NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
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名前:イーヴォ=ツンペ
性別:男
年齢:41
種族:人間
職業:戦闘教官
スキル:【ゴブリン】
経験人数:217人
開発度(口):54
開発度(胸):31
開発度(膣):0
開発度(尻):37
好感度:30
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まさか本当に【ゴブリン】だとは思いもよらなかった。
だが……これまでのチャラ男やフーゴと違い、ステータスだけじゃコイツがレーアを寝取った間男かどうか、判断つかないな。
とはいえ、これだけ見た目、性格、評判と悪いものが三拍子揃った奴が、経験人数が二〇〇人超え。絶対にゲームの手口と同じやり方で、女子生徒達と強引にヤっただろ。
レーアが寝取られてるとか寝取られてないとか、そんなこと関係なくこんなクズを野放しにできるか。
「オラッ! シャキッとせんか!」
「い……っ」
おもむろに
ゴブリンは自分の背が低いため、ひのきの棒を使って誇示するのだ。
そういえばコイツ、ゲームでもレーアを狙っているせいか、やたらとサレ夫の俺を目の敵にするかのように馬鹿にしてたよな。
おそらくゴブリンは俺に対するレーアの評価が下がるようこんな姿を見せつけつつ、熱心に指導する教官であることをアピールして、あいつの気を引こうとしているんだろう。
ゴブリンの評価なんて既に最低だっていうのに、はた迷惑な……って!?
「……………………………」
そこはかとなく感じる、俺……ではなくゴブリンに向けられた殺気。
合同で授業を受けている、他のクラスの生徒の集団の一角から放たれているものだった。
どの生徒のものだって? 言うまでもなく、エマの殺気だよ。
「……なんだぁ? 何か文句でも……っ!?」
「どうかしましたかー?」
因縁をつけようとしたゴブリンだったが、間延びする声からは想像もできないようなプレッシャーに、思わず言葉を失ったようだ。
だよな。ゴブリン程度じゃ、地上最強の生物相手だと瞬殺されるだけだし。
「チッ! ……よし、それじゃ今からチーム分けをするぞ。くじに関してはこっちで用意してあるから、さっさと取れ」
舌打ちをしてから偉そうに指示を出すと、急に
生徒達は
そして。
「……まさかお主とでござるか」
なんと、よりによってフーゴの奴と同じチームになったんだが。なったんだが。
サレ夫と間男が同じチームなんて、このくじ引きに作為的な何かを感じるけど、さすがにそれはないか。
というか、なんでコイツにこんな嫌そうな顔されないといけないんだよ。
「拙者、あの魔導具を奪われたこと、許してないでござるからな」
「知るか。まだそんなこと言ってるなら、リタさんと学院に言いつけるぞ」
「ひ、卑怯でござる! 卑怯でござる!」
「ござるござるうるさい」
ったく。ゲームでもそうだったけど、ござるとかどこの忍者だって話だ。
キャラ付けのためなのかもしれないが、間男ってだけでお腹いっぱいなんだよ。
などと二人でくだらないいがみ合いをしていると。
「えへへ……ニコさんと同じチームになりましたー」
はにかみながら、嬉しそうにやって来たエマ。
地上最強の生物が同じチームなんて、今日の戦闘教練はパーフェクトな結果が約束されたぞ。
「よろしくな、エマ」
「はい! こちらこそですー!」
俺とエマは握手を交わす……んだけど、それをジト目で
「なんだよ。お前も握手したいのか?」
「ブヒ!? べべ、別にそんなのに興味ないでござる! 美少女と握手するお主が
つまり
俺はどうするのかと、エマをちらり、と見やると、ほんの少しだけ困ったような表情を浮かべ、すぐにいつもの笑顔に戻る。
「よろしくお願いしますねー、フーゴさん」
「ブヒ!? もも、もちろんでしゅ!?」
まさかエマから握手を求められるとは思わなかったらしく、驚いたフーゴは舌を
「……ニコさんの足、引っ張ったりしないでくださいねー」
「ヒイイイイ!?」
自分が女王様の豚だということをすっかり忘れ、豚の鳴き声でなく普通に悲鳴を上げてしまうフーゴ。
まあ、殺気を向けられながら暗殺者みたいなハイライトの消えた瞳で見下ろされたら、誰でもそうなるか。
それにしても。
(よくよく考えたら、エマって俺以外の男に対してかなり塩対応のような気がする)
といっても男子だとフーゴくらいとしか
その一方で、
……たまにヨゼフィーネとか他の女子と話をしたりしていると、メッチャ怖い視線を向けてくる時があるけど。
だが分からないのは、ステータスで見る俺への好感度はゼロ。悲しいほどゼロなのである。
そのことから察するに、きっとエマは自分の感情とは正反対の行動を取ってしまう、ツンデレどころの騒ぎではないほどの
(い、いやいや、そうだとしたら色々と説明がつかないだろ)
少なくとも、先程エマがゴブリンに向けた殺気は本物。ツンデレとか
だとするなら、考えられることはただ一つ。
――俺の【ステータスオープン】の表示が、ぶっ壊れている。
なら、レーアが既に寝取られていたってことについての信憑性がなくなり、その他にも色々と前提が
(つまりそれは、レーアの好感度も事実とは違うってことで……)
エマとは正反対に、レーアの好感度は一〇〇でカンストしている。
そのことを、どう説明すればいいんだろうか。
「ああもう、ますます分かんねー……」
「ニコ、さん……?」
頭も感情もぐちゃぐちゃになってしまいそうになり、俺は頭を
そんな俺を、エマがいつもの笑顔も忘れて心配そうに見つめていた。
そこへ。
「あ、君達が僕のチームメイトだな」
現れたのは
ああ……俺はこの男のことを、この世界の誰よりも知っている。
「今日はよろしく頼むよ。どのチームよりも成果を上げようじゃないか」
『ルミナスの壊れた日々Ⅲ』に登場する四人の間男のうちの、最後の一人――。
――生徒会副会長〝ユリアン=レッツェル〟。