官で、もう一人は生徒会副会長だよ」

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