NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが   作:ぜんはいざ

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悪役令嬢からのお誘い。

「やっぱりな……」

 

 案の定、ランベルト皇子の相手は性女……もとい、ソフィア=レルナーだった。

 

「ニコラス殿は知っていたでござるか……?」

「というより、ヨゼフィーネ様を放ったらかしにしてこれ見よがしにイチャついていれば、嫌でも分かるだろ」

 

 ランベルト皇子のエロステータスでも、経験人数は一人。なら、自ずと相手はソフィア一択だ。

 そして、どうやって尻を開発したのかも、今日明らかになった。

 

 まさかサキュバスの尻尾をディルド扱いするなんて。

 そんなことを知ってしまったら、俺まで新しい扉、開いちゃいそうだろ。

 

「ソフィア、送っていこう」

「は、はい……」

 

 終わった後だからなのか、恥ずかしそうにうつむくソフィア。

 そしてあの女の手を取り、男らしくエスコートするランベルト皇子。

 

 ついさっきまで散々責めまくっていた性女と、ケツアナ責めでみっともなくオホ声(さら)していたボンクラ皇子のくせに。

 

「二人共いなくなって好都合でござるが……」

「ああ……できれば入りたくないよな」

 

 散々致しまくった後の部屋なんて、誰が入りたいというのだろうか。

 今ならラブホ清掃員の気持ち、よく分かる。

 

 とはいえ、目的はランベルト皇子の部屋に盗聴器を仕掛けること。

 本当はあの二人がセ○クスをする前に設置しておきたかったが、こればかりはしょうがないし、あの様子だとまたすぐヤルだろ。

 

 俺達は覚悟を決め、ランベルト皇子の部屋に入ると。

 

「ベッドの下にでも転がしておくのが無難じゃないか?」

「甘いでござるよ。どうせなら。そこのペン立てに入れておくでござる。そうすれば……」

「普段から持ち歩いて、この部屋以外の会話も聞き取れるって寸法か」

 

 確かにフーゴの言うとおり、そのほうがより情報を得やすくなるだろう。

 

 ただ。

 

「その場合、すぐに電池……じゃなかった。魔導具の魔力が切れたりするんじゃないのか?」

「心配ないでござる。こちらはあくまでも送信機としての役割のみでござる(ゆえ)、消費する魔力は微量。計算上、一週間以上は保つでござるよ」

 

 やっぱりコイツ、魔法具師としての能力は優秀なんだよなあ。

 ただその才能を、全てエロにつぎ込む残念な奴ではあるけど。

 

「分かった。じゃあ……」

 

 フーゴに言われたとおり、俺はペン型盗聴器をペン立てに刺し、急いで部屋を出た。

 こんな塩素系の漂白剤みたいな臭いが充満しているところ、いつまでもいられるか。

 

「さあて、これから一週間が楽しみだな」

「グフフ……あの皇子、きっと二日に一回は盛るでござるよ」

 

 俺とフーゴは顔を見合わせ、悪い笑みを浮かべた。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「ご心配をおかけして、申し訳ないですわ……」

 

 次の日の昼休みの屋上。学院に出席したヨゼフィーネが、深々と頭を下げた。

 その後ろには、彼女に付き添い同じく不在にしていたローザもいる。

 

「本当ですよー! すっごく心配したんですからね!」

「ご、ごめんなさいって言ってますわよ!」

 

 嬉しそうに抱き着くエマに、ヨゼフィーネは少し戸惑いながら何かぼやいているが、まんざらでもない様子。その証拠に、口元が緩んでいる。

 

 だけど。

 

「それで……何があったんだ……?」

 

 普段と変わらないように振る舞ってはいるが、その表情はどこか疲れているように見える。

 きっと実家で、ヨゼフィーネにとってあまりよくない話があったんだろう。

 

 まあ、大体察しはつくが。

 

「……お父様から言われましたの。『ランベルト殿下との婚約を、破棄してはどうか』と」

「そう、か……」

 

 やはり思ったとおり、彼女の父親であるヴァイデンフェラー公爵は、あの男に見切りをつけたようだ。

 婚約者である娘を蔑ろにされ、学院内ではソフィアに入れあげているんだし、逆鱗に触れていてもおかしくはない。

 

 このあたりは、兄上に相談したことが最大の要因だろう。

 俺としてはこの結果に満足だし後悔はない。もちろん、彼女を悲しませることになったとしても。

 

 ただ。

 

「フフ……みんな、そんな顔しないでくださいまし。いずれこうなることは、わたくしも分かっておりましたわ」

 

 そう言って苦笑するヨゼフィーネ。

 見ているだけで、なかなか痛々しい。

 

「ま、そうだな。俺達が気にしたところでどうにかなるものでもないし、それよりせっかく戻ってきたんだ。放課後は帝都に繰り出して、ヨゼフィーネ様の学院復帰のお祝いでもするか」

「はい!」

「グフフ、でござるな」

「……たまにはいいことを言う」

「ぼくも大賛成☆」

 

 みんなはともかく、なんでユミルがいつの間にか一緒にいて、参加表明してるんだよ。

 というか、俺が出したヨゼフィーネへの接近禁止命令はどうなった。

 

「え、ええと、彼女は……?」

「気にするな。ただのわからせられたオスガキだ」

「酷い☆」

 

 初対面だからか、おずおずと尋ねるヨゼフィーネに俺はそう告げた。

 だが納得いかなかったユミルは俺の腕にしがみつき、頬を(ふく)らませて思いきり抗議する。

 

 これが正真正銘のメスガキであればよかったが、残念ながらコイツはオスガキの間男。邪魔でしかないんだが。

 

「ぐぬぬ……ユ、ユミル殿! そんな冷たいニコラス殿は放っておくでござるよ!」

「キモブタセンパイうるさい☆ 視界から消えて☆」

「ブヒイイイ!?」

 

 今日もいつもどおり罵倒……いや、ご褒美を受け、悲鳴を上げるもご満悦のフーゴ。

 そういうプレイは、俺がいないところでやってくれないかな。

 

 すると。

 

 ――キーン、コーン。

 

「お、ちょうど昼休みも終わりだな。教室に戻ろう」

「ですねー」

 

 そうしてみんなは、教室へと戻っていった。

 

 ただし。

 

「……その、お話がありますの」

 

 俺だけは、ヨゼフィーネに止められて居残り確定だが。

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