NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
「一人は戦闘教練の教官で、もう一人は生徒会副会長だよ」
『ルミナスの壊れた日々Ⅲ』に登場する間男四人は、それぞれがその特徴を活かし、あの手この手を使ってヒロインを寝取ってこようとする。
チャラ男はその軽薄さを活かしてヒロインを強引に誘い既成事実を作ろうと画策し、キモデブはヒロインのあられもない姿を盗撮して脅迫するのだ。
「エマも〝ゴブリン〟……おっと失敬。あの教官の授業は受けているだろ? だったらアイツがどんな奴か、分かると思うんだが」
「はい。……あのイボイボだらけのキモチワルイ教官は、女子生徒の間でもダントツ不人気ですー。何より、教える素振りをしてすぐに女性の身体に触ろうとしますから」
そう言うと、エマは露骨に顔をしかめた。
俺がゴブリンと呼ぶその教官は、これまたNTR系同人エロゲではよくある、セクハラ系体育教師の流れを汲む間男。
ゲームでは授業のたびに『姿勢が悪い』だの『柔軟体操をしっかりしろ』だの、何かと理由をつけてレーアの身体を触り、恥ずかしそうにする彼女の反応に鼻息を荒くしていた。
そしてレーアの成績を不当に悪くして、補修と称して呼び出し、単位を餌に個別指導を行うのだ。
どんな内容なのかって? 決まってるだろ。
ゴブリンが顧問を務める誰もいない放課後の部室で、成績に
何せルミナス皇立学院は、教科の単位を一つでも落第してしまったら、留年しなければならない決まり。
そんなことになれば、貴族の子息なら家の恥を
つまりそれは、貴族社会で暮らす者達にとって死を意味する。
「まあそういうわけで、ゴブリンならレーアに手を出していてもおかしくはない」
「なるほどー……」
手を出していてもおかしくはないっていうか、確定案件なんだけどな。
「でもそうすると、もう一人の副会長は想像できないですー。学院でも人格者として評判で人気がすごいですし、婚約者がいる女性と浮気するなんて考えられないんですが」
「俺もだよ」
そう言って俺は肩を
あいつの実家は表向きこそルミナス帝国を建国当時から支える忠臣の一族という評判だが、その裏では帝国全土で娼館の経営や禁止されている人身売買などで富を得ている、筋金入りの悪徳貴族だ。
『ルミナスの壊れた日々Ⅲ』ではレーアの実家であるクライネルト家を借金まみれにして、その肩代わりに彼女を手に入れる。
ちなみに、その間男で寝取られエンドを迎えた場合に分かるレーアのその後だが、娼館でぶくぶく肥え太った中年貴族達の肉便器にされていたぞ。
「ですけどー、ニコさんは婚約者を黒い人やフーゴさんから守った実績がありますし、きっとそうなんですよね」
「そうだな」
間男二人の寝取り阻止の実績を解除したおかげで、エマの信頼度がアップしたのだろう。皆まで言わなくても、副会長が間男なのだと受け入れてくれた。
ただ、笑顔ではあるものの、どこか不満そうにしているように見えるから、納得しているかどうかといえば、そうじゃないんだろうな。
「……クソ女の分際でニコさんにこんなに助けてもらえて……ムカツク」
「? 何か言ったか?」
「いいえー、何にもー」
「そ、そうか……」
エマの口から不穏な言葉が漏れたような気がするけど、気のせいだろう。というか、前にもこんなことなかったっけ。
……俺の中のアラートが、思い出してはいけないとけたたましく鳴っているので、これ以上余計なことを考えるのはやめよう。
「それじゃ、そのー……」
「んふふー。明日からも、もちろんお手伝いしますからね」
そう言うと、エマはにぱー、と満面の笑みを浮かべた。
◇◆◇◆◇
「よーし! お前等、全員揃ったな!」
今日は帝都の外れで、全二年生合同で行われる戦闘教練の日。
腕組みをしながら偉そうに叫ぶのは、言うまでもなく生徒を引率する教官。
その名は〝イーヴォ=ツンペ〟。
これでもかというほど
加えて女子生徒へのセクハラ三昧や横柄な態度など、そのクソみたいな性格から、生徒達からは
というわけで、俺は恒例の【ステータスオープン】を発動させると。
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名前:イーヴォ=ツンペ
性別:男
年齢:41
種族:人間
職業:戦闘教官
スキル:【ゴブリン】
経験人数:217人
開発度(口):54
開発度(胸):31
開発度(膣):0
開発度(尻):37
好感度:30
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まさか本当に【ゴブリン】だとは思いもよらなかった。