NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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Iカップの悪役令嬢、性知識は幼女レベル。

「それで、どういうことなんですの?」

 

 やってきましたその日の放課後。

 席で後片づけに勤しむ俺は、何故か腕組みをするヨゼフィーネにメッチャ絡まれております。

 

 というかIカップのおっぱいが細い両腕に乗っかる姿が最高なんて、口が裂けても言えない。

 

「……ニコラスさん、ちょっと遠慮したほうがいいと思いますよー」

「っ!? は、はい!」

「? どうしましたの?」

 

 瞳からハイライトの消えたエマに笑顔で指摘され、俺は思わず勢いよく立ち上がって直立不動になった。

 なんとなくだが、あのままヨゼフィーネのおっぱいを眺めていたら、俺は地上最強の生物の手によってこの世から抹殺されていたかもしれない。

 

 唯一の救いは、エロに関してお子ちゃまなヨゼフィーネが何も気づいていないことくらいか。

 

「まあいいですわ。……エマに聞いたら、放課後はあなたと一緒にいる約束をしてるらしいじゃない。婚約者がいながら、そんなことをしてよろしくって?」

 

 なるほど。確かに彼女の言うとおり、婚約者がいながら他の女子と二人っきりでいたりなんかしたら、あらぬ疑いをかけられてもおかしくない。

 婚約者の寝取られを阻止しようとしているのに、逆にこっちが浮気を疑われたら、それはそれで本末転倒というわけだな。

 

 実際、視線を教室の隅へ向けてみると。

 

「…………………………」

 

 あからさまに不機嫌な様子でこちらを凝視しているレーアの姿が。

 どうやらあいつは、自分は寝取られても俺が寝取られることは許せないらしい。ちょっと理不尽なのでは?

 

 だけどヨゼフィーネの指摘はごもっとも。今回の件については、やはりエマの手を借りないほうが……って。

 

「じー……」

 

 睨んでる。エマがニコニコしながらメッチャ睨んでる。

 『まさかヨゼフィーネ様に叱られたからって、断ったりしないですよね?』と言わんばかりに。

 

「え、ええとー……大丈夫ですよ。神に誓って俺はエマにやましいことはしていませんし、するつもりもありませんし」

「それはどうかしら? エマは魅力的な淑女ですもの。きっとあなたも、我慢できなくなるのではなくて?」

 

 どこか挑発するかのように、そんなことを言って(あお)るヨゼフィーネ。

 こいつは俺に、エマに手を出させたいのか、それとも出させたくないのか、どっちなんだよ。

 

「はっはっは、あり得ませんよ。そもそも、エマほどの可愛い女子が俺なんかを相手にするはずがない」

 

 俺は自信ありげにそう言ってかぶりを振る。

 前世でも童貞を貫き(卒業できなかっただけ)、転生してからも間男に婚約者を寝取られた俺。そんな勘違いをしてしまうほど馬鹿じゃないんだよ。

 

 だというのに、なんでエマはがっかりしてるんですかね?

 

「そう……とりあえず、今日のところはこれ以上何も言いませんわ」

 

 そう言うと、ヨゼフィーネは複雑な表情を浮かべ、ぷい、と顔を背けた。

 俺のことを信じられはしないけど、渋々受け入れたってところだろうか。

 

「……ですけど、覚えておきなさい。気をつけないと、軽い気持ちで異性が手を繋いだだけで、簡単に赤ちゃんができてしまったりしますの。お互いの将来を棒に振らないためにも、節度ある……」

「え、ええとー……ヨゼフィーネ様、赤ちゃんがどうやったらできるか、ご存知ですか……?」

 

 見かねたエマが、少し困惑した様子でおずおずと尋ねる。

 だけどヨゼフィーネは『何を馬鹿なことを』と言わんばかりに、怪訝(けげん)な表情を浮かべた。

 

「コウノトリが運んでくるのでしょう? そんなことは、小さな子供でも知ってますわ」

 

 ドヤ顔で言い放つヨゼフィーネに、エマが残念な表情を浮かべこめかみを押さえた。

 さすがはエロステータスオールゼロのヨゼフィーネ、やはり知らなかったか。

 

 そういえば、『ルミナスの壊れた日々Ⅷ』でも、どうやって男を悦ばせばいいのかを教えるという(てい)でヨゼフィーネを騙し、間男が寝取るんだったな。なら致し方なし。

 

「まあまあ。とにかくヨゼフィーネ様のお許しもいただいたことなので、お願いしてもいいか?」

「はい、もちろんですー」

 

 気を取り直したエマは、笑顔で頷く。

 今はまだ壊したくない、寝取られヒロインの純真な心。

 

 すると。

 

「……私、帰るね」

「ちょっと!? レーア!?」

 

 ムスッとした表情で少し乱暴にカバンを手に取り、レーアは教室を出て行った。

 さて……それじゃ俺達も、行動を開始するか。

 

「ではヨゼフィーネ様、俺達はこれで」

「失礼しますー」

 

 俺はエマを連れ、レーアに続いて教室を出た。

 

「ニコラスさん、婚約者を尾行するんですかー?」

「いいや。後をつけるのは、チャラ男のほうだよ」

 

 チャラ男が行動するにしても、レーアに接近するだろうからな。

 レーアを寝取った間男を特定するという意味では向こうを張ったほうがいいんだろうが、まずはチャラ男を潰しておくことが先決。

 

 何より。

 

――――――――――――――――――――

名前:レーア=クライネルト

性別:女

年齢:16

種族:人間

職業:伯爵令嬢(学生)

スキル:【傾城(けいせい)傾国(けいこく)

経験人数:1人

開発度(口):87

開発度(胸):89

開発度(膣):94

開発度(尻):26

好感度:100

――――――――――――――――――――

 

 今のところ、レーアのステータスに変化は見られない。

 つまり間男と一度や二度接触しても、完堕ちまでにはまだ時間的余裕もある。

 

 ……他の男に寝取られてるっていうのに、それが許せるのかって?

 正直なところ、許せるとか許せないとかじゃなく、今の俺にとってはどうでもいい……と言えばさすがに嘘になるが、寝取った間男を叩き潰すのは最後だ。

 

 もしその間に他の間男がレーアを脅迫する材料を揃えて寝取りが同時進行されたら、それこそ後始末が色々と面倒なことになるからな。

 

 ということで。

 

「……本当に、待ち伏せしましたねー」

「だなー……」

 

 別のクラスを張り込んでいた俺達はチャラ男の後をつけると、食堂で宣言していたとおり、下品な笑みを浮かべたアイツは、校舎の陰に隠れてレーアを待ち伏せしやがったよ。

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