NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
「はいはい、そこまでだ」
「っ!? なんだテメエは!」
俺はこれでもかというほど、すん、とした表情で、ユミルと二人の男子生徒の間に割って入った。
どうしてかって? このやり取りが全て茶番だからだよ。
その証拠に。
「…………………………」
ユミルの奴は助けてもらって喜ぶところなのに、逆にこっちに射殺すような視線を向けてきているからな。
「邪魔するな!」
「おいおい。いくら相手が男とはいえ、そんなレイプまがいなことをしたら、たとえ未遂でも退学どころか奴隷堕ちまであり得るぞ」
「「っ!?」」
俺の言葉に、男子生徒が目を見開く。
そうだよな。普通ならこの見た目で、まさかコイツが男だったなんて分からないだろ。ほぼ詐欺である。
「とにかく、今すぐにここから消えてくれるんなら、学院には黙っておいてやる。オマエ等だって、退学になんてなりたくないだろ?」
「「う……」」
男子生徒達は
「フフ……あなた達が居合わせてくれてよかったわ」
駆けつけたヨゼフィーネが、顔を
だけど、俺は別にユミルを助けるためにしたわけじゃない。
「そういうことで、連中もどっか行きましたし、俺達も教室に戻りましょう」
「ちょ、ちょっと!?」
ヨゼフィーネの肩をつかんで回れ右させ、俺とエマはユミルを置いてこの場を離れようとして。
「……残念だったな。思いどおりにいかなくて」
「っ!?」
すれ違いざまにそうささやいてやると、ユミルはまた目を見開いた。
そう……男子生徒達に絡まれていたのは、全てコイツが仕組んだこと。
ヨゼフィーネの前でその姿を見せることで、何気に正義感の強い彼女が助けてくれるのを待っていたのだ。
そうすれば彼女との接点ができ、女子生徒と偽りながらヨゼフィーネを騙し、寝取ろうと画策したのが真相。
だからあの男子生徒達も、結局のところユミルの
(オマエのやろうとしていることなんて、全部お見通しなんだよ)
伊達にルミナスシリーズを全て制覇しているわけじゃない。
あまりエロゲマエストロの俺を舐めるなよ。
そうして俺は、悔しそうに睨むユミルの視線を背中に浴び、今度こそご機嫌で教室に戻った。
◇◆◇◆◇
「センパーイ☆ ちょっといいですか☆」
放課後になるなり、教室にやって来たのはユミル。
昼休みの件があったというのに、一切気にすることなく顔を出す
まあ、だけど。
「ちょ、ちょっと☆ 無視しないでくださいよー☆」
カバンを持ってさっさと教室を出ようとした俺の制服の
生憎俺は暇じゃないんだよ。何の予定はないけど。
その時。
「ブヒヒヒヒッ!? どうしてニコラス殿が、ユミル殿とイチャイチャしているでござるか!?」
現れたのは、隣の教室から出てきたフーゴ。
その濁った瞳は、嫉妬が
(ったく……コイツ、まだ懲りてないのか)
闇市でユミルと遭遇した次の日、俺はすぐさま女王様に全部報告した。
あの時の女王様の絶対零度の視線には、思わず俺のタマがヒュッってなったりもしたが、フーゴの場合はそれ以上に酷い目に遭ったはず。
……いや、コイツのこの態度から察するに、結局はただの責めプでしかなかったのかもしれない。
「誤解を生むようなことを言うな。イチャイチャなんてしてないし、そもそも俺は男に興味はない」
「つれないなあ☆ それより、センパイに相談したことがあるんです☆」
「俺にはない」
「酷い☆」
押し退けて立ち去ろうとするも、いよいよユミルが身体に抱き着いて離れようとしない。
いくらルミナスシリーズ一のちびっ子とはいえ、引き
まあ、身体のサイズに反比例して、オスガキスティックは魔王クラスに凶悪だけどな。
「まあまあ、いいんじゃないですかー?
いつの間にか俺の隣にいたエマ。
まさか彼女から、そんな提案を受けるとは思いもよらなかった。
「ハア……分かったよ。場所変えるぞ」
「あは☆ ありがとうございます、センパイ☆」
調子よく俺の腕に抱き着くユミルに
あとフーゴ。お願いだから、血の涙を流しながら恨みがましい視線を向けるのはやめろ。
「それで? 相談っていうのは……」
「先日会った時から不思議だったんです☆ どうしてセンパイは、ぼくが男だって知ってるのかな☆」
すう、と瞳からハイライトが消え、ユミルが
「簡単だ。俺のスキルは、対象の名前や性別、職業、それにスキルが視える」
本当はオマエが既にアナルセ〇クス開放していることも視えてるけど、それは永遠に教えることはない。
そんなことしたら、俺の人生が詰んでしまうんでな。主に隣にいるエマの手で。
「なんですそれ☆ チートじゃないですか☆」
「俺から言わせれば、ゴミスキルでしかないんだが」
オマエはこのスキルの本当の能力を知らないから、そんなことが言えるんだよ。
寝取られた婚約者のエロステータスを視た時に、どれだけ心をへし折られたか。
「まあいいです☆ 理由については納得しました☆」
「そうか。じゃあもう用はないよな」
そう言うと、俺は
「待ってください☆ そもそも、肝心のことを聞いてませんよ☆」
「なんだよ。何度も言うが、俺は暇じゃ……」
「どうしてぼくの目的を知っている」
語尾に『☆』マークを付けるのも忘れ、ユミルは顔を