NTR系同人エロゲのサレ夫に転生した俺、幼馴染で婚約者のステータスをオープンしてみたら既に寝取られてたんだが 作:ぜんはいざ
「まったく……今回も面倒事か」
ヤコブに通され、兄上がこめかみを押さえながら応接室に入ってきた。
色々と迷惑ばかりかけているために、非常に居たたまれない。
「ひ、否定はしませんけど、その前に」
俺は姿勢を正し、兄上を見据えると。
「ヨゼフィーネ様の婚約破棄のこと、本当にありがとうございました。おかげで、大切な友達を守ることができました」
「……別にニコのためではない。ヨゼフィーネ嬢に対するランベルト殿下の態度は、以前から気にはしていたのでな」
ぷい、と顔を背け、くだらないとばかりに言い放つ兄上。
その姿に申し訳ない気持ちで一杯になるが、それでもちゃんとお願いを聞いてくれる兄上が、物心ついた時から大好きだ。
「それで? 今度は何があった」
「はい。実は……」
俺達はソファーに座って向き合い、事の仔細を説明する。
ランベルト皇子が、ソフィアを脅していかがわしいことを含め、色々と要求していること。
お忍びで皇立学院に在学しているカロリング王国王太子ダミアンと密かに繋がっており、ヨゼフィーネを生贄として差し出し、皇位継承争いに協力させようとしていること。
「……今回のことは、さすがに俺の手に余ります。何より、俺はランベルト皇子を許せない」
「…………………………」
俺の話を聞き、腕組みをして目を
眉をひそめているところからも、頭を悩ませているんだろう。
「ふう……分かった。明日にでも、ランベルト殿下に確認するとしよう」
「よろしくお願いします」
よし。兄上に任せておけば、間違いなく安心だ。
あとは、全てが片づくまでヨゼフィーネをボンクラ皇子と暴君ヤンデレの魔の手から守れば、それでミッションクリアということで。
「うふふ、難しい話はこれで終わりよね? じゃあ今夜は、ニコが連れてきてくれたエマさんの歓迎ということで、お祝いしましょ」
ぱん、と両手を合わせ、母上はヤコブに指示を出す……んだけど。
「ニコは当然として、エマさんも今日はお泊りしていくわよね?」
「い、いいんですかー?」
「もちろんよ」
すっかり忘れてた。
うちの家、帰ってくる=お泊りだったよ。
つまり。
(うおおおお……! エマみたいな美少女と一つ屋根の下なんて……!)
今夜はどうなってしまうのか。
◇◆◇◆◇
「うう……胃が痛い……」
エマを歓迎する夕食会を終え、自分の部屋に戻った俺は、ベッドの上で腹を抱える。
母上に強引に勧められて食べ過ぎたっていうのもあるが、それ以上にエマと母上の間に流れた凍えそうなプレッシャーで吐きそうだった。
そんな中、どうして兄上は何事もなく食事ができるんだろうか。
やはり兄上は皇宮勤めをしているだけあって、この程度のことでは動じないんだろうなあ。俺の小物感が際立つんだが。
「このまま寝たいところだけど、さすがに風呂くらい入らないとな……」
前世でも滅多にない休日は、必ずといっていいほどスーパー銭湯に行くお風呂大好き民の俺。決して風呂キャンだけはしないと心に決めている。
キリキリ痛む腹を押さえ、どうにか風呂場までたどり着くと。
「坊ちゃま、入浴ですか?」
「ああ。母上や兄上は?」
「奥様は既におやすみになられております。アレクシス様は、急遽皇宮へ向かわれました」
「そっか」
きっと兄上のことだ。俺の話を聞き、明日を待たずに手を打ってくれるつもりなのだろう。
非常にありがたいと思いつつ、余計に働かせることになってしまい、罪悪感がすごい。
色々落ち着いたら、お礼でもしよう。
「ところで、エマは……?」
「お部屋にいらっしゃると思いますが……」
おずおずと尋ねると、不思議そうな表情を浮かべるヤコブ。
別に変なことを聞いたわけじゃないのに、なんだよその反応は。
「そ、そっか。ありがとう」
「いえいえ、どうぞごゆっくり」
お辞儀をするヤコブに見送られ俺は脱衣所へと入ると、着ていた服を脱ぎ捨て、勢いよく扉を開ける……って、ええええええええ!?
「はわわわわわわわ!?」
なんと、既に先約(エマ)がいるんですけど。
しかも俺は、見てしまった。見てしまったんだ。
その……エマの乳首、ピンク色の陥没乳首だった。
Hカップもあれば、当然そういうことも無きにしも非ずとは思うけど、何これバチクソエロい。
エロゲ紳士諸兄はもう言わなくても気づいたと思うが、俺はノーマル乳首や長い乳首より、陥没乳首が大好物である。
同人エロゲでも、同人誌でも、そういった
「わわ、悪い!」
俺はわざとらしくも慌てて回れ右し、背中を向ける。
そんなことをしないで、むしろ扉を閉めろとツッコミを受けそうだが、きっとこれは、もう一度チャンスが訪れるなら改めて陥没乳首を拝みたいという、邪悪な俺の心がそうさせたのだろう。
すると。
「ニ、ニコさんもお風呂に入りに来た、んですよね……」
「あ、ああ……まさかエマが入ってるとは思わなくて……」
「で、でしたらー……一緒に、入ります……?」
俺は夢でも見ているのだろうか。それとも幻聴?
エマが、一緒にお風呂に入ろうって言った気が。
え? これ、なんてエロゲ? ……って、『ルミナスの壊れた日々』だよな。知ってる。
エロコメ系のラノベやマンガなら、ここで日和って断るのがテンプレ主人公のお約束だろう。
だが、
つまり、そんな一般常識が通用すると思うな。
「エ、エマがいいなら……」
ということで、手に持っていたタオルで前を隠し、欲望に従ったまま俺は緊張と期待を胸に振り返る……と。
「あうう……あんまり見ないでくださいー……」
湯舟に浸かり、俺と同様にタオルでおっぱいとVラインを上手く隠しつつ、顔を真っ赤にしてうつむくエマがいた。
残念、あの陥没乳首は見れな……ゲフンゲフン。これはこれで普通にエロい。
「しし、失礼しましゅ!?」
舌を噛みながらも、俺は風呂場へと足を踏み入れ、とりあえず背を向けて身体を洗う。
彼女の姿が見えていないのに、息遣いというか溜息というか、あとはちゃぷちゃぷとお湯の音が聞こえたりして、最高のASMRである。誰か某同人系電子販売サイトで発売してくれないかな。
さっきから主張が激しい自慢(ただし標準サイズ)のサレ夫スティックを入念に洗い終え、もうあとはエマと同じ浴槽に入るしか選択肢がないのだが、いいのかな? いいに決まってる。
「そ、そのー……いい、かな……?」
「どど、どうぞどうぞー……」
了承も得たので、俺はおそるおそる湯舟に足を入れる。
ありがたいのか残念なのか分からないが、うちの風呂は大きいので、そう易々と接触したりなんかしない。
現代ラブコメだったら日本の浴槽サイズだから、密着して入る感じになるんだけどなあ。
などと思いながら、背中を向けて肩まで浸かったところに。
――ぴと。
「っ!? エエエ、エマ!?」
「ニコさんの背中って、い、意外と大きいんですねー……」
なんとエマが、背中に柔らかいものを押し付けてるんだが。押し付けてるんだが。