NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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取り巻きAの好感度が『ふじこ』なんだが。

 ――パパパパーパーパーパッパパー♪

 

『おめでとうございます。【ステータスオープン】がレベルアップしました』

 

 どこかで聞いたことのあるようなメロディーとともに、そんな台詞(せりふ)(ボカロ声)が脳内で流れたんだけど。

 

「えーと……聞きたいんだが、スキルってレベルアップとかしたりしたっけ……?」

「スキルがレベルアップ? なんですかー、それ」

「だよなあ」

 

 顔を見合わせて首を(かし)げるエマとローザを見て、やはりそんなものは存在しないと確信する。

 実際ルミナスシリーズには、そもそもレベルアップという概念が存在しない。

 

 つまり。

 

(俺の【ステータスオープン】だけ特殊、ってことなんだろうな……)

 

 ゲームなら標準仕様の【ステータスオープン】。スキル扱いされていることも不思議だが、普通じゃないってことは確か。

 ひょっとしたら、ラノベみたいにゴミスキルがチートスキルに生まれ変わる、なんてこともあり得るじゃないだろうか。

 

 俺は期待を込め、スキルを発動してみると。

 

――――――――――――――――――――

名前:エマ=バルツァー

性別:女

年齢:16

種族:人間

職業:辺境伯令嬢(学生)

スキル:【地上最強の生物】

経験人数:0人

開発度(口):0

開発度(胸):0

開発度(膣):0

開発度(尻):100

好感度:(対象を選択してください)

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

名前:ローザ=ビアホフ

性別:女

年齢:16

種族:人間

職業:侯爵令嬢(学生)

スキル:【お腐れ様】

経験人数:0人

開発度(口):0

開発度(胸):18

開発度(膣):26

開発度(尻):0

好感度:(対象を選択してください)

――――――――――――――――――――

 

 好感度ステータスの項目に、変なメッセージが表示されているんだが。

 この項目は『ルミナスの壊れた日々Ⅲ』に登場し、レーアを寝取った間男のユリアン=レッツェル視点での好感度だったことが、これまでのことで分かっている。

 

 だがこれからは、自由に視点が選べるようになったってことか。

 

(……まさかとは思うけど、レベルアップで強化されたのってこれだけ?)

 

 などと心の中で呟いてみるものの、他に変化が見られないため、どうやらそういうことらしい。ちょっとでも期待した、数秒前の俺の期待と高揚感を返せ。

 

「? ニコさーん、どうかしましたかー?」

「っ!? い、いいや、何でもないぞ」

 

 俺の顔を(のぞ)き込むエマに、慌てて首を左右に振る。

 ただでさえ可愛いんだから、考え事してる時に不用意に顔を近づけないでほしい。緊張するだろ。

 

 まあでも。

 

(好感度の視点の対象が選べるんだったら、エマが俺のことをどう思っているのかも、これで判明するってこと……だろ?)

 

 何せこれまで、好感度ステータスがユリアン視点だったために色々と二の足を踏み、大いに迷惑を(こうむ)った。

 これからは、ようやく本当の意味での好感度を知ることができる。

 

 ということで俺は、ひょっとしたらエマは俺のことが好きなんじゃないかという、さっきとは別の期待を胸に、改めてステータスをオープンした。

 

――――――――――――――――――――

名前:エマ=バルツァー

性別:女

年齢:16

種族:人間

職業:辺境伯令嬢(学生)

スキル:【地上最強の生物】

経験人数:0人

開発度(口):0

開発度(胸):0

開発度(膣):0

開発度(尻):100

好感度(ニコラス):くぁwせdrftgyふじこlp

――――――――――――――――――――

 

 待って。エマの俺に対する好感度、『ふじこ』なんだけど。

 

「んー……やっぱりニコさんの様子がおかしいですー……」

「うおおおお!?」

 

 さっきよりもさらに顔を近づけたエマに、俺は驚きの声を上げて仰け反る。

 だから君の顔を至近距離で見るには、色々と心の準備が必要なんだから手加減してくれ。

 

「熱……はないみたいですねー……」

「ちょ!?」

 

 そう言って、こつん、とおでこを当てるエマ。

 Hカップのおっぱいも同時に胸に当たっていて、これ以上は理性が()たない。

 

「きゃっ!?」

「エ、エマ。不用意にそういうことをすると、勘違い(・・・)するから」

 

 彼女の肩を押して距離を取ると、平静を装って(さと)すように告げた。

 俺、頑張った。メッチャ頑張った。

 

 ただ、欲望に耐えることができたのは、(ひとえ)に好感度ステータスが『ふじこ』だったおかげだろう。

 もし俺に対するエマの好感度が高かったら、きっと遠慮なく欲望に従ったに違いない。

 

 特に、俺のサレ夫スティックが。

 

「むー……勘違い(・・・)してくれてもいいですのにー」

 

 などと呟き、エマは頬を膨らませる。

 その表情もクッソ可愛いし、今の台詞(せりふ)からワンチャンありそうな予感がするが好感度ステータスが『ふじこ』である以上、鵜呑みにはできない。

 

 何より、もし彼女が俺のこと好きじゃなかった場合、その時は正真正銘の勘違い野郎として、今後の学院生活は終末世界と化すこと請け合い。

 

 ちなみに。

 

――――――――――――――――――――

名前:ローザ=ビアホフ

性別:女

年齢:16

種族:人間

職業:侯爵令嬢(学生)

スキル:【お腐れ様】

経験人数:0人

開発度(口):0

開発度(胸):18

開発度(膣):26

開発度(尻):0

好感度(ニコラス): 71

――――――――――――――――――――

 

 俺に対するローザの好感度が結構高いのは意外だったが、やはりステータスはゲームと同じく数値で表示されている。

 つまりおかしいのは、エマの好感度ステータスだということだ。

 

(うーん……分からん)

 

 今も()ねた素振りを見せるエマを見つめながら、俺は腕組みをして首を(かし)げた。

 

 ……あ、ローザのエロステータスが少し上昇していることには、もちろん気づいているぞ。




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