NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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Hカップの谷間にジュースが滴るとか、最高だよな。

「グフフフ……これで全て揃ったでござる……」

 

 購入したお目当てのものが入った紙袋を抱え、フーゴが胡散臭い笑みを浮かべた。

 レーアの一件で友人枠になったものの、間男としての本質は変わっていないのかもしれない。

 

「それでー、フーゴさんはどんな魔導具を作るんですか?」

「ブヒ!? そそ、それは……」

 

 エマに尋ねられ、フーゴは言い淀む。

 その反応を見ただけで、素晴らしい……ゲフンゲフン。いかがわしいものを作るつもりなのが丸分かりである。

 

「へー☆ キモデブセンパイって、魔導具が作れんですね☆」

「そ、そうでござるよ! すごいでござろう!」

「どうせ変態らしく、エッチなものを作るんですよね☆ キモ☆」

「酷いでござる!?」

 

 オスガキのご褒美を受けてご満悦のフーゴ。

 店の中でも終始こんな感じだったが、残念ながら俺には理解できない性癖だ。

 

 それにしてもユミルの奴、同い年だって暴露されているにもかかわらず、引き続き後輩設定を続ける模様。

 ひょっとしたら、ゲームでもヨゼフィーネに近づくためじゃなくて、最初からメスガキ後輩キャラ設定にしてるだけの可能性があるかも。

 

 まあ、別に興味はないけど。

 

「……とりあえず、ニコさんが彼に興味がなさそうでよかったですー」

「頼むからフーゴと一緒にしないでくれ」

 

 胸を()で下ろして(つぶや)くエマに、俺は即座にツッコミを入れる。

 とはいえ、ユミルの奴が男じゃなく正真正銘のメスガキだったら、心は大きく揺らいでいたことは必至。

 

「まあいいや。歩き疲れたし、ちょっとお茶して行こうぜ」

 

 そう言って俺達は、闇市には似つかわしくないオシャレなカフェに入った……んだけど。

 

「「「「…………………………」」」」

 

 やはりここは帝国内でもアングラな場所なだけあって、中にいた店員も客も、どうみても一般人には見えない。

 今すぐ回れ右したい気分に駆られるが。

 

「ニコラス殿、早く座るでござるよ」

「そうそう☆」

 

 言うよりも早く席に着いているフーゴとユミルが、手招きしてやがる……。

 仕方ないので、俺とエマも同じくテーブルに着いた。

 

「ご注文は?」

「え、ええと……」

 

 何故か可愛らしいウェイトレスの衣装を身に(まと)ったガチムチの男店員が、荒っぽくお冷をテーブルに置いて尋ねる。

 お願いだから、そんな至近距離まで顔を近づけないでくれ。

 

「ぼくはこれ☆ オレンジジュース☆」

「拙者はエナドリにするでござる」

 

 NTR系同人エロゲとはいえ、どうして中世ヨーロッパ風のファンタジー世界にエナドリが存在するんだよ。

 前世で毎日エナドリを浴びるように飲んでいたブラック企業の社畜の俺にとって、トラウマでしかないんだが。思い出しただけでつらい。

 

「ニコさんはどれにしますー? ……って、聞かなくてもこれ(・・)ですよね」

「へ……?」

 

 そう言うと、ガチムチ店員に向けてメニュー表に指差すエマ。

 俺、まだメニュー見てないんだけど。

 

 そして。

 

「えーと、これ……」

「んふふー、ニコさんはこれがお好きかなって♪」

 

 テーブルに置かれたのは、オレンジジュースと毒々しいピンク色をしたエナドリ、そしてハートマークのストローが二本刺さったトロピカルなジュースだった。

 つまり、俺とエマでこれをシェアするってことでOK?

 

「ずるいでござる! ずるいでござる! どうしてニコラス殿は、相変わらずそんな美味しい思いばかりするでござるか!」

「うるせー! 悔しかったらオマエもそこのオスガキと一緒に同じやつ頼めよ!」

「えー☆ やだ☆」

「即答!?」

 

 きっとレーアとの一件で、サレ夫としての呪いのデバフが解けたんだろう。

 今の俺は、運ステータスにバフがかかりまくりで、上限カンストしているに違いない。

 

 ということで。

 

「そ、その……よろしくお願いしましゅ!?」

「はい♪」

 

 緊張のあまり舌を()んでしまったが、俺は躊躇(ちゅうちょ)せずストローを(くわ)えた。

 目の前には、同じくストローを(くわ)えるエマのクッソ可愛い顔が至近距離にあったりするわけで……って!?

 

(ほ、本当かよ……っ!)

 

 もちろんエマの顔をこの距離で眺めるのは最高ではあるが、それ以上に俺の意識を(とら)えて離さない素晴らしいものがあった。

 言うまでもない。エマのHカップの谷間である。

 

 しかもだよ。何故か制服のブラウスのボタンが外れていて、かなり際どいところまで露わになってるんだが。なってるんだが。

 

「え、えへへ……美味しいですね」

「そ、そうだな……」

 

 緊張しながらしそうにはにかむエマ。

 俺は返事をしつつも、彼女とは違う理由で緊張しているわけで。

 

 というかジュースを飲んでいるのか、それとも生唾を飲んでいるのか、あるいはその両方か、とにかく潤っているはずの喉が渇いて仕方ないのは気のせいだろうか……って。

 

 ――ずごごごご。

 

 不意に雰囲気もへったくれもない音を立てるグラス。

 残念。ジュースはなくなってしまったようだ。

 

「むー……もう終わりですかー……」

 

 ストローから口をはずし、エマが残念そうにする。

 その時、俺は見てしまった。

 

 ストローの先から垂れたジュースの(しずく)が、彼女のおっぱいの谷間に(こぼ)れたのを。

 

(え? バチクソエロい)

 

 その(しずく)、是非ともペロペロしたいところだが、そんなことをすれば俺の人生が終了してしまう。主に社会的に。

 非常に残念に思いつつ、俺はポケットからハンカチを取り出すと。

 

「そ、その……胸、濡れてるから……」

「胸ですかー? ……って、はわわわわ!?」

 

 俺の指摘で(こぼ)れたジュースの(しずく)に気づいたエマが、顔を真っ赤にしてわたわたする。

 ギャルのコスプレ服を眺めていた時とは違い、今回はわざとじゃなかったらしい。

 まあ、逆にそれが俺のエロい心を(わし)づかみにし、脳裏からエマのおっぱいの谷間が消えることはなかった。

 

「わー☆ エマセンパイ、あざといですね☆」

「……んふふー、なんのことかな?」

 

 カフェを出るなりエマとユミルが何かを話しているが、聞かなかったことにしよう。

 そして、今度は絶対に二人だけで来ることにしよう。




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