NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

60 / 106
性を覚えてしまった悪役令嬢。

「おっす。それで、昨日はリタ先輩とどうだったんだよ」

 

 無事(?)にスキルがレベルアップを果たした、次の日の朝。

 俺はフーゴを見つけるなり、気安く声をかけて尋ねてみる。

 

 女王様が不機嫌になり焦っていたフーゴは、関係改善を図るために昼休みと放課後を、彼女と一緒に過ごしていたのだ。

 

 といっても、俺は何一つ心配なんてしていないが。

 きっとただのプレイだっただろうし、むしろこのまま険悪になって破局すればいいと思っているぞ。

 

 ……まあ、そうなってしまうとコイツの手綱を握る人がいなくなり、どこかの女子生徒が酷い目に遭うかもしれないから、実際は避けたほうがいいんだろうけど。

 何せフーゴは、腐っても『ルミナスの壊れた日々Ⅲ』の間男だし。

 

「グフ、聞いちゃうでござるか」

 

 フーゴの野郎、メッチャ気持ち悪い笑みを浮かべやがった。

 女王様と上手くいった(というかプレイだった)ってことなんだろうが、やっぱりムカツク。

 

「結局のところ、拙者が最近ニコラス殿達と一緒にいる機会が多かったので、やきもちを焼いていただけでござったよ。なので昨日は、ずっとリタ様と一緒に……」

「うるさい黙れ」

「そっちから尋ねておきながら、それはないでござるよ!」

 

 俺は怨嗟(えんさ)の念を込めてそう告げると、フーゴが抗議した。

 つーか、なんでコイツの惚気(のろけ)話なんか聞いてやらないといけないんだよ。罰ゲームにも程があるぞ。

 

 それに。

 

――――――――――――――――――――

名前:フーゴ=クナップ

性別:男

年齢:16

種族:人間

職業:伯爵子息(学生)、オス豚

スキル:【特級魔法技師】

経験人数:1人

開発度(口):59

開発度(胸):74

開発度(膣):0

開発度(尻):68

好感度(ニコラス):83

――――――――――――――――――――

 

 二人が上手くいったかどうかなんて、ステータスを視れば一発で分かるからな。

 というか、全体的に開発度が急上昇してるし、アナルセ〇クスの実績解除されてるし、何なら職業欄に『オス豚』なるものが追加されてるし。

 

 何気に女王様に、バチクソ可愛がられてるじゃねーか。

 

 そして意外だったのは、俺への好感度がかなり高かったこと。

 『ルミナスの壊れた日々Ⅲ』であれば、ヒロインが間男と複数回セ〇クスしているレベルの数値なんだが。

 

「……チッ、つまんねーな」

「舌打ちしたでござる!?」

 

 フーゴの奴が怒っているが、俺を筆頭に誰も間男のラブコメなんて興味ないんだよ。

 むしろ痛い目に()って無様な姿を(さら)しやがれ。

 

 すると。

 

「おはようございますー。何の話をしてたんですかー?」

「……ニコ×フーゴのカップリングは、きっと需要がないと思う」

 

 教室に入ってきたエマとローザが、そう言って絡んできた。

 だけどローザよ、言っていいことと悪いことがあるんだぞ。

 

「ああ、おはよう。そして俺だって、コイツとのカップリングなんて死んでもお断りだ」

「そうでござる! 拙者にはリタ様という素晴らしい女王様がいるでござるよ!」

 

 挨拶を返しつつ、しっかりローザにツッコミを入れた俺。

 フーゴも追随するが、自ら彼女のことを女王様って認めてるじゃねーか。

 

「まあそれは置いといて、フーゴがリタ先輩と仲直りしたらしい」

「それはよかったですー」

 

 エマは顔を(ほころ)ばせるものの、フーゴの恋愛事情にあまり興味がない模様。

 その証拠に、台詞(せりふ)が棒読みだった。

 

(何というか、エマってあまり他人に興味なさげな気がする)

 

 もちろん取り巻きをしているだけあって、ヨゼフィーネやローザに対しては親愛のようなものを感じるが、それ以外の奴には塩対応というか、社交辞令程度にしか関わらないというか。

 

 そんな中で、俺にだけはあからさまに(性)行為……違う違う。好意があるような態度を取るし。

 なのに、俺への好感度が『ふじこ』ってどういうこと?

 

「わたしとしてもー、ニコさんとフーゴさんのカップリングなんて断固拒否ですから!」

「だよなー」

 

 声を大にして抗議するエマに同調しつつ、俺は肩を(すく)めた。

 

「ところで、ヨゼフィーネ様は今日も……?」

「昨夜も寄宿舎には帰ってきてないようですし、お休みだと思いますー……」

 

 そう言ってエマ、それにローザが肩を落とす。

 二人共ヨゼフィーネの取り巻きだけに、彼女がいないとNPC(ノンプレイヤーキャラ)としての存在意義を失いかねないからなあ。

 

 などと少々くだらないことを考えていると。

 

「やっぱりここにいらしたのね」

 

 勢いよく教室の扉が開かれ、現れたのは、金髪縦ロールかつルミナスシリーズ最大のIカップのおっぱいを誇る女子生徒。

 言うまでもなく、ヨゼフィーネ=ヴァイデンフェラーその人だ。

 

「! ヨゼフィーネ様―!」

「……心配した」

 

 エマとローザが、安堵(あんど)した表情でヨゼフィーネに駆け寄る。

 やっぱり三人一緒じゃないと、『ルミナスの壊れた日々Ⅷ』は始まらないな。

 

 そんなことを考え、俺は腕組みをしながら、後方サレ夫(づら)でうんうん、と頷いた。

 

「それにしても、学院を一度も休んだことがないヨゼフィーネ様が、珍しいな」

「……余計なお世話ですわよ。ちょっと実家のほうで用事があっただけですわ」

 

 揶揄(からか)い気味にそう告げると、ヨゼフィーネはジト目を返してきた。

 見た限り病気を(わずら)ったってわけではなさそうだし、とりあえず一安心。

 

 何せ彼女もルミナスシリーズの寝取られヒロインの一人。ひょっとしたら間男に寝取られてしまったんじゃないかと、余計なことを考えたじゃないか。

 

(そういえば……ヨゼフィーネは俺のこと、どう思ってるんだろうな)

 

 エマやフーゴ、ローザについては、既に俺への好感度を確認済み。

 ならヨゼフィーネだけ仲間外れにするわけにはいかない。そんな謎の屁理屈をこねて、俺はステータスをオープンしてみると。

 

――――――――――――――――――――

名前:ヨゼフィーネ=ヴァイデンフェラー

性別:女

年齢:16

種族:人間

職業:公爵令嬢(学生)

スキル:【悪役令嬢】

経験人数:0人

開発度(口):0

開発度(胸):8

開発度(膣):5

開発度(尻):0

好感度(ニコラス):た、大切なお友達でしてよっ!

――――――――――――――――――――

 

 この際、好感度ステータスの表示がおかしいのはどうでもいい。

 そんなことより。

 

「嘘だろ……っ」

 

 ヨゼフィーネの開発度が僅かに進んでいることに、愕然(がくぜん)とした。




お読みいただき、ありがとうございました!

「続きが気になる」や「面白い!」と思ってくださった方は、高評価、感想を頂けると更新のモチベに繋がるのでよろしお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。