NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
「隣、いいかな」
黒髪メカクレの、ちょっとおどおどした男子生徒が、声をかけてきた。
身長は一般的な十六歳男子と比べると、少し低めの一六〇センチそこそこ。
少し痩せ型で、雰囲気など含めると陰キャの
「それは構わないが、わざわざどうして俺に声をかけてきた?」
隣の席が空いてはいるものの、それでも他にもっと空席の目立つ机はある。
つまりこの男は、俺に用事があるということだ。
「あはは……実は君が手にしている本、僕も読みたかったんだよ」
そう言ってメカクレは、頭を掻いて苦笑する。
なので。
「ほら」
「え……?」
俺が本を手渡してやると、メカクレは呆けた声を漏らした。
「読みたかったんだろ? 俺はもう読みたいところは読んだから」
そもそも、この男と関わり合いになるつもりはない。
俺は席を立ち、そのまま図書室を出て行こうとする……のだが。
「……まだ何か?」
「い、いや、その……実は、君に聞きたいことがあるんだ」
だろうな。そうじゃなければ、わざわざ腕を取って止めたりするはずがない。
で、コイツの用事っていうのもある程度察しがつく。
「何だよ」
「ヨゼフィーネ、さんのことで……」
ほらな。どうせそんなことだろうと思ったよ。
だって。
――――――――――――――――――――
名前:ダミアン=ルネ=ド=カロリング
性別:男
年齢:16
種族:人間
職業:カロリング王国王太子(学生)
スキル:【暴君】
経験人数:1人
開発度(口):74
開発度(胸):83
開発度(膣):0
開発度(尻):91
好感度(ヨゼフィーネ):100
――――――――――――――――――――
コイツこそ、『ルミナスの壊れた日々Ⅷ』に登場する、最後の間男だし。
しかもメカクレ陰キャは
髪を上げれば当然美形で、ヨゼフィーネを見初めたコイツは王太子という身分をフルに活用し、彼女を寝取るんだ。
そして最後は自国へと誘拐し、逃げられないように日の当たらない塔に監禁して、ヨゼフィーネのことなんてお構いなしに、ひたすらセ○クス漬けにするんだよ。
メカクレも、きっとヨゼフィーネが実家に帰っていることで、
取り巻きであるエマやローザに接触したほうが早いんじゃないかって?
あの二人のヨゼフィーネへのガードは鉄壁だからな。怪しさ全開の間男なんて、声をかけようとした瞬間、排除するに決まってるだろ。
その点、俺はあの二人の次にヨゼフィーネに近いし、ガードもそこまで堅くない。
間男からすれば、彼女のことを聞き出す相手としてはうってつけというわけだ。
「ヨゼフィーネ様? オマエとどういう関係なんだよ」
「その……実は僕、一目見た時からずっと……」
両手の指をこちょこちょと
ちょっとショタっぽい雰囲気を出してやがるが、その本性は暴君ヤンデレだからな。見た目に騙されてはいけない。
「知らん。大体、彼女はランベルト殿下の婚約者だ。諦めるんだな」
「じゃ、じゃあせめて、どうしてヨゼフィーネさんが休んでいるのか、それだけでも……っ!」
「俺が分かるわけねーだろ」
ということで、コイツとの話はおしまい。
メカクレの肩を突き押すと、俺は今度こそ図書室を出た。
まあ、だけど。
「思ったとおりだな」
図書室の扉から怒りで顔を
ヨゼフィーネが学院を欠席している中、気になったメカクレが一人になった俺に接触してくることは分かっていた。
それに暴君ヤンデレとしては、彼女の身近にいる男(つまり俺)を敵視していることも想像に
しかも、あれだけ露骨に避けてやったんだ。俺へのヘイトが一気に高まったことだろう。
ということで。
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名前:ダミアン=ルネ=ド=カロリング
性別:男
年齢:16
種族:人間
職業:カロリング王国王太子(学生)
スキル:【暴君】
経験人数:1人
開発度(口):74
開発度(胸):83
開発度(膣):0
開発度(尻):91
好感度(ニコラス):0
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案の定、俺への好感度はゼロ。
予定どおり嫌ってくれて何よりだ。というか、これ以上間男に好かれたくない。
「さて……メカクレはこれからどうするかな」
『ルミナスの壊れた日々Ⅷ』では、複数の間男ルートに入っている場合において、メカクレの進行度が一番進んでいる時、あの男はヨゼフィーネの寝取りよりも優先して、他の間男の排除に動き出す。
もちろん、隣国の王太子という立場をフルに活用してな。
だからきっと、あの男は今後俺に色々と仕掛けてくるだろう。
その分、ヨゼフィーネに危害が及ぶこともない。
「それはまあ望むところなんだけど……」
気になったのは、どうしてヨゼフィーネ特化の暴君ヤンデレが既に経験済みで、しかもアナルセ○クスが開放されるまで開発されまくっているのか。
つまり、本来寝取るべきヒロイン以上に、メカクレを虜にした女がいるってこと。
「……まさかな」
他の間男同様、謎の女が接触している可能性に思い至りつつも、それを振り払うようにかぶりを振った。