NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
「……やっぱりニコさんは、ニコさんですね」
何故かエマは、そんな俺のくだらない自己弁護を聞いて、
「い、いやいや、これはあくまでも、自分のスキルがダメスキルだから、それを誤魔化したっていうか……」
なんとなく気恥ずかしくなってしまった俺は、顔を逸らしてそんなことを言ってみる。
というか、エマって俺に対して謎に評価が高かったりしない? いや、嬉しいけどさ。
「えへへ、いいんですー。ニコさんの良さは、
「そ、そう……?」
「はい♪」
ああもう、こんなにニッコニコの笑顔でそんなこと言われたら、全力で勘違いするぞ。
むしろレーアとか勝手に寝取らせておいて、俺は俺でエマと……って。
「コホン」
いけない。見かねたヨゼフィーネに、ジト目を向けられてしまった。
今はラブコメチックな空気を出している場合じゃなかったな。全部終わってからにしよう。
「それで、どうやって生徒会室に入るか、ですけど……フフ、いよいよわたくしの出番のようですわね」
満を持して登場とばかりに、含み笑いを見せながらヨゼフィーネがずい、と前に出てくる。特にIカップのおっぱいが。
「生徒会室の鍵でしたら、ちょうど知り合いがおりましてよ」
「待って。その知り合いって、生徒会長とか言わないよな?」
「あら、どうして知っているのかしら」
はいダウト。
残念ながらルミナス皇立学院の生徒会長は、ヨゼフィーネがヒロインを務める『ルミナスの壊れた日々Ⅷ』に登場する間男の一人である。
というか生徒会の会長と副会長が揃って間男とか、この学院終わってるよな。
「悪いことは言わないので、それだけは絶対にやめような?」
「むう……納得いきませんわ」
頬を
自分から脅迫の材料を提供してどうするんだよ。
……いや、まてよ?
「えーと……やっぱり生徒会長に頼るのも、一つの方法かもしれない」
「え……?」
俺がそう
◇◆◇◆◇
「それで? 私に頼みごとがある、とのことだが……」
生徒会室で偉そうに腕組みしながら尋ねる、厳格そうな顔つきをした金髪オールバックの男。
コイツこそが、生徒会長で『Ⅷ』の間男の〝バルトゥール=アルメハウザー〟だ。
ちなみにこの男、ヨゼフィーネの母方の
『Ⅷ』では他の生徒会役員にパワハラをしまくっており、
「ええ。実はこの部屋の鍵を貸してほしいのですわ」
「生徒会室の鍵を?」
ヨゼフィーネが偉そうに告げた瞬間、パワハラ男の眉がぴくり、と動く。
相手が
コイツ、自分より偉い奴が心底嫌いだから。
「ええと、俺から説明します」
「……貴様は誰だ?」
「二年のニコラス=フリートラントといいます」
さて……ここからは、俺の口先でねじ伏せてやるとしよう。
「実は、この生徒会に会長を陥れようと考えている輩がいるようでして。……その、会長がこの学院始まって以来の優れた御方だからこそ、逆恨みされているようです」
「なんだと?」
俺の言葉に、パワハラ男が険しい表情に変わる。
だが俺には分かるぞ。お前、本当は褒められて嬉しいんだろう?
何せコイツ、承認欲求の塊だからな。
「俺達は昨日、帝都の繁華街で偶然聞いてしまったんですよ。『あんな奴が会長なんて、この学院はもう終わりだ。今すぐ排除しなければ、僕達の未来もない』って」
「…………………………」
おお、考えてる考えてる。
犯人が誰なのか、気になって仕方ないんだろう?
「……それを言っていたのは誰だ」
「それが……俺達も偶然話し声を聞いてしまっただけで、その時は慌てて周りを確認したんですが、後ろ姿を見つけたもののその人はすぐに人混みに紛れてしまい、見失ってしまいまして……」
「フン、使えん奴だな」
鼻を鳴らして言い放つパワハラ男。メッチャ腹立つ。
「だが、それと生徒会室の鍵を借りるのと、なんの関係がある」
「大ありですよ。だってその人、『アイツがいなくなれば次の会長は僕だろうね』とも言ってましたし」
「っ!?」
「つまり、生徒会役員の誰かってことですよね?」
思い当たる節があるのか、パワハラ男がみるみるうちに険しい表情に変わっていく。
俺はそれを、あえて挑発するように下から
「俺達、考えたんです。今の学院が素晴らしいのは、会長のおかげ。なら会長が生徒会を追放されてしまったら、この学院はどうなるんだろうって」
「…………………………」
「だから……俺達、この生徒会室に潜んで、会長を追い出そうとしている人を見つけ出してやります」
俺は白々しくも、握り拳を作ってパワハラ男に訴えた。